2017年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ 2017年 第24戦 ブリストル
カイル・ブッシュが2度目の同一週3カテゴリー制覇!
トヨタ勢は3レース全てで1-2フィニッシュ

2017.08.22(火)- 20:00配信

NASCARは世界最速のハーフマイル、ブリストルで3カテゴリー全てが開催。この3カテゴリー全てに出場したカイル・ブッシュが全レースで勝利。2010年以来となる、同一週3カテゴリー制覇を成し遂げた。カップ・シリーズでは"トヨタ カムリ"がトップ4独占。エクスフィニティとトラックでも1-2フィニッシュとトヨタ勢が圧勝したレースウィークとなった。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第24戦 Bass Pro Shops / NRA Night Race

開催日:8月19日

カイル・ブッシュが2度目の同一週3カテゴリー制覇!
"トヨタ カムリ"トップ4独占

自身2度目の「ブリストル・スウィープ」を達成し、「スウィープ」を意味する掃き掃除のパフォーマンスを見せるカイル・ブッシュ
自身2度目の「ブリストル・スウィープ」を達成し、「スウィープ」を意味する掃き掃除のパフォーマンスを見せるカイル・ブッシュ

 8月19日(土)、米国南部テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第24戦「Bass Pro Shops / NRA Night Race」が開催された。
 ハイバンクな「世界最速のハーフマイル」ブリストルでのレースは今季2度目。トヨタはこれまでにここブリストルで8勝を挙げているが、そのうち4勝がカイル・ブッシュによるもの。その他、マット・ケンゼスが2勝(トヨタ移籍以前にも2勝)、デニー・ハムリンも1勝を挙げている。
 カイル・ブッシュが2010年にNASCAR史上初めて、同一週に開催されたNASCARトップ3カテゴリーのレース全てに勝利するという「スウィープ」を達成したのがこのブリストルである。そして、その後も何度か「スウィープ」に挑戦してきたカイル・ブッシュだが、今年も水曜日のトラック、そして前日のエクスフィニティを制し、2度目の「スウィープ」達成なるかに注目が集まった。

 4月の第8戦は昼間の開催だが、この夏のブリストル戦は例年土曜日のナイトレースとして開催。19日(土)午後7時48分に0.533マイルショートオーバルを125周、125周、250周の3ステージ合計500周(266.5マイル:約430km)して競われる決勝レースがスタートした。
 今季よりカップ・シリーズにステップアップした21歳のルーキー、エリック・ジョーンズが自身初のポールポジションから序盤戦をリード。これをケンゼス、マーティン・トゥルーエクス・Jr.らがトップ5で追った。
 注目のカイル・ブッシュは18番手とやや後方のスタートながら、25周目にはトップ10圏内へ。その後もみるみるうちに順位を上げていき、ステージ1中盤に出されたイエローコーションからの再スタート後は首位争いに加わった。
 カイル・ブッシュはエリック・ジョーンズら若手のホープ3人との激しい首位争いの末に、115周目に首位を奪取。その後も抜きつ抜かれつのバトルとなったが、最終的にカイル・ブッシュがトップでステージ1をフィニッシュ。今季10度目のステージウィンを果たした。エリック・ジョーンズが2位、ケンゼスが5位、ハムリンが6位、トゥルーエクス・Jr.が9位でポイントを獲得。
 ステージ2スタート前のコーションでやや順位は入れ替わり、エリック・ジョーンズが再び首位でスタート。カイル・ブッシュは6位まで順位を落としたものの、再スタート後3周で2位へとポジションを上げ、エリック・ジョーンズとの1-2体勢とし、167周目に首位へ。その後もエリック・ジョーンズとの首位を入れ替えながらのバトルが続き、それをケンゼスが追う形となった。
 ステージ終盤にコーションが出されると、カイル・ブッシュらはピットへ向かったが、ケンゼスはコース上に残る作戦に。これにより、ステージ2はケンゼスがステージウィン。エリック・ジョーンズが5位、ハムリンが7位、カイル・ブッシュが8位に入った。
 ステージ2を制したケンゼスだったが、ステージ3スタート前のコーションでピットへ向かった際、痛恨のスピード違反ペナルティ。20位へ後退。エリック・ジョーンズが首位、カイル・ブッシュ3位、ハムリン4位で再スタート。
 すぐにカイル・ブッシュは2位へと浮上したが、この日のエリック・ジョーンズは絶好調で、一時はカイル・ブッシュも引き離し独走。もし勝てばルーキーでは唯一の「プレーオフ」入りが決まるだけに、エリック・ジョーンズの初優勝なるかにも注目が集まった。
 レース終盤に入ると、ペナルティから追い上げてきたケンゼスも首位争いに。ケンゼスは現在15位でプレーオフ圏内にいるが、それを確実なものとするためにも今季初勝利を切望しており、カイル・ブッシュ、エリック・ジョーンズ、ケンゼスの3台による激しい首位争いとなった。
 445周目にカイル・ブッシュがエリック・ジョーンズをかわして首位に立ったが、エリック・ジョーンズも離されずに追走。終盤まで1秒以内での首位争いを繰り広げたが、最後はカイル・ブッシュが逃げ切り、今季2勝目。エリック・ジョーンズは自己最高位の2位、ハムリンが3位、ケンゼスが4位でチェッカーを受け、"トヨタ カムリ"は今季2度目のトップ4独占(1度目は第22戦ワトキンス・グレン)を果たした。
 カイル・ブッシュは自身記念すべきカップ・シリーズ出場450戦目で通算40勝目。14年の参戦歴のうち、トヨタで10年目、36勝を挙げている。そしてこの勝利により、カイル・ブッシュは2010年に続き、NASCAR史上で自身しか成し遂げていない、同一週3カテゴリー制覇という大記録を再度達成することとなった。

