2016年プレスリリース

カイル・ブッシュが圧勝でマーティンズビルを完全制覇!
カップ&トラックの両レースで初勝利

NASCARは1週間の休息を経て、シリーズ最短オーバルのマーティンズビルで開催され、カイル・ブッシュがスプリント・カップ・シリーズとキャンピング・ワールド・トラック・シリーズの両レースで圧勝。自身これまで未勝利だったマーティンズビルで週末の完全制覇を成し遂げた。この勝利でカイル・ブッシュは今季の“チェイス”入りをほぼ確実なものとし、開幕戦を制したデニー・ハムリンに続き、トヨタ勢2人目の“チェイス”入りとなった。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第6戦 STP 500

開催日:4月3日

カイル・ブッシュが圧勝でマーティンズビルを完全制覇!
今季初勝利でトヨタ勢2人目の“チェイス”入りをほぼ確定

マーティンズビルで初勝利を挙げ、“チェイス”入りを確実なものとしたカイル・ブッシュ
マーティンズビルで初勝利を挙げ、“チェイス”入りを確実なものとしたカイル・ブッシュ

 4月3日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第6戦「STP 500」が開催された。
 シリーズ最短の1周0.526マイル(約850m)ショートオーバルであるマーティンズビルは、70年近い歴史を誇り、そのコース形状から「ペーパークリップ」の愛称を持つ。バンク角も浅く、ロードコースのヘアピンコーナー2つをストレートでつないだような低速コースで、ハードブレーキングが必要となり、タイヤにも厳しいコース。
 マーティンズビルでは年に2戦カップ・シリーズ戦が行われているが、トヨタはこれまでに5勝。その全てを地元バージニア州出身のデニー・ハムリンが挙げており、昨年春の大会もハムリンが制している。

 3日(日)快晴の下、午後1時19分に500周(263マイル:約420km)で競われる決勝レースがスタート。カイル・ブッシュ、ハムリン、マット・ケンゼスが7,8,9番手と続いてスタートを切ると、徐々にポジションアップ。32周目にカイル・ブッシュが首位に立った。
 110周目にはケンゼスが2位へと浮上し、3位以下を大きく引き離しながら、2台の“トヨタ カムリ”による首位争いが繰り広げられた。
 マーティンズビルを得意とする地元のハムリンは、93周目のコーション時のピットでスピード違反ペナルティ。順位を落とすも追い上げ、217周目にはトップ5に返り咲いたが、221周目のブレーキング時にコントロールを失い壁にクラッシュ。レースを終えることとなってしまった。
 後半戦もカイル・ブッシュが首位をキープし、ケンゼスが追う展開に。2台は3位以下に2秒以上の大差をつけて快走したが、残り17周でタイヤバースト車両によりイエローコーション。全車ピットへ向かい、首位のカイル・ブッシュが最前列イン側、アウト側にケンゼスが並んで残り11周で再スタート。
 カイル・ブッシュは好スタートを決めたが、アウト側のケンゼスは出遅れ、また、イン側の隊列に入ることが出来ずポジションを落としてしまった。
 カイル・ブッシュは追い上げる後続を振り切り、トップでチェッカー。レースの3分の2を超える352周で首位を快走する速さを見せ、今季初勝利を挙げた。カイル・ブッシュにとってカップ・シリーズでのマーティンズビル初勝利。また、前日行われたトラック・シリーズでも勝利を挙げているカイル・ブッシュにとっては、同一週末完全制覇となった。マーティンズビルでの同一週末制覇は初。
 カイル・ブッシュはこの勝利で、開幕戦に勝利したハムリンに続く、トヨタ勢で2人目の“チェイス”入りをほぼ確実なものとした。
 25番手と後方スタートから一時は周回遅れになるなど苦戦しながらも終盤追い上げたカール・エドワーズが6位に入った。

 次戦第7戦は4月9日(土)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われる。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「別カテゴリーでのレース経験は確かに有意義ではある。毎週そうだとは限らないが、昨日の(トラック・シリーズの)レースでは、これまでにマーティンズビルで戦ってきた約30戦での経験以上のものを学ぶことが出来た。チームに感謝したい。我々の“トヨタ カムリ”は最高だった。最後の再スタートは、それまでの2回でマット(ケンゼス)にかわされていたのでちょっと心配だったが、幸運にも彼を抑えることが出来た。ついにこの柱時計(トロフィー)を手にすることが出来、最高の気分だ」

リザルト

決勝結果

順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 7 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 500
2 6 47 AJ.アルメンディンガー シボレー 500
3 17 42 カイル・ラーソン シボレー 500
6 25 19 カール・エドワーズ トヨタ カムリ 500
15 9 20 マット・ケンゼス トヨタ カムリ 500
18 16 78 マーティン・トゥルーエクス・Jr. トヨタ カムリ 500
21 22 23 デイビッド・レーガン トヨタ カムリ 499
29 35 83 マット・ディベネデット トヨタ カムリ 495
39 8 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 221

ドライバーズポイント

順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 220
2 ジミー・ジョンソン シボレー 216
3 カイル・ブッシュ トヨタ 215
4 カール・エドワーズ トヨタ 206
9 デニー・ハムリン トヨタ 172
11 マーティン・トゥルーエクス・Jr. トヨタ 150
14 マット・ケンゼス トヨタ 140
30 デイビッド・レーガン トヨタ 87
34 マット・ディベネデット トヨタ 70
40 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 12
43 ロバート・リチャードソン トヨタ 3

