2018年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ オールスター
2度目の出場ダニエル・スアレツが惜しくも2位

2018.05.22(火)- 15:00配信

カップ・シリーズはノーポイントのオールスター戦が開催。100万ドルをかけてトップドライバーが争いました。マーティン・トゥルーエクス・Jr.とカイル・ブッシュが首位を争いましたが、多重クラッシュに巻き込まれ脱落。シリーズ参戦2年目のダニエル・スアレツが大健闘の2位フィニッシュを果たしました。トラック・シリーズではトヨタ通算700戦目のカイル・ブッシュが2位。"トヨタ タンドラ"は2-3-4位フィニッシュとなりました。

Monster Energy NASCAR All-Star Race

開催日:5月19日

2度目の出場ダニエル・スアレツが惜しくも2位

ダニエル・スアレツ(#19)、デニー・ハムリン(#11)らの上位勢隊列が
ダニエル・スアレツ(#19)、デニー・ハムリン(#11)らの上位勢隊列が"トヨタ カムリ"のペースカーに先導され最後の再スタートへ

 5月19日(土)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイで、モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズのオールスター戦「Monster Energy NASCAR All-Star Race」が開催されました。
 通常のシリーズ戦とは異なるフォーマットで、選ばれたドライバーのみによって戦われるオールスター。ドライバーにとっては、シリーズポイントこそかかりませんが、優勝者には100万ドル(約1億1千万円)という多額の賞金が与えられます。昨年のオールスター戦はカイル・ブッシュが自身の初勝利に加え、前日のトラック戦も制し、史上初のオールスター週末完全制覇を成し遂げました。
 今季のオールスターは初めての試みとして、1.5マイルオーバルでは普段使用しないリストリクタープレートという吸気量を制限するパーツの取り付けで出力が押さえられ、また、空力的な変更も加えられたことで、少ない周回数ということもあり、より接近した激しいバトルが繰り広げられることとなりました。
 オールスターへの出場権は、2017年及び2018年のシリーズ戦勝者、そして過去のオールスター戦勝者と、カップ・シリーズのチャンピオン経験者がまず選抜されます。トヨタ勢では過去のチャンピオンとしてカイル・ブッシュ(2015年)とマーティン・トゥルーエクス・Jr.(2017年)、そして今季は未勝利ながら昨年2勝を挙げているデニー・ハムリンの3名が選抜。
 そして、オールスター戦の前に、選抜対象ではないドライバーによって争われた「Monster Energy Open」で、3ステージの各勝者がオールスターへの進出権を獲得。ここでは、ステージ2を制したスアレツが、ルーキーながら出場した昨年に続き、2年連続でのオールスター戦進出を決め、トヨタ勢は4名がオールスター戦を戦うこととなりました。

 オールスター戦は予選のシステムも変わっており、通常のレースは予選セッション中のベストラップタイムでグリッドを決定しますが、オールスターでは、3周のトータルプラスピット作業時間(ピットロードでの速度制限無し)というシステムにより、ピットクルーも予選アタックに参加する形となります。この予選では、トゥルーエクス・Jr.が5番手、カイル・ブッシュが7番手、ハムリンが14番手。そしてオープンから進んだスアレツは出場全21台中19番手と後方からスタートを切ることとなりました。
 19日(土)午後8時18分、1.5マイルオーバルを30周、20周、20周、10周の4ステージ、但し通常とは異なり、最後の10周はイエローコーションの周回は数えず、グリーンフラッグでの周回を10周、というルールで実施される決勝レースのスタートが切られました。
 ステージ1では中盤2位に浮上したトゥルーエクス・Jr.にカイル・ブッシュも続き、首位を追いましたが2位、3位でフィニッシュ。この2台はステージ間のピットで1,2位に浮上して再スタート。ステージ1を10位で終えたスアレツもジャンプアップを果たし、カイル・ブッシュに次ぐ2位へ。
 僅か20周でイエローコーションが出なかったステージ2はカイル・ブッシュが制覇。スアレツが2位、マーティン・トゥルーエクス・Jr.が4位となりました。
 ステージ3はトゥルーエクス・Jr.が首位に立ちましたが、残り2周というところで発生したクラッシュによりイエローコーション。オールスターならではの特別ルールで、最終ステージではないステージ3ですが、延長されて最後の2周で争われる"オーバータイム"に。
 ここでトゥルーエクス・Jr.とカイル・ブッシュを含む上位勢がピットへ向かったのに対し、スアレツ、そして前半戦ハンドリング不調で後方に沈んでいたハムリンがコース上に残る判断をし、2位、3位へ。"オーバータイム"の再スタートが切られましたが、その直後にカイル・ブッシュ、トゥルーエクス・Jr.ら8台が絡む多重クラッシュが発生してしまいました。
 トゥルーエクス・Jr.は車両のダメージが大きくリタイア。カイル・ブッシュも車両前部にダメージを負いましたが、ピットの懸命な修復で何とかレースに復帰しました。
 ステージ3は最後の2周、首位を争ったスアレツが2位。ハムリンが6位。
 最後の10周で争われるステージ4も、スアレツが好走。最後まで首位の車両を追いましたが、コンマ3秒及ばず2位でフィニッシュ。しかし、カップ・シリーズ2年目のメキシコ人ドライバーが、オールスター戦で印象的な走りを披露しました。ハムリンが4位。カイル・ブッシュは最後まで走り抜き、ポジションを上げてトップ10でチェッカーを受けました。

