2019年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2019年 第27戦ラスベガス
マーティン・トゥルーエクス・Jr.がプレーオフ初戦を制す

2019.09.17(火)- 14:45配信

"プレーオフ"初戦のラスベガスでは速さを見せたマーティン・トゥルーエクス・Jr.が今季5勝目をあげ、"プレーオフ"第2ラウンドへの進出を決めました。エクスフィニティ・シリーズではクリストファー・ベルが速さを見せるも燃費戦を走り切ったライバルに及ばず2位。ブランドン・ジョーンズが3位に入り、このシリーズレギュラードライバー2名が"プレーオフ"進出を決めました。"プレーオフ"第1ラウンド最終戦となったトラック・シリーズではオースティン・ヒルが勝利。18歳のタイラー・アンクラムも僅差のポイント争いを勝ち抜き、第2ラウンド進出を決めました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第27戦 South Point 400

開催日:9月15日

マーティン・トゥルーエクス・Jr.がプレーオフ初戦を制す

今季5勝目を挙げてプレーオフ次ラウンド進出を決めたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#19)
今季5勝目を挙げて"プレーオフ"次ラウンド進出を決めたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#19)

 9月15日(日)、米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第27戦「South Point 400」が開催されました。
 シーズン全36戦中、終盤の10戦で上位選抜ドライバーがタイトルを争う"プレーオフ"にいよいよ突入しました。カップ・シリーズでは最初に16名が選抜され、一旦ポイントをリセット。第1ラウンドとなる今大会を含む最初の3戦の結果で次ラウンドへと進む12名へと絞られます。この"プレーオフ"の16名の中には、トヨタドライバーのカイル・ブッシュ、マーティン・トゥルーエクス・Jr.、デニー・ハムリン、エリック・ジョーンズの4名が入っており、タイトルを目指します。

 15日(日)午後4時20分、1.5マイルオーバルを80周、80周、107周の3ステージ合計267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。地元ラスベガス出身のカイル・ブッシュは20番手からスタートを切りましたが、4周目に壁にヒットし修復のために予定外のピットイン。2周遅れとなってしまいました。
 ステージ1はイエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)が出ないまま推移する中、24番手スタートのトゥルーエクス・Jr.がポジションを上げていき、8位でステージフィニッシュしポイント獲得を果たしました。
 同じく26番手スタートから追い上げ、ステージ1を10位で終えたエリック・ジョーンズでしたが、ステージ2の再スタートを切ったときにトランスミッションのトラブルに見舞われ、ガレージでの長い修復を余儀なくされてしまいました。
 好調なトゥルーエクス・Jr.はステージ2でも順位を上げていき、終盤には首位争いを展開。残り2周で首位に立ち、ステージ2をトップで終えました。ハムリンも7位でポイント獲得。
 一方、周回遅れで走行を続けていたカイル・ブッシュは、ステージ3が始まって14周目に出されたイエローコーションで、上位勢がピットインしたのに対してピットインせずに首位と同一周回に復帰。更にカイル・ブッシュはポジションを上げていき、208周目にはトップ10へと浮上しました。
 カイル・ブッシュはトップ5が見える位置までポジションを上げましたが、終盤に他車との接触でダメージを負いペースダウン。ハムリンもハンドリングの不調でトップ10から脱落してしまいました。
 孤軍奮闘となったトゥルーエクス・Jr.もハンドリングの不調に苦しみましたが、ピットインのたびに調整を続け上位争いを継続。レース最後のロングランスティントで順位を上げていくと、残り20周で首位の座を奪還しました。その後は後続との差を広げていき、4秒以上の差をつけてトップチェッカー。シリーズ単独トップとなる今季5勝目を挙げ、"プレーオフ"第2ラウンドへの進出を決めました。ハムリンは15位、カイル・ブッシュは19位に終わりましたが、共にレギュラーシーズン中に4勝ずつを挙げたことによるボーナスポイント加算によりランキング7位、4位につけています。

 次戦第28戦は9月21日(土)、米国東部バージニア州リッチモンドのリッチモンド・レースウェイで行われます。

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:

