2018年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2018年 第27戦ラスベガス
プレーオフ開幕戦は大荒れ。
マーティン・トゥルーエクス・Jr.が3位
カイル・ブッシュ7位

2018.09.18(火)- 12:15配信

 ついに"プレーオフ"に突入したNASCARカップ・シリーズは猛暑のラスベガスで開催。"プレーオフ"ドライバーが次々にアクシデントで脱落する大荒れのレースとなりました。そんな中、常に上位争いを繰り広げたマーティン・トゥルーエクス・Jr.が3位フィニッシュ。地元ラスベガス出身のカイル・ブッシュは接触やコースオフで周回遅れになるも終盤猛烈な追い上げを見せ7位に入りました。エクスフィニティ・シリーズはレギュラーシーズン最終戦で、共にトップ10フィニッシュを果たしたクリストファー・ベルとブランドン・ジョーンズの若手2人が"プレーオフ"進出。トラック・シリーズでは"プレーオフ"を戦うブレット・モフィットが終盤までトップを快走しましたが、度重なるアクシデントによる延長で痛恨の燃料切れに見舞われ11位でレースを終えました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第27戦 SouthPoint 400

開催日:9月16日

プレーオフ開幕戦は大荒れ。
マーティン・トゥルーエクス・Jr.が3位
カイル・ブッシュ7位

首位を争い、3位でフィニッシュしたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#78)
首位を争い、3位でフィニッシュしたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#78)

 9月16日(日)、米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第27戦「SouthPoint 400」が開催されました。
 今季のNASCARカップ・シリーズも年間36戦中終盤の10戦で選抜された上位ドライバーがタイトルを争う"プレーオフ"に突入しました。トヨタ勢はシーズン前半に圧倒的な強さを見せたカイル・ブッシュとマーティン・トゥルーエクス・Jr.、そしてデニー・ハムリンと初進出エリック・ジョーンズの4名がこの"プレーオフ"に進出し、タイトルを争います。

 16日(日)は気温が35度近くになる暑さとなる中、午後12時21分、1.5マイルオーバルを80周、80周、107周の3ステージ合計267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。今季初、通算2度目のポールポジションを獲得したエリック・ジョーンズを先頭にレースがスタートしましたが、10番手スタートのマーティン・トゥルーエクス・Jr.以外のトヨタドライバーは暑いコンディションでのハンドリングに苦しみ徐々に後退。
 ステージ1はトゥルーエクス・Jr.がトップ。カイル・ブッシュが5位、エリック・ジョーンズが8位となりました。
 ステージ1は一度もイエローコーションが出ないまま終わりましたが、ステージ2はスタートしてすぐにアクシデントによるコーションが発生。ステージ終盤の146周目、カイル・ブッシュ、トゥルーエクス・Jr.と共にシーズン前半戦を支配した"ビッグ3"の1人であるケヴィン・ハーヴィック(フォード)がタイヤバーストにより壁にクラッシュ。すぐ後を走行していたエリック・ジョーンズはこれを避けきれずに突っ込み、共にリタイア。"プレーオフ"を戦う2人が早くも姿を消すこととなってしまいました。
 トヨタ勢では相変わらずトゥルーエクス・Jr.が孤軍奮闘で上位を争い、ステージ2は3位。ハムリンとカイル・ブッシュは14位、15位でステージ2を終えました。
 ステージ3は、カイル・ブッシュがステージ前のコーション時にピットに入らず、4位で再スタート。しかし、その後出されたコーション時にピットでほかの車両と接触。車体にダメージを追い、修復のために後退。また、232周目にもカイル・ブッシュはスピンを喫しイン側のグラスエリアにコースオフ。周回遅れとなってしまいました。
 246周目には、今度はハムリンがスピンしイン側のグラスエリアにコースオフ。これによって出されたコーションで、カイル・ブッシュは"ラッキー・ドッグ(コーション発生時に周回遅れの最上位が1周取り戻せる救済措置)"を獲得し、首位と同一周回に復帰しましたが、ハムリンはレースを終えることとなってしまいました。
 レースは残り6周でコース上の異物によりイエローコーションが出され、最後の2周で再スタートが切られることに。しかし、ファイナルラップに入る直前にまたも5台が絡む多重クラッシュが発生し、コース清掃のために赤旗中断。再開後、レースは延長されて最後の2周"オーバータイム"での決戦という、最後まで大荒れの展開に。
 最多の96周にわたって首位を走行したトゥルーエクス・Jr.でしたが、最終的には3位でフィニッシュ。周回遅れから復帰後、猛烈な追い上げを見せたカイル・ブッシュが7位。ダニエル・スアレツが8位でチェッカーを受けました。

 次戦第28戦は9月22日(土)、米国東部バージニア州リッチモンドのリッチモンド・レースウェイで行われます。

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:

「全体的に見て、素晴らしい一日になりましたし、この週末、チームクルーは信じられないような仕事を成し遂げてくれました。デンバーの工場のスタッフにも感謝します。今日はロングランでは最高の仕上がりだったのですが、ショートランはそこまでではありませんでした。再スタート時に首位にいれば良かったのですが、誰かが前にいるとハンドリングが悪化し、我慢のレースを強いられました。しかし、今日の我々の"トヨタ カムリ"は最速の1台でした。本当にチームを誇りに思います」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1132ブラッド・ケゼロウスキーフォード272
21142カイル・ラーソンシボレー272
31078マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ272
7418カイル・ブッシュトヨタ カムリ272
81919ダニエル・スアレツトヨタ カムリ272
173623J.J.イェリートヨタ カムリ272
253596ジェフリー・アーンハートトヨタ カムリ269
32311デニー・ハムリントヨタ カムリ245
333966ティミー・ヒルトヨタ カムリ231
40120エリック・ジョーンズトヨタ カムリ147

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ2087
2カイル・ブッシュトヨタ2085
3ブラッド・ケゼロウスキーフォード2069
15エリック・ジョーンズトヨタ2009
16デニー・ハムリントヨタ2008
19ダニエル・スアレツトヨタ530
41ブレイク・ジョーンズトヨタ21

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1フォード975
2トヨタ975
3シボレー882

NASCAR XFINITY SERIES
第26戦 DC Solar 300

開催日:9月15日

クリストファー・ベルが4位フィニッシュ
ベルとブランドン・ジョーンズの2名が"プレーオフ"へ

4位、7位でフィニッシュし、次戦からのプレーオフに挑むクリストファー・ベル(#20)とブランドン・ジョーンズ(#19)
4位、7位でフィニッシュし、次戦からの"プレーオフ"に挑むクリストファー・ベル(#20)とブランドン・ジョーンズ(#19)

 9月15日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第26戦「DC Solar 300」がラスベガス・モーター・スピードウェイで開催されました。
 カップ・シリーズはこの週末より"プレーオフ"に突入しましたが、7戦で争われるエクスフィニティ・シリーズの"プレーオフ"は次戦から。今大会はレギュラーシーズン最後の戦いとなりました。トヨタ勢ではルーキーながら今季4勝を挙げている23歳のクリストファー・ベルと、未勝利ながらドライバーズランキングで7位につけるブランドン・ジョーンズの2名が"プレーオフ"最初の選抜12名に入ることが決まっています。

 15日(土)午後2時18分、1.5マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。4番手スタートのベルが順調に上位を争う一方で、予選時に車検で失格となり、34番手、36番手と後方スタートを強いられることとなったライアン・プリースとブランドン・ジョーンズはスタートしてすぐにポジションアップ。トップ20圏内まで浮上しましたが、5周目に16位走行中のプリースが、イン側でバランスを崩した車両に接触され、車体にダメージを負い、更にこのダメージによりタイヤパンクにも見舞われ周回遅れとなってしまいました。
 ステージ1はベルが2位、ブランドン・ジョーンズは追い上げ10位。ステージ2もベルが4位、ブランドン・ジョーンズが7位とトップ10圏内をキープ。
 プリースはコーション時にピットに入らず首位と同一周回に復帰し、トップ10圏内まで追い上げましたが、124周目にスピンを喫しまたも周回遅れに。
 レースは終盤、クラッシュによるコーションが連発する荒れた展開となり、再びプリースは首位と同一周回に復帰。
 レースを通してトップ5圏内で走り続けたベルが4位、プリースは大健闘の6位、ブランドン・ジョーンズが7位でチェッカーを受け、トヨタ勢は若手の駆る3台がトップ10フィニッシュを果たしました。

 "プレーオフ"初戦となる次戦第27戦は9月21日(金)、リッチモンド・レースウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「我々は春のリッチモンド(次戦プレーオフ初戦が行われる)で勝っていますし、とても良い状態で臨めると思っています。チームは素晴らしい仕事ぶりで、本当に速い"トヨタ カムリ"を仕上げてくれます。シーズン初戦から全開で戦えましたし、常に勝利を争えています。こんな恵まれた環境で戦えるのは本当に最高です」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1542ロス・チャステインシボレー200
287ジャスティン・アルゲイヤーシボレー200
3100コール・カスターフォード200
4420クリストファー・ベルトヨタ カムリ200
63418ライアン・プリーストヨタ カムリ200
73619ブランドン・ジョーンズトヨタ カムリ200
241955ベイリー・カリートヨタ カムリ191
272645ジョシュ・ビリッキトヨタ カムリ190
383272ジョン・ジャクソントヨタ カムリ30

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ジャスティン・アルゲイヤーシボレー2039
2クリストファー・ベルトヨタ2032
3エリオット・サドラーシボレー2011
8ブランドン・ジョーンズトヨタ2006
22ライアン・プリーストヨタ263
31チャド・フィンチャムトヨタ182
33ジョシュ・ビリッキトヨタ156
35カイル・ベンジャミントヨタ102
52ジェームズ・デイヴィソントヨタ29
68ピーター・シェパード三世トヨタ6
74ジェームズ・フレンチトヨタ1
75ディラン・マーコットトヨタ1

