2016年プレスリリース
デニー・ハムリンが開幕戦を制しトヨタ「デイトナ500」初制覇!
レースを支配した"トヨタ カムリ"がトップ3独占
2016年2月23日(火)配信
NASCARシーズンが開幕。シリーズ最大のレースである「デイトナ500」では、序盤から"トヨタ カムリ"勢が速さを見せレースを支配。"トヨタ カムリ"同士の僅差の首位争いを制したデニー・ハムリンがトヨタに伝統の一戦での初勝利をもたらした。"トヨタ カムリ"はレースを通して首位を争い、トップ3を独占。エクスフィニティ・シリーズではシリーズフル参戦2年目のダニエル・サレスが8位。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは終盤に激しい多重クラッシュ"ビッグ・ワン"が連発する大荒れの展開となったが、ライアン・トゥルーエクスが2位フィニッシュを果たした。
NASCAR SPRINT CUP SERIES
第1戦 Daytona 500
開催日:2月21日
デニー・ハムリンが開幕戦を制しトヨタ「デイトナ500」初制覇!
レースを支配した"トヨタ カムリ"がトップ3独占
- トヨタに「デイトナ500」初勝利をもたらしたデニー・ハムリン
2月21日(日)、米国南東部フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズの第1戦「Daytona 500」が開催された。
トヨタがNASCARの最高峰スプリント・カップ・シリーズに2007年に参戦を開始して以来、9年目の昨年、カイル・ブッシュが念願のシリーズタイトルを獲得。トヨタは参戦10年目となる今年もタイトル防衛を目指し全力でシリーズを戦っていく。
スプリント・カップ・シリーズは年間36戦という長いシーズンで競われるが、このうち、終盤の10戦を"チェイス・フォー・ザ・スプリント・カップ"と呼ばれるプレーオフとしてタイトルを争うシステムが採用されている。開幕からの26戦で戦われるレギュラーシーズンで勝利を挙げたドライバーと、未勝利でのポイント上位ドライバーをあわせた16名がこの"チェイス"への出場権を得る。終盤10戦のうち、序盤の3戦で16名から12名へ、続く3戦で8名、その次の3戦で4名へと"チェイス"のドライバーは絞られていき、最後に残った4名のうち、最終戦ホームステッドで最上位フィニッシュを果たしたドライバーが栄光のシリーズチャンピオンを獲得する。
この長いシリーズの開幕戦であり、シリーズ最大のイベントと言えるデイトナ500。NASCARの「聖地」デイトナで行われるこのレースは、他のシリーズ戦とは異なるスケジュールでレースウィークが進行する。まず、1週間前の13日(土)に、昨年のチェイスドライバーやポールポジション獲得者などで争われるエキジビションレース「Sprint Unlimited」が開催され、デニー・ハムリンが圧勝で2年ぶりの勝利。トヨタはこのエキジビションレース3年連続勝利で、さい先良いレースウィークのスタートを切った。
デイトナでは開幕戦の他、夏にもシリーズ戦が開催されており、トヨタは2008年の夏大会にカイル・ブッシュが勝利を挙げているが、デイトナ500は未勝利。伝統の1戦での初勝利を目指し、チーム一丸となって開幕戦に臨んだ。
決勝レースのグリッドは、通常のレースとは異なり、14日(日)に1台ずつ走った予選で最前列グリッドの2台のみ決まり、2列目以降は2グループに分けた予選レースで決定された。この予選では、マット・ケンゼスが2番手タイムを叩き出し、最前列グリッドを獲得した。
18日(木)に予選結果で分けられた2グループで予選レース「Can-Am Duel」を実施。この結果、第2レースを制したカイル・ブッシュが2列目4番手、カール・エドワーズ10番手、デニー・ハムリンが11番手。今季より2年ぶりにトヨタに復帰したマーティン・トゥルーエクス・Jr.は28番手となり、9台の"トヨタ カムリ"が決勝に駒を進めた。
なお、ケンゼスとトゥルーエクス・Jr.は「Can-Am Duel」第2レースフィニッシュ直前の多重クラッシュに巻き込まれ、バックアップカーに乗り換えることとなったため、決勝はスタート前のフォーメーションラップ中に後方グリッドへ後退してスタートを切ることとなった。
21日(日)、快晴に恵まれたデイトナで、スタンドを埋め尽くした大観衆の見守る中、"トヨタ カムリ"のペースカーの先導の下でフォーメーションラップが開始され、午後1時32分、2.5マイルオーバルを200周(500マイル:約800km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
