モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2019年 第20戦ニューハンプシャー
デニー・ハムリンが僅差の2位
トヨタ カムリは5台全車がトップ10フィニッシュ
2019.07.23(火)- 11:30配信
ニューハンプシャーの1マイルオーバルで行われたNASCARカップ・シリーズでは、"トヨタ カムリ"勢が速さを見せ、ファイナルラップまで首位を争ったデニー・ハムリンが2位。エリック・ジョーンズが3位。出場した5台の"トヨタ カムリ"全車がトップ10フィニッシュを果たしました。エクスフィニティ・シリーズではクリストファー・ベルがレースの大半をリードし今季5勝目を挙げました。
Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第20戦 Foxwoods Resort Casino 301
デニー・ハムリンが僅差の2位
"トヨタ カムリ"は5台全車がトップ10フィニッシュ
2位、3位フィニッシュを果たしたデニー・ハムリン(#11)とエリック・ジョーンズ(#20)
7月21日(日)、米国北東部ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モーター・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第20戦「Foxwoods Resort Casino 301」が開催されました。
低バンク角の1マイルオーバルで"マジック・マイル"の愛称を持つニューハンプシャー。このコースでは、デニー・ハムリンとカイル・ブッシュがそれぞれトヨタ移籍以前も含め3勝を挙げています。
21日(日)午後3時17分、1.058マイルオーバルを75周、75周、151周の3ステージ合計301周(318.46マイル:約510km)して競われる決勝レースのスタートが切られました。
最前列2番手スタートのカイル・ブッシュがスタートで首位を奪取。4番手スタートのエリック・ジョーンズと6番手スタートのマーティン・トゥルーエクス・Jr.もトップ5圏内での争いを展開しました。
ハムリンは金曜日の練習走行時にクラッシュを喫し、バックアップカーに乗り換えたため最後方からのスタートを強いられることとなりましたが、スタート後みるみるポジションを上げていき、30周過ぎにはトップ15へ。
ステージ中盤のピット作業で2本タイヤ交換としたエリック・ジョーンズが一旦首位に立ちますが、これをかわしたカイル・ブッシュがステージ1を制覇。エリック・ジョーンズが2位、トゥルーエクス・Jr.は6位、ハムリンも9位と4台がポイント獲得を果たしました。
ステージ2は複数回出されたイエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)でピット戦略が分かれ、カイル・ブッシュは5位、ハムリンが6位。エリック・ジョーンズはピットイン時に接触、加えてスピード違反のペナルティも受けることとなり19位へ後退。トゥルーエクス・Jr.は145周目に接触し修復のためにタイムロスし、26位へと順位を落としてしまいました。
ステージ2の終盤ピットインしたため、ステージ2と3の間はピットインしない作戦をとったハムリンが首位で再スタートを切ると、ステージ3の前半はハムリンの独走状態となりました。
ピット戦略により17位でステージ3をスタートしたカイル・ブッシュも着実に追い上げ、再スタートから10周ほどでトップ10へ復帰。エリック・ジョーンズ、トゥルーエクス・Jr.とマット・ディベネデットもトップ10圏内へ浮上しました。
214周目、7位を走行していたカイル・ブッシュが壁にヒットし16位へと後退。これによって出されたイエローコーションからの再スタートでもハムリンは首位をキープ。後続には2秒以上の差をつけての首位走行が続きました。
残り37周というところでクラッシュ車両によりイエローコーションが出されると、エリック・ジョーンズ、トゥルーエクス・Jr.を含む数台がコースに残る選択をしたため、エリック・ジョーンズが2位、トゥルーエクス・Jr.が3位、ハムリンが4位で残り30周での再スタートとなりました。
ハムリンはすぐにチームメイトの2台をかわすと、首位の車両を猛追。ファイナルラップにはサイド・バイ・サイドとなり最終コーナーでは軽く接触もありましたが逆転には至らず。ハムリンは0.21秒差の2位でチェッカーを受けました。
エリック・ジョーンズが3位、ディベネデットが5位でキャリア2度目となるトップ5フィニッシュ。トゥルーエクス・Jr.が6位、カイル・ブッシュも8位へ順位を取り戻してチェッカーを受け、トヨタ勢は出場5台全車がトップ10フィニッシュを果たしました。
次戦第21戦は7月28日(日)、米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイで行われます。
ドライバー デニー・ハムリン:
「楽しいレースでした。今日の我々の"トヨタ カムリ"は本当に速かったです。ここ2か月ほどのことを考えれば、今日のパフォーマンスには本当に満足しています。バックアップカーに乗り換えることになりましたが、クルーチーフと他のスタッフが素晴らしい仕事をしてくれました」
リザルト
決勝結果
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 14 | 4 | ケヴィン・ハーヴィック | フォード | 301 |
2 | 23 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 301 |
3 | 4 | 20 | エリック・ジョーンズ | トヨタ カムリ | 301 |
5 | 7 | 95 | マット・ディベネデット | トヨタ カムリ | 301 |
6 | 6 | 19 | マーティン・トゥルーエクス・Jr. | トヨタ カムリ | 301 |
8 | 2 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 301 |
ドライバーズポイント
順位 | ドライバー名 | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 | ジョーイ・ロガーノ | フォード | 783 |
2 | カイル・ブッシュ | トヨタ | 780 |
3 | ケヴィン・ハーヴィック | フォード | 691 |
4 | デニー・ハムリン | トヨタ | 669 |
