2019年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2019年 第21戦ポコノ
トヨタ カムリトップ3独占!
デニー・ハムリンが得意のポコノで今季3勝目

2019.07.30(火)- 18:00配信

この週末は"トリッキー・トライアングル"ポコノでカップとトラック、アイオワでエクスフィニティ戦が行われました。カップ・シリーズでは"トヨタ カムリ"が速さを見せて今季2度目となる1-2-3フィニッシュ。デニー・ハムリンが今季3勝目を挙げました。エクスフィニティ・シリーズではレースの大半をリードしたベルが2位。トラック・シリーズでは18歳のタイラー・アンクラム、ハリソン・バートン、クリスチャン・イクスの3人が2-3-4位フィニッシュを果たしました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第21戦 Gander RV 400

開催日:7月28日

"トヨタ カムリ"トップ3独占!
デニー・ハムリンが得意のポコノで今季3勝目

トップ3を独占したデニー・ハムリン(#11)とエリック・ジョーンズ(#20)、マーティン・トゥルーエクス・Jr.(#19)の3台のトヨタ カムリ
トップ3を独占したデニー・ハムリン(#11)とエリック・ジョーンズ(#20)、マーティン・トゥルーエクス・Jr.(#19)の3台の"トヨタ カムリ"

 7月28日(日)、米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第21戦「Gander RV 400」が開催されました。
 それぞれ曲率とバンク角の違う3つのコーナーを3本のストレートで繋いだ独特の"トリッキー・トライアングル"と呼ばれるポコノ。このコースではカップ・シリーズ戦が年に2度行われていますが、トヨタは直近の4戦で連勝中。そのうち3勝をカイル・ブッシュ、1勝をマーティン・トゥルーエクス・Jr.が挙げています。また、デニー・ハムリンもトヨタ移籍以前を含め4勝を挙げるなど得意とするコースです。
 1周が2.5マイル(約4km)と長く、グリーンフラッグ下でピットインしても周回遅れになりにくいため、様々なピット戦略がとられるレースでもあります。

 28日(日)午後3時11分、2.5マイルオーバルを50周、50周、60周の3ステージ合計160周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースのスタートが切られました。
 トヨタ勢はエリック・ジョーンズが4番手、カイル・ブッシュが5番手、トゥルーエクス・Jr.が8番手、ハムリンが9番手でスタートし、4台共にトップ10圏内でのバトルを展開。中でもカイル・ブッシュが目覚ましい速さを見せ、40周目に首位へ浮上しました。ステージ1はカイル・ブッシュが制し、今季8度目のステージウィン。ハムリンが4位、トゥルーエクス・Jr.が5位、エリック・ジョーンズが7位でポイント獲得を果たしました。
 ステージ2スタート前のイエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)では、ハムリンがピットインしない作戦をとり首位へ。他にも多数同じ作戦をとった車両が居たため、ピットインしたカイル・ブッシュらは10位以下へ後退しましたが、再スタート後はカイル・ブッシュがみるみるポジションを取り戻し、僅か5周でトップ3,そこから7周で首位を奪還しました。
 首位に立ってからは快調に後続を引き離していたカイル・ブッシュでしたが、ステージ残り2周でピットインした直後にクラッシュ車両によるイエローコーションが発生。大きく順位を落としてステージを終えることとなってしまいました。
 ステージ3は、トゥルーエクス・Jr.が3位、ハムリン4位、エリック・ジョーンズ6位、カイル・ブッシュは17位で再スタート。ハムリンが素晴らしいスタートを決めて首位に浮上しました。
 113周目にクラッシュ車両によりイエローコーションが発生。ピットインして給油しても、最後まで走り切れるかどうかぎりぎりという厳しいタイミングでのコーションとなりました。ここでカイル・ブッシュのみがピットに入らないという選択をし、首位に浮上。ハムリン、エリック・ジョーンズ、トゥルーエクス・Jr.はピットインしてカイル・ブッシュに続き、"トヨタ カムリ"が1位から4位を占めて残り42周での再スタートが切られました。
 カイル・ブッシュは給油のためにピットインする必要があるため、燃費走行の後続を引き離していき、135周目にピットイン。これでエリック・ジョーンズが首位に浮上しました。しかし、燃料の厳しいエリック・ジョーンズがペースを落とす中、ベテランのハムリンがこれをかわして首位を奪還しました。
 レースは残り8周でイエローコーションが出され、燃料的には若干楽になったかと思われましたが、残り4周での再スタート直後に再び多重クラッシュでイエローコーション。レースは延長され、最後の2周"オーバータイム"で決されることとなりました。しかし、ここでもハムリンは首位の座を守りきり、トップでチェッカー。今季3勝目を挙げました。2位にエリック・ジョーンズ、3位にトゥルーエクス・Jr.が続き、"トヨタ カムリ"はトップ3を独占。トヨタ勢によるトップ3独占は今季2度目となります。カイル・ブッシュも終盤9位まで追い上げトップ10フィニッシュを果たしました。

