LEXUS CUSTOMER RACING 2018年 マンスリーレポート No.5
米国WTSCシリーズとSUPER GTシリーズで
「LEXUS RC F GT3」が表彰台獲得
2018.08.01(水)- 17:15配信
北半球は夏を迎え、モータースポーツも熱い戦いの季節がやってきました。LEXUS RC F GT3も世界各地のレースで活躍を続けています。LEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポート第5号では、世界三大耐久レースと呼ばれるスパ24時間が行われた欧州Blancpain GTシリーズ、7月中に3大会という忙しいスケジュールで戦われている米国WeatherTech SportsCar Championship(GTDクラス)、シリーズ唯一の海外遠征戦としてタイラウンドを戦ったSUPER GT、スーパー耐久(ST-Xクラス)の模様をお伝えします。
Blancpain GTシリーズ 第7戦 スパ・フランコルシャン24時間耐久レース
Total 24 Hours of Spa
7月26日(木)から29日(日)にかけて、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでBlancpain GTシリーズの第7戦となる、スパ・フランコルシャン24時間耐久レースが行われました。今大会が70回目という記念すべき大会に、今季より同シリーズに参戦しているエミル・フライ・レクサス・レーシングから、LEXUS RC F GT3が初出場しました。
伝統の同大会は、24時間という決勝レースの長さだけでなく、予選などのシステムも他のシリーズ戦とは異なります。予選は26日(木)の夜に4回に分け、各チームのドライバーが1人ずつアタック。全ドライバーの平均タイムで競われ、上位20台が「スーパーポール」に進出します。
LEXUS RC F GT3はアルバート・コスタ/クリスチャン・クリエン/マルコ・シーフリード組の14号車が15番手タイムで「スーパーポール」に進出。ステファン・オルテリ/ノルベルト・シードラー/マルクス・パルタラ組の114号車は26番手から決勝をスタートすることとなりました。
27日(金)夕方に行われた「スーパーポール」に出場した14号車は19番手につけましたが、グリッドは上位チームのペナルティにより18番手に繰り上がりました。
28日(土)午後4時30分に24時間の長いレースがスタート。2台のLEXUS RC F GT3は中団グループでの走行を続け、3時間経過時には、フルコースイエローのタイミングによる幸運もあって一時は114号車が2位を走行していましたが、スタートから8時間半を過ぎたところで、オー・ルージュでクラッシュ。ドライバーは無事でしたが、114号車はここでレースを終えることとなりました。
14号車は24時間レースで1回のパンクを喫したものの、大きなトラブル無く走り抜き、総合13位でチェッカー。初めて挑戦したスパ24時間レースで、見事完走を果たしました。
第7戦スパ24時間レース リザルト
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
13位 | 18番手 | 14 | アルバート・コスタ クリスチャン・クリエン マルコ・シーフリード | エミル・フライ・レクサス・レーシング | 507 | 4 Laps |
リタイア | 26番手 | 114 | ステファン・オルテリ ノルベルト・シードラー マルクス・パルタラ | エミル・フライ・レクサス・レーシング | 196 | 315 Laps |
WeatherTech SportsCar Championship 第6戦 ワトキンス・グレン
Sahlen's Six Hours of the Glen
6月28日(木)から7月1日(日)にかけて、米国ニューヨーク州ワトキンス・グレンのワトキンス・グレン・インターナショナルでWeatherTech SportsCar Championshipの第6戦が6時間耐久レースとして行われました。ワトキンス・グレンはニューヨーク郊外に位置する伝統のロードコース。
同シリーズには昨年より3GT RacingがLEXUS RC F GT3で参戦。今大会は、ドミニク・ボウマン/カイル・マルチェリ組の14号車、ジャック・ホークスワース/デイビッド・ハイネマイヤー・ハンソン/マリオ・ファーンバッハー組の15号車の2台が出場。予選では15号車がGTDクラスのコースレコードを更新し、今季2度目となるポールポジションを獲得。14号車も3番手と好位置につけました。
決勝レースではポールポジションスタートの15号車が64周にわたって首位を走行。レース中のファステストラップもマークしました。しかし、後半ポジションを落とし、4位でチェッカー。惜しくも表彰台は逃しましたが、15号車にとっては今季3度目のトップ5フィニッシュを果たしました。
14号車は3番手スタートからすぐに15号車に次ぐ2位に浮上しましたが、燃料系トラブルに見舞われ、リタイアに終わりました。
リザルト(GTDクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
4位 | 1番手 | 15 | ジャック・ホークスワース デイビッド・ハイネマイヤー・ハンソン マリオ・ファーンバッハー | 3GT Racing | 186 | 2.867 |
13位 | 3番手 | 14 | ドミニク・ボウマン カイル・マルチェリ | 3GT Racing | 75 Laps |
WeatherTech SportsCar Championship 第7戦 モスポート・パーク
Mobil 1 SportsCar Grand Prix
7月6日(金)から8日(日)にかけてカナダ・オンタリオ州ボウマンヴィルのカナディアン・タイヤ・モスポート・パークでWeatherTech SportsCar Championshipの第7戦が2時間40分のセミ耐久レースとして行われました。
予選ではジャック・ホークスワース/デイビッド・ハイネマイヤー・ハンソン組の15号車が2戦連続のポールポジションを獲得。ドミニク・ボウマン/カイル・マルチェリ組の14号車が2番手につけ、2台のLEXUS RC F GT3が最前列に並んでスタートを切りました。