6 | マーティン・トゥルーエクス・Jr. | トヨタ | 654 |
14 | エリック・ジョーンズ | トヨタ | 516 |
24 | マット・ディベネデット | トヨタ | 329 |
マニュファクチャラーズポイント
順位 | メーカー | ポイント |
---|---|---|
1 | トヨタ | 727 |
2 | フォード | 713 |
3 | シボレー | 675 |
NASCAR XFINITY SERIES
第18戦 ROXOR 200
クリストファー・ベルが今季5勝目
"トヨタ スープラ"で今季5勝目を挙げたクリストファー・ベル(#20)
7月20日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第18戦「ROXOR 200」がニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで開催されました。
同シリーズのニューハンプシャー戦で、トヨタは初優勝した2008年以来、11年間で9勝と得意にしており、近年は4連勝中で、昨年はクリストファー・ベルが制しています。
20日(土)午後4時15分、1.058マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(211.6マイル:約340km)して競われる決勝レースのスタートが切られると、好ダッシュを決めた最前列2番手グリッドのベルが1周目から首位に立ちました。
今季トラック・シリーズにレギュラーとしてフル参戦している18歳のハリソン・バートンが、今大会、エクスフィニティ・シリーズ3戦目のスポット参戦。7番手と好グリッドを獲得し、序盤に4位へとポジションアップする速さを見せました。
しかし、ハリソン・バートンはステージ1終盤のピット作業でトラブルに見舞われタイムロス。20位へ後退。
6番手からスタートしたシリーズレギュラードライバーのブランドン・ジョーンズは5,6位前後での周回を続け、ステージ終盤のイエローコーション時にピットインしない作戦で首位に浮上。残り9周での再スタートが切られると、ベルが猛追を見せ、サイド・バイ・サイドで首位を争っていたブランドン・ジョーンズらと3ワイド状態のままステージフィニッシュ。僅差でブランドン・ジョーンズがステージウィン、ベルが2位となりました。
ステージ2はベルが序盤から後続を大きく引き離して独走。ステージ制覇を果たしました。ピットでのタイムロスから追い上げたハリソン・バートンが9位。
ステージ3もベルの速さは変わらず、序盤から後続を5秒以上も引き離していきました。ハリソン・バートンはトップ10圏内をキープする速さを見せていましたが、154周目、7位走行中に後続から接触されてスピン。壁にクラッシュし戦線離脱を余儀なくされてしまいました。
ベルは全200周中186周で首位を走行、最後は2位に4秒もの大差をつけて圧勝のトップチェッカー。現時点でのシリーズ最多タイとなる今季5勝目を挙げました。ベルにとってこの勝利は、NASCARトップ3カテゴリーでの通算20勝目(トラック・シリーズ13勝、エクスフィニティ・シリーズ7勝)。その全てをトヨタで飾っています。
ブランドン・ジョーンズは9位でチェッカーを受け、今季9度目のトップ10フィニッシュとなりました。
次戦第19戦は7月27日(土)、米国中部アイオワ州ニュートンのアイオワ・スピードウェイで行われます。
ドライバー クリストファー・ベル:
「このコースは我々とチームにぴったり合っていました。このチームと共にここに来られて本当に嬉しいです。レースカードライバーとして、このように素晴らしく速い"トヨタ スープラ"でレースを戦い、勝つことが出来て、僕は本当に幸運です」
リザルト
決勝結果
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 20 | クリストファー・ベル | トヨタ スープラ | 200 |
2 | 1 | 00 | コール・カスター | フォード | 200 |
3 | 8 | 7 | ジャスティン・アルゲイヤー | シボレー | 200 |
9 | 6 | 19 | ブランドン・ジョーンズ | トヨタ スープラ | 200 |
25 | 26 | 99 | トミー・ジョー・マーティンズ | トヨタ スープラ | 197 |
29 | 7 | 18 | ハリソン・バートン | トヨタ スープラ | 169 |
30 | 22 | 42 | チャド・フィンチャム | トヨタ スープラ | 167 |
31 | 34 | 35 | ジョーイ・ゲイス | トヨタ カムリ | 159 |
33 | 29 | 28 | シェイン・リー | トヨタ スープラ | 112 |
34 | 35 | 66 | ティミー・ヒル | トヨタ カムリ | 92 |
38 | 23 | 13 | カール・ロング | トヨタ カムリ | 16 |
ドライバーズポイント
順位 | ドライバー名 | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 | タイラー・レディック | シボレー | 812 |
2 | クリストファー・ベル | トヨタ | 756 |
3 | コール・カスター | フォード | 736 |
12 | ブランドン・ジョーンズ | トヨタ | 498 |
24 | ジェフリー・アーンハート | トヨタ | 187 |
26 | チャド・フィンチャム | トヨタ | 164 |
27 | ジョーイ・ゲイス | トヨタ | 156 |
28 | ティミー・ヒル | トヨタ | 152 |
30 | トミー・ジョー・マーティンズ | トヨタ | 110 |
36 | シェイン・リー | トヨタ | 79 |
43 | ジョン・ジャクソン | トヨタ | 27 |
44 | マックス・タルマン | トヨタ | 26 |
47 | ステファン・パーソンズ | トヨタ | 25 |
51 | コディ・ウェア | トヨタ | 16 |
53 | ライアン・エリス | トヨタ | 14 |
56 | スタン・マリス | トヨタ | 12 |
57 | コリン・ギャレッット | トヨタ | 11 |
61 | D.J.ケンニントン | トヨタ | 4 |
63 | カール・ロング | トヨタ | 1 |
マニュファクチャラーズポイント
順位 | メーカー | ポイント |
---|---|---|
1 | トヨタ | 650 |
2 | シボレー | 647 |
3 | フォード | 626 |