2019年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2019年 第11戦ドーバー
後方スタートのM.トゥルーエクス・Jr.が今季2勝目!

2019.05.08(水)- 12:30配信

 ドーバーの"モンスター・マイル"でNASCARのトップ3カテゴリーが開催されました。カップ・シリーズは雨のために月曜日に決勝が行われ、後方からのスタートとなったマーティン・トゥルーエクス・Jr.が追い上げ今季2勝目。エクスフィニティ・シリーズではピット作業で首位に立ったクリストファー・ベルがポジションを守り切り今季3勝目を挙げました。トラック・シリーズでは若手勢が活躍を見せ、18歳のハリソン・バートンが3位。平均年齢20歳以下の4人のドライバーがトップ10フィニッシュを果たしました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第11戦 Gander RV 400

開催日:5月6日

後方スタートのM.トゥルーエクス・Jr.が今季2勝目!

今季2勝目を挙げたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#19)と11連続トップ10フィニッシュを果たしたカイル・ブッシュ(#18)
今季2勝目を挙げたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#19)と11連続トップ10フィニッシュを果たしたカイル・ブッシュ(#18)

 5月6日(月)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第11戦「Gander RV 400」が開催されました。
 ドーバーはコンクリート舗装の1マイルオーバルで、"モンスター・マイル"の愛称を持つ難コース。トヨタ勢は過去5勝、うち3勝をカイル・ブッシュ、1勝をマーティン・トゥルーエクス・Jr.が挙げています。
 今季ここまで開幕からの10戦中6勝を挙げる強さを見せているトヨタ。更なる勝利を目指し、今年開設50周年を迎えたドーバーに臨みました。

 決勝レースが予定されていた5月5日(日)は朝からの雨が午後になってもやまず、決勝レースは翌6日(月)に順延されて行われることとなりました。ドーバーでの雨天順延は2007年以来。この時にはトゥルーエクス・Jr.(当時はシボレー)がカップ・シリーズ初勝利を挙げています。
 6日(月)午後12時7分に1マイルオーバルを120周/120周/160周の3ステージ合計400マイル(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。
 前日一日降った雨により路面のコンディションは全く変わっており、各車セッティングの変化に苦戦。トヨタ勢では最上位の8番手からスタートしたデニー・ハムリンも序盤からずるずるとポジションを落とすこととなってしまいました。
 一方、予選後の車検で失格となったため後方スタートを強いられることとなったトゥルーエクス・Jr.が好調に追い上げ。67周目にはトップ10圏内へと浮上しました。
 ステージ1はエリック・ジョーンズが9位、カイル・ブッシュが10位でポイントを獲得。トゥルーエクス・Jr.は12位。ハムリンは22位で終えました。
 ステージ2はアクシデントのないまま推移し、終盤速さを取り戻したトゥルーエクス・Jr.が、5位につけていた残り30周から猛追を見せ、今季初のステージウィン。カイル・ブッシュが8位、エリック・ジョーンズが10位に入りました。
 ステージ3は再スタート直後にカイル・ブッシュが壁にヒット。車体へのダメージが心配でしたがイエローコーションは出ず。しかし、11位まで順位を上げていたハムリンが突然のパンクに見舞われスピン。これでイエローコーションが出されました。
 このコーションでダメージを修復したカイル・ブッシュはポジションを落としたものの首位と同一周回で追い上げを開始。
 ステージ3も序盤のコーションのあとはずっとグリーンフラッグ下での走行が続く中、首位のトゥルーエクス・Jr.がレースを支配。最後は2位に10秒近い大差をつけてのクルージングで今季2勝目を挙げました。トヨタは今季7勝目。
 エリック・ジョーンズは苦しみながらもレースを通してトップ10圏内を走行し、最後は5位争いを繰り広げ6位でフィニッシュ。カイル・ブッシュも10位でチェッカーを受け、開幕戦から続く連続トップ10フィニッシュ記録を11へ伸ばし、カップ・シリーズでの最多記録に並びました。

 次戦第12戦は5月11日(土)、米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイで行われます。

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:

「簡単ではなく、タフで大変なレースでした。しかし、我々の"トヨタ カムリ"は信じられないほど速かったです。この素晴らしい"トヨタ カムリ"を与えてくれた全ての人々に感謝します。前々戦リッチモンドと今回で2勝を挙げ、最高の気分です。本当にこのチームとトヨタを誇りに思います。このチームで戦える私は幸運です」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
11319マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ400
2588アレックス・ボウマンシボレー400
3342カイル・ラーソンシボレー400
61520エリック・ジョーンズトヨタ カムリ400
102218カイル・ブッシュトヨタ カムリ400
201795マット・ディベネデットトヨタ カムリ398
21811デニー・ハムリントヨタ カムリ397

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1カイル・ブッシュトヨタ460
2ジョーイ・ロガーノフォード455
3ケヴィン・ハーヴィックフォード397
4デニー・ハムリントヨタ383
5マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ378
16エリック・ジョーンズトヨタ264
25マット・ディベネデットトヨタ166

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ410
2フォード392
3シボレー367

NASCAR XFINITY SERIES
第10戦 Allied Steel Buildings 200

開催日:5月4日

クリストファー・ベルが今季3勝目

トヨタ スープラで今季3勝目を挙げたクリストファー・ベル(#20)
"トヨタ スープラ"で今季3勝目を挙げたクリストファー・ベル(#20)

 5月4日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第10戦「Allied Steel Buildings 200」がドーバー・インターナショナル・スピードウェイで開催されました。

 4日(土)午後1時48分に1マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタートが切られました。
 最前列2番手からのスタートとなったクリストファー・ベルは、イエローコーションの出ない展開のステージ1,ステージ2共に首位を追い続けながらも届かず2位でフィニッシュ。
 ステージ3の中盤、この日初めてとなるアクシデントによるイエローコーションが発生。ステージ3は必ず1度は給油しなければならない周回数のため、全車ピットに向かうと、ここでベルは素早いピット作業に助けられ、ついに首位に浮上しました。
 首位に立ったベルは、その後2度にわたって発生したイエローコーションからの再スタートも決め、最後は後続を引き離してトップチェッカー。シリーズ最多単独トップとなる今季3勝目を挙げました。ベルはこの勝利で、コース開設50周年を記念した金色の"モンスター・トロフィー"と共に、シリーズレギュラードライバー4人が争う賞金レース"ダッシュ4キャッシュ"も獲得しました。
 "トヨタ スープラ"で今季フル参戦しているもうひとりのシリーズレギュラードライバー、ブランドン・ジョーンズはレースを通してトップ10圏内をキープ、7位でチェッカーを受けました。

 次戦第11戦は5月25日(土)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「この最高のチームに、なんと感謝して良いか分かりません。彼らはずっとハードワークを続け、この数週間も本当に速い"トヨタ スープラ"を用意してくれました。しかし、我々はそれを結果に結びつけることが出来ずにいました。今日は本当にピットクルーのおかげです。彼らの最高の作業によって首位に立ち、その後の再スタートを制することが出来ました。首位に立てば優位になることは分かっていました。今日獲得出来たトロフィーは、これまでに得た中でも最高にクールなトロフィーのひとつです」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1420クリストファー・ベルトヨタ スープラ200
227ジャスティン・アルゲイヤーシボレー200
352タイラー・レディックシボレー200
7819ブランドン・ジョーンズトヨタ スープラ200
151218ライリー・ハーブストトヨタ スープラ199
161966ティミー・ヒルトヨタ カムリ199
212499トミー・ジョー・マーティンズトヨタ スープラ197
293635ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ195
302742チャド・フィンチャムトヨタ カムリ195
373813ジョン・ジャクソントヨタ カムリ13

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1タイラー・レディックシボレー462
2クリストファー・ベルトヨタ439
3コール・カスターフォード391
12ブランドン・ジョーンズトヨタ286
23ジェフリー・アーンハートトヨタ116
27ジョーイ・ゲイストヨタ99
28ティミー・ヒルトヨタ95
29チャド・フィンチャムトヨタ92
31トミー・ジョー・マーティンズトヨタ70
33ライリー・ハーブストトヨタ50
42マックス・タルマントヨタ26
47コディ・ウェアトヨタ16
48ジョン・ジャクソントヨタ15
52コリン・ギャレッットトヨタ11
55D.J.ケンニントントヨタ4
56スタン・マリストヨタ3

