NASCARはシカゴランドで3カテゴリー開催。カップ・シリーズでは"トヨタ カムリ"のエリック・ジョーンズが7位、マーティン・トゥルーエクス・Jr.が9位でフィニッシュ。"トヨタ スープラ"が参戦しているエクスフィニティ・シリーズではブランドン・ジョーンズが4位となりました。トラック・シリーズではスポット参戦ブランドン・ジョーンズの2位を最高位に、6台の"トヨタ タンドラ"がトップ10フィニッシュを果たしました。
Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第17戦 Camping World 400
E.ジョーンズとM.トゥルーエクス・Jr.がトップ10
7位フィニッシュを果たしたエリック・ジョーンズ(#20)
6月30日(日)、米国中部イリノイ州ジョリエットのシカゴランド・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第17戦「Camping World 400」が開催されました。
2001年オープンと比較的新しいこのコース、トヨタは過去7勝(うちカイル・ブッシュが2勝、マーティン・トゥルーエクス・Jr.が2勝、デニー・ハムリンが1勝)、特にここ4年間は4連勝中と強さを見せています。
30日(日)午後2時4分に1.5マイルオーバルを80周、80周、107周の3ステージ合計267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。しかし、スタートして僅か11周で、雷雲が接近中という予報によりレースは赤旗中断。その後、コースは激しい雷雨に見舞われ、雨が止み、コースを乾燥させてレースが再開されるまでに3時間半ほどを要することとなりました。
午後5時半過ぎにレースは再開。17番手スタートからポジションを上げていたカイル・ブッシュでしたが、再開早々壁に接触し、ポジションを落としてしまいました。
ステージ1はその後イエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)が出ないまま推移し、終盤のピットでタイヤ無交換作戦に出たハムリンがステージ1を制覇。トゥルーエクス・Jr.が6位に入りました。カイル・ブッシュは接触の影響で終盤にもタイヤパンクを喫し、1周遅れの30位に終わりました。
ステージ2はハムリンとトゥルーエクス・Jr.に、ステージ1を13位で終えるも素早いピット作業でポジションを上げたエリック・ジョーンズもトップ10へ。一方、カイル・ブッシュは徐々にポジションを上げていき、103周目にイエローコーションが出されると、 "ラッキー・ドッグ"(イエローコーション発生時に周回遅れ最上位車両が1周取り戻せる救済措置)を獲得し首位と同一周回に復帰。一方で上位を争っていたハムリンでしたが、ピット作業のミスでペナルティを受け、カイル・ブッシュと並ぶ首位と同一周回最後尾へと後退してしまいました。
ステージ2では、トゥルーエクス・Jr.が6位、じりじりとポジションを取り戻して行ったカイル・ブッシュが9位でポイントを獲得。
トップ10圏内へと復帰したカイル・ブッシュでしたが、ステージ3スタート直後の他車との接触によって、またもタイヤのパンクに見舞われ周回遅れとなってしまいました。
ステージ3も、序盤のイエローコーションのあとは90周以上に渡ってグリーンフラッグのままレースが進み、各車残りが50周ほどとなったところでピットイン。しかし、大きな順位変動は無く、トヨタ勢はこの日速さを見せたライバル勢への追い上げを狙いましたが果たせず、エリック・ジョーンズが7位、マーティン・トゥルーエクス・Jr.が9位で2台がトップ10フィニッシュという結果に終わりました。
次戦第18戦は7月6日(土)、米国南東部フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われます。
ドライバー エリック・ジョーンズ:
「我々の"トヨタ カムリ"は最後まで好調でした。恐らくトップ4の速さを持っていたと思います。ただ、ステージ3中盤、ややオーバーステア症状が出て15位まで順位を落としてしまいました。ピットイン後そこから追い上げましたが、このコースで前車をパスしていくのは容易ではなく、7位が精一杯でした」
リザルト
決勝結果
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 88 | アレックス・ボウマン | シボレー | 267 |
2 | 14 | 42 | カイル・ラーソン | シボレー | 267 |
3 | 19 | 22 | ジョーイ・ロガーノ | フォード | 267 |
7 | 21 | 20 | エリック・ジョーンズ | トヨタ カムリ | 267 |
9 | 18 | 19 | マーティン・トゥルーエクス・Jr. | トヨタ カムリ | 267 |
15 | 9 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 267 |
22 | 17 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 266 |
27 | 29 | 95 | マット・ディベネデット | トヨタ カムリ | 264 |
ドライバーズポイント
順位 | ドライバー名 | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 | ジョーイ・ロガーノ | フォード | 677 |
2 | カイル・ブッシュ | トヨタ | 659 |
3 | ブラッド・ケゼロウスキー | フォード | 610 |
