2016年プレスリリース

カール・エドワーズが0.01秒及ばず2位!
“トヨタ カムリ”2-3-4位フィニッシュ

2016年3月14日(月)配信

 砂漠の中に位置するフェニックスで行われたスプリント・カップ・シリーズ第4戦は、レースを通して首位を争ったカール・エドワーズが、僅か0.01秒及ばず2位フィニッシュ。デニー・ハムリン、カイル・ブッシュが続き“トヨタ カムリ”は2-3-4位。エクスフィニティ・シリーズではカイル・ブッシュがレースを支配し3連勝。“トヨタ カムリ”は2戦連続のトップ3独占となった。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第4戦 Good Sam 500

開催日:3月13日

カール・エドワーズが0.01秒及ばず2位!
“トヨタ カムリ”2-3-4位フィニッシュ

ほぼ並んでチェッカーを受けるも、0.01秒及ばず2位フィニッシュとなったカール・エドワーズ(#19:先頭右)
ほぼ並んでチェッカーを受けるも、0.01秒及ばず2位フィニッシュとなったカール・エドワーズ(#19:先頭右)

 3月13日(日)、米国南西部アリゾナ州エイボンデールのフェニックス・インターナショナル・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第4戦「Good Sam 500」が開催された。
 フェニックスは砂漠の中に位置する1マイルオーバル。このコースではカップ・シリーズ戦が年に2回開催され、シーズン序盤の今大会の他、タイトル争いに重要な曲面となる“チェイス”最終戦の前戦の舞台にもなる。トヨタは過去に2勝。2012年にデニー・ハムリンが勝利を挙げている。

 13日(日)快晴の空の下、午後1時49分、1マイルオーバルを312周(312マイル:約500km)して競われる決勝レースがスタート。昨年のシリーズチャンピオンであるカイル・ブッシュが今季初のポールポジションから飛び出し、序盤戦をリード。予選2番手のカール・エドワーズがこれを追った。
 予選3番手のハムリンは序盤はトップ5につけていたものの、最初のコーションでのピット時に作業の不備がありピットスルーペナルティ、26位に後退。また、前半戦をエドワーズと共に支配したカイル・ブッシュも中盤のピット時に、ピットウォールに近づきすぎてしまい、タイムロス。大きく順位を落としてしまった。
 しかし、ハムリン、カイル・ブッシュ共に、後半戦目覚ましい追い上げを見せ順位を挽回。終盤には、レースを通してトップ3をキープしたエドワーズと共に、上位争いに復帰した。
 この日4度目のイエローコーションから、残り78周での再スタートが切られた後はコーションが出ず、トヨタ勢は終盤まで上位2台からやや離れての3-4-5位をキープ。しかし、残り5周というところでクラッシュ車両によりイエローコーションが出され、今季より採用された最後の2周での再スタート“オーバータイム”となった。
 首位を争っていた2台を含む、3台がピットに向かわず、コース上に残る判断をする一方、これを逆転したいトヨタ勢はピットへ向かい、タイヤを2本交換すると、エドワーズ4位、カイル・ブッシュ5位、ハムリン6位、ケンゼス10位で再スタート。
 アウト側2列目の4位につけていたエドワーズは、タイヤの優位性も活かし、2位にポジションアップ。首位のケヴィン・ハーヴィック(シボレー)を追った。首位を争う2台はテール・トゥ・ノーズのままファイナルラップに突入。エドワーズが最後のターン3の進入でハーヴィックのインをつくと、2台はサイド・バイ・サイドで接触しながら、並んでフィニッシュラインへ。
 2台はほぼ同時にチェッカーを受けたが、僅か0.01秒及ばず、エドワーズは2位フィニッシュ。再スタート直後の果敢な3ワイドバトルで順位を上げたハムリンが3位、カイル・ブッシュが4位で、“トヨタ カムリ”は2-3-4位フィニッシュとなった。ケンゼスは7位。
 カイル・ブッシュはこれで開幕から4戦連続のトップ4フィニッシュ。未勝利ながら首位と同一ポイントでのランキング2位につけている。

 次戦第5戦は3月20日(日)、米国西部カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイで行われる。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ドライバー カール・エドワーズ:

「最後、我々の“トヨタ カムリ”は彼(ケヴィン・ハーヴィック:シボレー)よりも速く、チャンスだった。クルーチーフが素晴らしい判断をしてくれた。勝てると感じたが、クラッシュするほどは攻めなかった。最後は2台でのドラッグレースとなったが、惜しくも届かなかった。しかし、素晴らしいレースだった。タフなバトルだったが本当に楽しかった」

リザルト

決勝結果

順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 18 4 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 313
2 2 19 カール・エドワーズ トヨタ カムリ 313
3 3 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 313
4 1 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 313
7 6 20 マット・ケンゼス トヨタ カムリ 313
14 8 78 マーティン・トゥルーエクス・Jr. トヨタ カムリ 313
20 23 83 マット・ディベネデット トヨタ カムリ 312
24 29 23 デイビッド・レーガン トヨタ カムリ 309

ドライバーズポイント

順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 154
2 カイル・ブッシュ トヨタ 154
3 ジミー・ジョンソン シボレー 140
5 カール・エドワーズ トヨタ 136
6 デニー・ハムリン トヨタ 131
9 マーティン・トゥルーエクス・Jr. トヨタ 117
16 マット・ケンゼス トヨタ 90
31 デイビッド・レーガン トヨタ 48
33 マット・ディベネデット トヨタ 44
38 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 12
434 ロバート・リチャードソン トヨタ 3

