2016年プレスリリース

オールスター戦でカール・エドワーズが4位
トラック・シリーズではマット・クラフトンが2連勝

聖地シャーロットでオールスター戦が行われ、トヨタ勢は5名が出場したがカール・エドワーズが最上位4位フィニッシュ。雨で順延となり翌日昼に開催されたトラック・シリーズでは、マット・クラフトンが前戦に続く2連勝。カイル・ブッシュが2位で続き、“トヨタ タンドラ”は1-2フィニッシュを果たした。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
Sprint All-Star Race

開催日:5月21日

オールスター戦でカール・エドワーズが4位

トヨタ勢最上位の4位でフィニッシュしたカール・エドワーズ(#19)と特別ゼッケンで出場、序盤首位を争うも10位フィニッシュとなったカイル・ブッシュ(#75)
トヨタ勢最上位の4位でフィニッシュしたカール・エドワーズ(#19)と特別ゼッケンで出場、序盤首位を争うも10位フィニッシュとなったカイル・ブッシュ(#75)

5月21日(土)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズのオールスター戦である「Sprint All-Star Race」が開催された。
NASCARの「聖地」のひとつであるシャーロットで毎年5月に行われるオールスター戦は、シリーズポイントはかからないものの、優勝者には100万ドルという賞金が贈られるエキジビションレース。昨年はデニー・ハムリンが制し、トヨタに初のオールスター勝利をもたらした。

オールスターは20台で競われる。この20台への選抜条件は、昨年もしくは今季これまでにシリーズ戦で勝利を挙げていること、もしくは過去のオールスター戦勝者、そしてシリーズチャンピオン経験者となり、トヨタ勢ではマット・ケンゼス、ハムリン、カイル・ブッシュ、カール・エドワーズ、マーティン・トゥルーエクス・Jr.の5名が出場権を得た。
この条件外の5名については、3名がオールスター戦前に行われる「Sprint Showdown」レースでセグメント勝利を挙げたドライバー、残り2名はファン投票によって選ばれたが、トヨタ勢は惜しくも進出ならなかった。

この週末は悪天候にたたられ、20日(金)に予定されていた練習走行や予選、Showdownの決勝など、全ての走行セッションがキャンセルに。21日(土)の朝に順延された練習走行とShowdown決勝は行われたものの、午後に再び雨が降り始め、オールスターの予選はキャンセルに。グリッドはオーナーポイントで決定されることとなった。
決勝前に雨は止んだものの、路面は濡れており、“トヨタ タンドラ”に搭載されたコース乾燥システム“エア・タイタン”でコース路面乾燥作業を続け、予定よりも45分ほど遅れた午後10時11分に、1.5マイルオーバルを3セグメント、計113周(50周+50周+13周)で競われるオールスターレースのスタートが切られた。
今大会特別に、スポンサー企業の75周年にあわせ、ゼッケン75番をつけての出場となったカイル・ブッシュは最前列2番手スタートから首位争いを展開。エドワーズがこれに続いた。 セグメント1では、50周の間に最低タイヤ2本交換のグリーンフラッグピットが義務づけられており、中盤から各チーム様々な戦略によるタイミングでグリーンフラッグ下でピットへ。上位を争っていたカイル・ブッシュ、エドワーズらは残り5周というところでピットへ向かったが、その直後にスピン車両によるイエローコーションが出された。この時点で唯一ピットに入っていなかったケンゼスは、グリーンフラッグ下でのピットイン義務を果たせなかったとして1周減算のペナルティを受け、周回遅れとなってしまった。
セグメント1のあと、周回数に含まない3分から5分のインターバル期間となり、この間にも全車最低2本タイヤ交換のピットが義務づけられた。このピット作業を終えての順位がセグメント2のスターティンググリッドとなり、カイル・ブッシュが2位、ハムリン3位、エドワーズ6位で再スタート。
72周目、小雨によるイエローコーションからの再スタート時にケンゼスが他車と接触しクラッシュ。レースを終えた。
セグメント2は85周目までにグリーンフラッグストップでの最低2本タイヤ交換義務があり、各車ピットに向かったが、ここでカイル・ブッシュが痛恨のピットロードスピード違反。13位へ後退。
セグメント2とセグメント3の間のピット義務はトップ11台のみに課されることとなったため、13位のカイル・ブッシュはピットインせず、2位へ浮上。タイヤ交換をしないまま最後の13周に挑むことに。また、周回遅れとなっていたトゥルーエクス・Jr.も“ラッキー・ドッグ”(イエローコーション発生時に周回遅れ最上位の車両が首位と同一周回に戻れる救済措置)を獲得し、首位と同一周回最後尾の14位で再スタート。
一方、上位を争い、3位でピットアウトしたエドワーズは、ホイールナットが締まっていなかったとしてペナルティを科され、13位へ後退。
残り13周の再スタートが切られると、4ワイドでの激しい首位争いが展開されたが、2位でスタートしたカイル・ブッシュはタイヤの摩耗が厳しく徐々に後退。8位につけていたハムリンも壁に軽くヒット。13位スタートから終盤追い上げたエドワーズがトヨタ勢最上位の4位でチェッカーを受けた。

次週はシリーズ戦に戻り、シリーズ最長の600マイル(約960km)で競われる第13戦が、5月29日(日)にシャーロット・モーター・スピードウェイで行われる。

カール・エドワーズ:

「首位を争っていたライバルと共にピットへ向かったのだが、自分のピットボックスを行き過ぎてしまった。それもあって、ピットクルーが作業を急がなくてはならず、ホイールナットがひとつ締まっていなかった。それでもなんとか4位までポジションを上げ、トヨタ勢の最上位フィニッシュを果たせた。もう一回コーションがあったら更に上が狙えたと思う。TVでどう写っているか分からないが、再スタートはワイルドで、非常に楽しかった。今日の感触では、来週の600マイルレースへ向け、我々は正しい方向に進んでいると思う」