5 | マーティン・トゥルーエクス・Jr. | トヨタ | 581 |
6 | デニー・ハムリン | トヨタ | 574 |
17 | エリック・ジョーンズ | トヨタ | 416 |
25 | マット・ディベネデット | トヨタ | 247 |
マニュファクチャラーズポイント
順位 | メーカー | ポイント |
---|---|---|
1 | トヨタ | 628 |
2 | フォード | 610 |
3 | シボレー | 570 |
NASCAR XFINITY SERIES
第15戦 Camping World 300
"トヨタ スープラ"のB.ジョーンズが4位フィニッシュ
4位フィニッシュを果たしたブランドン・ジョーンズ(#19)
6月29日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第15戦「Camping World 300」がシカゴランド・スピードウェイで開催されました。
29日(土)気温が35度近くまで上がる猛暑の中、午後2時46分に1.5マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースのスタートが切られました。
3列目5,6番手からスタートを切った"トヨタ スープラ"のクリストファー・ベルとブランドン・ジョーンズは、共にトップ5圏内でレースを争い、ステージ1は3,4位。ステージ2もこの2台がライバルと上位争いを繰り広げ、ベルが2位、ブランドン・ジョーンズが4位。
ステージ3の再スタート後15周を経たところでスピン車両によりイエローコーション。全車ピットへ向かいましたが、ここでブランドン・ジョーンズが痛恨のピットロードスピード違反を犯し、23位へと大きくポジションを落としてしまいました。
しかし、ブランドン・ジョーンズはここから猛烈な追い上げを見せ、僅か3周で6つポジションを上げると、まもなくトップ10圏内へと復帰。
終盤、残り30周を切ったところでイエローコーションが出され、8位につけていたブランドン・ジョーンズはトップ5へ浮上。
レースを通してトヨタ勢をリードしてきたベルは3位でチェッカーを受けましたが、レース後の車検で失格の判定を受けることとなり、ブランドン・ジョーンズが4位、シリーズデビュー5戦目の20歳、ライリー・ハーブストが10位という結果となりました。
次戦第16戦は7月5日(金)、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われます。
ドライバー ブランドン・ジョーンズ:
「タフなレースでした。ピットでのスピード違反は、勝利を争っていれば起こってしまうものです。今日のレースは、とても速い2人がおり、私はレースを通して3番目の速さでした。全体的に見れば満足のいくレースでした。ステージでも良い戦いが出来、多くのポイントを獲得出来ました。選手権争いで上位に復帰するためにはこのようなレースを続ける必要があります」
リザルト
決勝結果
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 0 | コール・カスター | フォード | 200 |
2 | 1 | 12 | ジョーイ・ロガーノ | フォード | 200 |
3 | 16 | 1 | マイケル・アネット | シボレー | 200 |
4 | 6 | 19 | ブランドン・ジョーンズ | トヨタ スープラ | 200 |
10 | 8 | 18 | ライリー・ハーブスト | トヨタ スープラ | 200 |
16 | 21 | 81 | ジェフリー・アーンハート | トヨタ スープラ | 199 |
18 | 22 | 28 | シェイン・リー | トヨタ スープラ | 199 |
24 | 26 | 42 | チャド・フィンチャム | トヨタ スープラ | 195 |
28 | 28 | 99 | トミー・ジョー・マーティンズ | トヨタ スープラ | 194 |
33 | 27 | 35 | ジョーイ・ゲイス | トヨタ カムリ | |
34 | 32 | 66 | ティミー・ヒル | トヨタ カムリ | 71 |
38 | 5 | 20 | クリストファー・ベル | トヨタ スープラ | 200 |
ドライバーズポイント
順位 | ドライバー名 | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 | タイラー・レディック | シボレー | 693 |
2 | コール・カスター | フォード | 622 |
3 | クリストファー・ベル | トヨタ | 599 |
11 | ブランドン・ジョーンズ | トヨタ | 431 |
21 | ジェフリー・アーンハート | トヨタ | 187 |
26 | チャド・フィンチャム | トヨタ | 138 |
27 | ジョーイ・ゲイス | トヨタ | 135 |
28 | ティミー・ヒル | トヨタ | 125 |
29 | トミー・ジョー・マーティンズ | トヨタ | 98 |
39 | シェイン・リー | トヨタ | 38 |
43 | マックス・タルマン | トヨタ | 26 |
47 | ジョン・ジャクソン | トヨタ | 21 |
50 | コディ・ウェア | トヨタ | 16 |
52 | ライアン・エリス | トヨタ | 14 |
55 | スタン・マリス | トヨタ | 12 |
56 | コリン・ギャレッット | トヨタ | 11 |
マニュファクチャラーズポイント
順位 | メーカー | ポイント |
---|---|---|
1 | トヨタ | 541 |
2 | シボレー | 539 |
3 | フォード | 518 |