 次戦第22戦は8月4日(日)、米国東部ニューヨーク州ワトキンス・グレンのロードコース、ワトキンス・グレン・インターナショナルで行われます。

ドライバー デニー・ハムリン:

「終盤首位に立ってからは、燃料をセーブするために出来る限りの努力を続けました。終盤イエローコーションが出てくれたのも助けになりました。素晴らしい戦略とピット作業で支えてくれたチームを本当に誇りに思います」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1911デニー・ハムリントヨタ カムリ163
2420エリック・ジョーンズトヨタ カムリ163
3819マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ163
9518カイル・ブッシュトヨタ カムリ163
171095マット・ディベネデットトヨタ カムリ163

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ジョーイ・ロガーノフォード824
2カイル・ブッシュトヨタ818
3ケヴィン・ハーヴィックフォード739
4デニー・ハムリントヨタ722
5マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ701
13エリック・ジョーンズトヨタ559
24マット・ディベネデットトヨタ349

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ767
2フォード744
3シボレー708

NASCAR XFINITY SERIES
第19戦 U.S. Cellular 250

開催日:7月27日

クリストファー・ベルが2位フィニッシュ

レースの大半でリードするも2位に終わったクリストファー・ベル(#20)
レースの大半でリードするも2位に終わったクリストファー・ベル(#20)

 7月27日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第19戦「U.S. Cellular 250」が米国中部アイオワ州ニュートンのアイオワ・スピードウェイで開催されました。
 この週末、カップとトラックはポコノで行われましたが、エクスフィニティのみアイオワで開催されました。

 27日(土)午後5時34分、0.875マイルオーバルを60周、60周、130周の3ステージ合計250周(218.8マイル:約350km)して競われる決勝レースがスタート。今季4度目のポールポジションからスタートを切ったベルが序盤から独走。一度もその座を譲ることなくステージ1の50周を走り抜きステージウィン。3番手スタートのブランドン・ジョーンズが4位、今季7戦目の出場となるライリー・ハーブストが10位となりました。
 ステージ1と2の間のコーションで数台がピットに入らなかったため、ピットインしたベルは一旦ポジションを落としましたが、再スタートが切られるとすぐに首位を奪還。ブランドン・ジョーンズもこれに続き、"トヨタ スープラ"の1-2体制となりました。
 74周目、トップ10圏内を走行していたハーブストが他車に接触されてスピン。30位近くまでポジションを落とすこととなってしまいました。また、ブランドン・ジョーンズも再スタート後に接触を喫し予定外のピットイン。修復して一旦はコースに戻りましたが、ダメージが大きくリタイアを余儀なくされました。
 首位を行くベルはステージ2も制し、今季12度目のステージウィン。ステージ3も首位での走行を続けましたが、ステージ3は終盤イエローコーションが多発し、タイヤ選択が分かれる中、新品に交換したタイヤで追い上げてきたライバルに残り6周というところでかわされ、2位でのフィニッシュとなりました。

 次戦第20戦は8月3日(土)、ワトキンス・グレン・インターナショナルで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「タフなレースでした。今日の我々の"トヨタ スープラ"は本当に、素晴らしく速かったです。なんとか最後まで彼(チェイス・ブリスコー:フォード)を抑えきりたかったのですが叶いませんでした」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1298チェイス・ブリスコーフォード250
2120クリストファー・ベルトヨタ スープラ250
31423ジョン・ハンター・ネメチェクシボレー250
7728シェイン・リートヨタ スープラ250
13418ライリー・ハーブストトヨタ スープラ250
192635ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ248
212899ステファン・パーソンズトヨタ スープラ246
233666スタン・マリストヨタ カムリ243
322242チャド・フィンチャムトヨタ スープラ113
33319ブランドン・ジョーンズトヨタ スープラ105
353113ティミー・ヒルトヨタ スープラ80

