2018年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ 2018年 第12戦 カンザス
マーティン・トゥルーエクス・Jr.が惜しくも2位
トラックでは19歳ノア・グラッグソンが今季初勝利

2018.05.15(火)- 14:00配信

1か月ぶりの1.5マイルオーバル戦となったカンザス。カップ・シリーズではカイル・ブッシュが上位を争うも、終盤のピット作戦で後退。代わって首位を争ったマーティン・トゥルーエクス・Jr.が2位でフィニッシュしました。トラック・シリーズでは前週ラスト2周のクラッシュで涙を呑んだ19歳のノア・グラッグソンが、雪辱を果たす今季初勝利をポールポジション及びステージ1,2も制覇という完全勝利で飾りました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第12戦 KC Masterpiece 400

開催日:5月12日

マーティン・トゥルーエクス・Jr.が惜しくも2位

2位フィニッシュを果たしたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#78)
2位フィニッシュを果たしたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#78)

 5月12日(土)、米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第12戦「KC Masterpiece 400」が開催されました。
 ここ数戦はショートオーバルとタラデガのスーパースピードウェイでのレースが続いていましたが、約1か月ぶりにNASCARの標準とも言える1.5マイルオーバルでの開催となります。カンザスは2001年完成の新しいコースですが、年間2戦シリーズが行われ、そのうちの1戦は"プレーオフ"の重要なレースです。トヨタ勢は過去5勝。カイル・ブッシュとデニー・ハムリンが1勝ずつ、そして昨年は2戦共にマーティン・トゥルーエクス・Jr.が制しています。トゥルーエクス・Jr.の初タイトル獲得にも大きく貢献したこのコースでの3連勝に期待がかかりました。

 12日(土)午後7時11分、1.5マイルオーバルを80周、80周、107周の3ステージ合計267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。序盤トヨタ勢はハンドリングに苦戦し、上位を占めるフォード勢の後塵を拝することに。ステージ1はハムリンが7位、カイル・ブッシュが8位となりました。
 ステージ2はイエローコーションが出ないまま、途中でのグリーンフラッグピットを挟んで走り切ることとなり、調子を取り戻したカイル・ブッシュがフォード勢に割って入って4位。エリック・ジョーンズが9位、トゥルーエクス・Jr.が10位。
 ステージ3も前半はイエローコーションが出ないまま、200周目過ぎに各車グリーンフラッグストップ。そのまま走り切れる周回ではありましたが、残り30周を切ったところでダニエル・スアレツが他車と接触してクラッシュ。この日最初のクラッシュによるイエローコーションとなりました。
 これで全車ピットへ向かい、残り25周でカイル・ブッシュが6位、トゥルーエクス・Jr.が7位、エリック・ジョーンズが8位、ハムリンが9位で再スタート。しかし、再スタートしてまもなく、3位を争っていた2台がクラッシュ。ここでピット作戦が分かれました。
 残り15周という微妙な周回数で、新しいタイヤが有利か、前のポジションが有利かという難しい判断。ここでピットに向かわずコース上に残ったトゥルーエクス・Jr.が2位、エリック・ジョーンズが3位、ハムリンは4位へとポジションアップ。逆にピットへ向かったカイル・ブッシュはその後方、9位へと順位を落としてしまいました。
 新品タイヤの優位性を活かしての逆転を狙ったカイル・ブッシュでしたが、再スタート直後に7台が絡む多重クラッシュが発生しレースは赤旗中断。コースの清掃後、残り9周での再スタートが切られると、トゥルーエクス・Jr.が首位に浮上。カイル・ブッシュは中団グループの3ワイド、4ワイドバトルで行き場を失いポジションダウン。
 トゥルーエクス・Jr.の3連勝なるかと思われましたが、ファイナルラップで惜しくもライバルの逆転を許し、トゥルーエクス・Jr.は2位でチェッカー。ハムリンが5位、エリック・ジョーンズが7位、カイル・ブッシュは10位に終わりました。

 次週は19日(土)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイでオールスター戦が開催。シリーズ戦の第13戦は5月27日(日)、同じシャーロットでシリーズ最長の600マイルレースとして行われます。

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:

「我々の判断は間違っていなかったと思います。残り3周か4周の時点でアンダーステア症状がひどくなり、右前タイヤからも振動が出ていました。今夜はずっとアンダーステア症状と格闘していました。恐らく自分で速く走れていると感じていたとしても、首位を争うには十分ではなかったでしょう。この結果はクルーチーフの好判断、そしてチームクルー全員の努力のおかげです。全体的に見れば楽しめた夜でしたし、望外な結果だったといえるでしょう」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
114ケヴィン・ハーヴィックフォード267
2778マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ267
3922ジョーイ・ロガーノフォード267
5611デニー・ハムリントヨタ カムリ267
71220エリック・ジョーンズトヨタ カムリ267
10318カイル・ブッシュトヨタ カムリ267
281419ダニエル・スアレツトヨタ カムリ258
292923グレイ・ゴールディングトヨタ カムリ257
323866ティミー・ヒルトヨタ カムリ253