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ371
2シボレー356
3フォード342

NASCAR GANDER OUTDOORS TRUCK SERIES
第6戦 JEGS 200

開催日:5月3日

18歳ハリソン・バートンが3位フィニッシュ

3ワイドでの激しい首位争いを何度も繰り広げ、3位でフィニッシュした18歳のハリソン・バートン(#18)
3ワイドでの激しい首位争いを何度も繰り広げ、3位でフィニッシュした18歳のハリソン・バートン(#18)

 NASCARガンダー・アウトドアズ・トラック・シリーズ第6戦「JEGS 200」が5月3日(金)にドーバー・インターナショナル・スピードウェイで開催されました。
 前戦テキサスから約1か月ぶりの開催となった同シリーズ。開幕戦では昨年のチャンピオンチーム、ハットリ・レーシング・エンタープライズのオースティン・ヒルが勝利を挙げ、その後はスポット参戦したカイル・ブッシュが4連勝と、トヨタ勢が開幕から5戦全勝を続けています。
 今大会にはカイル・ブッシュは出場せず、10代が主となったトヨタ勢が若さ溢れる走りを見せました。

 3日(金)午後5時12分、1マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。
 ステージ1は、今季よりシリーズにフル参戦している18歳のハリソン・バートンが5位。ヒルが7位。同じく18歳のタイラー・アンクラムが8位。今季2度目のシリーズ参戦となる17歳のカナダ人、ラファエル・レサールがトヨタ勢最上位の7番手グリッドから9位に入るなど、序盤から若手勢が速さを見せました。
 ステージ2はヒルが5位。ハリソン・バートンが6位。エクスフィニティ・シリーズにレギュラー参戦しているブランドン・ジョーンズが9位。
 ステージ1とステージ2はイエローコーションのない展開でしたが、ステージ3は4度にわたってアクシデントによるコーションが発生。そんな中でトヨタ勢をリードしたハリソン・バートンは、このコースでは難しい3ワイドバトルで首位を争い、観客を沸かせました。
 レースは終盤のコーションから残り5周で再スタート。ハリソン・バートンが最後まで首位を争い、自己最高位タイの3位でフィニッシュしました。
 ヒルが7位、シリーズ3戦目の17歳、デレック・クラウスが7位で自身2度目のトップ10フィニッシュ。アンクラムが9位でチェッカーを受け、"トヨタ タンドラ"は平均年齢20歳以下という若い4人がトップ10フィニッシュを果たしました。

 次戦第7戦は5月10日(金)にカンザス・スピードウェイで開催されます。

ドライバー ハリソン・バートン:

「浮き沈みの激しい一日でした。レース後半、我々の"トヨタ タンドラ"は本当に速く、勝てるチャンスもあったと思います。何度か勝ちを狙ったアタックを試みましたが、上手く行きませんでした。しかし、全ての経験が学習だと思っていますし、3ワイドバトルは楽しかったです。(クラッシュで31位に終わった)前戦テキサスを考えれば良いレースが出来たと思います。この勢いで、得意の次戦カンザスへと臨みます」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1213ジョニー・ソーターフォード200
2124ブレット・モフィットシボレー200
3918ハリソン・バートントヨタ タンドラ200
71216オースティン・ヒルトヨタ タンドラ200
81519デレック・クラウストヨタ タンドラ200
91017タイラー・アンクラムトヨタ タンドラ200
11746ラファエル・レサールトヨタ タンドラ200
131951ブランドン・ジョーンズトヨタ タンドラ200
15144トッド・ギリランドトヨタ タンドラ200
172054ナタリー・デッカートヨタ タンドラ197
23830ブレナン・プールトヨタ タンドラ189
30267コービン・フォリスタートヨタ タンドラ108

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1グラント・エンフィンジャーフォード241
2ジョニー・ソーターフォード237
3スチュワート・フリーゼンシボレー230
7ハリソン・バートントヨタ193
8オースティン・ヒルトヨタ191
9トッド・ギリランドトヨタ171
13ブレナン・プールトヨタ108
16タイラー・アンクラムトヨタ85
20コービン・フォリスタートヨタ71
23ナタリー・デッカートヨタ62
26デイビッド・ギリランドトヨタ56
29ラファエル・レサールトヨタ52
31デレック・クラウストヨタ48
32アンソニー・アルフレッドトヨタ48
33ライアン・リードトヨタ31
37クリスチャン・イクストヨタ23
45クリス・フォンテイントヨタ10

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ234
2フォード213
3シボレー206