2019年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2019年 第12戦カンザス
孤軍奮闘のエリック・ジョーンズが3位フィニッシュ

2019.05.14(火)- 13:30配信

 カンザスで行われたNASCARカップ・シリーズでは、ベテラン勢が苦しむ中22歳のエリック・ジョーンズが孤軍奮闘の3位。トラック・シリーズでは10代の若手ドライバーが速さを見せ、18歳トッド・ギリランドの3位を筆頭に、5台の"トヨタ タンドラ"がトップ10フィニッシュを果たしました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第12戦 Digital Ally 400

開催日:5月11日

孤軍奮闘のエリック・ジョーンズが3位フィニッシュ

3位フィニッシュを果たしたエリック・ジョーンズ(#20)
3位フィニッシュを果たしたエリック・ジョーンズ(#20)

 5月11日(土)、米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第12戦「Digital Ally 400」が開催されました。
 2001年開設と比較的新しいコースのカンザスでは、この春の大会と"プレーオフ"中の第32戦の年2回開催。このコースでのトヨタ勢は、カイル・ブッシュとデニー・ハムリンが各1勝、そして2017年にはマーティン・トゥルーエクス・Jr.が春と秋両レースを制し、自身初のシリーズチャンピオン獲得へ向け大きなポイントとなったコースの一つでもあります。この春の大会は例年、母の日の前の土曜日にナイトレースとして行われます。

 11日(土)午後6時52分、1.5マイルオーバルを80周、80周、107周の3ステージ合計267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースのスタートが切られました。
 トゥルーエクス・Jr.は予選後の車検で失格となり後方スタート、カイル・ブッシュ、ハムリンもハンドリングに苦しみトップ10圏内に入れない前半戦、トヨタ勢最上位グリッドの3列目6番手からスタートを切った、エリック・ジョーンズがトップ5を争いました。
 59周目、ハムリンが右リアタイヤのパンクに見舞われスピン。エリック・ジョーンズはタイヤに車体の一部が当たるトラブルに見舞われていましたが、幸運なタイミングのこのイエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)でピットに入り修復。
 カイル・ブッシュはこのコーション時、ライバルがタイヤを4本交換するのに対し2本交換作戦に出て2位へと浮上しましたが、やはりハンドリングの苦戦が続き、徐々にポジションを落としてステージ1はエリック・ジョーンズが9位に終わりました。
 ステージ2はイエローコーションが出ないままの展開となる中、好走を続けるエリック・ジョーンズが追い上げ3位。カイル・ブッシュが9位。猛追を見せていたトゥルーエクス・Jr.は、追い上げ中にライバルに追突し車両前部を破損。この修復のためにポジションを落としてしまいました。
 ステージ3も前半はイエローコーションが出ず、ピットで順位を上げると共にセッティング変更が当たってペースを上げたカイル・ブッシュが首位争いに浮上。しかし、カイル・ブッシュは中盤のピットイン時に他チームのピットエリアを規定以上通過してしまったとして痛恨のペナルティを受け、13位に後退。
 トヨタ勢のベテランが苦戦を強いられる中、シリーズフル参戦3年目の22歳エリック・ジョーンズが孤軍奮闘。ライバルと接触しながらの激しい上位争いを繰り広げました。
 カイル・ブッシュは終盤トップ10圏内まで浮上したものの、他車との接触による緊急ピットインで周回遅れとなり、前戦シリーズタイ記録に並んだ開幕からの連続トップ10フィニッシュ記録はここで終えることとなってしまいました。
 レースは残り5周でイエローコーションが出され、最後の2周で決する"オーバータイム"に。エリック・ジョーンズはここでピットに入らず最前列2番手からの再スタートを切りましたが、3位でチェッカー。今季開幕戦デイトナに続く、自己最高位タイでのフィニッシュを果たしました。

 次戦は5月18日(土)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイで、オールスター戦が行われます。

ドライバー エリック・ジョーンズ:

「スタート直後はそれなりでしたが、周を重ねるごとに調子は良くなっていきました。トップ争いが出来たという意味では良い夜でした。我々の"トヨタ カムリ"は確かに勝てる車両でしたが、幾つか上手くかみ合わず、最後のコーションも加速が足りませんでした。しかし、先月が厳しい戦いだったのに対し、先週(6位)に引き続き上位を争えてるのは嬉しいですし、この勢いを次戦以降にも保ちたいです」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
142ブラッド・ケゼロウスキーフォード271
2588アレックス・ボウマンシボレー271
3620エリック・ジョーンズトヨタ カムリ271
161111デニー・ハムリントヨタ カムリ270
193119マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ270
30818カイル・ブッシュトヨタ カムリ268
362095マット・ディベネデットトヨタ カムリ261
384046ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ258
393966ティミー・ヒルトヨタ カムリ257