 次週からはシリーズ戦が再開。第13戦は5月27日(日)、シャーロット・モーター・スピードウェイでシリーズ最長の600マイルレースとして行われます。

ドライバー ダニエル・スアレツ:

「今日の我々の"トヨタ カムリ"は、間違いなく勝てる感触がありました。本当に力強く、競争力もありました。最後、あと少しでした。4号車(ケヴィン・ハーヴィック:フォード)のサイドドラフトに入るべくアタックしたのですが、困難でした。2年目の今年、2度目のオールスターに出場して、ここまで戦えたというのは確かに悪い結果ではありません。しかし、良いところまで行けただけに,勝てなかったのは残念です」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
144ケヴィン・ハーヴィックフォード93
21919ダニエル・スアレツトヨタ カムリ93
31022ジョーイ・ロガーノフォード93
41411デニー・ハムリントヨタ カムリ93
9718カイル・ブッシュトヨタ カムリ93
17578マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ75

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第7戦 North Carolina Education Lottery 200

開催日:5月18日

"トヨタ タンドラ"2-3-4位フィニッシュ
トヨタ通算700戦目のカイル・ブッシュが2位

2位、3位フィニッシュを果たしたカイル・ブッシュ(#51)とブランドン・ジョーンズ(#46)
2位、3位フィニッシュを果たしたカイル・ブッシュ(#51)とブランドン・ジョーンズ(#46)

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第7戦「North Carolina Education Lottery 200」が5月18日(金)にシャーロット・モーター・スピードウェイで開催されました。
 今大会は、スポット参戦するカイル・ブッシュにとって、2008年からトヨタで戦い始めて、トップ3カテゴリーシリーズ戦での通算出走数が700戦目という記念すべきレースとなりました。また、昨年17歳でトラック・シリーズ戦にデビューも、規則により1.25マイル以上のオーバル戦に出場できなかったトッド・ギリランドが3日前に18歳の誕生日を迎え、初めての1.5マイルオーバル戦に出場することとなりました。

 18日(金)午後8時41分、当初の予定から変更され、1.5マイルオーバルを30周、30周、74周の3ステージトータル134周(201マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。
 直前に予定されていた予選が降雨でキャンセルとなったため、オーナーポイント順でのスタートとなり、前戦勝利を挙げた19歳のノア・グラッグソンが2番手、ギリランドが3番手、カイル・ブッシュが4番手、ブレット・モフィットが6番手から上位争いを展開。モフィットがステージ1を制し、今季初のステージ制覇を果たしました。カイル・ブッシュは6位、ギリランドは8位。グラッグソンはピットでのスピード違反により後退。
 ステージ2はカイル・ブッシュが首位を争いましたが惜しくも2位。モフィットが3位、ギリランドが4位。今季はエクスフィニティ・シリーズにフル参戦、今大会今季2度目のトラック・シリーズ戦参戦となったブランドン・ジョーンズは28番手と後方スタートからじりじりとポジションを上げ9位。グラッグソンも10位とトップ10への浮上を果たしました。
 ステージ3は、スタート前のピットでモフィットが首位に立つ一方で、カイル・ブッシュはピットクルーが車両到着よりも僅かに早くピットレーンに降りてしまいペナルティ。そこから追い上げを開始したカイル・ブッシュはステージ中盤のピットでも同じペナルティを受けることとなってしまいました。
 それでも諦めず追い上げを続けたカイル・ブッシュは、レース終盤には上位争いに復帰。ブランドン・ジョーンズ、モフィットらと首位を追いましたが惜しくも届かず、カイル・ブッシュが2位、ブランドン・ジョーンズが3位、ブレット・モフィットが4位と、"トヨタ タンドラ"は2-3-4位フィニッシュ。カイル・ブッシュのトヨタ通算700戦目は、惜しくも2位に終わりました。
 グラッグソンが8位、ギリランドが10位で5台の"トヨタ タンドラ"がトップ10フィニッシュを果たしました。

 次戦第8戦は6月8日(金)に米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで開催されます。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「コース上では多くの車両をパスしましたが、どれだけ多くパスしても、再スタートで必要な場所にいられなければ勝てません。今日は混雑したピットロードでの僅差での争いが勝敗を分けました」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1121ジョニー・ソーターシボレー134
2451カイル・ブッシュトヨタ タンドラ134
32846ブランドン・ジョーンズトヨタ タンドラ134
4616ブレット・モフィットトヨタ タンドラ134
8218ノア・グラッグソントヨタ タンドラ134
1034トット・ギリランドトヨタ タンドラ134
131454クリス・イグルストントヨタ タンドラ134

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ジョニー・ソーターシボレー329
2ノア・グラッグソントヨタ270
3ブレット・モフィットトヨタ264
17トッド・ギリランドトヨタ108
20スペンサー・デイヴィストヨタ94
26デイビッド・ギリランドトヨタ72
27ハリソン・バートントヨタ66
28コービン・フォリスタートヨタ61
30ボー・リマスタストヨタ45
36クリス・イグルストントヨタ24

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー263
2トヨタ253
3フォード228