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー960
2フォード898
3トヨタ874
4ダッジ55

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第18戦 World of Westgate 200

開催日:9月14日

3度の"オーバータイム"で
首位快走のブレット・モフィットは痛恨の燃料切れ

終盤首位を走るも燃料切れで11位に終わったブレット・モフィット(#16)
終盤首位を走るも燃料切れで11位に終わったブレット・モフィット(#16)

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第18戦「World of Westgate 200」が9月14日(金)にラスベガス・モーター・スピードウェイで開催されました。
 トラック・シリーズは一足早く、前戦カナダで"プレーオフ"に突入。選抜された8名が、終盤の7戦でタイトルを争います。トヨタ勢ではブレット・モフィットとノア・グラッグソンが"プレーオフ"に進出しており、初戦を終えた時点でランキング2位、3位につけています。

 14日(金)午後6時20分、1.5マイルオーバルを30周、30周、74周の3ステージ合計134周(201マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。
 地元ラスベガス出身の20歳、グラッグソンが今季5度目のポールポジションから首位を逃げ、ステージ1は一度もその座を譲ることなくステージウィン。18歳のトッド・ギリランドが10番手スタートから順位を上げ4位。今季エクスフィニティ・シリーズにレギュラー出場しており、トラック・シリーズには今季5戦目のスポット参戦となる21歳のブランドン・ジョーンズが5位で続きました。
 ステージ2はグラッグソンが3位、ブランドン・ジョーンズが9位、前半苦しんだモフィットが10位に入りました。
 ギリランドはステージ2終盤にピットインし、ステージ間はコース上に残る作戦で、2位で再スタートを切りましたが、83周目に3台によるバトルの中で接触し壁に激しくクラッシュ。レースを終えることとなってしまいました。
 ブランドン・ジョーンズもクラッシュに巻き込まれリタイア。首位を争っていたグラッグソンはモフィットとの接触でタイヤパンクを喫し後退。
 後半調子を上げてきたモフィットは、残り10周で切られた再スタートで絶好のダッシュを決め、首位に浮上。しかし、残り4周というところでイエローコーションが出され、レースは延長、最後の2周決戦の"オーバータイム"に。
 モフィットはこの"オーバータイム"の再スタートも上手く決め、首位を守りましたが、ファイナルラップに入る直前に再びクラッシュが発生し、"オーバータイム"はやり直し。4周延長で切られた2度目の"オーバータイム"では、9台が絡む多重クラッシュが発生し、レースは赤旗中断。
 10分ほどの中断の後にレースは再開され、当初の予定よりも10周延長での3度目の"オーバータイム"の再スタートが切られましたが、モフィットはここで痛恨の燃料切れ。終盤首位を走りながらも、11位に終わりました。
 しかし、レギュラーシーズン中に稼いだポイントにより、"プレーオフ"2戦を終えた時点でグラッグソンが2位、モフィットは3位につけています。

 次戦第19戦は10月13日(土)に米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで開催されます。

ドライバー ブレット・モフィット:

「順調に数周は走れると思っていましたし、何も問題はありませんでした。ホワイトフラッグの振られるスタート/フィニッシュラインまであと100mもないところで、コーションフラッグが振られてがっかりしました。あとは起こった通りです」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1398グラント・エンフィンジャーフォード144
2621ジョニー・ソーターシボレー144
31224ジャスティン・ヘイリーシボレー144
82130オースティン・テリオートヨタ タンドラ144
10454クリス・イグルストントヨタ タンドラ144
11916ブレット・モフィットトヨタ タンドラ144
13207コービン・フォリスタートヨタ タンドラ144
18118ノア・グラッグソントヨタ タンドラ143
26751ブランドン・ジョーンズトヨタ タンドラ119
27104トッド・ギリランドトヨタ タンドラ86
29546ライリー・ハーブストトヨタ タンドラ56
301717ボー・リマスタストヨタ タンドラ45

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ジョニー・ソーターシボレー2124
2ノア・グラッグソントヨタ2107
3ブレット・モフィットトヨタ2102
10トッド・ギリランドトヨタ446
23コービン・フォリスタートヨタ166
24ボー・リマスタストヨタ155
25スペンサー・デイヴィストヨタ141
27ハリソン・バートントヨタ137
30デイビッド・ギリランドトヨタ107
32クリス・イグルストントヨタ100
36ライリー・ハーブストトヨタ59
37クリスチャン・イクストヨタ53
38ローガン・シーヴェイトヨタ46
44クリス・ウィンダムトヨタ36
48ゼイン・スミストヨタ32
50タイラー・ディッペルトヨタ30
52オースティン・テリオートヨタ29

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー662
2トヨタ639
3フォード604