2019年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2019年 第13戦シャーロット
M.トゥルーエクス・Jr.が最長「コーク600」を制す!

2019.05.28(火)- 17:30配信

 「聖地」シャーロットでシリーズ最長となる600マイルレースが行われました。タイヤバーストに見舞われる車両が多発する荒れたレースとなりましたが、速さを見せたマーティン・トゥルーエクス・Jr.が今季3勝目を挙げました。エクスフィニティ・シリーズもクラッシュでトヨタの若手シリーズレギュラードライバーが戦列を去る中、ジェフリー・アーンハートが3位で自身キャリア最高位フィニッシュを果たしました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第13戦 Coca-Cola 600

開催日:5月26日

M.トゥルーエクス・Jr.が最長「コーク600」を制す!

最長レースで今季3勝目を挙げたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#18)
最長レースで今季3勝目を挙げたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#18)

 5月26日(日)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第13戦「Coca-Cola 600」が開催されました。 例年、米国の祝日である戦没将兵追悼記念日(メモリアル・デー) の前日に行われる同レースは、NASCARのシリーズ戦で最長となる600マイル(約960km)で争われ、日曜日ながらナイトレースとして開催されます。NASCARのチームや関連企業が多く本拠地を置くシャーロットでの最長レースには、星条旗モチーフなど、スペシャルなカラーリングの車両も多く出場しました。トヨタはこの「コーク600」で過去4勝。カイル・ブッシュとマーティン・トゥルーエクス・Jr.がそれぞれ1勝を挙げています。

 26日(日)午後6時26分、1.5マイルオーバルを100周ずつの4ステージ合計400周(600マイル)で競われる決勝レースのスタートが切られました。
 序盤は3番手スタートのカイル・ブッシュが上位争いを展開。22周目、16番手スタートからポジションを上げ12位を走行していたエリック・ジョーンズが右前タイヤのパンクに見舞われ壁に激しくクラッシュ。エリック・ジョーンズは無事でしたが、車両のダメージは大きく、ここでレースを終えることとなりました。
 49周目にはマット・ディベネデットも同様のアクシデントでクラッシュ。ステージ1終盤には、14番手スタートから順調な追い上げで首位に立ったトゥルーエクス・Jr.が壁にヒットと、大荒れのステージとなりました。
 序盤のピットイン時に自身のピットを行き過ぎ、ポジションを落としていたハムリンが追い上げステージ1は2位。カイル・ブッシュが3位、トゥルーエクス・Jr.もピットでの迅速な修復でコースに復帰し9位でステージを終えました。
 ステージ2はハムリンが好ダッシュを決めて首位浮上。序盤首位を快走しましたが、160周目に壁にヒットし、後退を余儀なくされてしまいました。
 ステージ2はカイル・ブッシュが3位、トゥルーエクス・Jr.は11位で惜しくもポイント獲得はなりませんでした。
 ステージ3はピットに入らず首位に立ったカイル・ブッシュが前半独走。ここに追い上げてきたトゥルーエクス・Jr.が続き、中盤は2台の"トヨタ カムリ"が抜きつ抜かれつの首位争いを繰り広げました。このバトルを制したトゥルーエクス・Jr.がステージ後半を独走。ステージ3はトゥルーエクス・Jr.が1位、カイル・ブッシュが2位、ハムリンも順位を取り戻して10位に入りました。
 最終ステージ4は、ピット作業でトゥルーエクス・Jr.が2位、カイル・ブッシュが3位、ハムリンはまたしても自身のピットボックスを行き過ぎ21位で再スタート。
 308周目、カイル・ブッシュの実兄カート・ブッシュ(シボレー)がスピンを喫し、カイル・ブッシュと接触。カイル・ブッシュはピットでの迅速な作業で周回遅れにならずコースに復帰しましたが、13位へ後退してしまいました。
 2位のトゥルーエクス・Jr.は首位を激しく攻め、343周目についに首位を奪還すると、すぐに後続との差を広げていきました。
 358周目、トップ10圏内に浮上してきたハムリンでしたが、またも壁にヒットし、周回遅れとなってしまいました。
 トゥルーエクス・Jr.が首位を逃げる後方では、カイル・ブッシュも追い上げを見せ、残り20周で4位へとポジションアップ。残り10周で他車のタイヤブローによるスピンでイエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)が出され、レースは残り5周での争いとなりました。
 2台がピットに入らずコース上に残ったため、トゥルーエクス・Jr.が3位、カイル・ブッシュが4位で再スタートが切られ、4ワイドでの激しい首位争いが展開。このバトルを抜け出したトゥルーエクス・Jr.がトップを守りきってチェッカーを受け、今季3勝目を挙げました。トゥルーエクス・Jr.はポイントのかかるシリーズ戦の直近5戦で3勝と調子を上げてきています。トヨタはこれで今季8勝目。
 カイル・ブッシュは3位でフィニッシュし、ランキング首位に復帰しました。