 次戦第25戦は9月3日(日)、米国南東部サウスカロライナ州ダーリントンのダーリントン・レースウェイで行われる。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「(記録達成は)本当に大変だった。エリック・ジョーンズは強敵で、全力を尽くした。本当に疲れ切ったが、最高の結果になった。チームやクルーチーフに何と言って感謝して良いか分からない。車両も私も完璧と言えるわけではなかったが、我々の"トヨタ カムリ"は速かった。みんなを誇りに思う。エリック・ジョーンズとのバトルは楽しかったし、彼に敬意を表する。彼はチームメイト同様に素晴らしいレースをしてくれた。彼のような若く、才能のあるドライバーとレースを戦えることは素晴らしい」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
11818カイル・ブッシュトヨタ カムリ500
2177エリック・ジョーンズトヨタ カムリ500
3711デニー・ハムリントヨタ カムリ500
4520マット・ケンゼストヨタ カムリ500
151219ダニエル・スアレツトヨタ カムリ500
21678マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ499
283583コリー・ラジョイトヨタ カムリ495
344023ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ476
383915リード・ソーレンソントヨタ カムリ352

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ951
2カイル・ブッシュトヨタ850
3カイル・ラーソンシボレー845
5デニー・ハムリントヨタ753
8マット・ケンゼストヨタ703
16エリック・ジョーンズトヨタ574
17ダニエル・スアレツトヨタ537
34コリー・ラジョイトヨタ162
39マイケル・ウォルトリップトヨタ29
43アーロン・デイトヨタ5
44ステファン・リートトヨタ5
48D.J.ケンニントントヨタ2

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー845
2フォード840
3トヨタ839

NASCAR XFINITY SERIES
第22戦 Food City 300

開催日:8月18日

カイル・ブッシュが今季5勝目
"トヨタ カムリ"1-2フィニッシュ

今季5勝目を挙げたカイル・ブッシュ
今季5勝目を挙げたカイル・ブッシュ

 8月18日(金)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第22戦「Food City 300」がブリストル・モーター・スピードウェイで開催された。
 年2回シリーズ戦が開催されるブリストルでトヨタは過去10勝。うち7勝がカイル・ブッシュ。そして昨年と今年の春大会はエリック・ジョーンズが連勝を飾っている。今大会にはカイル・ブッシュとダニエル・スアレツがスポット参戦した。

