2019年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ 2019年 第29戦シャーロット(ローバル)
「ローバル」でトヨタ カムリ勢苦戦。 マーティン・トゥルーエクス・Jr.が7位

2019.10.01(火)- 13:15配信

 NASCARの聖地シャーロットのオーバルとロードコースを組み合わせた"ローバル"で行われた第29戦、トヨタ勢が次々トラブルに見舞われる中、マーティン・トゥルーエクス・Jr.が唯一終盤まで首位を争いましたが、荒れた展開でタイヤを摩耗し7位でフィニッシュ。トヨタ勢はトゥルーエクス・Jr.とカイル・ブッシュ、デニー・ハムリンの3人が"プレーオフ"第2ラウンドへ進出しました。エクスフィニティ・シリーズではやはりクリストファー・ベルが首位を争いましたが、終盤接触からシケイン不通過のペナルティを受け12位に終わりました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第29戦 Bank of America ROVAL 400

開催日:9月29日

「ローバル」で"トヨタ カムリ"勢苦戦。
マーティン・トゥルーエクス・Jr.が7位

終盤まで首位を争うも7位に終わったマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#19)
終盤まで首位を争うも7位に終わったマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#19)

 9月29日(日)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第29戦「Bank of America ROVAL 400」が開催されました。
 シーズン終盤の10戦で、選抜された上位ドライバーがポイントをリセットしてタイトルを争う"プレーオフ"も3戦目を迎えました。今大会を終えた時点で、下位の4名が脱落し、当初の16名から12名へと対象ドライバーが絞り込まれます。
 トヨタ勢ではマーティン・トゥルーエクス・Jr.が"プレーオフ"の開幕から2連勝を飾り次ラウンドへの進出を決めているほか、カイル・ブッシュも獲得ポイントで上位につけ、前戦で既に次ラウンド進出を確定しました。また、デニー・ハムリンもランキング上位に付けており、あと3ポイント獲得で次ラウンドへ進出できます。トヨタ勢4人目の"プレーオフ"ドライバーであるエリック・ジョーンズは前レースでの失格もあり大きく遅れた最下位につけており、次ラウンド進出の条件である勝利を目指し今大会に臨みました。
 今大会の舞台は、シリーズ最長の600マイルレースやオールスター戦が行われ、チームの本拠地なども多く近くに位置することで"NASCARの聖地"であるシャーロットですが、通常の1.5マイルオーバルではなく、オーバル内部に作られたロードコースとオーバルを繋いでひとつのコースとした"ローバル"で戦われました。

 29日(日)午後2時41分、1周2.28マイルの"ローバル"を25周、25周、59周の3ステージ合計109周(248.52マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。
 予選でトヨタ勢最上位の8番手につけていたトゥルーエクス・Jr.は、その後の練習走行でトラブルに見舞われ、エンジンを交換したため最後尾グリッドへ後退。ハムリンもクラッシュでバックアップカーに乗り換えたため、後方グリッドからの追い上げを強いられることとなりました。
 予選15位からスタートを切ったエリック・ジョーンズはステージ1でトヨタ勢の最上位に付けていましたが、ステージ1終盤のイエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)からの再スタート直後に1コーナーで発生した多重クラッシュに巻き込まれ、ラジエータを破損。レースを終えることとなり、自身2度目の"プレーオフ"での第2ラウンド進出は叶いませんでした。
 また、ハムリンもこの多重クラッシュに巻き込まれ、修復しレースには復帰したものの31位へと後退。しかし、ステージ1を終えた時点で、ライバル勢も獲得出来るポイントが最大10点減る(ステージを1位で終えると10点獲得)ため、この時点でハムリンは"プレーオフ"次ラウンド進出を確定しました。
 一方、カイル・ブッシュとトゥルーエクス・Jr.は、ピットタイミングをずらし、ステージ2のスタート前にはピットインせずに順位を上げて、それぞれ10位、13位で再スタートを切りました。
 その後、トゥルーエクス・Jr.はトップ5圏内、カイル・ブッシュもトップ10前後での走行を続けましたが、カイル・ブッシュはステージ3の序盤に突然のタイヤパンクに見舞われ予定外のピットイン。その後、シケインの不通過やピット作業のペナルティを受け、大きく順位を落としてしまいました。
 孤軍奮闘となったトゥルーエクス・Jr.は2位へと順位を上げ、首位を追いました。しかし、残り20周を切ってからは、クラッシュによるイエローコーション、そこからの再スタート直後にまたクラッシュ、の繰り返しとなる大荒れの展開に。残り6周を2番手から再スタートしたトゥルーエクス・Jr.でしたが、タイヤの摩耗でペースを落とすこととなり、7位でチェッカーを受けました。
 トヨタ勢はトップ3を独占した前戦から一転、厳しい戦いとなってしまいましたが、カイル・ブッシュ、トゥルーエクス・Jr.、ハムリンの3人がリセット後のポイントランキングトップ3で次戦からの第2ラウンド3戦に臨みます。

 次戦第30戦は10月6日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われます。

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:

「2位までは順位を上げましたが、首位に立つには速さが足りませんでした。そして終盤は再スタートの連続でタイヤが摩耗し、オーバーステア症状が酷くなってしまいました。あんなに終盤コーションが連発するとは予想できませんでした。しかし、次戦からの"プレーオフ"次ラウンドへ向けて、チームも自分自身も準備はしっかり整っています。今日も最後尾から一時は2位まで浮上し、トップを争えたのは上出来です」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1199チェイス・エリオットシボレー109
2288アレックス・ボウマンシボレー109
364ケヴィン・ハーヴィックフォード109
7819マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ109
111895マット・ディベネデットトヨタ カムリ109
192811デニー・ハムリントヨタ カムリ109
264096パーカー・クリガーマントヨタ カムリ109
303366ティミー・ヒルトヨタ カムリ109
371718カイル・ブッシュトヨタ カムリ99
401520エリック・ジョーンズトヨタ カムリ23

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1カイル・ブッシュトヨタ3046
2マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ3041
3デニー・ハムリントヨタ3030
16エリック・ジョーンズトヨタ2009
21マット・ディベネデットトヨタ555

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ1058
2フォード1025
3シボレー987

NASCAR XFINITY SERIES
第28戦 Drive for the Cure 250

開催日:9月28日

クリストファー・ベルが首位を争うも
終盤のペナルティに泣く

首位走行もペナルティで12位に終わったクリストファー・ベル(#20)
首位走行もペナルティで12位に終わったクリストファー・ベル(#20)

 9月28日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第28戦「Drive for the Cure 250」がシャーロット・モーター・スピードウェイのロードコースで開催されました。
 エクスフィニティ・シリーズの"プレーオフ"は今大会が2戦目。初戦となった前大会ではクリストファー・ベルが勝利を挙げ、早くも次ラウンド進出を決めています。トヨタ勢ではもう一人、ブランドン・ジョーンズが"プレーオフ"を戦っており、12人から8人へと絞られる次ラウンド進出へ向け、好成績を残すべく今大会に臨みました。

 28日(土)午後3時51分、2.28マイルの"ローバル"を20周、20周、27周の3ステージ合計67周(152.76マイル:約250km)して競われる決勝レースがスタートしました。
 予選ではベルが11番手、ブランドン・ジョーンズが15番手。トラック・シリーズのレギュラーで、今季5度目のエクスフィニティ・シリーズにスポット参戦となった18歳のハリソン・バートンは予選で22番手も、その後規定外の調整を行ったとして最後尾へと後退してスタートを切りました。
 ベルは序盤から着実に順位を上げ、15周目には4位まで浮上しました。無給油で30周以上走行出来るため、通常であればこのステージで給油ピットの必要はありませんが、ベルら数台はステージ2でのスタート順位を上げるため(ステージ1と2の間はピットインしない)、ステージ1終盤にピットイン。ステージ1はブランドン・ジョーンズが6位、ベルは12位、ハリソン・バートンが15位となりました。
 ステージ2は作戦のはまったベルとハリソン・バートンが2位、3位で再スタート。ベルはすぐに首位に立ち、ステージ2の大半で首位を独走しましたが、ステージ1と同じ作戦でステージ2終盤にピットイン。ステージ2はブランドン・ジョーンズが6位、ベルは8位となりました。しかし、ハリソン・バートンはシケインの不通過で大きく後退。
 ステージ3はベルが首位で再スタートを切りましたが、後方グループが再スタート直後の1コーナーで多重クラッシュの大混乱。イエローコーションが出され仕切り直しとなりました。
 この再スタートで、ベルはライバルの先行を許し2位へ後退。首位奪還を目指し追い上げたベルでしたが、バトルの中で他車と接触。この際にシケインをインカットしてしまったと取られ、ペナルティによって首位と同一周回最後尾へと後退を余儀なくされてしまいました。
 ベルは追い上げを見せトヨタ勢最上位には浮上したものの12位でチェッカー。ハリソン・バートンが13位、ブランドン・ジョーンズは16位に終わり、"プレーオフ"ランキングでは当落ラインと11点差の9位。次戦で盛り返し"プレーオフ"次ラウンド進出を目指します。

 次戦第29戦は10月5日(土)、ドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「我々の"トヨタ スープラ"は本当に好調でした。しかし、最後のステージで全てが終わってしまいました。何らかの理由でハンドリングもおかしくなっていました。この結果は期待通りではありませんが、先週リッチモンドで勝利出来たのは大きいです」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1510A.J.アルメンディンガーシボレー67
222タイラー・レディックシボレー67
3322オースティン・シンドリックフォード67
121120クリストファー・ベルトヨタ スープラ67
132218ハリソン・バートントヨタ スープラ67
161519ブランドン・ジョーンズトヨタ スープラ67
182166ティミー・ヒルトヨタ スープラ67
213335ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ67
351861トミー・ジョー・マーティンズトヨタ スープラ26
363713チャド・フィンチャムトヨタ カムリ26
382978J.J.イェリートヨタ スープラ5

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1クリストファー・ベルトヨタ2143
2コール・カスターフォード2133
3タイラー・レディックシボレー2114
9ブランドン・ジョーンズトヨタ2062
24ジョーイ・ゲイストヨタ285
26ティミー・ヒルトヨタ227
27チャド・フィンチャムトヨタ204
28ジェフリー・アーンハートトヨタ187
29トミー・ジョー・マーティンズトヨタ186
35シェイン・リートヨタ133
41ステファン・パーソンズトヨタ74
54スコット・ヘッカートトヨタ34
55ジャック・ホークスワーストヨタ32
56ライアン・エリストヨタ30
57スタン・マリストヨタ29
60ジョン・ジャクソントヨタ27
73コリン・ギャレッットトヨタ11
77ディック・カーストヨタ7
79カール・ロングトヨタ1

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー1006
2トヨタ998
3フォード988