 次戦第14戦は6月2日(日)、米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイで行われます。

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:

「正直なところ序盤は勝てるとは思えませんでした。レース序盤、右前タイヤのパンクに見舞われて壁にヒットしてしまいました。ダメージは小さくなく、これはまずいと思いましたが、チームは諦めずに修復と調整を続けてくれたおかげで、最終的に本当に素晴らしく速い"トヨタ カムリ"となり、勝利することが出来ました」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
11419マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ400
2722ジョーイ・ロガーノフォード400
3318カイル・ブッシュトヨタ カムリ400
172011デニー・ハムリントヨタ カムリ400
263496パーカー・クリガーマントヨタ カムリ396
324066ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ334
392795マット・ディベネデットトヨタ カムリ47
401620エリック・ジョーンズトヨタ カムリ22

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1カイル・ブッシュトヨタ528
2ジョーイ・ロガーノフォード522
3チェイス・エリオットシボレー478
6マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ448
7デニー・ハムリントヨタ434
17エリック・ジョーンズトヨタ309
26マット・ディベネデットトヨタ168

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ484
2フォード467
3シボレー435

NASCAR XFINITY SERIES
第11戦 Alsco 300

開催日:5月25日

2台の"トヨタ スープラ"がトップ10フィニッシュ

3位フィニッシュを果たしたジェフリー・アーンハート(#18)
3位フィニッシュを果たしたジェフリー・アーンハート(#18)

 5月25日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第11戦「Alsco 300」がシャーロット・モーター・スピードウェイで開催されました。

 25日(土)午後1時17分、1.5マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタートしました。
 直前に行われた予選で今季3度目のポールポジションを獲得したクリストファー・ベルが序盤から首位争いを繰り広げ、ステージ1をトップで終えました。
 ステージ2では、ステージ1を5位で終えたブランドン・ジョーンズがピットで首位に立つと前半戦をリード。しかしステージ終了目前の90周目、2位、3位を走っていたブランドン・ジョーンズとクリストファー・ベルが同時に右前タイヤのパンクに見舞われ壁にヒットするアクシデントに見舞われ、ベルは車両ダメージが大きくリタイアとなってしまいました。
 若手レギュラー2名がアクシデントで後退する中、29歳のジェフリー・アーンハートが健闘。ステージ2を10位で終えたアーンハートは、ステージ3では壁にヒットし一旦は周回遅れの22位までポジションを落としてしまいました。しかし、残り43周で出されたイエローコーションで"ラッキー・ドッグ"(コーション発生時に周回遅れ最上位が1周取り戻せる救済措置)を獲得すると、トップ10圏外から終盤猛烈な追い上げを見せ、地元シャーロットで自己最高位となる3位フィニッシュを果たしました。ブランドン・ジョーンズも追い上げて10位でチェッカーを受けました。

 次戦第12戦は6月1日(土)、ポコノ・レースウェイで行われます。

ドライバー ジェフリー・アーンハート:

「猛暑で厳しいレースでした。コーナー進入で僅かにラインを外しただけで、車両が一直線にフェンスへ流れ、なすすべがありませんでした。幸運にもクルーは迅速な修復でコースへ戻してくれました。そして諦めずにハードに戦い続け、首位と同一周回に戻ることも出来ました。諦めることなく、ここから最後まで全力を尽くしました。キャリア最上位フィニッシュは嬉しいですが目標は勝利です。勝てる体制は十分整っていますので、あとは目標に向かって着実に走りきるだけです」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
132タイラー・レディックシボレー200
267ジャスティン・アルゲイヤーシボレー200
3918ジェフリー・アーンハートトヨタ スープラ200
10519ブランドン・ジョーンズトヨタ スープラ200
212635ジョーイ・ゲイストヨタ スープラ198
31120クリストファー・ベルトヨタ スープラ90
323113ジョー・ネメチェクトヨタ カムリ58
351866ティミー・ヒルトヨタ カムリ17
383842チャド・フィンチャムトヨタ スープラ5

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1タイラー・レディックシボレー520
2クリストファー・ベルトヨタ455
3コール・カスターフォード417
12ブランドン・ジョーンズトヨタ319
21ジェフリー・アーンハートトヨタ151
27ジョーイ・ゲイストヨタ115
28ティミー・ヒルトヨタ97
29チャド・フィンチャムトヨタ93
31トミー・ジョー・マーティンズトヨタ70
37ライリー・ハーブストトヨタ50
42マックス・タルマントヨタ26
47コディ・ウェアトヨタ16
48ジョン・ジャクソントヨタ15
52コリン・ギャレッットトヨタ11
56D.J.ケンニントントヨタ4
57スタン・マリストヨタ3

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ405
2シボレー396
3フォード370