マニュファクチャラーズポイント

順位 メーカー ポイント
1 シボレー 166
2 トヨタ 162
3 フォード 142

NASCAR XFINITY SERIES
第4戦 Axalta Faster. Tougher. Brighter. 200

開催日:3月12日

カイル・ブッシュが3連勝!
“トヨタ カムリ”2戦連続トップ3独占

シリーズ2戦連続のトップ3独占を果たしたカイル・ブッシュ(#18)とエリック・ジョーンズ(#20)、ダニエル・サレス(#19)
シリーズ2戦連続のトップ3独占を果たしたカイル・ブッシュ(#18)とエリック・ジョーンズ(#20)、ダニエル・サレス(#19)

 3月12日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第4戦「Axalta Faster. Tougher. Brighter. 200」がフェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催された。
 年に2戦開催されるフェニックスでのエクスフィニティ・シリーズ戦では、トヨタは過去8勝、うち7勝をカイル・ブッシュが挙げ、昨年終盤の大会も制するなど、得意としている。

 12日(土)予選に続き、午後0時47分に1マイルオーバルを200周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。

 今季初のポールポジションを獲得した、シリーズフル参戦初年度となる19歳のエリック・ジョーンズが好スタートを切ったが、すぐに他車のスピンでイエローコーション。3番手グリッドのチームメイト、カイル・ブッシュがこのコーションからの再スタートでエリック・ジョーンズをパスし首位に浮上すると、その後はカイル・ブッシュが首位を快走した。
 今季シリーズフル参戦2年目を迎え、3戦を終えてランキング首位につける24歳のメキシコ人ドライバー、ダニエル・サレスは、2番手グリッドからエリック・ジョーンズとの2位争いを展開。一時は首位のカイル・ブッシュにも迫ったが、逆転には至らず。
 後半戦はイエローコーションが出ないままの展開となり、エリック・ジョーンズがカイル・ブッシュとの差を詰めていったが、終盤のグリーンフラッグピットでその差は開き、カイル・ブッシュが、全200周中175周で首位を走る圧勝で3連勝を飾った。
 エリック・ジョーンズは前戦までの2戦連続の3位に続く2位フィニッシュ。3戦連続トップ3フィニッシュでランキング6位に浮上。サレスは3位で続き、“トヨタ カムリ”は2戦連続の1-2-3フィニッシュ。サレスは開幕から4戦全てでトップ10フィニッシュを続けており、ランキング首位の座を守っている。

 次戦第5戦は3月19日(土)、オートクラブ・スピードウェイで行われる。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「エクスフィニティ・シリーズ・プログラムのチームが本当に良い仕事をしてくれている。ポールポジションは獲れなかったが、チームメイトが獲得した。彼らは本当に速く、レース中も常にハードにアタックしてきた。こちらに余裕は全くなかった。最後まで全く休む間も与えてくれなかったが、とても楽しめた。彼らの成長を見るのも嬉しい」

ドライバー エリック・ジョーンズ:

「最後のピットの前、残り15から20周くらいまでは18号車(カイル・ブッシュ)よりもやや速いと感じており、終盤追い上げるつもりだった。しかし、ピット作業で若干タイムをロスし、その後はハンドリングの問題にも見舞われ、引き離されてしまった。残り数周まではラップタイムも遜色なく、追い上げ出来ると思っていた。とはいえ、コースコンディションが変わり続けるレースの中で良い調整を続け、恐らく初めてここでミスのないレースを戦うことが出来た。全体的に良い一日だった」

ドライバー ダニエル・サレス:

「よく分からないが、多分レース中盤、若干コース上の混雑に阻まれてポジションを落とし、追い上げるために激しく攻めすぎてしまったのだろう。攻めすぎたのが原因かどうかは分からないが、終盤はハンドリングが悪化してしまった。努力を続け、ミスを最小限にすることを目標に、来週またチャレンジする」

リザルト

決勝結果

順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 3 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 200
2 1 20 エリック・ジョーンズ トヨタ カムリ 200
3 2 19 ダニエル・サレス トヨタ カムリ 200
18 16 28 ダコダ・アームストロング トヨタ カムリ 198
20 23 14 J.J.イェリー トヨタ カムリ 198
22 22 44 デイビッド・スター トヨタ カムリ 197
26 27 24 T.J.ベル トヨタ カムリ 196
40 29 10 ジェフ・グリーン トヨタ カムリ 5

ドライバーズポイント

順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 ダニエル・サレス トヨタ 144
2 エリオット・サドラー シボレー 136
3 タイ・ディロン シボレー 135
6 エリック・ジョーンズ トヨタ 126
13 ダコダ・アームストロング トヨタ 89
18 J.J.イェリー トヨタ 63
19 デイビッド・スター トヨタ 62
23 コリー・ラジョイ トヨタ 40
34 T.J.ベル トヨタ 15
41 カール・ロング トヨタ 9
43 ジェフ・グリーン トヨタ 7
44 ベニー・ゴードン トヨタ 6

マニュファクチャラーズポイント

順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 168
2 シボレー 157
3 フォード 139
4 ダッジ 26