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ジョーイ・ロガーノフォード478
2カイル・ブッシュトヨタ469
3ケヴィン・ハーヴィックフォード440
6デニー・ハムリントヨタ404
7マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ396
14エリック・ジョーンズトヨタ308
25マット・ディベネデットトヨタ167

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ444
2フォード432
3シボレー402

NASCAR GANDER OUTDOORS TRUCK SERIES
第7戦 Digital Ally 250

開催日:5月10日

18歳トッド・ギリランドが3位
5台の"トヨタ タンドラ"がトップ10フィニッシュ

3位フィニッシュを果たしたトッド・ギリランド(#4)
3位フィニッシュを果たしたトッド・ギリランド(#4)

 NASCARガンダー・アウトドアズ・トラック・シリーズ第7戦「Digital Ally 250」が5月10日(金)にカンザス・スピードウェイで開催されました。

 10日(金)午後7時40分、1.5マイルオーバルを40周、40周、87周の3ステージ合計167周(250.5マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。タイラー・アンクラム、ハリソン・バートン、トッド・ギリランドの18歳トリオが2,3,5番手と好位置からスタートを切り、序盤から激しいバトルが展開されました。
 26周目、エクスフィニティ・シリーズのレギュラードライバーで前戦に続きトラック・シリーズにスポット参戦しているブランドン・ジョーンズがスピンしイエローコーション。ステージ1,2は無給油でも走り切れる周回数のためピット戦略が分かれましたが、セッティングに苦しむトヨタ勢はピットへ向かい、ポジションダウン。ステージ1はオースティン・ヒルが5位、トッド・ギリランドが7位、ハリソン・バートンが9位、アンクラムが10位となりました。
 ステージ2はトッド・ギリランドが7位、ヒルが8位、アンクラムが9位。トラック・シリーズ参戦6戦目ながら予選でキャリア最高位の2位、ここまでトップ10圏内での走行を続けるなど好走を見せていたアンクラムですが、ステージ2終了後のイエローコーション時、ピットロードでスピード違反を取られ惜しくもポジションを落とすこととなってしまいました。
 ステージ3は前半、イエローコーションが出ない展開が続く中、セッティング変更が効を奏したトッド・ギリランドが上位争いを展開。今季初のフル参戦もなかなか思うような結果が出ず苦しんできたトッド・ギリランドが、トヨタ勢最上位、自身にとっても今季最上位となる3位でチェッカーを受けました。
 ヒルが4位で連続トップ10フィニッシュ。ブランドン・ジョーンズが5位、今季トラック・シリーズに初参戦のライリー・ハーブストが9位、ハリソン・バートンが10位に入り、"トヨタ タンドラ"は5台がトップ5フィニッシュを果たしました。

 次戦第8戦は5月17日(金)にシャーロット・モーター・スピードウェイで開催されます。

ドライバー トッド・ギリランド:

「練習走行の時から、"トヨタ タンドラ"を仕上げるべくクルー達とともに本当にハードに働いてきました。それが結果に繋がって満足しています。予選5番手で3位完走は目を見張るほどの結果ではないかもしれませんが、まだ10代で経験の乏しい自分には簡単なことではありません。大変な自信になりますし、この勢いで次戦シャーロットでもまた上位争いが出来ることを期待しています」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1645ロス・チャステインシボレー167
21499ベン・ローズフォード167
354トッド・ギリランドトヨタ タンドラ167
4716オースティン・ヒルトヨタ タンドラ167
52151ブランドン・ジョーンズトヨタ タンドラ167
91146ライリー・ハーブストトヨタ タンドラ167
10318ハリソン・バートントヨタ タンドラ167
11217タイラー・アンクラムトヨタ タンドラ167
202633ジョシュ・リアムトヨタ タンドラ135
251554ナタリー・デッカートヨタ タンドラ51
29301ベイリー・カリートヨタ タンドラ4

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1グラント・エンフィンジャーフォード287
2ブレット・モフィットシボレー274
3スチュワート・フリーゼンシボレー272
7オースティン・ヒルトヨタ233
8ハリソン・バートントヨタ
9トッド・ギリランドトヨタ213
14タイラー・アンクラムトヨタ114
16ブレナン・プールトヨタ108
22ナタリー・デッカートヨタ74
23コービン・フォリスタートヨタ71
28デイビッド・ギリランドトヨタ56
30ラファエル・レサールトヨタ52
31デレック・クラウストヨタ48
32アンソニー・アルフレッドトヨタ48
34ライアン・リードトヨタ31
38クリスチャン・イクストヨタ23
45クリス・フォンテイントヨタ10
48ベイリー・カリートヨタ8

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ268
2フォード248
3シボレー246