2017年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第6戦マーティンズビル
ペーパークリップショートオーバルで
カイル・ブッシュが首位を争うも2位

2017.04.04(火)- 18:00配信

シリーズ最短オーバルのマーティンズビルで開催された、カップ・シリーズではカイル・ブッシュがレースの半分以上を支配するも、惜しくも2位フィニッシュ。1ヶ月ぶりのレースとなったトラック・シリーズでは、若手勢が上位に入り、6台の"トヨタ タンドラ"がトップ10フィニッシュを果たした。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第6戦 STP 500

開催日:4月2日

"ペーパークリップ"ショートオーバルで
カイル・ブッシュが首位を争うも2位

首位を争うも2位フィニッシュとなったカイル・ブッシュ(#18)
首位を争うも2位フィニッシュとなったカイル・ブッシュ(#18)

 4月2日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第6戦「STP 500」が開催された。
 NASCARカップ・シリーズが開催されるオーバルの中で最短となる1周0.526マイルのこのコースは、その形状から"ペーパークリップ"の愛称を持つ。バンク角も低く、毎周両ターンでフルブレーキング、フル加速が強いられる難コース。今年70周年を迎えるという伝統のコースでもある。
 このマーティンズビルは、地元バージニア州出身のデニー・ハムリンが得意としており、これまでに5勝。昨年春の大会ではカイル・ブッシュが初勝利を飾っている。

 3月31日(金)に予定されていた予選は降雨のためにキャンセルとなり、規定に則りオーナーポイント順でスターティンググリッドが決定。マーティン・トゥルーエクス・Jr.が3番手、カイル・ブッシュが10番手から決勝をスタートすることとなった。

 4月2日(日)午後2時19分、0.526マイルショートオーバルを130周、130周、240周の3ステージ合計500周(263マイル:約420km)して競われる決勝レースがスタート。ステージ1では3番手スタートのトゥルーエクス・Jr.が好走を見せ、72周目のピット作業で首位に浮上すると、そのままステージ1を制した。12、10番手スタートのハムリンとカイル・ブッシュがそれぞれ2,3位で続き、"トヨタ カムリ"はステージ1でトップ3を制覇した。
 ステージ2は全くイエローコーションの出ない展開となった。トゥルーエクス・Jr.がハンドリング不調に見舞われ徐々にポジションダウンする一方で、このステージはカイル・ブッシュが大半で首位を走行し支配。しかし、激しい首位争いを繰り広げていたファイナルラップで後方から接触され、ライバルの逆転を許し2位フィニッシュ。25番手スタートから順位を上げたケンゼスが7位、20歳のルーキー、エリック・ジョーンズが8位に入った。
 ステージ3もカイル・ブッシュが首位を争う展開。ケンゼスがトップ10圏内,ハムリンがトップ10を伺う位置でレースを進めた。しかし、ハムリンは終盤の多重クラッシュに巻き込まれ、ダメージ修復のために大きく後退。これにより出されたコーションからの再スタート後まもなく、6位を争っていたケンゼスとトゥルーエクス・Jr.が軽く接触、トゥルーエクス・Jr.はスピンを喫し、ポジションダウン。
 首位を逃げるカイル・ブッシュはこの日最多、レースの半分以上となる274周にわたって首位を快走したが、残り50周を切ったあたりでハンドリングが悪化し、ライバルの先行を許すことに。最後まで首位を追い続けたカイル・ブッシュだったが惜しくも届かず、2位でチェッカー。3戦連続のトップ10フィニッシュを果たした。
 ケンゼスは終盤の接触があったものの9位でフィニッシュ。直近の2戦をクラッシュで終えているケンゼスが、3戦ぶり、今季3度目のトップ10で終えた。
 エリック・ジョーンズは中盤の多重クラッシュで車両前部に大きなダメージを負ったものの、ピットクルーの迅速な作業でコースに復帰し、ルーキー最上位の12位でフィニッシュ。トゥルーエクス・Jr.は16位に終わったが、ステージ1をトップで終えるなどポイントを獲得し、ランキングは3位に浮上した。

 次戦第7戦は4月9日(日)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「チームが素晴らしい仕事で、勝てるレベルの"トヨタ カムリ"を用意してくれた。残念だったのは、ピットで何の調整も行わなかったのに、タイヤを交換しただけでセッティングが変わってしまったことだ。今年我々はまだ本来フィニッシュすべき位置でレースを終えられていない。不満の残る結果であり、本来の位置でフィニッシュするためにも、戦い続ける」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
142ブラッド・ケゼロウスキーフォード500
21018カイル・ブッシュトヨタ カムリ500
3224チェイス・エリオットシボレー500
92520マット・ケンゼストヨタ カムリ500
121577エリック・ジョーンズトヨタ カムリ500
16378マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ500
283583コリー・ラジョイトヨタ カムリ496
293723グレイ・ゴールディングトヨタ カムリ495
301211デニー・ハムリントヨタ カムリ493
321919ダニエル・スアレツトヨタ カムリ489