「この勝利でプレッシャーから解放されることは確かです。プレーオフポイントを更に加えられたことも大きいです。次週からの2戦でも、更なるポイント獲得を目指します。プレーオフポイントは、最終戦のホームステッドまで生き残るために重要です。第13戦シャーロットの後、ようやく良い走りが出来たように感じます。この車両を上手く乗りこなすことは難しかったですが、クルーチーフやスタッフが本当にハードワークを続けてくれたおかげで何かが変わったんだと思います。ちょっとギャンブルもしましたが、上手く行きました」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
12419マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ267
234ケヴィン・ハーヴィックフォード267
3182ブラッド・ケゼロウスキーフォード267
151311デニー・ハムリントヨタ カムリ267
192018カイル・ブッシュトヨタ カムリ266
212595マット・ディベネデットトヨタ カムリ266
362620エリック・ジョーンズトヨタ カムリ254
383966ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ249

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ2082
2ケヴィン・ハーヴィックフォード2079
3ジョーイ・ロガーノフォード2075
4カイル・ブッシュトヨタ2063
7デニー・ハムリントヨタ2056
16エリック・ジョーンズトヨタ2007
22マット・ディベネデットトヨタ502

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ988
2フォード958
3シボレー916

NASCAR XFINITY SERIES
第26戦 Rhino Pro Trucks Outfitters 300

開催日:9月14日

クリストファー・ベルが2位、
ブランドン・ジョーンズが3位で共に"プレーオフ"進出

最前列2番手からスタートを切り2位フィニッシュを果たしたクリストファー・ベル(#20)
最前列2番手からスタートを切り2位フィニッシュを果たしたクリストファー・ベル(#20)

 9月14日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第26戦「Rhino Pro Trucks Outfitters 300」がラスベガス・モーター・スピードウェイで開催されました。
 エクスフィニティ・シリーズは年間全33戦中、終盤の7戦で"プレーオフ"が争われます。このため、他の2シリーズよりも遅い、今大会がレギュラーシーズンの最終戦となります。トヨタ勢では、シリーズレギュラードライバーのクリストファー・ベルがシリーズ最多タイの6勝を挙げて"プレーオフ"入りを決めているほか、ブランドン・ジョーンズも12名の当落ラインから40ポイント差の10位につけており、着実な順位でのフィニッシュで"プレーオフ"入りを決めるべく今大会に臨みました。

 14日(土)午後4時48分、1.5マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。最前列2番手グリッドのベルが好スタートで首位に立つと、すぐに後続を引き離していき、最後は5秒以上もの大差をつけた独走でステージ1を制覇。ブランドン・ジョーンズは6位でポイント獲得を果たしました。
 ステージ2も再スタートで一瞬ライバルの先行を許したものの、すぐにベルが首位の座を奪い返して独走。ステージ1,ステージ2共にイエローコーションは出ず、給油も必要ない周回数だったため上位勢の順位変動はほとんど無く、ベルは4秒差でステージ2も制覇。ブランドン・ジョーンズも同じ6位に入りました。
 ステージ3は最低1回は給油が必要な周回数。またもベルが首位を独走しますが、残り72周というところでイエローコーションが発生。直前にもイエローコーションが出ており、そちらでピットイン、給油していたベルらは、もう一回ピットインすることを前提に、このイエローコーションではピットインしない判断をしました。しかし、ライバル勢が数台、ここでピットインし、最後まで走り切る作戦に出ました。
 最後まで走り切るにはかなり厳しい、残り67周で再スタート。首位のベルは残り32周というところでピットインし、給油とタイヤ交換。首位を行く無給油作戦の車両とは15秒以上の差でコースに復帰しました。
 無給油作戦の車両が、燃料をセーブするためにペースを抑える一方で、ベルは猛烈な追い上げを開始。周回毎にその差は詰まっていき、最終ラップを知らせるホワイトフラッグが振られた時点でその差は1.2秒に。ベルは更に差を詰めましたが、0.7秒及ばず2位でフィニッシュ。ブランドン・ジョーンズもベルに続き3位。今季8戦目のシリーズ参戦となる20歳のライリー・ハーブストが終盤順位を上げ9位でチェッカーを受け、今季3度目のトップ10フィニッシュを果たしました。
 今大会の結果、ベルとブランドン・ジョーンズは"プレーオフ"進出を決定。次戦からの3戦で当初選抜された12名から8名へと絞られる第1ラウンドの激戦が始まります。

