2019年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2019年 第15戦ミシガン
M.トゥルーエクス・Jr.とカイル・ブッシュが3位/5位

2019.06.12(水)- 16:15配信

NASCARはミシガンでカップ・シリーズとエクスフィニティ・シリーズ、テキサスでトラック・シリーズが開催されました。カップ・シリーズではマーティン・トゥルーエクス・Jr.が首位争いの結果、3位フィニッシュ。エクスフィニティ・シリーズでは、首位を争っていたクリストファー・ベルがステージ3でピットとの無線連絡ミスで後退。ブランドン・ジョーンズが6位に入りました。トラック・シリーズでは3年ぶりの現役復帰、同シリーズには15年ぶりの出場となるベテラン、グレッグ・ビッフルがシリーズでは自身18年ぶりとなる勝利を飾りました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第15戦 FireKeepers Casino 400

開催日:6月10日

M.トゥルーエクス・Jr.とカイル・ブッシュが3位/5位

3位フィニッシュを果たしたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#19)と5位フィニッシュのカイル・ブッシュ(#18)
3位フィニッシュを果たしたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#19)と5位フィニッシュのカイル・ブッシュ(#18)

 6月10日(月)、米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第15戦「FireKeepers Casino 400」が開催されました。
 1周2マイル(約3.2km)でコース幅が広く、超高速オーバルとして知られるミシガン。今大会は今年から採用されたハイダウンフォースながら最高出力が制限されたパッケージでの初レースであり、高速オーバルでの戦いがどうなるのか、注目のレースとなりました。

 決勝レースは9日(日)に予定されていましたが、この日は天候に恵まれず、予定より1時間遅れでようやくフォーメーションラップが開始されるも、スタート前に再び雨が強くなり、結局レースは月曜日に順延して行われることとなりました。
 10日(月)午後5時9分、2マイルオーバルを60周、60周、80周の3ステージ合計200周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタートしました。序盤は4番手スタートのハムリンが首位を争いましたが、周回を重ねるにつれ想定を超えたタイヤグリップの低下により後退。ステージ後半は14番手、16番手スタートのエリック・ジョーンズとマーティン・トゥルーエクス・Jr.がトップ10圏内へとポジションを上げ、それぞれ3位、6位でステージ1を終えました。
 ステージ2はスタートして僅か3周でイエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)が発生。4番手スタートと上位につけていたエリック・ジョーンズを含む上位勢はピットに入りませんでしたが、トゥルーエクス・Jr.らは給油のためにピットイン。
 その後、ステージ2はコーションの出ない展開となったため、先程ピットインしなかったエリック・ジョーンズらは終盤に給油のためのピットインを強いられ順位が入れ替わり、ステージ2はトゥルーエクス・Jr.が3位、じりじりと順位を上げてきたカイル・ブッシュが6位となりました。
 ステージ3は、スタート前のコーションラップでピットインしなかったエリック・ジョーンズが3位へと浮上。しかし、エリック・ジョーンズは再スタート後まもなく他車と接触。ダメージは小さかったかに見えましたが、141周目、突然のタイヤパンクに見舞われ上位争いから脱落してしまいました。
 ステージ3で上位を争ったのはトゥルーエクス・Jr.。後半戦イエローコーションが出ない展開の中で上位に食らいつき、終盤にはトップから1秒以内で追走を続けました。しかし、残り4周というところでエリック・ジョーンズが再びタイヤのパンクに見舞われスピン。レースは延長されて仕切り直し、最後の2周"オーバータイム"で決されることとなりました。
 トゥルーエクス・Jr.が2位、カイル・ブッシュが4位で再スタートを切りましたが、逆転には至らずトゥルーエクス・Jr.が3位、カイル・ブッシュが5位でチェッカーを受けました。

 次戦第16戦は6月23日(日)、米国西部カリフォルニア州ソノマのロードコース、ソノマ・レースウェイで行われます。

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:

「彼(ジョーイ・ロガーノ:フォード)は本当に速かったです。ストレートではなんとかついていけましたが、コーナーでは追い抜くのは困難でした。しかし、8月のミシガン戦へ向け多くのことを学べました。一週の休みをエンジョイして、次戦ソノマに臨みたいと思います」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1122ジョーイ・ロガーノフォード203
271カート・ブッシュシボレー203
31619マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ203
51518カイル・ブッシュトヨタ カムリ203
11411デニー・ハムリントヨタ カムリ203
212995マット・ディベネデットトヨタ カムリ203
311420エリック・ジョーンズトヨタ カムリ199

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ジョーイ・ロガーノフォード614
2カイル・ブッシュトヨタ605
3ブラッド・ケゼロウスキーフォード541
6マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ499
7デニー・ハムリントヨタ491
18エリック・ジョーンズトヨタ357
26マット・ディベネデットトヨタ204

