2018年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2018年 第32戦カンザス
追い上げたカイル・ブッシュが惜しくも2位
5位フィニッシュのM.トゥルーエクス・Jr.と共に
プレーオフ第3ラウンド進出

2018.10.23(火)- 10:45配信

 カンザスで"プレーオフ"第2ラウンド最終戦を迎えたカップ・シリーズ。カイル・ブッシュはレースを通して上位を争い、最後は首位の車両を追い詰めましたが惜しくも2位。次ラウンド進出ライン上だったマーティン・トゥルーエクス・Jr.も5位フィニッシュを果たし、2台揃って第3ラウンドへの進出を決めました。第2ラウンドに入ったエクスフィニティ・シリーズでは、前戦新記録の6勝目を挙げ首位につけるクリストファー・ベルが、1周目に多重クラッシュに巻き込まれリタイア。他の"トヨタ カムリ"勢もクラッシュに見舞われる厳しい結果となりました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第32戦 Hollywood Casino 400

開催日:10月21日

追い上げたカイル・ブッシュが惜しくも2位
5位フィニッシュのM.トゥルーエクス・Jr.と共に
"プレーオフ"第3ラウンド進出

2位、5位でフィニッシュし共に
2位、5位でフィニッシュし共に"プレーオフ"第3ラウンド進出を決めたカイル・ブッシュ(#18)とマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#78)

 10月21日(日)、米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第32戦「Hollywood Casino 400」が開催されました。
 シーズン終盤の10戦で上位選抜ドライバーがタイトルを争う"プレーオフ"は6戦目を迎えました。今大会を終えた時点で、下位の4名が脱落し、12名から8名へと絞り込まれます。
 トヨタ勢ではカイル・ブッシュとマーティン・トゥルーエクス・Jr.が"プレーオフ"に残っており、最終戦でタイトルを戦う4人に残るべく戦いを続けています。このレースに臨む時点で、カイル・ブッシュはランキング2位につけており、中位以上で着実に走り切れば次ラウンド進出は確定。マーティン・トゥルーエクス・Jr.はここ2戦クラッシュなどで下位に沈んだため、8位で当落ランクを争う重要な一戦となりました。

 21日(日)午後1時40分、好天の下で1.5マイルオーバルを80周、80周、107周の3ステージ合計267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。7番手スタートのカイル・ブッシュはトップ10圏内での走行を続け、ステージ1は4位で貴重な7ポイントを獲得。一方で12番手からスタートしたトゥルーエクス・Jr.は、ハンドリングに苦しみステージ1は12位。
 ステージ2はイエローコーションが出ない展開となり、トップ5圏内で走行を続けたカイル・ブッシュが5位。6ポイントを獲得し、カイル・ブッシュはステージ1との合計で13ポイントを加えたことで、この時点で、ポイントにより次ラウンドへの進出が確定しました。トゥルーエクス・Jr.は苦しみながらも10位へとポジションを上げ、1ポイントを獲得しました。
 ステージ3もイエローコーションが出ず、3位までポジションを上げていたカイル・ブッシュは、中盤のグリーンフラッグ下でのピット作業を終えた時点で2位へとポジションアップ。トゥルーエクス・Jr.は6位へ。カイル・ブッシュは更に追い上げを続け、一時3秒近くあった首位との差を残り10周の時点で1秒以内へ詰め、周回遅れをかわしながらテール・トゥ・ノーズでの首位争いを展開しました。
 しかし、カイル・ブッシュの逆転は惜しくも叶わず、2位でチェッカー。レースを通しトップ10圏内での好走を見せたエリック・ジョーンズが4位。トゥルーエクス・Jr.は5位でフィニッシュし、見事次ラウンドへの進出を決めました。
 "プレーオフ"のポイントは上位8名が4000点にリセット。カイル・ブッシュはこれまでに稼いだ"プレーオフ"ポイント(最終戦以外のプレーオフの間持ち越せる)により、第3ラウンドをトップ、トゥルーエクス・Jr.も同様に3位で第3ラウンドに臨むこととなります。

 次戦第33戦は10月28日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイで行われます。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「レース序盤はオーバーステア症状に苦しんでおり、そのままでは終盤の追い上げは出来なかったでしょう。努力してくれたスタッフを誇りに思います。最後にここまで力強く、追い上げられたことはとても良い兆候です。特に、この1.5マイルオーバルで強さを見せられたことは、残るレースにテキサスと最終戦ホームステッドという1.5マイルオーバルがあるだけにとても重要です」

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:

「今日は本当にタフな一日でした。クルーは皆決して諦めることなく車両の改善を続けてくれましたし、私自身もそれに応えるべく出来る限りの走りを続けました。ピットクルーは信じられないほどの働きで支えてくれました。ここのところ上位争いからは離されてしまっていますが、次戦マーティンズビルでは再び戦いに加わり、勝利を狙います」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1139チェイス・エリオットシボレー267
2718カイル・ブッシュトヨタ カムリ267
32742カイル・ラーソンシボレー267
4620エリック・ジョーンズトヨタ カムリ267
51278マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ267
14911デニー・ハムリントヨタ カムリ266
24819ダニエル・スアレツトヨタ カムリ263
313623J.J.イェリートヨタ カムリ256
373396ジェフリー・アーンハートトヨタ カムリ151
404066ティミー・ヒルトヨタ カムリ3

