モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第3戦ラスベガス
マーティン・トゥルーエクス・Jr.が3ステージ制覇!
"トヨタ カムリ"カップ・シリーズで今季初勝利
2017.03.13(月)- 18:30配信
NASCAR第3戦の舞台は米国西部ラスベガスへ。カップ・シリーズではマーティン・トゥルーエクス・Jr.がレースを支配。全3ステージを制して今季初勝利を挙げた。カップ・シリーズでの全ステージ制覇は初。エクスフィニティ・シリーズでは上位を争ったダニエル・スアレツが3位、カイル・ブッシュが7位フィニッシュを果たした。
Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第3戦 Kobalt 400
マーティン・トゥルーエクス・Jr.が3ステージ制覇!
"トヨタ カムリ"カップ・シリーズで今季初勝利
3ステージ全てを制し今季初勝利を挙げたマーティン・トゥルーエクス・Jr.
3月12日(土)、米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第3戦「Kobalt 400」が開催された。
米国東部で戦われてきた開幕からの2戦を経て、舞台は米国西海岸へと移った。ここラスベガスはカイル・ブッシュの出身地であり、2009年に勝利。トヨタ勢ではマット・ケンゼスも2013年に勝利を挙げている。開幕からの2戦で勝利は逃したものの、着実に調子を上げてきているトヨタ勢の活躍に期待がかかった。
予選ではマーティン・トゥルーエクス・Jr.が最前列2番手を獲得。その後方4番手にケンゼス、ルーキーのエリック・ジョーンズとカイル・ブッシュが8,9番手。やはり今季よりフル参戦となったダニエル・スアレツが11番手。デニー・ハムリンが15番手とトヨタ勢は好位置につけて決勝に臨んだ。
午後12時48分、1.5マイルオーバルを80周、80周、107周の3ステージ計267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタートした。
2番手スタートのトゥルーエクス・Jr.はポールポジションから首位を逃げるブラッド・ケゼロウスキー(フォード)を追走。ステージ1終盤にクラッシュ車両により発生したイエローコーションからの再スタートで首位を奪うと、そのままステージ1を制した。
ステージ1ではカイル・ブッシュが8位、ケンゼスが9位に入りポイントを獲得。
ステージ2ではトゥルーエクス・Jr.が快走を見せ、首位を独走。ステージ終盤までイエローコーションが出なかったこともあり、一時は2位に3秒以上の大差をつけた。
その勢いでステージ2もトゥルーエクス・Jr.が制覇。ステージ3も再スタートから85周にわたってグリーンフラッグ下でのロングランとなり、トゥルーエクス・Jr.は首位をキープしたが、終盤はタイヤが厳しくなりケゼロウスキーの先行を許すことに。それでも大きく離されることなく、2位で逆転のチャンスを待った。
終盤、オイル漏れ車両により出されたイエローコーションから残り9周で再スタート。トゥルーエクス・Jr.はぴたりと首位のケゼロウスキーに貼り付き、残り2周でインに入って並びかけると、一気にパスし首位奪還。
ファイナルラップ、ケゼロウスキーの車両はトラブルに見舞われたか突然スローダウン。すぐ後方の4位につけていたカイル・ブッシュがこれをかわした直後に他車と接触。カイル・ブッシュはスピンを喫し、どこにもぶつからなかったもののピットレーン方向へコースオフし大きくポジションダウン。
首位を行くトゥルーエクス・Jr.はトップでチェッカー。トヨタにとって今季初、そして1月に米国で発表され、今季より投入された2018年型"トヨタ カムリ"にとって初の勝利をもたらした。
また、全267周中150周で首位を走行したトゥルーエクス・Jr.はステージ1,ステージ2を含む3ステージ完全制覇。今季より導入された3ステージ制のシリーズレースで、カップ・シリーズで初めてとなる3ステージ制覇による勝利を飾った。これでトゥルーエクス・Jr.は"プレーオフ"進出をほぼ確実なものとし、今大会獲得可能な最大の60ポイントと、7ポイントのプレーオフポイント(プレーオフ中に持ち越せるポイント)を獲得した。
ハムリンが6位、ケンゼスが9位とトップ10フィニッシュ。エリック・ジョーンズがルーキー勢最上位の15位でチェッカーを受けた。カイル・ブッシュは22位に終わった。
次戦第4戦は3月19日(日)、米国南西部アリゾナ州エイボンデールのフェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われる。
ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:
「全ステージ制覇での勝利を初めて果たし、新型"トヨタ カムリ"に初の勝利をもたらすことが出来て嬉しい。昨夜多くの変更作業をこなしてくれたチームに感謝したい。今日の"トヨタ カムリ"とTRD-USA製エンジンは信じられないほど速かった。ステージレースは毎周全力で走る必要があり、タフで難しい。終盤は最後のタイヤセットでロングランを強いられ、ブラッド(ケゼロウスキー:フォード)の先行を許してしまったが、最後まで諦めずに戦い続けた。素晴らしいチームと共に勝てて良かった。この勢いを維持して戦って行きたい」
リザルト
決勝結果
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 78 | マーティン・トゥルーエクス・Jr. | トヨタ カムリ | 267 |
2 | 5 | 42 | カイル・ラーソン | シボレー | 267 |
3 | 12 | 24 | チェイス・エリオット | シボレー | 267 |
6 | 15 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 267 |
9 | 4 | 20 | マット・ケンゼス | トヨタ カムリ | 267 |
15 | 8 | 77 | エリック・ジョーンズ | トヨタ カムリ | 267 |
20 | 11 | 19 | ダニエル・スアレツ | トヨタ カムリ | 267 |
22 | 9 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 267 |
31 | 37 | 15 | リード・ソーレンソン | トヨタ カムリ | 262 |
34 | 35 | 23 | グレイ・ゴールディング | トヨタ カムリ | 260 |