1周2.5マイル(約4km)という、NASCARの行われるオーバルコースで2番目に長いデイトナでは、リストリクター・プレートという、通常よりも吸気量を制限するパーツを取り付け、最高出力が制限される。それでも、スロットル全開の続くこのコースでは、最高速度は約320km/hに達するが、空気抵抗との戦いとなるため、ドラフティングと呼ばれる、複数車両が連なって空気抵抗を抑えるテクニックが必要となる。このため、速い車両が逃げる展開にはならず、長い隊列での超接近戦が続く。
トヨタ勢ではカイル・ブッシュとハムリンが序盤から上位争いに加わり、グリッド後退を余儀なくされたケンゼスとトゥルーエクス・Jr.もじりじりと順位を上げていった。
一方、10番手スタートから上位を伺っていたエドワーズは、20周目、スピンを喫した直前の車両を避けきれず接触。大きなダメージには到らなかったものの、修復のために大きくポジションを落とすこととなってしまった。
このアクシデントにより出されたイエローコーションで全車ピットへ向かい、迅速なピット作業でハムリンが首位に浮上。カイル・ブッシュ、トゥルーエクス・Jr.、ケンゼスがこれに続き、"トヨタ カムリ"がトップ4を占める展開となった。
56周目、30位前後で走行していたエドワーズが、またしても直前の車両のスピンに巻き込まれてしまった。混乱する中で逃げ場を失ったエドワーズはアウト側の壁にヒット。右前フェンダー等にダメージを負ったが、ピットクルーは何とかピットロード上で修復を完了。1周遅れでコースへと送り出した。
不運の続くエドワーズに対し、上位を争う4台のトヨタ勢は中盤もレースを支配。トップ4を占めたままレースを折り返した。
118周目、タイヤバースト車両によりこの日4度目のイエローコーション。ここでエドワーズは、コーション発生時の周回遅れ最上位に与えられる救済措置"ラッキー・ドッグ"を獲得。首位と同一周回に復帰した。全車ピットに向かう中、ハムリン、トゥルーエクス・Jr.、カイル・ブッシュはトップ3を守ったが、ケンゼスはピットアウトしようとした目前に他の車両がピットインしてきてタイムロス。10位へ後退。
残り77周での再スタートが切られた後は、イエローコーションが出ないままの周回が続き、燃料をフルに入れた状態で走り切れる周回である、残り45周ほどとなったところで、上位勢がアンダーグリーンでのピットイン。直前まで17位前後を走行していたケンゼスが、ここで素晴らしいピット作業にも助けられ、全車がアンダーグリーンピットを終えた時点で首位に浮上。トゥルーエクス・Jr.、カイル・ブッシュが続き、"トヨタ カムリ"はトップ3をキープ。ハムリンはややピットでタイムをロスし7位、そして、一時は周回遅れで最後尾近くに落ちていたエドワーズが、このアンダーグリーンピットでの速さを活かし、ハムリンに続く8位へと大きくジャンプアップを果たした。
レースが終盤に入り、上位勢でもポジション争いが激しさを増す中、残り30周、残り16周と続いてクラッシュによるイエローコーションが発生したが、上位勢はピットインせず。首位のケンゼスが最前列アウト側を選択すると、インにつけた2位トゥルーエクス・Jr.の後方にカイル・ブッシュ、ハムリン、エドワーズと続き、残り13周での再スタートが切られると、狙い澄ましたように好スタートを決めたケンゼスがトゥルーエクス・Jr.の前に出て、"トヨタ カムリ"がイン側トップ5を占め、アウト側隊列に先行する形でファイナルラップへ。
ファイナルラップ、4位につけていたハムリンは、ターン2立ち上がりからアウトにラインを変え、逆転を狙うことに。首位のケンゼスはこれをけん制すべくアウトにラインを変えたが、ハムリンはケンゼスとトゥルーエクス・Jr.との間に割って入り、3ワイド状態に。アウト側からのターン3進入で逆にラインを失ったケンゼスはバランスを崩し、後退。ハムリンとトゥルーエクス・Jr.がサイド・バイ・サイドのままチェッカーへ飛びこんだ。
2台はほぼ並んだままフィニッシュラインを通過。最後にやや伸びたハムリンが、デイトナ500史上最小差となる0.010秒差でこのバトルを制し、トヨタに10年目にして初のデイトナ500での勝利をもたらした。
トゥルーエクス・Jr.はトヨタ復帰初レースで2位、カイル・ブッシュが3位。エドワーズは周回遅れから挽回し5位。ケンゼスは14位でチェッカーを受けた。
ハムリンはデイトナ500史上2番目の記録となる、200周中95周にわたって首位を走行。レースの大半で上位を支配した"トヨタ カムリ"は全周回の4分の3に当たる158周でリードを奪い、その速さを開幕戦から示すこととなった。
また、この勝利でハムリンは、今季のタイトルを争うプレーオフ"チェイス"入りをほぼ確実なものとした。
次戦第2戦は2月28日(日)、米国南東部ジョージア州ハンプトンのアトランタ・モーター・スピードウェイで行われる。
TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。
ドライバー デニー・ハムリン:
「正直に言って最後のことはよく覚えていない。アウトにラインを変えたことで、イン側に18号車(カイル・ブッシュ)と78号車(マーティン・トゥルーエクス・Jr.)がいて、アウト側の20号車(マット・ケンゼス)に挟まれ、中央を行くしかなかった。20号車をかわした後は78号車とのドラッグレースだった。ジョー・ギブズ・レーシングと、マーティン・トゥルーエクス・Jr.を含む、上位を争ったトヨタチーム全体の努力による勝利だ。デイトナ500という、人生最大のレースで勝つことが出来て最高の気分だ。ここ(ヴィクトリーレーン)に立つことが出来て本当に嬉しい」
ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:
「出来る限りの全てを尽くした。このチームとトヨタでの初めてのレースで、最後の最後まで首位を争えたことを誇りに思う。チームの努力のおかげだ。トヨタチームの一員に復帰して、最初のレースから皆と協力し合って良いレースが戦えた。デニー(ハムリン)に祝福を送る。最後かわされてしまったのは少し残念だが、良いシーズンのスタートが切れた。今年はさらに多くのレースで勝てるチャンスがあると思う」
リザルト
決勝結果
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 200 |
2 | 28 | 78 | マーティン・トゥルーエクス・Jr. | トヨタ カムリ | 200 |
3 | 4 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 200 |
5 | 10 | 19 | カール・エドワーズ | トヨタ カムリ | 200 |
14 | 2 | 20 | マット・ケンゼス | トヨタ カムリ | 200 |
29 | 29 | 23 | デイビッド・レーガン | トヨタ カムリ | 200 |
30 | 36 | 83 | マイケル・ウォルトリップ | トヨタ カムリ | 200 |
38 | 40 | 26 | ロバート・リチャードソン | トヨタ カムリ | 135 |
40 | 20 | 93 | マット・ディベネデット | トヨタ カムリ | 91 |
ドライバーズポイント
順位 | ドライバー名 | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 | デニー・ハムリン | トヨタ | 45 |
2 | マーティン・トゥルーエクス・Jr. | トヨタ | 40 |
3 | カイル・ブッシュ | トヨタ | 39 |
5 | カール・エドワーズ | トヨタ | 36 |
14 | マット・ケンゼス | トヨタ | 28 |
28 | デイビッド・レーガン | トヨタ | 13 |
29 | マイケル・ウォルトリップ | トヨタ | 12 |
37 | ロバート・リチャードソン | トヨタ | 3 |
39 | マット・ディベネデット | トヨタ | 1 |
マニュファクチャラーズポイント
順位 | メーカー | ポイント |
---|---|---|
1 | トヨタ | 45 |
2 | シボレー | 37 |
3 | フォード | 35 |
NASCAR XFINITY SERIES
第1戦 PowerShares QQQ 300
開催日:2月20日
ダニエル・サレスが8位フィニッシュ
- 8位フィニッシュとなったダニエル・サレス(#19)と不運なアクシデントで順位を落としたボビー・ラボンテ(#18)
2月20日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第1戦「PowerShares QQQ 300」がデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
今季よりエクスフィニティ・シリーズでもカップ・シリーズ同様、シーズン終盤に選抜ドライバーでタイトルを争うプレーオフ"チェイス"システムが導入される。エクスフィニティ・シリーズでは終盤の7戦で争われ、それまでのシリーズ戦26戦で勝利、もしくは未勝利でのポイント上位12名が選抜され、"チェイス"最初の3戦で上位8人、続く3戦で残った上位4人の中で、最終戦ホームステッドで最上位フィニッシュを果たしたものがチャンピオンとなる。
19日(金)の練習走行に続き、20日(土)午前10時より予選が行われ、今季2年目のシリーズフル参戦となる24歳のメキシコ人ドライバー、ダニエル・サレスが最前列2番手グリッドを獲得。2000年のカップ・シリーズチャンピオンである51歳の大ベテラン、ボビー・ラボンテが今大会スポット参戦で18号車を駆り、3番手タイム。