NASCAR GANDER OUTDOORS TRUCK SERIES
第12戦 Camping World 225
6台の"トヨタ タンドラ"がトップ10フィニッシュ
2位、4位でフィニッシュしたブランドン・ジョーンズ(#51)とハリソン・バートン(#18)
NASCARガンダー・アウトドアズ・トラック・シリーズ第12戦「Camping World 225」が6月28日(金)にシカゴランド・スピードウェイで開催されました。
28日(金)決勝前に行われた予選では、開幕戦デイトナを制したオースティン・ヒルが自身キャリア初となるポールポジションを獲得しました。
午後8時6分、1.5マイルオーバルを35周、35周、80周の3ステージ合計150周(225マイル:約360km)して競われる決勝レースのスタートが切られました。
序盤はポールスタートのヒルがリード。その後方では、エクスフィニティ・シリーズのレギュラードライバーで、今大会スポット参戦しているブランドン・ジョーンズが19番手スタートからみるみる順位を上げ、16周目には首位争いに加わりました。
ブランドン・ジョーンズはステージ1のファイナルラップで見事な逆転を果たし、トップでステージ1を制覇。ヒルは4位、タイラー・アンクラムが5位、ハリソン・バートンが6位、ディラン・ラプトンが10位に入りました。
ステージ2でもブランドン・ジョーンズが首位争いを繰り広げ2位。ハリソン・バートンが4位、ヒルが5位、アンクラムが8位、ラプトンが10位。
ステージ3はスタートしてまもなく後方集団で多重クラッシュが発生しイエローコーション。再スタート後はイエローコーションが出ないまま推移し、残り30周あたりで各車ピットへ。ここで、6位を走行していたアンクラムがピットロードスピード違反で後退。
全車がピットを終えた時点で、ブランドン・ジョーンズは首位と約3秒差の2位となり、追い上げを図りましたが届かず、2位でフィニッシュ。ヒルが4位、ハリソン・バートンが5位、トッド・ギリランドが6位、アンソニー・アルフレッドが9位、ラプトンが10位に入り、"トヨタ タンドラ"は6台がトップ10フィニッシュを果たしました。
次戦第13戦は7月11日(木)に米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイで開催されます。
ドライバー ブランドン・ジョーンズ:
「ピット戦略によって、結果がどう変わったかは分かりませんが、結果的に良いポジションで再スタート出来ました。最後はもう数周欲しかったです。とはいえ、今日のレースで多くを学びましたし、長い間トラックレースで戦ってきた中でも最高に楽しいレースでした」
リザルト
決勝結果
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 24 | ブレット・モフィット | シボレー | 150 |
2 | 19 | 51 | ブランドン・ジョーンズ | トヨタ タンドラ | 150 |
3 | 10 | 52 | スチュワート・フリーゼン | シボレー | 150 |
4 | 8 | 18 | ハリソン・バートン | トヨタ タンドラ | 150 |
5 | 1 | 16 | オースティン・ヒル | トヨタ タンドラ | 150 |
6 | 13 | 4 | トッド・ギリランド | トヨタ タンドラ | 150 |
9 | 6 | 15 | アンソニー・アルフレッド | トヨタ タンドラ | 150 |
10 | 9 | 5 | ディラン・ラプトン | トヨタ タンドラ | 150 |
13 | 4 | 17 | タイラー・アンクラム | トヨタ タンドラ | 149 |
14 | 15 | 54 | ナタリー・デッカー | トヨタ タンドラ | 149 |
30 | 29 | 1 | B.J.マクレオド | トヨタ タンドラ | 17 |
ドライバーズポイント
順位 | ドライバー名 | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 | グラント・エンフィンジャー | フォード | 520 |
2 | スチュワート・フリーゼン | シボレー | 468 |
3 | ブレット・モフィット | シボレー | 467 |
6 | ハリソン・バートン | トヨタ | 409 |
7 | オースティン・ヒル | トヨタ | 406 |
8 | トッド・ギリランド | トヨタ | 364 |
14 | ブレナン・プール | トヨタ | 205 |
15 | タイラー・アンクラム | トヨタ | 204 |
18 | アンソニー・アルフレッド | トヨタ | 155 |
19 | ナタリー・デッカー | トヨタ | 148 |
30 | コービン・フォリスター | トヨタ | 83 |
31 | ラファエル・レサール | トヨタ | 80 |
32 | チャンドラー・スミス | トヨタ | 71 |
33 | クリスチャン・イクス | トヨタ | 59 |
34 | デイビッド・ギリランド | トヨタ | 56 |
37 | デレック・クラウス | トヨタ | 48 |
39 | グレッグ・ビッフル | トヨタ | 45 |
41 | ディラン・ラプトン | トヨタ | 31 |
43 | ライアン・リード | トヨタ | 29 |
51 | ライリー・ハーブスト | トヨタ | 22 |
61 | クリス・フォンテイン | トヨタ | 10 |
63 | ベイリー・カリー | トヨタ | 8 |
マニュファクチャラーズポイント
順位 | メーカー | ポイント |
---|---|---|
1 | トヨタ | 452 |
2 | シボレー | 431 |
3 | フォード | 411 |