2台のLEXUS RC F GT3は58周にわたって首位を走行するなど、レースの大半で上位争いを展開。15号車がレース中のファステストラップ、14号車もセカンドファステストラップと速さを見せ、14号車が2位でチェッカー。今季2度目となる表彰台を獲得しました。
15号車も終盤までトップ3圏内での走行を続けていましたが、残り2周でタイヤの摩耗が激しくなりポジションダウン。7位でレースを終えました。
リザルト(GTDクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
2位 | 2番手 | 14 | ドミニク・ボウマン カイル・マルチェリ | 3GT Racing | 107 | 2.919 |
7位 | 1番手 | 15 | ジャック・ホークスワース デイビッド・ハイネマイヤー・ハンソン | 3GT Racing | 107 | 42.537 |
WeatherTech SportsCar Championship 第8戦 ライム・ロック
Northeast Grand Prix
7月20日(金)と21日(土)の両日、米国コネチカット州レイクヴィルのライム・ロック・パークでWeatherTech SportsCar Championshipの第8戦が2時間40分のセミ耐久レースとして開催。今大会は、プロトタイプクラスの車両が出場せず、GTクラス車両(GTLMクラスとGTDクラス)のみでのレースとして行われました。
今大会、15号車はジャック・ホークスワースと、耐久レースで3人目のドライバーとして参戦しているマリオ・ファーンバッハーとのコンビで出場。14号車はドミニク・ボウマン/カイル・マルチェリ組の14号車が予選で最前列2番手を確保。15号車も3番手で続き、決勝に臨みました。
決勝では、スタートしてまもなくホークスワースの15号車がボウマンの14号車をパス。15号車は首位を追い、45周目には、3戦連続となるレース中のファステストラップをマーク。やや早めのピット作戦が効を奏し、53周目に首位に立ちました。
しかし、15号車はタイヤ摩耗に苦しみ、ライバルより1回多い3回ピットストップ作戦を敢行、5位でチェッカーを受けました。今季4度目のトップ5フィニッシュ。14号車もタイヤ摩耗に苦しみ、7位でレースを終えました。
リザルト(GTDクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
5位 | 3番手 | 15 | ジャック・ホークスワース マリオ・ファーンバッハー | 3GT Racing | 172 | 46.246 |
7位 | 2番手 | 14 | ドミニク・ボウマン カイル・マルチェリ | 3GT Racing | 171 | 1 Lap |
SUPER GTシリーズ 第4戦 タイ(ブリーラム)
Chang SUPER GT RACE
日本で最高の人気を誇るモータースポーツ、SUPER GT。第4戦はシリーズ唯一の海外遠征戦となるタイラウンドが、タイ・ブリーラムのチャン・サーキットで6月30日(土)と7月1日(日)の両日に行われました。今季のSUPER GTには、3台のLEXUS RC F GT3がGT300クラスにフル参戦しています。
6月30日(土)に行われたノックアウト予選は、開始直前に激しいスコールに見舞われ、ウェットコンディションで競われることに。Q1では、K-tunes RC F GT3 96号車を駆るベテラン新田守男が13番手につけ、上位14台が進出できるQ2へ。 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車は16番手、地元凱旋レースとなったarto RC F GT3 35号車は17番手でQ2進出ならず。Q2では96号車を駆る中山雄一が好走を見せ7番手タイム。予選後の車検で上位車両が失格となったため、5番手グリッドから決勝レースのスタートを切ることとなりました。
7月1日(日)は猛暑の中で決勝レースがスタート。16番手スタートの60号車吉本大樹が序盤から猛烈な追い上げで4位までポジションを上げ、ルーキーの18歳宮田莉朋へバトンタッチ。宮田も好走を見せ、3位でチェッカー。LEXUS RC F GT3の開発段階から参戦してきた60号車が、初の表彰台獲得となりました。96号車は苦しみながらも10位フィニッシュを果たし、ポイントを獲得。35号車は15位でチェッカーを受けました。
リザルト(GT300クラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | 車両名 | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
3位 | 16番手 | 60 | 吉本 大樹/宮田 莉朋 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 | 61 | 8.712 |
10位 | 5番手 | 96 | 新田 守男/中山 雄一 | K-tunes RC F GT3 | 60 | 1 Lap |
15位 | 17番手 | 35 | ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ/ナタポン・ホートンカム | arto RC F GT3 | 59 | 2 Laps |
ピレリスーパー耐久2018 第4戦 オートポリス
TKUスーパー耐久レースinオートポリス
7月14日(土)と15日(日)の両日、大分県のオートポリスで、ピレリスーパー耐久2018 第4戦が5時間レースとして行われました。 同シリーズにはMAX RacingからLEXUS RC F GT3がST-Xクラスにフル参戦中。GoMax/田中哲也/佐藤公哉/土屋武士の4名でエントリーしている244号車は、14日(土)の予選に挑みましたが、予選1回目のアタック中にクラッシュ。車体のダメージが大きかったため、続く予選2回目と、翌日の決勝は欠場となりました。
リザルト(ST-Xクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
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出走せず | タイム無し | 244 | GoMax 田中哲也 佐藤公哉 土屋武士 | MAX Racing | - | - |