マニュファクチャラーズポイント

順位 メーカー ポイント
1 シボレー 249
2 トヨタ 246
3 フォード 216

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第3戦 Alpha Energy Solutions 250

開催日:4月2日

カイル・ブッシュが自身初のマーティンズビル制覇

マーティンズビルで自身初の勝利を挙げたカイル・ブッシュ(#18)
マーティンズビルで自身初の勝利を挙げたカイル・ブッシュ(#18)

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第3戦「Alpha Energy Solutions 250」が4月2日(土)にマーティンズビル・スピードウェイで開催された。
 第2戦から約1か月ぶりの開催となったトラック・シリーズ戦はショートオーバルのマーティンズビルが舞台。マーティンズビルでは年2戦トラック・シリーズが行われており、トヨタは2004年の参戦以来過去13勝。うちマット・クラフトンが2勝、ティモシー・ピーターズが1勝を挙げている。

 決勝を前に行われた予選では、19歳のベン・ローズが、シリーズ参戦7戦目にして初のポールポジションを獲得。今季シリーズ初出場となるカイル・ブッシュが2番手で最前列に並び、午後2時49分に0.526マイルショートオーバルを250周(131.5マイル:約210km)して競われる決勝レースがスタートした。
 ローズは序盤首位を逃げたが、42周目の最初のイエローコーション時のピットでこれをかわしたカイル・ブッシュが首位にたつと、中盤戦は同じカップ・ドライバーのカイル・ラーソン(シボレー)との一騎打ちに。
 しかし、後半戦に入るとカイル・ブッシュが速さを見せ独走。レースのほぼ半分、123周で首位を走り、今季初出場のトラック・シリーズで初勝利を挙げた。
 3位にはカイル・ブッシュ・モータースポーツのチームメイト、18歳のウィリアム・バイロンが入り、バイロンはシリーズ参戦4戦目にして、自身初のトップ10フィニッシュ、キャリア最高位フィニッシュを果たした。
 トラック・シリーズではこれまでに44勝、3シリーズ通算で157勝を挙げているカイル・ブッシュだが、3シリーズを通してマーティンズビルでは未勝利だった。そのカイル・ブッシュが今大会ついにマーティンズビルでの勝利を挙げ、このコース独特の柱時計型優勝トロフィー「グランドファーザー・クロック」を初めて手にすることとなった。

 次戦第4戦は5月6日(金)に米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイで開催される。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「レース中の調整が効を奏し、どんどん調子は良くなって行った。我々の“トヨタ タンドラ”は最高だった。やっとここで勝つことが出来た。自分自身にとっても、チームにとっても素晴らしい結果だ。チームの若手ドライバー達も素晴らしい走りを見せてくれた。遠くないうちに彼らも勝つことになると思うが、その前に勝てて嬉しい」

ドライバー ウィリアム・バイロン:

「長いレースだった。スタート時はオーバーステア症状が酷く、調整を続けたが、12位くらいまで落ちてしまった。しかし、調整の甲斐あって残り100周を切ったあたりから我々の“トヨタ タンドラ”は素晴らしい仕上がりとなり、ポジションをアップできた。最後の数回の再スタートは上手く行ったが、ちょっとアンダーステアが出てしまった。チームにとっては最高のレースになった。来月のカンザスが楽しみだ」

リザルト

決勝結果

順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 2 18 カイル・ブッシュ トヨタ タンドラ 255
2 8 8 ジョン・ハンター・ネメチェク シボレー 255
3 7 9 ウィリアム・バイロン トヨタ タンドラ 255
5 16 17 ティモシー・ピーターズ トヨタ タンドラ 255
7 10 88 マット・クラフトン トヨタ タンドラ 255
9 4 13 キャメロン・ヘイリー トヨタ タンドラ 255
10 20 98 リコ・アブリュー トヨタ タンドラ 255
11 15 11 ベン・ケネディ トヨタ タンドラ 255
12 18 81 ライアン・トゥルーエクス トヨタ タンドラ 255
15 24 44 オースティン・セルフ トヨタ タンドラ 255
16 1 41 ベン・ローズ トヨタ タンドラ 255
17 28 7 シェイン・リー トヨタ タンドラ 255
18 6 51 ダニエル・サレス トヨタ タンドラ 255
19 14 4 クリストファー・ベル トヨタ タンドラ 255
26 22 32 ジャスティン・ヘイリー トヨタ タンドラ 244

ドライバーズポイント

順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 ジョン・ハンター・ネメチェク シボレー 83
2 パーカー・クリガーマン フォード 80
3 ティモシー・ピーターズ トヨタ 77
5 キャメロン・ヘイリー トヨタ 66
6 ライアン・トゥルーエクス トヨタ 66
10 ベン・ローズ トヨタ 61
11 マット・クラフトン トヨタ 55
12 ウィリアム・バイロン トヨタ 51
13 ベン・ケネディ トヨタ 50
14 リコ・アブリュー トヨタ 49
15 オースティン・セルフ トヨタ 49
22 クリストファー・ベル トヨタ 39
24 カレブ・ホルマン トヨタ 24
27 シェイン・リー トヨタ 16
28 クリス・フォンテイン トヨタ 11
33 ジャスティン・ヘイリー トヨタ 7
40 コディ・コーリン トヨタ 2

マニュファクチャラーズポイント

順位 メーカー ポイント
1 シボレー 103
2 トヨタ 101
3 フォード 84
4 RAM 8