FIA-F4の第9戦、第10戦が富士スピードウェイで行われ、トヨタが支援する宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)が両レース共に3位フィニッシュ。3戦連続での3位表彰台獲得を果たした。
8月5日(土)6日(日)の両日、FIA-F4選手権の第5大会(第9戦、第10戦)が静岡県の富士スピードウェイで開催された。
若き才能がしのぎを削るこのFIA-F4にフル参戦している、17歳の宮田をトヨタは支援。宮田は昨年、フル参戦最初のシーズンながらシリーズチャンピオンを獲得。今季は更に速さに磨きをかけ、経験を積むために全日本F3と掛け持ちで参戦している。
全7大会14レースで戦われている今季のFIA-F4も折り返しを過ぎ、今大会を含め残るは3大会6レースとなった。宮田は首位と20ポイント差の2位につけており、シーズン後半戦での逆転タイトル防衛を目指す。
5日(土)やや雲はあるものの太陽も顔を出し、蒸し暑い中で午前8時10分より30分間の予選開始。ベストタイムで第9戦、セカンドベストタイムで第10戦のグリッドが決定された。
セッション開始と同時にほぼ全車がコースインし、数周のウォームアップを経てアタック開始。長いストレートでスリップストリームによる効果が出る富士だけに、多くの台数が列をなしたまま周回が重ねられ、タイムが更新されていった。
宮田もじりじりとタイムを上げ、上位を争ったが、最終的には第9戦が4番手、第10戦は3番手タイム。しかし、アタック中の走路外複数回走行違反を取られ、第9戦は3グリッド降格の7番手からレースをスタートすることとなった。
第9戦の決勝レース(15周)は予選の後、午後1時半に開始。ポールポジションの車両がトラブルにより出走を取りやめたため、宮田は事実上の6番手からスタート。序盤はグリッド通りの順位で推移したが、その後は3,4位あたりを含む集団での争いになり、宮田は6周目にまず1台かわして5位へ。更に宮田の追撃は続き、8周目にはファステストラップをマークする走りで4位、9周目にも更に1台かわして3位と次々にライバルをかわし、表彰台圏内へと浮上して見せた。
更なる上位を目指した宮田だったが、前半のバトルの間に上位2台とは大きな差が付いており、3位でフィニッシュ。今季6度目の表彰台を獲得した。
明けて翌6日(日)は朝から好天に恵まれ、強い日差しで真夏らしい気候の下、午前8時40分から第10戦(15周)決勝レースがスタートした。
3番手スタートの宮田はまずまずのスタート。序盤は後方からやや詰められたものの、周回を重ねる毎にその差を広げていった。一方で前を行く2台との差もじりじりと広がり、中盤以降は単独走行に。
宮田はそのまま3位でチェッカー。3戦連続の3位表彰台を獲得し、首位と26ポイント差のランキング2位で残る4戦へ臨むこととなった。