39 | 34 | 83 | コリー・ラジョイ | トヨタ カムリ | 16 |
ドライバーズポイント
順位 | ドライバー名 | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 | ブラッド・ケゼロウスキー | フォード | 132 |
2 | カイル・ラーソン | シボレー | 131 |
3 | チェイス・エリオット | シボレー | 129 |
4 | マーティン・トゥルーエクス・Jr. | トヨタ | 127 |
13 | マット・ケンゼス | トヨタ | 71 |
15 | デニー・ハムリン | トヨタ | 68 |
19 | カイル・ブッシュ | トヨタ | 50 |
20 | エリック・ジョーンズ | トヨタ | 49 |
28 | ダニエル・スアレツ | トヨタ | 42 |
32 | マイケル・ウォルトリップ | トヨタ | 29 |
36 | コリー・ラジョイ | トヨタ | 17 |
37 | リード・ソーレンソン | トヨタ | 12 |
38 | グレイ・ゴールディング | トヨタ | 4 |
40 | D.J.ケンニントン | トヨタ | 1 |
マニュファクチャラーズポイント
順位 | メーカー | ポイント |
---|---|---|
1 | フォード | 113 |
2 | シボレー | 104 |
3 | トヨタ | 103 |
NASCAR XFINITY SERIES
第3戦 Boyd Gaming 300
ダニエル・スアレツが3位
カイル・ブッシュは7位フィニッシュ
3位フィニッシュを果たしたダニエル・スアレツ(#20)と上位を争い7位に入ったカイル・ブッシュ(#18)
3月11日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第3戦「Boyd Gaming 300」がラスベガス・モーター・スピードウェイで開催された。
11日(土)決勝レース直前に行われた予選では、ラスベガス出身のカイル・ブッシュが前戦アトランタに続く2戦連続のポールポジションを獲得。今季よりカップ・シリーズにステップアップ、今大会もスポット参戦となるメキシコ人ドライバー、ダニエル・スアレツが3番手、マット・ティフトが6番手につけて決勝に臨んだ。
午後1時16分、砂漠の中の強い日差しと25度を超える気温の下で、1.5マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ計200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタートした。
カイル・ブッシュはポールポジションから首位をキープ。これを2位にポジションアップしたスアレツが追う展開。カイル・ブッシュは1度も首位の座を譲ること泣くステージ1を制した。スアレツは上位争いに留まり6位、ティフトもトップ10へ浮上し7位でステージ1を終え、ポイントを獲得した。
ステージ2は前戦同様、調子を上げてきたカップ・シリーズドライバーによる上位争いが展開。カイル・ブッシュは首位の座こそ譲ったものの上位に留まり、ステージ2は2位フィニッシュ。スピンを喫しながらポジションを取り戻したティフトが9位、スアレツが10位となった。
ステージ3はスタート前のピット戦略がチーム毎に異なり、スタート時こそカイル・ブッシュとティフトは順位を落としたものの、すぐに上位に復帰。しかし、この日レースの大半をトップ10圏内で走行し続けたティフトは残り9周というところで前車をパスしようとしてスピンを喫し、壁にヒット。ガレージでの修復を余儀なくされ、レースを終えることとなってしまった。
残り4周で再スタートが切られると、スアレツが好ダッシュを決めて前を行くカイル・ブッシュをパス。トヨタ勢最上位の3位でフィニッシュ。カイル・ブッシュは7位でレースを終えた。
次戦第4戦は3月18日(土)、フェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われる。
ドライバー ダニエル・スアレツ:
「このシリーズのレースに参加し、勝利を争うのはいつでも楽しい。とてもアグレッシブなドライバーが揃っていて、エキサイティングなレースが出来る。レース終盤、我々の"トヨタ カムリ"はショートランでは速かったが、幾つかの理由でロングランでは望み通りの速さにはならなかった。それで幾つかポジションを落としてしまった。しかし、クルーチーフやチームクルーは本当によくやってくれて,ピット作業でも何度も順位を上げられた。家族であるこのチームに感謝したい」
リザルト
決勝結果
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 12 | ジョーイ・ロガーノ | フォード | 200 |
2 | 7 | 42 | カイル・ラーソン | シボレー | 200 |
3 | 3 | 20 | ダニエル・スアレツ | トヨタ カムリ | 200 |
7 | 1 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 200 |
19 | 22 | 24 | ドリュー・ヘリング | トヨタ カムリ | 200 |
20 | 21 | 28 | ダコダ・アームストロング | トヨタ カムリ | 200 |
22 | 23 | 14 | J.J.イェリー | トヨタ カムリ | 200 |
33 | 32 | 40 | ティミー・ヒル | トヨタ カムリ | 195 |
34 | 6 | 19 | マット・ティフト | トヨタ カムリ | 191 |
ドライバーズポイント
順位 | ドライバー名 | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 | エリオット・サドラー | シボレー | 99 |
2 | ライアン・リード | フォード | 95 |
3 | ウィリアム・バイロン | シボレー | 90 |
6 | マット・ティフト | トヨタ | 66 |
9 | ダコダ・アームストロング | トヨタ | 64 |
21 | スコット・レガセイ・Jr. | トヨタ | 31 |
22 | J.J.イェリー | トヨタ | 28 |
27 | ドリュー・ヘリング | トヨタ | 18 |
34 | ベニー・ゴードン | トヨタ | 10 |
35 | ティミー・ヒル | トヨタ | 8 |
マニュファクチャラーズポイント
順位 | メーカー | ポイント |
---|---|---|
1 | フォード | 115 |
2 | トヨタ | 105 |
3 | シボレー | 104 |