2019年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2019年 第18戦デイトナ
悪天候による翌日順延レースは18台が絡む
ビッグ・ワンの後に雨で短縮終了
M.ディベネデットが8位フィニッシュ

2019.07.09(火)- 14:15配信

開幕戦に続く今季2度目の開催となったデイトナは、雨で翌日に順延されたレースが、多重クラッシュ「ビッグ・ワン」の後、悪天候により短縮終了となり、マット・ディベネデットの8位がトヨタ勢の最上位となりました。エクスフィニティ・シリーズも雨で2時間半遅れで開始され、半数近くがクラッシュで姿を消す大荒れのレースでしたが、クリストファー・ベルが4位でチェッカーを受けました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第18戦 Coke Zero Sugar 400

開催日:7月7日

悪天候による翌日順延レースは18台が絡む
"ビッグ・ワン"の後に雨で短縮終了
M.ディベネデットが8位フィニッシュ

大波乱のレースでトヨタ勢最上位フィニッシュを果たしたマット・ディベネデット(#95)とレースをリードするもクラッシュに巻き込まれ26位に終わったデニー・ハムリン(#11)
大波乱のレースでトヨタ勢最上位フィニッシュを果たしたマット・ディベネデット(#95)とレースをリードするもクラッシュに巻き込まれ26位に終わったデニー・ハムリン(#11)

 7月7日(日)、米国南東部フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第18戦「Coke Zero Sugar 400」が開催されました。
 アメリカン・モータースポーツの聖地デイトナでは、カップ・シリーズ戦が年間2戦行われています。そのうちの1戦はNASCAR最大のイベントである開幕戦デイトナ500(500マイル:約800km)。今季2度目の開催となる今大会はやや短い400マイル(約640km)で争われます。
 1周2.5マイル(約4km)と長いデイトナでは、安全対策としてリストリクター・プレートと呼ばれるエンジンの吸入空気量を制限するパーツ装着により最高出力が抑えられてきました。しかし、このリストリクター・プレートは今季開幕戦のデイトナ500を最後に使用を中止し、他のコースと同じ(全長によってサイズが異なる)テーパード・スペーサーと呼ばれるパーツで吸入空気量が制限されることとなり、今大会はデイトナでは初のテーパード・スペーサーでのレースとなりました。
 伝統の「プレート・レース」ではなくなったものの、デイトナならではの超高速の中で空気抵抗を抑えるべく複数台が隊列をなして走行する「ドラフティング」は健在であり、今大会も接近戦での激しいバトルが繰り広げられました。

 今大会は6日(土)のナイトレースとして予定されていましたが、降雨のために7日(日)の昼間へとレースは順延。また、金曜日の夕方に予定されていた予選も雨でキャンセルとなったため、スターティンググリッドは規定によりオーナーポイント(車両にかけられる選手権ポイント)で決定されました。
 7日(日)午後1時4分、2.5マイルオーバルを50周、50周、60周の3ステージ合計160周(400マイル)で競われる決勝レースがスタート。序盤は2番手スタートのカイル・ブッシュと5,6番手スタートのマーティン・トゥルーエクス・Jr.、デニー・ハムリンが上位を争いました。
 ステージ1はイエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)が出ず、中盤に一斉にピットイン。この際、トヨタ勢は3台が並んだままピットへ向かい、中央のハムリンがスピンしかけましたが、幸いにもダメージはなく、各車、共にコースへ復帰。ステージ1はハムリンが8位、トゥルーエクス・Jr.が10位、カイル・ブッシュが15位となりました。
 ステージ2は3度にわたるアクシデントが発生しましたが、トヨタ勢は巻き込まれることなく走り切り、ステージ3での上位浮上を狙いました。
 ステージ3では、開幕戦デイトナ500の勝者であるハムリンが隊列の首位に浮上。しかし、120周目、イン側の隊列先頭に立っていたハムリンをかわそうとアウト側から切り込んできた2台が接触しスピン。長い2列の先頭で起きたスピンで後方は大混乱となり、18台が巻き込まれる多重クラッシュ「ビッグ・ワン」が発生。トヨタ勢は全車両がこれに巻き込まれることとなってしまいました。
 クラッシュに巻き込まれダメージを負いながらもなんとか修復し多くの車両がレースへ復帰しましたが、このアクシデントに伴うイエローコーション中に雷雲が接近してきたためレースは赤旗中断に。再開を待っている間に雨が降り始め、レースは127周目をもって短縮終了ということになってしまいました。
 この結果、トヨタ勢はクラッシュでのダメージが小さかったマット・ディベネデットの8位が最上位。カイル・ブッシュが14位、トゥルーエクスが22位、エリック・ジョーンズが23位、ハムリンは26位に終わりました。

 次戦第19戦は7月13日(土)、米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイで行われます。

ドライバー マット・ディベネデット:

「(ビッグ・ワンの時)どこを見てもいたるところでクラッシュが起きていました。私はスポッター(コース全体を見てドライバーに指示する役割)からの無線を注意深く聞き、彼の言うとおりに"トヨタ カムリ"をコントロールしました。そして誰も突っ込んでこないことを祈っていました。逃げたイン側にも他の車両はいましたが、幸運にも大クラッシュは避けることが出来ました」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
13477ジャスティン・ヘイリーシボレー127
21224ウィリアム・バイロンシボレー127
31448ジミー・ジョンソンシボレー127
82595マット・ディベネデットトヨタ カムリ127
14218カイル・ブッシュトヨタ カムリ127
22519マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ126
231720エリック・ジョーンズトヨタ カムリ125
26611デニー・ハムリントヨタ カムリ125
313696パーカー・クリガーマントヨタ カムリ121