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1カイル・ブッシュトヨタ503
2ジョーイ・ロガーノフォード491
3ケヴィン・ハーヴィックフォード484
7デニー・ハムリントヨタ380
8マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ376
13エリック・ジョーンズトヨタ285
21ダニエル・スアレツトヨタ223
32グレイ・ゴールディングトヨタ84
35D.J.ケンニントントヨタ55

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1フォード439
2トヨタ427
3シボレー392

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第6戦 37 Kind Days 250

開催日:5月11日

19歳ノア・グラッグソンが前戦の雪辱果たす今季初勝利!
完全勝利で"プレーオフ"進出権獲得

今季初勝利を挙げたノア・グラッグソン
今季初勝利を挙げたノア・グラッグソン

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第6戦「37 Kind Days 250」が5月11日(金)にカンザス・スピードウェイで開催されました。

 11日(金)午後7時42分、1.5マイルオーバルを40周、40周、87周の3ステージ合計167周(250.5マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。
 今季2度目のポールポジションを獲得した19歳のノア・グラッグソンが首位を争い、6番手スタートのカイル・ブッシュ、10番手スタートのブレット・モフィットもこれに続いて"トヨタ タンドラ"の1-2-3でステージ1のチェッカー。グラッグソンは今季4度目のステージウィンを果たしました。今季エクスフィニティ・シリーズにレギュラー参戦、また、今大会トラック・シリーズに今季初出場となったブランドン・ジョーンズが7位につけました。
 ステージ2は、スタート前のピットでカイル・ブッシュが作業ミスによりポジションダウンも、終盤には追いつき、グラッグソン、モフィット、カイル・ブッシュ、ブランドン・ジョーンズとトップ4を独占。"トヨタ タンドラ"同士の首位争いを何とか凌ぎきったグラッグソンが、ステージ1に続いてのステージ制覇となりました。
 ステージ3は、序盤に2度のイエローコーションが出された後は、最後の58周にわたってグリーンのまま推移する、微妙な周回でのレースに。残り30周を切ったあたりから上位勢はグリーンフラッグ下で最後のピットへ向かい、タイヤを交換。ここでグラッグソンは4本、カイル・ブッシュは2本交換と作戦が分かれました。
 ピットへ向かわず最後まで走り切る作戦を採った数台を、カイル・ブッシュとグラッグソンが猛追。グラッグソンはタイヤ4本交換の優位性を活かして残り5周でチームオーナーでもあるカイル・ブッシュをパス。
 最後は無給油作戦の車両もペースダウンや燃料切れで次々に脱落し、グラッグソンがトップチェッカー。前週ドーバーで残り2周まで首位を争いながらクラッシュで涙を呑んだグラッグソンが、カンザスで雪辱を果たし、ポールポジションスタートからステージ1,2も制する、完全制覇で今季初勝利を飾りました。この勝利で、グラッグソンは"プレーオフ"進出をほぼ確実なものとしました。
 今季3戦目のトラック・シリーズ出場となったカイル・ブッシュが2位で続き、"トヨタ タンドラ"は1-2フィニッシュ。自身がオーナーを務めるカイル・ブッシュ・モータースポーツにとっては、設立以来5度目のチーム1-2フィニッシュとなりました。
 ブランドン・ジョーンズは9位でチェッカーを受け、今季初のトラック戦でトップ10フィニッシュを果たしました。

 次戦第7戦は5月18日(金)にシャーロット・モーター・スピードウェイで開催されます。

ドライバー ノア・グラッグソン:

「先週目前の勝利を逃して悔しい1週間を過ごしてきたドライバーにとって、最高の結果です。最後のピットストップの後、首位に立てると思ったのですが、無給油のチームもあり、何台抜いたら首位に立てるのか分かりませんでした。しかし、やっと今季初勝利を飾ることが出来、これでプレーオフにも進めます。今季はこれから更に多くの勝利を重ねて行きたいです」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1118ノア・グラッグソントヨタ タンドラ167
264カイル・ブッシュトヨタ タンドラ167
3852スチュワート・フリーゼンシボレー167
91351ブランドン・ジョーンズトヨタ タンドラ167
161016ブレット・モフィットトヨタ タンドラ163
191654ボー・リマスタストヨタ タンドラ160
212533ジョシュ・リアムトヨタ タンドラ158

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ジョニー・ソーターシボレー275
2ノア・グラッグソントヨタ240
3グラント・エンフィンジャーフォード214
4ブレット・モフィットトヨタ213
18スペンサー・デイヴィストヨタ94
22デイビッド・ギリランドトヨタ72
23トッド・ギリランドトヨタ71
25ハリソン・バートントヨタ66
27コービン・フォリスタートヨタ61
29ボー・リマスタストヨタ45

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー223
2トヨタ218
3フォード196