昨年、キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでチャンピオンを獲得し、今季よりエクスフィニティ・シリーズにステップアップ、シリーズフル参戦する19歳のエリック・ジョーンズが5番手につけ、8台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
予選に続き、午後3時50分、2.5マイルオーバルを120周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。スタート直後からの3ワイドバトルとなり、リストリクター・プレートレースならではの接近戦の中で、好位置からのスタートを切ったサレス、ラボンテ、エリック・ジョーンズ共に集団に飲み込まれる形となったが、7周目に出された最初のイエローコーションからの再スタート後はトップ10付近をキープ。
しかし、13周目、前後に挟まれる形で、後方から接触されたラボンテがバランスを崩しスピン。そのすぐアウト側にいたエリック・ジョーンズに接触。ラボンテはコースイン側のグラスエリアへ。エリック・ジョーンズはアウト側の壁にヒットし、共に車両にダメージを負ってしまった。
このアクシデントによるイエローコーション、続いて22周目にも発生したコーションで、ラボンテ、エリック・ジョーンズ共に複数回にわたるピットでの修復作業を行ったが、ラボンテは周回遅れ、ダメージの大きかったエリック・ジョーンズは2周遅れとなってしまった。
27周目に再スタートが切られた後は、イエローコーションが出ない展開に。サレスはトップ10圏内をキープし孤軍奮闘。55周目過ぎからグリーンフラッグ下でのピットを終えるも、そのままグリーンフラッグランが続き、95周目を過ぎると各車、フィニッシュへ向け2度目のグリーンフラッグストップに。
長いグリーンフラッグ周回で隊列は崩れ、ほとんどの車両が最後へ向けた給油ピットを終えた100周目過ぎには、首位争いはサレスを含む4台。この時点で首位と同一周回にいた他の9台は、大きく引き離されていた。
残り20周を切った102周目、バックストレート上でストップしてしまった車両がありイエローコーション。上位勢はピットインしなかったが、これで首位と同一周回に残っていた14台のマージンは帳消しとなり、隊列を整え直して残り13周で再スタート。
3位で再スタートを切ったサレスは、最後まで上位争いを続け、イン側4番手でファイナルラップに入ったが、アウト側の車列が延び、行き場を失ったサレスは惜しくもポジションダウン。8位でチェッカーを受けた。
今レース、トップ5フィニッシュしたドライバーのうち4名がカップ・シリーズのドライバー(エクスフィニティでのシリーズポイント対象外)だったため、サレスは開幕戦を終えて、ドライバーズランキング4位につけている。
次戦第2戦は2月27日(土)、アトランタ・モーター・スピードウェイで行われる。
TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。
ドライバー ダニエル・サレス:
「着実にトップ10フィニッシュを果たせて良かった。スピードもあった。私はまだ学んでいる最中だ。このデイトナのようなレースではドラフティングパートナーが重要であり、他のドライバーからの信頼を得ていく必要がある。今日のレースはまずまず満足のいく結果であり、次のレースに繋げたい」
リザルト
決勝結果
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 19 | 88 | チェイス・エリオット | シボレー | 120 |
2 | 8 | 22 | ジョーイ・ロガーノ | フォード | 120 |
3 | 15 | 5 | ケイシー・ケイン | シボレー | 120 |
8 | 2 | 19 | ダニエル・サレス | トヨタ カムリ | 120 |
14 | 18 | 28 | ダコダ・アームストロング | トヨタ カムリ | 120 |
18 | 23 | 44 | デイビッド・スター | トヨタ カムリ | 119 |
19 | 28 | 87 | ジョー・ネメチェク | トヨタ カムリ | 119 |
21 | 20 | 24 | マット・ティフト | トヨタ カムリ | 119 |
23 | 3 | 18 | ボビー・ラボンテ | トヨタ カムリ | 118 |
31 | 5 | 20 | エリック・ジョーンズ | トヨタ カムリ | 115 |
35 | 22 | 14 | ベニー・ゴードン | トヨタ カムリ | 103 |
ドライバーズポイント
順位 | ドライバー名 | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 | エリオット・サドラー | シボレー | 38 |
2 | ダレル・ウォレス・Jr. | フォード | 35 |
3 | ブランドン・ジョーンズ | シボレー | 34 |
4 | ダニエル・サレス | トヨタ | 33 |