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1タイラー・レディックシボレー857
2クリストファー・ベルトヨタ811
3コール・カスターフォード760
12ブランドン・ジョーンズトヨタ509
25ジェフリー・アーンハートトヨタ187
26ジョーイ・ゲイストヨタ174
27チャド・フィンチャムトヨタ169
28ティミー・ヒルトヨタ154
30トミー・ジョー・マーティンズトヨタ110
31シェイン・リートヨタ109
41ステファン・パーソンズトヨタ41
46ジョン・ジャクソントヨタ27
48マックス・タルマントヨタ26
49スタン・マリストヨタ26
54コディ・ウェアトヨタ16
55ライアン・エリストヨタ14
58コリン・ギャレッットトヨタ11
62D.J.ケンニントントヨタ4
64カール・ロングトヨタ1

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ685
2シボレー681
3フォード666

NASCAR GANDER OUTDOORS TRUCK SERIES
第14戦 Gander RV 150

開催日:7月27日

2000年代生まれの3人が"トヨタ タンドラ"で2-3-4位

2位フィニッシュを果たしたタイラー・アンクラム(#17)
2位フィニッシュを果たしたタイラー・アンクラム(#17)

 NASCARガンダー・アウトドアズ・トラック・シリーズ第14戦「Gander RV 150」が7月27日(土)にポコノ・レースウェイで開催されました。

 27日(土)午後1時19分、2.5マイルトライアングルオーバルを15周、15周、30周の3ステージ合計60周(150マイル:約240km)して競われる決勝レースがスタートしました。
 開幕戦デイトナを制したオースティン・ヒルが今季3度目のポールポジションからスタートを切った後方では、6,7番手スタートのハリソン・バートンとトッド・ギリランド、9番手スタートのタイラー・アンクラム、13番手スタートのクリスチャン・イクスの、2000年以降に生まれた若い4人がトップ10圏内でのバトルを展開。ステージ1はハリソン・バートンが3位、オースティン・ヒルが4位、イクスが7位、トッド・ギリランドが8位、アンクラムが10位となりました。
 しかしオースティン・ヒルはステージ2のスタート直後に駆動系のトラブルに見舞われリタイア。ステージ3を見据えてのピット戦略が分かれる中、ピットインしない作戦をとったハリソン・バートンがステージ2を制し、今季初のステージウィンを果たしました。
 ステージ3も"トヨタ タンドラ"を駆る若手による3ワイドのバトルが展開。勝利には届かなかったものの、前戦キャリア初勝利を飾った18歳のアンクラムが2位フィニッシュ。 同じく18歳のハリソン・バートンとクリスチャン・イクスが3,4位に入り、2000年代生まれの3人が2-3-4位フィニッシュを果たしました。同じく2000年生まれ、19歳のトッド・ギリランドも7位でチェッカーを受け、今季8度目のトップ10フィニッシュを果たしました。

 次戦第15戦は8月1日(木)に米国北部オハイオ州ロスバーグのダートオーバル、エルドラ・スピードウェイで開催されます。

ドライバー タイラー・アンクラム:

「序盤は気負いすぎてしまい、自分との戦いでした。その後は徐々に調子を取り戻し、首位を争うことが出来ました。最後はロス・チャステイン(シボレー)とのバトルでタイヤを使い切ってしまい、ついて行くことが出来ませんでした。しかし、今日の我々の"トヨタ タンドラ"は素晴らしく速かったです」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1245ロス・チャステインシボレー60
2917タイラー・アンクラムトヨタ タンドラ60
3618ハリソン・バートントヨタ タンドラ60
41351クリスチャン・イクストヨタ タンドラ60
774トッド・ギリランドトヨタ タンドラ60
162454ナタリー・デッカートヨタ タンドラ60
172334メイソン・マッシートヨタ タンドラ60
30116オースティン・ヒルトヨタ タンドラ21
311415アンソニー・アルフレッドトヨタ タンドラ2

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1グラント・エンフィンジャーフォード582
2ブレット・モフィットシボレー548
3マット・クラフトンフォード529
5ハリソン・バートントヨタ500
7トッド・ギリランドトヨタ428
8オースティン・ヒルトヨタ426
12タイラー・アンクラムトヨタ294
17ブレナン・プールトヨタ230
19ナタリー・デッカートヨタ179
20アンソニー・アルフレッドトヨタ161
28クリスチャン・イクストヨタ96
31コービン・フォリスタートヨタ83
32ラファエル・レサールトヨタ80
34チャンドラー・スミストヨタ71
35ディラン・ラプトントヨタ69
38デイビッド・ギリランドトヨタ56
43デレック・クラウストヨタ48
46グレッグ・ビッフルトヨタ45
49ライアン・リードトヨタ31
54ライリー・ハーブストトヨタ22
62クリス・フォンテイントヨタ10

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ527
2シボレー506
3フォード469