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ558
2フォード542
3シボレー503

NASCAR XFINITY SERIES
第13戦 LTi Printing 250

開催日:6月8日

ブランドン・ジョーンズが6位フィニッシュ

ステージ2まで首位を争うも、ステージ3での無線交信ミスにより13位に終わったクリストファー・ベル(#20)と、6位フィニッシュを果たしたブランドン・ジョーンズ(#19)
ステージ2まで首位を争うも、ステージ3での無線交信ミスにより13位に終わったクリストファー・ベル(#20)と、6位フィニッシュを果たしたブランドン・ジョーンズ(#19)

 6月8日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第13戦「LTi Printing 250」がミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催されました。

 8日(土)午後1時48分、2マイルオーバルを30周、30周、65周の3ステージ合計125周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。最前列2番手スタートのクリストファー・ベルが首位争いを繰り広げました。
 エクスフィニティ・シリーズ参戦4戦目の20歳、ライリー・ハーブストは練習走行でクラッシュしバックアップカーに乗り換えたため、後方からのスタートを強いられましたが、序盤の数周で20位前後までポジションアップ。しかし、12周目に他車との接触で壁にヒット。レースを終えることとなりました。
 ステージ1はベルが2位、ブランドン・ジョーンズは11位で惜しくもポイント獲得には届かず。
 ステージ2でもベルは快走を見せ、ピットで前に出た車両をかわしていくと、ファイナルラップに首位浮上。ステージ2を制しました。ブランドン・ジョーンズも9位でポイント獲得となりました。
 ステージ3はスタートが切られて立て続けに2度にわたるイエローコーションが発生。2度目のイエローコーションは、ピットインで給油してもギリギリ走り切れるかどうか、という残り周回数で出されました。ここでベルは、ピットとの無線連絡が上手くいかず、ピットインせずにレースを続行。
 その後はイエローコーションが出ないままレースが推移したため、首位を争っていたベルは残り10周ほどでピットイン。しかし、先のイエローコーションでピットインしていた多くの車両が燃料をセーブしてそのまま最後まで走り切ったため、ベルは速さを見せながらも13位に終わりました。
 トヨタ勢ではブランドン・ジョーンズが6位フィニッシュを果たしました。

 次戦第14戦は6月16日(日)、米国中部アイオワ州ニュートンのアイオワ・スピードウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「コミュニケーションミスでした。今回から使い始めた暗号を無線でクルーチーフから聞いた時、勘違いして受け取ってしまいました。結局の所それが今日のレースを決めてしまいました。ただし、00号車(コール・カスター:フォード)には歯が立たなかったので、更なる速さが必要です。もう少し速さがあれば、コミュニケーションミスがあっても簡単に取り戻せるでしょう」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1102タイラー・レディックシボレー125
249ノア・グラッグソンシボレー125
371マイケル・アネットシボレー125
6319ブランドン・ジョーンズトヨタ スープラ125
13220クリストファー・ベルトヨタ スープラ125
182199トミー・ジョー・マーティンズトヨタ スープラ124
222842チャド・フィンチャムトヨタ カムリ124
293635ジョーイ・ゲイストヨタ スープラ64
313313ティミー・ヒルトヨタ カムリ42
352766タイラー・ヒルトヨタ カムリ17
373018ライリー・ハーブストトヨタ スープラ12

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1タイラー・レディックシボレー627
2クリストファー・ベルトヨタ538
3コール・カスターフォード510
12ブランドン・ジョーンズトヨタ353
21ジェフリー・アーンハートトヨタ166
25ジョーイ・ゲイストヨタ127
26ティミー・ヒルトヨタ121
28チャド・フィンチャムトヨタ109
30トミー・ジョー・マーティンズトヨタ89
36ライリー・ハーブストトヨタ51
41マックス・タルマントヨタ26
44ジョン・ジャクソントヨタ21
47コディ・ウェアトヨタ16
51コリン・ギャレッットトヨタ11
56D.J.ケンニントントヨタ4
57スタン・マリストヨタ3

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー471
2トヨタ468
3フォード443

NASCAR GANDER OUTDOORS TRUCK SERIES
第9戦 SpeedyCash.com 400

開催日:6月7日

ベテランG.ビッフルがシリーズ18年ぶりの勝利!