9 | ダコダ・アームストロング | トヨタ | 27 |
12 | デイビッド・スター | トヨタ | 23 |
22 | エリック・ジョーンズ | トヨタ | 10 |
25 | ベニー・ゴードン | トヨタ | 6 |
マニュファクチャラーズポイント
順位 | メーカー | ポイント |
---|---|---|
1 | シボレー | 44 |
2 | フォード | 41 |
3 | トヨタ | 33 |
NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第1戦 NextEra Energy Resources 250
開催日:2月19日
終盤2度の"ビッグ・ワン"発生
ライアン・トゥルーエクスが2位フィニッシュ
- 終盤の"ビッグ・ワン"直前まで超接近戦での首位争いを展開したティモシー・ピーターズ(#17)、キャメロン・ヘイリー(#13)、ベン・ケネディ(#11)、ライアン・トゥルーエクス(#81)
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第1戦「NextEra Energy Resources 250」が2月19日(金)にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
今季より、エクスフィニティ・シリーズ同様、トラック・シリーズでもシーズン終盤のプレーオフ"チェイス"システムが導入される。トラック・シリーズでは終盤7戦、まず8人が選抜され、続く3戦毎に6人、4人と絞られていき、最終戦ホームステッドで争う4人のうち最上位フィニッシュのドライバーがシリーズチャンピオンとなる。
また、トラック・シリーズのみ導入される今季からの新規定として、グリーンフラッグ下での連続走行が20分間に制限され、20分を過ぎると強制的にイエローコーションが出されることとなった。
デイトナではトラック・シリーズは開幕戦の1戦のみ行われているが、トヨタは過去に8勝を挙げている。
18日(木)の練習走行を経て、19日(金)決勝を前に午後4時半より予選が行われ、ティモシー・ピーターズが3番手、今季2年目のエクスフィニティ・シリーズフル参戦シーズンを迎え、トラック・シリーズにもスポット参戦するダニエル・サレスが5番手、2013年、2014年のシリーズチャンピオン、マット・クラフトンが6番手、サレスと共にカイル・ブッシュ・モータースポーツから出場する21歳のクリストファー・ベルと20歳のコディ・コーリンがそれぞれ8,9番手につけ、13台の"トヨタ タンドラ"が32台で戦われる決勝レースへと進んだ。
予選に続き、午後7時52分、2.5マイルオーバルを100周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
綺麗な2列の車列で周回が重ねられていったが、5周目、11周目とクラッシュ車両によりイエローコーション。この2度目のコーションで上位勢はピットへ。31番手グリッドと後方スタートだったベン・ケネディがピットタイミングをずらし、2位へとポジションを上げた。
再スタート後はクラフトン、ベル、ピーターズ、サレスらもポジションを取り戻し、25周目にはクラフトンが首位に浮上。その後首位の座こそ譲ったものの、2位から7位までを"トヨタ タンドラ"が占め、周回を重ねていった。
序盤の2度のコーションの後はイエローコーションが出ないまま、まもなく規定の20分に達するかと思われた41周目にケネディ、ピーターズら上位勢の一部がアンダーグリーンピット。まだぎりぎり20分に達しなかったその翌周にも数台がピットへ向かったが、ここでピットインしようとした車両の間で混乱があり、コーリンがピットロード入り口でスピン。玉突き状態で数台が接触し、イエローコーション。コーリンはここでレースを終えることとなった。
先にピットインしていたピーターズがトップ、ケネディが3位、クラフトン4位で再スタート。イン側のピーターズとケネディは上位ポジションを守ったが、アウト側2番手につけていたクラフトンは隊列と共に後退。
66周目、ここで給油すれば最後まで走り切れる残り周回でこの日4度目のイエローコーション。一斉にピットへ向かい、給油のみのタイヤ無交換作戦に出たピーターズが首位。14番手スタートから中盤戦にはトップ5圏内に浮上していた19歳のカナダ人ドライバー、キャメロン・ヘイリーがその後方3番手。スプリント・カップ・シリーズで今季よりトヨタに復帰したマーティン・トゥルーエクス・Jr.の実弟であるライアン・トゥルーエクスが20番手スタートからじりじりとポジションを上げ、5位に浮上、イン側に3台連なった"トヨタ タンドラ"勢がリードを奪った。