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ジョーイ・ロガーノフォード700
2カイル・ブッシュトヨタ682
3ケヴィン・ハーヴィックフォード625
5マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ597
6デニー・ハムリントヨタ588
18エリック・ジョーンズトヨタ430
25マット・ディベネデットトヨタ276

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ657
2フォード642
3シボレー610

NASCAR XFINITY SERIES
第16戦 Circle K Firecracker 250

開催日:7月5日

クリストファー・ベルが3位フィニッシュ

3位でフィニッシュしたクリストファー・ベル(#20)と上位走行中にスピンを喫し18位に終わったライリー・ハーブスト(#18)
3位でフィニッシュしたクリストファー・ベル(#20)と上位走行中にスピンを喫し18位に終わったライリー・ハーブスト(#18)

 7月5日(金)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第16戦「Circle K Firecracker 250」がデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されました。

 5日(金)午後7時半過ぎに予定されていた決勝レースのスタートは、降雨のために遅れ、約2時間半後にようやく開始されることとなりました。午後10時10分、2.5マイルオーバルを30周、30周、40周の3ステージ合計100周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。
 スタートして僅か9周でいきなり8台が巻き込まれる多重クラッシュ「ビッグ・ワン」が発生。"トヨタ スープラ"で今季シリーズのレギュラーとして参戦しているブランドン・ジョーンズが巻き込まれてしまいました。ブランドン・ジョーンズはなんとか車両を修復し、2周遅れでレースに復帰しました。
 ステージ1は、シリーズ参戦6戦目となる20歳、ライリー・ハーブストが3位。現在シリーズ最多タイの4勝を挙げてランキング2位につけるクリストファー・ベルが10位。
 ステージ2もこの2台が上位を争い、ベルが6位、ハーブストが9位。しかし、ベルはステージ間イエローコーション中のピット作業でペナルティを受け26位へと大きくポジションダウン。
 ステージ3も開始されて6周で11台が絡む「ビッグ・ワン」が発生。出場車両の半数近くがリタイアとなる大荒れのレースとなりました。このビッグ・ワンで出されたイエローコーション時、ブランドン・ジョーンズは"ラッキー・ドッグ"(イエローコーション発生時に周回遅れ最上位車両が1周取り戻せる救済措置)を獲得し首位と同一周回に復帰しましたが、その後メカニカルトラブルが発生し、戦線離脱となってしまいました。
 トップ5につける走りを見せていたハーブストは、終盤単独スピンを喫し後退。ペナルティでの後退から追い上げていたベルは、ビッグ・ワンを間一髪でかわし、上位浮上を狙いましたが、終盤ドラフティング(空気抵抗を減らすための複数台で行う直列走行)のパートナーを得られず、4位でチェッカーを受けました(レース後3位の車両が失格となったため繰り上がって結果は3位)。

 次戦第17戦は7月12日(金)、ケンタッキー・スピードウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「何が起きたのか分かりませんし、何故今日のような結果になったのか、しっかりと分析する必要があるでしょう。とはいえ全体的に見れば、今季我々はスピードウェイで素晴らしいレースを戦うことが出来ました。2月のデイトナでは6位、タラデガで3位、そして今日3位フィニッシュを果たせました。私にとっては最良のスピードウェイでのシーズンを過ごしていますが、更なるスピードが必要です。チームは本当に素晴らしい"トヨタ スープラ"を仕上げてくれました」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1416ロス・チャステインシボレー100
2711ジャスティン・ヘイリーシボレー100
3820クリストファー・ベルトヨタ スープラ100
10285マット・ミルズトヨタ スープラ100
112778ヴィニー・ミラートヨタ スープラ100
122999ステファン・パーソンズトヨタ スープラ100
181118ライリー・ハーブストトヨタ スープラ98
201866ティミー・ヒルトヨタ スープラ97
213228シェイン・リートヨタ スープラ97
273142チャド・フィンチャムトヨタ スープラ86
301719ブランドン・ジョーンズトヨタ スープラ76
363813ジョー・ネメチェクトヨタ スープラ39

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1タイラー・レディックシボレー718
2クリストファー・ベルトヨタ642
3コール・カスターフォード637
11ブランドン・ジョーンズトヨタ438
23ジェフリー・アーンハートトヨタ187
26ティミー・ヒルトヨタ148
27チャド・フィンチャムトヨタ148
28ジョーイ・ゲイストヨタ135
29トミー・ジョー・マーティンズトヨタ98
37シェイン・リートヨタ54
43マックス・タルマントヨタ26
45ステファン・パーソンズトヨタ25
49ジョン・ジャクソントヨタ21
51コディ・ウェアトヨタ16
53ライアン・エリストヨタ14
56スタン・マリストヨタ12
57コリン・ギャレッットトヨタ11
60D.J.ケンニントントヨタ4

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー579
2トヨタ575
3フォード551