トラック・シリーズで18年ぶりの勝利を挙げた49歳のグレッグ・ビッフル(#51)と自己最高の3位に入った18歳のタイラー・アンクラム(#17)
トラック・シリーズで18年ぶりの勝利を挙げた49歳のグレッグ・ビッフル(#51)と自己最高の3位に入った18歳のタイラー・アンクラム(#17)

 NASCARガンダー・アウトドアズ・トラック・シリーズ第9戦「SpeedyCash.com 400」が6月7日(金)に米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで開催されました。
 カップ・シリーズとエクスフィニティ・シリーズが遠く離れたミシガンで行われているこの週末、テキサスで行われたトラック・シリーズでのトピックは、2016年末以降レースに出場していなかったベテランドライバー、グレッグ・ビッフルの復帰でした。
 カップ・シリーズに15年にわたって参戦し、通算19勝を挙げた49歳のベテランドライバー、ビッフルにとっては2年ぶりのNASCARトップ3カテゴリーへの出場。ビッフルはまた、2000年のトラック・シリーズチャンピオンでもあり、15年ぶりの同シリーズ出場となりました。

 7日(金)午後8時10分、カクテルライトに照らされた1.5マイルオーバルを40周、40周、87周の3ステージ合計167周(250.5マイル:約400km)して競われる決勝レースのスタートが切られました。
 今季初、通算2度目のポールポジションからスタートを切った19歳のトッド・ギリランドが上位を争いましたが、ステージ1はイエローコーションが頻発。各車様々なピット戦略で順位が入れ替わり、ステージ1はオースティン・ヒルが2位、トッド・ギリランドが7位、18歳のハリソン・バートンが10位でポイントを獲得しました。
 ステージ1の終盤にピットインしたため、ステージ2のスタート前はピットインせず首位に立ったトッド・ギリランドはステージ2の前半も首位を快走しましたが、68周目、イエローコーションからの再スタート直後に、サイド・バイ・サイドでのバトルで接触、スピンを喫し、壁にクラッシュ。ここまで半分近い31周にわたって首位を走る速さを見せましたが、戦列を去ることとなりました。
 ステージ2はハリソン・バートンが3位、ビッフルが6位でポイント獲得。しかし、ハリソン・バートンはその後のピット作業でペナルティを科され、大きく順位を落としてしまいました。
 今大会はレースを通して数周毎にアクシデントによるイエローコーションが発生する大荒れの展開となりましたが、終盤は一転40周以上に渡ってイエローコーションが出ず、最後は燃費勝負に。残り15周というところでイエローコーションが出され、多くの車両が最後の給油のためにピットインする中、ビッフルはコース上に残り最後まで走り切るギャンブルに出ました。
 首位に立ったビッフルは、ベテランらしい走りで燃料をセーブしながら、同じ40代のベテラン、マット・クラフトン(フォード)からの追撃を振り切りトップチェッカー。彼にとってトラック・シリーズではなんと2001年以来18年ぶりとなる勝利を挙げました。
 3位にはステージ2でスピンを喫し大きく順位を落とすも追い上げた18歳のタイラー・アンクラムが入りました。前日高校を卒業したばかりのアンクラムは、シリーズ自己最高位、キャリア初のトップ5フィニッシュとなりました。同じく18歳のハリソン・バートンが5位で"トヨタ タンドラ"は3台がトップ5,5台がトップ10フィニッシュを果たしました。

 次戦第10戦は6月15日(土)にアイオワ・スピードウェイで開催されます。

ドライバー グレッグ・ビッフル:

「この"トヨタ タンドラ"で戦う機会を与えてくれたカイル(ブッシュ:チームオーナー)とチームや関係者の全員に感謝します。このトラック・シリーズは素晴らしいトラックとドライバーが数多く出場して競い合っています。その中で、カイルは最高のチームを作り上げました。ここ(ヴィクトリーレーン)に立つことが出来て感無量です」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1651グレッグ・ビッフルトヨタ タンドラ167
21088マット・クラフトンフォード167
3817タイラー・アンクラムトヨタ タンドラ167
51118ハリソン・バートントヨタ タンドラ167
71830ブレナン・プールトヨタ タンドラ167
8516オースティン・ヒルトヨタ タンドラ167
121315アンソニー・アルフレッドトヨタ タンドラ166
223254ナタリー・デッカートヨタ タンドラ95
2714トッド・ギリランドトヨタ タンドラ69

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1グラント・エンフィンジャーフォード379
2スチュワート・フリーゼンシボレー342
3マット・クラフトンフォード338
7オースティン・ヒルトヨタ302
8ハリソン・バートントヨタ293
9トッド・ギリランドトヨタ267
12ブレナン・プールトヨタ179
15タイラー・アンクラムトヨタ158
20アンソニー・アルフレッドトヨタ102
22ナタリー・デッカートヨタ95
26コービン・フォリスタートヨタ83
30デイビッド・ギリランドトヨタ56
32ラファエル・レサールトヨタ52
33デレック・クラウストヨタ48
34グレッグ・ビッフルトヨタ45
36ライアン・リードトヨタ31
43クリスチャン・イクストヨタ23
52クリス・フォンテイントヨタ10
54ベイリー・カリートヨタ8

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ348
2フォード316
3シボレー311