リザルト

決勝結果

順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1822ジョーイ・ロガーノフォード113
262ブラッド・ケゼロウスキーフォード113
31088デイル・アーンハート・Jr.シボレー113
4419カール・エドワーズトヨタ カムリ113
91211デニー・ハムリントヨタ カムリ113
10275カイル・ブッシュトヨタ カムリ113
14978マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ113
181120マット・ケンゼストヨタ カムリ71

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第6戦 North Carolina Education Lottery 200

開催日:5月21日

マット・クラフトンが2連勝!
カイル・ブッシュが続き、“トヨタ タンドラ”1-2

連勝で今季2勝目を挙げたマット・クラフトン
連勝で今季2勝目を挙げたマット・クラフトン

NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第6戦「North Carolina Education Lottery 200」が5月21日(土)にシャーロット・モーター・スピードウェイで開催された。
シャーロットでのトラック・シリーズ戦でトヨタは過去4勝。その全てをカイル・ブッシュが挙げている。

19日(木)に3回予定されていた練習走行は、降雨のために1回のみとなり、20日(金)も降雨のため、予定されていた予選と決勝を含む、全ての走行セッションがキャンセルに。トラック・シリーズの決勝は木曜日の練習走行のタイムでグリッドを決定し、21日(土)の昼過ぎに順延されて行われることとなった。
21日(土)午後1時19分に1.5マイルオーバルを134周(201マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションからスタートした、地元シャーロット出身の18歳、ウィリアム・バイロンが序盤は首位を快走。チームメイトでチームオーナーでもあるカイル・ブッシュが5番手スタートから順位を上げ、これを追った。
エクスフィニティ・シリーズにフル参戦し、現在ランキング2位につけているメキシコ人ドライバー、ダニエル・サレスがカイル・ブッシュ・モータースポーツから今大会にスポット参戦。7番手スタートからトップ10を走っていたが、最初のイエローコーション時にピットでペナルティ、首位を争っていたカイル・ブッシュも2度目のコーション時にペナルティを受け順位を落とした。
しかし、カイル・ブッシュ、サレス共に目覚ましい追い上げで終盤には上位争いに復帰。今季よりトラック・シリーズではグリーンフラッグ走行が連続20分に達すると強制的にイエローコーションが出されるが、終盤にはこの規定は適用されず、最後は燃費戦となった。
80周目に首位に立ち、後半戦を支配したベテランのマット・クラフトンは123周目、カイル・ブッシュらも125周目にはグリーンフラッグ下でピットへ向かい、給油のみでコースへ復帰。サレスら最後まで燃料を持たせるギャンプルに出た車両が残り5周あたりから次々に燃料切れでピットイン。これで首位に立ったクラフトンがトップチェッカー。前戦に続き2連勝を挙げた。2013年、14年のシリーズチャンピオンであり、キャリア13勝目のクラフトンだが、2連勝は初。
カイル・ブッシュは追い上げ叶わず2位フィニッシュとなり、“トヨタ タンドラ”は1-2フィニッシュ。マット・ティフトがキャリアベストの5位、ティモシー・ピーターズが7位、クリストファー・ベルが8位、バイロンが10位でチェッカーを受け、“トヨタ タンドラ”は6台がトップ10フィニッシュを果たした。

次戦第7戦は6月10日(金)に米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで開催される。

ドライバー マット・クラフトン:

「我々の“トヨタ タンドラ”は、今日はあまりセッティング変更はしなかったが、レース後半は信じられないほど速かった。2日前の練習走行後に、クルーチーフと午後11時までかけて話し合い、多くの変更を施した。前半のピットストップで自分のボックスを行き過ぎてしまうなど、ポジションを落としたが、我々の“トヨタ タンドラ”は非常に速く、後半追い上げられた。(キャリア初の2連勝については)我々は去年の序盤、アトランタとマーティンズビルでも目前まで行ったが、グリーン・ホワイト・チェッカーで惜しくも敗れた。それだけに今回の連勝は嬉しい」

リザルト

決勝結果

順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
11788マット・クラフトントヨタ タンドラ134
2518カイル・ブッシュトヨタ タンドラ134
3421ジョニー・ソーターシボレー134
5911マット・ティフトトヨタ タンドラ134
72017ティモシー・ピーターズトヨタ タンドラ134
8154クリストファー・ベルトヨタ タンドラ134
1019ウィリアム・バイロントヨタ タンドラ134
151813キャメロン・ヘイリートヨタ タンドラ134
171241ベン・ローズトヨタ タンドラ134
201098リコ・アブリュートヨタ タンドラ133
212422オースティン・セルフトヨタ タンドラ133
222281ライアン・トゥルーエクストヨタ タンドラ133
23751ダニエル・サレストヨタ タンドラ132

ドライバーズポイント

順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1マット・クラフトントヨタ161
2ティモシー・ピーターズトヨタ149
3ダニエル・ヘムリックフォード144
5ウィリアム・バイロントヨタ135
6ライアン・トゥルーエクストヨタ129
9クリストファー・ベルトヨタ124
12キャメロン・ヘイリートヨタ113
16ベン・ローズトヨタ98
18リコ・アブリュートヨタ85
20オースティン・セルフトヨタ70
21マット・ティフトトヨタ68
29カレブ・ホルマントヨタ24
35シェイン・リートヨタ16
36クリス・フォンテイントヨタ11
40コディ・コーリントヨタ8
42ジャスティン・ヘイリートヨタ7

マニュファクチャラーズポイント

順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 210
2 シボレー 191
3 フォード 170
4 RAM 8