 次戦第27戦は9月20日(金)、リッチモンド・レースウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「また展開に恵まれず2位で終えることとなってしまいました。(第19戦)アイオワでは終盤イエローが出たことでタイヤを替えたライバルにやられてしまいました。今日は逆に私が追い上げて勝つつもりだったのですが、とても残念です」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
142タイラー・レディックシボレー200
2220クリストファー・ベルトヨタ スープラ200
3619ブランドン・ジョーンズトヨタ スープラ200
91518ライリー・ハーブストトヨタ スープラ199
251861トミー・ジョー・マーティンズトヨタ カムリ194
273899ジャイロ・アヴィラ・Jr.トヨタ スープラ193
293235ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ187
343366チャド・フィンチャムトヨタ スープラ52
353513スタン・マリストヨタ カムリ22

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1クリストファー・ベルトヨタ2055
2コール・カスターフォード2044
3タイラー・レディックシボレー2044
9ブランドン・ジョーンズトヨタ2004
24ジョーイ・ゲイストヨタ251
26ティミー・ヒルトヨタ208
27チャド・フィンチャムトヨタ191
28ジェフリー・アーンハートトヨタ187
29トミー・ジョー・マーティンズトヨタ183
34シェイン・リートヨタ133
40ステファン・パーソンズトヨタ74
49スコット・ヘッカートトヨタ34
51ジャック・ホークスワーストヨタ32
54ライアン・エリストヨタ30
58スタン・マリストヨタ28
59ジョン・ジャクソントヨタ27
71コリン・ギャレッットトヨタ11
74ディック・カーストヨタ7
78カール・ロングトヨタ1

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ933
2シボレー933
3フォード919

NASCAR GANDER OUTDOORS TRUCK SERIES
第19戦 World of Westgate 200

開催日:9月13日

オースティン・ヒルが今季3勝目
タイラー・アンクラムもプレーオフ次ラウンド進出

今季3勝目を挙げたオースティン・ヒル(#16)と11位に入りプレーオフ次ラウンド進出を決めたタイラー・アンクラム(#17)と5位フィニッシュを果たしたトッド・ギリランド(#4)
今季3勝目を挙げたオースティン・ヒル(#16)と11位に入り"プレーオフ"次ラウンド進出を決めたタイラー・アンクラム(#17)と5位フィニッシュを果たしたトッド・ギリランド(#4)

 NASCARガンダー・アウトドアズ・トラック・シリーズ第19戦「World of Westgate 200」が9月13日(金)にラスベガス・モーター・スピードウェイで開催されました。
 トラック・シリーズは既に"プレーオフ"の序盤2戦を終えており、今大会は第1ラウンド最終戦。今大会の結果で、当初の8人から6人へと対象ドライバーが絞られます。全戦終了時点で、プレーオフの2戦共に制したドライバーと、もう1名がポイントで大きくリードしていますが、3位以降はトヨタドライバーのオースティン・ヒルを含め5名が僅か6ポイントの中にひしめく混戦。また、もう1名のトヨタドライバーである、18歳のルーキー、タイラー・アンクラムも8位ながら当落ラインからは14ポイント差とまだまだ可能性を残しており、2名揃っての次ラウンド進出に期待がかかりました。