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1カイル・ラーソンシボレー268
2チェイス・エリオットシボレー264
3マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ236
6カイル・ブッシュトヨタ188
13エリック・ジョーンズトヨタ144
16デニー・ハムリントヨタ139
21ダニエル・スアレツトヨタ107
22マット・ケンゼストヨタ105
34コリー・ラジョイトヨタ34
35マイケル・ウォルトリップトヨタ29
38グレイ・ゴールディングトヨタ14
40D.J.ケンニントントヨタ1

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1フォード221
2シボレー218
3トヨタ205

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第3戦 Alpha Energy Solutions 250

開催日:4月1日

6台の"トヨタ タンドラ"がトップ10フィニッシュ

トヨタ タンドラ最上位の3位でフィニッシュしたクリストファー・ベル(#4)
トヨタ タンドラ最上位の3位でフィニッシュしたクリストファー・ベル(#4)

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第3戦「Alpha Energy Solutions 250」が4月1日(土)にマーティンズビル・スピードウェイで開催された。トラック・シリーズ戦は前戦アトランタから約1か月ぶりの開催。

 1日(土)午後3時21分、0.526マイルショートオーバルを70周、70周、110周の3ステージ合計250周(131.5マイル:約210km)して競われる決勝レースがスタート。2列目に並んだベテランのティモシー・ピーターズとマット・クラフトンに、シリーズフル参戦2年目の22歳、クリストファー・ベルが6番手から割って入り、3台の"トヨタ タンドラ"が3位争いを展開。ステージ1はクラフトン3位、ベル4位、ピーターズ7位、18歳ルーキーのノア・グラッグソンが8位で終えた。
 ベルはステージ1後のコーション時、タイヤ2本交換作戦で首位に浮上。再スタート後は4本交換のライバルの先行を許すも、2位で追走を続け、逆転のチャンスをうかがった。
 ステージ2の残り20周ほどのところでコーションが出されると、ベルはピットへ。上位勢がピットに入らなかったため、15位までポジションを落としたベルは、10位まで順位を戻してステージ2をフィニッシュ。ステージ2では、クラフトンが2位、ピーターズが4位となった。
 ステージ3スタート前のコーションでは、上位9台がピットに向かったのに対し、コース上に残ったベルが再度首位へ。再スタートを決めたベルは、90周にわたって首位を快走した。
 しかし、残り16周というところで、パスしようとした周回遅れの車両がラインをふさぐ形となり接触。ベルはなんとか立て直したが3位へとポジションを落としてしまった。
 再スタート後、3位のベルは前の2台を懸命に追ったが逆転には至らず。しかしベルは前戦の優勝に続き2戦連続のトップ3、開幕から3戦連続のトップ10フィニッシュとなった。
 4位には18歳のチームメイト、グラッグソンが入り、自身キャリア初のトップ5フィニッシュ。
 ブレット・モフィットが6位、ピーターズが8位、クラフトンが9位、カップ・シリーズで活躍しているマーティン・トゥルーエクス・Jr.の実弟であるライアン・トゥルーエクスが10位で今季初のトップ10入り。"トヨタ タンドラ"は6台がトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第4戦は5月12日(金)に米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイで開催される。

ドライバー クリストファー・ベル:

「コース上の混雑が酷い中、シボレーの2台もとても速かったが、我々の"トヨタ タンドラ"は充分に彼らを抑えられるだけの速さがあると感じていた。しかし、周回遅れをパスするときに、インを開けてくれたと思ったが彼は降りてきて接触してしまった。我々の"トヨタ タンドラ"は本当に速かったので、望んでいた結果ではない。秋に再びここへ戻ってくるときにはもう少し良い結果を目指す。全体的に見れば、ドライバーとしての私にとっても、チームにとっても良い一日だったが、次戦カンザスはもっと力強いレースをしたい」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1123チェイス・エリオットシボレー250
2221ジョニー・ソーターシボレー250
364クリストファー・ベルトヨタ タンドラ250
4918ノア・グラッグソントヨタ タンドラ250
6157ブレット・モフィットトヨタ タンドラ250
8317ティモシー・ピーターズトヨタ タンドラ250
9488マット・クラフトントヨタ タンドラ250
101916ライアン・トゥルーエクストヨタ タンドラ250
13751ハリソン・バートントヨタ タンドラ250
171098グラント・エンフィンジャートヨタ タンドラ250
192713コディ・コーリントヨタ タンドラ250
201727ベン・ローズトヨタ タンドラ249

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ジョニー・ソーターシボレー140
2クリストファー・ベルトヨタ136
3マット・クラフトントヨタ117
4ティモシー・ピーターズトヨタ110
6ベン・ローズトヨタ103
8グラント・エンフィンジャートヨタ84
10ブレット・モフィットトヨタ73
11ノア・グラッグソントヨタ70
13コディ・コーリントヨタ65
14ライアン・トゥルーエクストヨタ60
20コービン・フォリスタートヨタ36
21オースティン・ウェイン・セルフトヨタ35
23マイアット・スナイダートヨタ30
24ハリソン・バートントヨタ28
38パーカー・クリガーマントヨタ6

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー114
2トヨタ109
3フォード85