 18日(金)決勝前の予選では、カイル・ブッシュが同シリーズでのトヨタにとって50度目となるポールポジションを獲得。
 午後7時45分、0.533マイルショートオーバルを85周、85周、130周の3ステージ合計300周(159.9マイル:約260km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 ポールポジションのカイル・ブッシュは序盤、周回遅れが出始めたときに一旦ライバルにかわされたが、その後抜き返し、ステージ1を制覇。スアレツが4位に入った。
 ステージ1を制したカイル・ブッシュだったが、ステージ2スタート前のコーション時、ピットロードのスピード違反ペナルティを取られ19位へ後退。追い上げを開始した。
 かわって首位に立ったスアレツが首位争いを展開したが、終盤には追い上げてきたカイル・ブッシュがスアレツもかわし、ステージ2も制覇。スアレツは3位となった。
 ピット作業でまた順位が入れ替わり、ステージ3はスアレツが首位、カイル・ブッシュが3位で再スタート。ライバル1台を加えた三つ巴の首位争いを展開した。
 残り10周を切ったところでカイル・ブッシュが首位に立つとその後は独走。そのまま逃げ切るかと思われたが、残り17周でクラッシュによるイエローコーションが出されると、再スタート後、カイル・ブッシュとスアレツが僅差での首位争いを展開。しかし、カイル・ブッシュが逃げ切り、今季5勝目を挙げた。スアレツが2位で続き、"トヨタ カムリ"は1-2フィニッシュを果たした。

 次戦第23戦は8月27日(日)、米国北部ウィスコンシン州エルクハートレイクのロードコース、ロードアメリカで行われる。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「チームが信じられないような仕事をしてくれて、最高の"トヨタ カムリ"を与えてくれた。全てのファンに感謝する。特にここブリストルのファンは素晴らしい。ブリストルでのナイトレースは他に代え難いレースで、そこで勝てるというのは最高の気分だ。ペナルティによりポジションを落としたときは、(ダニエル)スアレツを含むライバルも速かったし、逆転は難しいかと思っていた。終盤のコーションからの再スタートでは、タイヤの摩耗が激しく、コントロールが大変だった」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1118カイル・ブッシュトヨタ カムリ300
2720ダニエル・スアレツトヨタ カムリ300
381エリオット・サドラーシボレー300
162514J.J.イェリートヨタ カムリ299
171519マット・ティフトトヨタ カムリ298
242128ダコダ・アームストロングトヨタ カムリ296
292224ジェブ・バートントヨタ カムリ281

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1エリオット・サドラーシボレー807
2ウィリアム・バイロンシボレー697
3ジャスティン・アルゲイヤーシボレー671
7マット・ティフトトヨタ514
10ダコダ・アームストロングトヨタ444
14J.J.イェリートヨタ385
28ディラン・ラプトントヨタ136
31カイル・ベンジャミントヨタ115
32ライアン・プリーストヨタ110
33ジェブ・バートントヨタ99
42ジェームス・デイビソントヨタ41
45ドリュー・ヘリングトヨタ35
58マーク・トンプソントヨタ17
64ベニー・ゴードントヨタ10
67ケール・コンリートヨタ5

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー791
2トヨタ757
3フォード748
4ダッジ146

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第14戦 UNOH 200

開催日:8月16日

カイル・ブッシュが今季3勝目!
"トヨタ タンドラ"4台がトップ5フィニッシュ

今季3勝目を挙げたカイル・ブッシュ(#46)
今季3勝目を挙げたカイル・ブッシュ(#46)

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第14戦「UNOH 200」が8月16日(水)にブリストル・モーター・スピードウェイで開催された。
 今大会は8月中盤恒例の水曜日夜開催。年1戦トラック・シリーズが行われているブリストルで、トヨタは過去6勝を挙げているが、うち4勝がカイル・ブッシュによるもの。この週末、カイル・ブッシュは得意のブリストルで2010年以来となる3カテゴリー制覇を目指し、3レース全てに参戦した。