 13日(金)午後5時12分、1.5マイルオーバルを30周、30周、74周の3ステージ合計134周(201マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタートしました。
 今季6度目の参戦となる18歳のクリスチャン・イクスが自身2度目となるポールポジションからスタートしましたが、まもなく出されたイエローコーションからの再スタートで後退。このイエローコーションは、"プレーオフ"を争うライバルのエンジンブローによるもので、加えてもう1台がエンジン不調に見舞われ大きく後退。早くも"プレーオフ"争いはサバイバルの様相を呈してきました。
 ステージ1はオースティン・ヒルが3位、トッド・ギリランドが5位、ハリソン・バートンが8位、アンクラムが10位でポイント獲得。
 ステージ2は5ワイド(5台がコース一杯に広がった並列走行)という激しい再スタートから激戦が展開される中、首位争いを繰り広げたオースティン・ヒルは2位でステージを終え、この時点で"プレーオフ"第2ラウンドへの進出が確定しました。イクスが6位、トッド・ギリランドが8位、アンクラムが9位。
 ステージ3は序盤にイエローコーションが連発。ここまでに更に"プレーオフ"のライバル2台がエンジンブローで脱落しました。ライバルが次々にトラブルで脱落するものの、ポイント差があるため上位フィニッシュが必須のアンクラムは、この時点で12位以上でのフィニッシュが必要となる中、当落ラインの12位前後で順位争いを展開。
 一方、オースティン・ヒルはエンジンのトラブルで再スタートに苦しみ、2度のイエローコーションで18位までポジションダウン。しかし、残り48周での再スタートが切られると、みるみる順位を上げていき、残り12周でついに首位に浮上しました。
 首位に立ったオースティン・ヒルは終盤後続との差を広げていき、トップでチェッカー。今季3勝目を上げ、貴重な"プレーオフ・ポイント"(第2ラウンドまで持ち越せるポイント)を獲得しました。
 序盤順位を落としながら追い上げたイクスがキャリア最高位の3位でフィニッシュ。トッド・ギリランドが5位、ブレナン・プールが6位、ハリソン・バートンが9位、ディラン・ラプトンが10位に入り、"トヨタ タンドラ"は6台がトップ10フィニッシュ。
 そして、アンクラムは11位でチェッカーを受け、見事"プレーオフ"第2ラウンドへの出場を決めました。

 次戦第20戦は10月12日(土)に米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで開催されます。

ドライバー オースティン・ヒル:

「本当に厳しいレースでした。燃料系なのかわかりませんが再スタート時に不調な症状が出て、最後のコーション時、ピットインを決めたことで長い隊列の最後尾まで落ちてしまいました。その後は最後までトラブルが出ないことを祈りながらの追い上げを強いられましたが、"トヨタ タンドラ"は信じられないほど速かったです。素晴らしい"トヨタ タンドラ"を仕上げてくれたクルーチーフとスタッフのおかげです」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1716オースティン・ヒルトヨタ タンドラ134
2245ロス・チャステインシボレー134
3151クリスチャン・イクストヨタ タンドラ134
534トッド・ギリランドトヨタ タンドラ134
61830ブレナン・プールトヨタ タンドラ134
9918ハリソン・バートントヨタ タンドラ134
10175ディラン・ラプトントヨタ タンドラ134
111617タイラー・アンクラムトヨタ タンドラ134
121515アンソニー・アルフレッドトヨタ タンドラ134
182011スペンサー・デイヴィストヨタ タンドラ133
233234ジャスティン・ジョンソントヨタ タンドラ127
252154ナタリー・デッカートヨタ タンドラ87
272419デレック・クラウストヨタ タンドラ77

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ブレット・モフィットシボレー3034
2オースティン・ヒルトヨタ3017
3ロス・チャステインシボレー3016
6タイラー・アンクラムトヨタ3005
10ハリソン・バートントヨタ597
12トッド・ギリランドトヨタ583
17ブレナン・プールトヨタ289
20ナタリー・デッカートヨタ213
21アンソニー・アルフレッドトヨタ197
22クリスチャン・イクストヨタ196
26ラファエル・レサールトヨタ135
30チャンドラー・スミストヨタ120
37コービン・フォリスタートヨタ83
42デレック・クラウストヨタ58
43デイビッド・ギリランドトヨタ56
48グレッグ・ビッフルトヨタ45
52アレックス・タグリアーニトヨタ38
55ライアン・リードトヨタ31
57カイル・ストリックラートヨタ27
65ライリー・ハーブストトヨタ22
68ティム・ワードトヨタ21
78クリス・フォンテイントヨタ10

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ710
2シボレー696
3フォード628