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1カイル・ブッシュトヨタ4055
2ケヴィン・ハーヴィックフォード4054
3マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ4038
12デニー・ハムリントヨタ2159
14エリック・ジョーンズトヨタ2148
20ダニエル・スアレツトヨタ627
41ブレイク・ジョーンズトヨタ21
48アーロン・デイトヨタ1

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1フォード1155
2トヨタ1141
3シボレー1061

NASCAR XFINITY SERIES
第30戦 Kansas Lottery 300

開催日:10月20日

トヨタ勢はアクシデントに泣く
"プレーオフ"を戦うC.ベルは1周目クラッシュ

トヨタ カムリのペースカー先導の後、最前列2番手からスタートを切ったクリストファー・ベル(#20:左)でしたが、スタート直後の多重クラッシュに巻き込まれリタイア
トヨタ カムリのペースカー先導の後、最前列2番手からスタートを切ったクリストファー・ベル(#20:左)でしたが、スタート直後の多重クラッシュに巻き込まれリタイア

 10月20日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第30戦「Kansas Lottery 300」がカンザス・スピードウェイで開催されました。
 同シリーズの"プレーオフ"は、終盤の7戦で上位ドライバーがタイトルを争います。今大会はその4戦目で、前大会終了後12名から8名へと対象ドライバーが絞り込まれての初戦となります。
 トヨタ勢では、ブランドン・ジョーンズが惜しくも第1ラウンドで敗退となりましたが、期待のルーキー、クリストファー・ベルが前戦同シリーズにおけるルーキーシーズン勝利数記録を更新する6勝目を挙げ、ランキングトップでこの第2ラウンド初戦に臨みました。

 20日(土)午後2時14分、1.5マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(300km:約480km)して競われる決勝レースがスタート。最前列2番手からスタートを切ったベルでしたが、スタート直後の1コーナー進入時、サイド・バイ・サイドでイン側に並んでいた3番手スタートの車両がバランスを崩しベルに接触。ベルはスピンを喫して壁にクラッシュ。
 スタート直後の密集した隊列だったこともあり、次々に後続がこれに突っ込み、ベルを含む、予選上位につけていた"プレーオフ"ドライバーも多くが巻き込まれる多重クラッシュとなってしまいました。ベルの他、"プレーオフ"ドライバー2名もこのクラッシュによりリタイア。
 ベルはこのリタイアにより、"プレーオフ"第2ラウンド初戦を37位、1ポイントという結果で終えることとなってしまいました。
 この多重クラッシュで出されたイエローコーションは9周にも及び、11周目に再スタート。しかし今度は、5番手スタートから先のクラッシュをかわしたことで、最前列アウト側での再スタートとなったブランドン・ジョーンズがストレート上でいきなり姿勢を崩し壁にクラッシュ。右前のサスペンション周りを大破し、こちらもレース序盤にして戦列を去ることとなってしまいました。
 トヨタ勢の主力、ジョー・ギブズ・レーシングから今大会スポットで3人目のドライバーとして参戦しているライアン・プリースは孤軍奮闘となりながらも上位での走行を続け、ステージ1は3位フィニッシュ。ステージ2もトップ5圏内をキープしていましたが、ステージ終了目前の88周目、スリーワイドでのバトル中に接触されて壁にクラッシュ。
 何とか1周遅れでコースに復帰したプリースでしたが、ダメージは大きく、ステージ3中にも何度もピットインしての修復を強いられ、11周遅れの21位に終わりました。
 僅か1ポイントの追加に終わってしまったベルですが、"プレーオフ"ポイントの蓄積もあり、現時点では"プレーオフ"ポイント4位。ただ、5位、6位との差は僅かで、最終戦の4人に生き残るためにも、続く2戦での活躍に期待がかかります。

 次戦第31戦は11月3日(土)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「我々は今シーズン既に6勝を挙げているので、"プレーオフ"ポイントもかなり蓄積しています。今日は厳しい結果となってしまいましたが、これを乗り越えれば、今ラウンドの後半では勝利も狙えるはずですし、それが叶わなかったとしても、これまでに積み重ねてきたボーナスポイントが最終戦進出の助けになってくれることを願っています」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
11342ジョン・ハンター・ネメチェクシボレー200
2121ダニエル・ヘムリックシボレー200
3111エリオット・サドラーシボレー200
163340チャド・フィンチャムトヨタ カムリ195
203745ジョシュ・ビリッキトヨタ カムリ191
21718ライアン・プリーストヨタ カムリ189
273066ボビー・アーンハートトヨタ カムリ133
312513ティミー・ヒルトヨタ カムリ54
36519ブランドン・ジョーンズトヨタ カムリ12
37220クリストファー・ベルトヨタ カムリ2

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ダニエル・ヘムリックシボレー3067
2エリオット・サドラーシボレー3058
3タイラー・レディックシボレー3055
4クリストファー・ベルトヨタ3045
12ブランドン・ジョーンズトヨタ2089
22ライアン・プリーストヨタ388
33ジョシュ・ビリッキトヨタ199
39カイル・ベンジャミントヨタ102
55ジェームズ・デイヴィソントヨタ29
70ボビー・アーンハートトヨタ10
74ピーター・シェパード三世トヨタ6
80ジェームズ・フレンチトヨタ1

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー1104
2フォード1030
3トヨタ1008
4ダッジ75