77周目にもコース上に停止した車両のためにイエローコーションが出されたが、上位勢はピットインせず。ピーターズ、ヘイリー、ライアン・トゥルーエクス、ケネディらがトップ5を占め、残り19周で再スタート。ヘイリーがピーターズをかわし首位、翌周にはライアン・トゥルーエクスが首位と、めまぐるしく順位が入れ替わり、3列の車列で、超接近戦での激しい順位争いが展開された。
残り8周、3位を走行していたヘイリーが、後方のピーターズと僅かに接触しバランスを崩し、スピン。接近戦の中だったため、上位勢を含む後続が次々に巻き込まれ、出場車両の半数以上となる18台が巻き込まれる多重クラッシュ"ビッグ・ワン"となってしまった。
このアクシデントでレースは赤旗中断。好走を見せていたケネディ、ヘイリー、サレスらはレースを終えることとなった。
30分弱の中断の後にレースは再開。首位のライアン・トゥルーエクスがイン側最前列、その後方にピーターズ、4位のアウト側2番手にベルと続いて残り2周での再スタートが切られ、ファイナルラップへ。ファイナルラップを示すホワイトフラッグが振られたスタート・フィニッシュラインを越えた直後、アウト側2番手のベルとイン側2番手のピーターズが接触。ベルは激しく車両が横転する多重クラッシュとなり、レースはその時点で順位凍結。イエローフラッグ下でのチェッカーとなった。この結果、ライアン・トゥルーエクスが惜しくも2位。19歳のベン・ローズが7位、クラフトンが10位フィニッシュとなった。
次戦第2戦は2月27日(土)にアトランタ・モーター・スピードウェイで開催される。
TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。
ドライバー ライアン・トゥルーエクス:
「ファイナルラップでのクラッシュが起こらなかったら我々は勝てていただろう。レースを通してイン側のラインをキープし、上位争いに浮上出来た。その後は良い位置でレースが出来たが、最後は少し運が足りなかった。しかし、数週間前までは乗ることも決まっていなかったレースで好位置でのフィニッシュが出来、嬉しい」
リザルト
決勝結果
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 21 | ジョニー・ソーター | シボレー | 100 |
2 | 20 | 81 | ライアン・トゥルーエクス | トヨタ タンドラ | 100 |
3 | 23 | 92 | パーカー・クリガーマン | シボレー | 100 |
7 | 24 | 41 | ベン・ローズ | トヨタ タンドラ | 100 |
10 | 6 | 88 | マット・クラフトン | トヨタ タンドラ | 100 |
13 | 13 | 9 | ウィリアム・バイロン | トヨタ タンドラ | 100 |
15 | 3 | 17 | ティモシー・ピーターズ | トヨタ タンドラ | 100 |
16 | 8 | 4 | クリストファー・ベル | トヨタ タンドラ | 99 |
19 | 19 | 22 | オースティン・セルフ | トヨタ タンドラ | 99 |
22 | 17 | 78 | クリス・フォンテイン | トヨタ タンドラ | 95 |
23 | 31 | 11 | ベン・ケネディ | トヨタ タンドラ | 93 |
25 | 14 | 13 | キャメロン・ヘイリー | トヨタ タンドラ | 92 |
28 | 5 | 51 | ダニエル・サレス | トヨタ タンドラ | 92 |
29 | 16 | 98 | リコ・アブリュー | トヨタ タンドラ | 92 |
31 | 9 | 18 | コディ・コーリン | トヨタ タンドラ | 41 |
ドライバーズポイント
順位 | ドライバー名 | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 | ジョニー・ソーター | シボレー | 36 |
2 | ライアン・トゥルーエクス | トヨタ | 32 |
3 | パーカー・クリガーマン | フォード | 30 |
7 | ベン・ローズ | トヨタ | 26 |
9 | マット・クラフトン | トヨタ | 24 |
11 | ウィリアム・バイロン | トヨタ | 20 |
13 | ティモシー・ピーターズ | トヨタ | 19 |
14 | クリストファー・ベル | トヨタ | 17 |
17 | オースティン・セルフ | トヨタ | 14 |
20 | クリス・フォンテイン | トヨタ | 11 |
21 | ベン・ケネディ | トヨタ | 10 |
23 | キャメロン・ヘイリー | トヨタ | 9 |
26 | リコ・アブリュー | トヨタ | 4 |
28 | コディ・コーリン | トヨタ | 2 |
マニュファクチャラーズポイント
順位 | メーカー | ポイント |
---|---|---|
1 | シボレー | 36 |
2 | トヨタ | 32 |
3 | フォード | 30 |