ALL FOR CUSTOMERS OF LEXUS RC F GT3 グローバルに展開されるレクサスのカスタマーサポート

ALL FOR CUSTOMERS
OF LEXUS RC F GT3

グローバルに展開されるレクサスのカスタマーサポート

市販車をベースとするGT3カテゴリーの車両「RC F GT3」。レクサスカスタマーレーシングの役割はレースに参戦するユーザーに「RC F GT3」を販売するだけではない。カスタマーの走りを支えるため、サーキットにおいてもパーツ供給やさまざまなエンジニアリングサービスを提供している。日米欧を中心にグローバルに展開されるレクサスのカスタマーサポートを紹介する。

LEXUS RC F GT3が出走するレースに駆けつけるトランスポーター(TRD USA)

PART 01
すべてはカスタマーに最高の走りを
楽しんでいただくために

いかに高性能で高品質なレーシングカーといえど、サーキットでは予期せぬトラブルやアクシデントに巻き込まれる可能性はゼロではない。それらに備え、レクサスはRC F GT3が参戦するレースにエアロ、足回り、エンジンなどのあらゆるパーツをサーキットに持ち込み、パーツ交換が必要となったユーザーのニーズにタイムリーに対応できるサポートを行っている。
またサポートを行うのはパーツ供給だけではない。RC F GT3のセッティングや走りに対する疑問に対応できるエンジニアが常に待機し、カスタマーが最高の走りを実現するためのサポートを行っている。

チーム・車両サポート担当/TRD USA シニアマネージャー スティーブ・ハラム

INTERVIEW 01
TRD USA
チーム・車両サポート シニアマネージャー
スティーブ・ハラム
Steve Hallam

デイトナ24時間やセブリング12時間など世界的に知られるレースを含む「WeatherTech SportsCar Championship」に参戦する、2台のRC F GT3をサポートするのが私の最大の任務です。
チームをサポートするために、私たちはトランスポーターに1000種類以上の部品を積載してサーキットに赴きます。現地ではそのトランスポーターが私たちの運営拠点にもなります。
困難に直面することもありますが、同じぐらい誇るべき体験も得ています。例えば2018年1月のデイトナでABSに問題が出たときに、チームと私たちのメカニックやエンジニアが一丸となってトラブルに取り組んだのは深く印象に残っています。

TRD USAがサポートするLEXUS RC F GT3が戦うサーキット(2018実績・北米)

  • Daytona International Speedway [USA]
  • Sebring International Raceway [USA]
  • Mid-Ohio Sports Car Course [USA]
  • Raceway at Belle Isle Park [USA]
  • Watkins Glen International [USA]
  • Canadian Tire Motorsport Park [Canada]
  • Lime Rock Park [USA]
  • Road America [USA]
  • VIRginia International Raceway [USA]
  • WeatherTech Raceway Laguna Seca [USA]
  • Road Atlanta [USA]
様々なGT3車両が集結するブランパン GTシリーズで戦うLEXUS RC F GT3

PART 02
日米欧をつなぐ
情報共有システム

レクサスのサーキットでのカスタマーサポートは日本だけに限ったものではない。アメリカではTRD USA、ヨーロッパではTMGがそれぞれの地域のRC F GT3のユーザーをサポートしている。世界のすべてのカスタマーがRC F GT3のパフォーマンスを最大限に引き出すことができるように、各地域で得られたさまざまな情報は日本のトヨタカスタマイジング&ディベロップメントに集約され、その分析結果を各地域で共有できるシステムを構築している。
世界中のサーキット、いろいろな気象条件、タイヤの違いなどから得られるデータを基に、各地域のエンジニアがユーザーの使用条件に応じた最適なセットアップなどのアドバイスを行っている。

TMG ヨーロッパ・レクサスGT3プログラム コーディネーター ロイック・デイビッド

INTERVIEW 02
TMG
ヨーロッパ・レクサスGT3プログラム コーディネーター
ロイック・デイビッド
Loic David

日本のトヨタカスタマイジング&ディベロップメントとTRD USA、そして私たちは常に情報を共有しています。日米欧の連携は私たちの強みです。
たとえば、TRD USAはその参戦時期から我々より先に問題に直面することが多いのですが、情報を共有することで我々は先手を打つことができます。
一方タイヤに関しては、私たちにはF1やWECを含む実戦経験が多く、さまざまなタイヤメーカーとの開発実績も豊富ですから、その情報は各地域のレース環境で活用してもらうことができるでしょう。
サスペンションの最適化やトラクションコントロールなどのシステム調整を日本にリクエストするといったこともありました。
日米欧の情報共有によって、経験や知識を早く蓄積でき、世界のカスタマーからのさまざまな要求に応えられるのです。

TMGがサポートするLEXUS RC F GT3が戦うサーキット(2018実績・欧州)

  • Terlaemen, Zolder [Belgium]
  • Autodromo Nazionale [Italy]
  • Brands Hatch [UK]
  • Silverstone [UK]
  • Paul Ricard [France]
  • Misano World Circuit [Italy]
  • Spa-Francorchamps [Belgium]
  • Hungaroring [Hungary]
  • Nurburgring [Germany]
  • Circuit de Barcelona - Catalunya [Spain]
2018年のSUPER GTに参戦したLEXUS RC F GT3(arto RC F GT3 35号車 / SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車 / K-tunes RC F GT3 96号車)

PART 03
さらなるRC F GT3の
熟成のために

日米欧、各拠点間で共有されているのはセットアップの情報だけではない。世界中の耐久やスプリントレースに参戦すると予期せぬトラブルが起きる場合がある。これらの情報も走行データと同様に日本に集約され、速やかに原因究明と対策が検討され、次の日米欧のレースへと活かされていく。

日本・アジア地域LEXUSカスタマーレーシング担当/トヨタカスタマイジング&ディベロップメント マネージャー 櫻井 崇

INTERVIEW 03
株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント
テクノクラフト本部 TRD事業部 スポーツ車両事業室 カスタマーMSG グループ長
櫻井 崇
Takashi Sakurai

私たちは専用のウェブサイトとクラウドサーバーを利用し、各拠点同士で情報を共有しています。
トヨタカスタマイジング&ディベロップメントは、日本・アジア地域のサポート拠点であるとともに、RC F GT3のコンストラクターでもあり、RC F GT3が世界中のレースでパフォーマンスを発揮できるようにするのも私たちの責務です。日米欧の各拠点から上がってくるレポートなどは、車両の改良や信頼性向上に直結する重要な情報なのです。

トヨタカスタマイジング&ディベロップメントがサポートするLEXUS RC F GT3が戦うサーキット(2018実績・アジア)

  • 岡山国際サーキット [日本]
  • 富士スピードウェイ [日本]
  • 鈴鹿サーキット [日本]
  • チャン・インターナショナル・サーキット [タイ]
  • スポーツランドSUGO [日本]
  • オートポリス [日本]
  • ツインリンクもてぎ [日本]