 16日(水)午後8時半過ぎに決勝レースのスタートが予定されていたが、雷雨のために2時間近く順延。午後10時44分に0.533マイルショートオーバルを55周、55周、90周の3ステージ合計200周(106.6マイル:約170km)して競われる決勝レースがスタートした。
 今季7戦目のシリーズ参戦で、初のポールポジションからスタートを切ったカイル・ブッシュが首位をキープ。カイル・ブッシュ自身がオーナーを務めるチームから参戦している19歳のノア・グラッグソンと、今季4勝を挙げランキング首位につける22歳のクリストファー・ベル、そして2度のシリーズチャンピオン経験者であるベテランのマット・クラフトンが続き、序盤から"トヨタ タンドラ"が上位を支配。ステージ1はカイル・ブッシュ、グラッグソン、クラフトン、ベル、そしてグラント・エンフィンジャーと続きトップ5を占めた。
 ステージ2はコーションでピットに入らなかった車両がいたため、トヨタ勢は3位以降からのスタートとなったが、すぐにクラフトンが首位浮上。40周にわたって首位を快走したが、終盤にカイル・ブッシュがこれをかわし、ステージ2も制覇。クラフトンが2位、20歳のベン・ローズが4位、ベルが5位、グラッグソンが6位、エンフィンジャーが9位となった。
 ステージ3スタート前のコーションで、カイル・ブッシュはピットロードのスピード違反、グラッグソンもピットクルーが車両到着前にピットロードに降りたとしてペナルティを受けることに。
 17位までポジションを落としたカイル・ブッシュだったが、猛烈な追い上げを開始。再スタート後16周でトップ10圏内へと浮上すると、続く10周でトップ5,そしてそこから20周で首位を奪還してしまった。
 その後は後続を1秒以上引き離し独走態勢に入ったが、チェッカーまであと6周というところでイエローコーション。レースは延長され、最後の2周で決する"オーバータイム"に。
 首位のカイル・ブッシュはこの再スタートも決め、日付が変わる直前のチェッカーをトップで受けた。カイル・ブッシュは今季シリーズ3勝目。ブリストルでのトラック・シリーズ5勝目を挙げた。
 クラフトンが2位で続き"トヨタ タンドラ"は1-2フィニッシュ。エンフィンジャーが4位、ローズが5位、ベルが7位、パーカー・クリガーマンが8位に入り、"トヨタ タンドラ"は6台がトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第15戦は9月3日(日)にカナダ・オンタリオ州ボウマンヴィルのカナディアン・タイヤ・モスポート・パークで開催される。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「ペナルティを受けてポジションを落とした後、他の車両とは違うラインで追い上げる必要があると分かっていた。ベストなラインを見出すまでに15周ほどかかったが、その後は本当に速かった。クルーが一丸となってこの素晴らしい"トヨタ タンドラ"を作ってくれた。本当に素晴らしい仕上がりで、持ち込んだ直後から良かったが、その後も微調整を続けて、レースを通してずっと絶好調だった。そして、深夜にもかかわらず応援してくれた全てのファンにも感謝したい」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1146カイル・ブッシュトヨタ タンドラ203
2688マット・クラフトントヨタ タンドラ203
3148ジョン・ハンター・ネメチェクシボレー203
4798グラント・エンフィンジャートヨタ タンドラ203
5927ベン・ローズトヨタ タンドラ203
724クリストファー・ベルトヨタ タンドラ203
81675パーカー・クリガーマントヨタ タンドラ203
131097ジェシー・リトルトヨタ タンドラ202
15418ノア・グラッグソントヨタ タンドラ202
161716ライアン・トゥルーエクストヨタ タンドラ202
17813コディ・コーリントヨタ タンドラ202
181351ハリソン・バートントヨタ タンドラ202

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1クリストファー・ベルトヨタ615
2ジョニー・ソーターシボレー573
3マット・クラフトントヨタ562
5ベン・ローズトヨタ469
6ライアン・トゥルーエクストヨタ452
7グラント・エンフィンジャートヨタ443
9ノア・グラッグソントヨタ418
13コディ・コーリントヨタ301
23ブレット・モフィットトヨタ126
24ハリソン・バートントヨタ123
25パーカー・クリガーマントヨタ109
29ジェシー・リトルトヨタ91
32マイアット・スナイダートヨタ78
36トッド・ギリランドトヨタ47
38コービン・フォリスタートヨタ45
56リコ・アブリュートヨタ14

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ524
2シボレー502
3フォード432