2019年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2019年 第30戦ドーバー
4台のトヨタ カムリがトップ10フィニッシュ

2019.10.08(火)- 14:30配信

 "モンスター・マイル"ドーバーでカップ戦とエクスフィニティ戦が開催。カップ・シリーズではポールポジションのデニー・ハムリンが前半戦をリードしましたが、これをかわしたマーティン・トゥルーエクス・Jr.が後半首位を争い、2位フィニッシュ。トゥルーエクス・Jr.とハムリンを含む4台の"トヨタ カムリ"がトップ10フィニッシュを果たしました。エクスフィニティ・シリーズでは1周目の多重クラッシュで"トヨタ スープラ"2台が脱落。タイトルを争うクリストファー・ベルもトラブルで25位に終わりました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第30戦 Drydene 400

開催日:10月6日

4台の"トヨタ カムリ"がトップ10フィニッシュ

2位フィニッシュを果たしたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#19)と前半戦をリードし5位でチェッカーを受けたデニー・ハムリン(#11)
2位フィニッシュを果たしたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#19)と前半戦をリードし5位でチェッカーを受けたデニー・ハムリン(#11)

 10月6日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第30戦「Drydene 400」が開催されました。
 シーズン終盤の10戦で上位ドライバーのポイントがリセットされてタイトルを争う"プレーオフ"は4戦目。前戦で第1ラウンドが終わり、当初の16名から12名へと絞り込まれました。トヨタ勢は3戦中2勝のマーティン・トゥルーエクス・Jr.、レギュラーシーズンチャンピオンのカイル・ブッシュ、デニー・ハムリンの3名がこの第2ラウンドへ進出しました。今大会からの3戦で、この12名が8名へと更に絞られます。
 コンクリート路面の難コース"モンスター・マイル"では過去カイル・ブッシュが3勝、マーティン・トゥルーエクス・Jr.が今年の春大会を含む2勝を挙げています。

 午後2時50分、1マイルオーバルを120周、120周、160周の3ステージ合計400周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。自身の記念すべきカップ・シリーズ出場500戦目で、コースレコードを叩き出し今季2度目のポールポジションを獲得したハムリンが順調に首位を逃げ、3番手スタートのトゥルーエクス・Jr.もステージ中盤には2位へポジションアップ。その順位のままステージ1を終え、ハムリンは今季4度目のステージウィンを果たし、10ポイントのボーナスポイントと、1ポイントの"プレーオフ"ポイント(最終戦を除くプレーオフの間リセットされずに持ち越せる)を獲得しました。
 トゥルーエクス・Jr.が2位、18番手スタートからトップ10圏内まで浮上したカイル・ブッシュが8位、エリック・ジョーンズが9位に入りました。
 せっかくトップ10へと浮上したカイル・ブッシュでしたが、ステージ2スタート前のイエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)時、ピットロードでのスピード違反を取られ首位と同一周回最後尾の17位へと後退。
 ステージ2も首位でスタートを切ったハムリンが前半は独走。しかし、イエローコーションの出ない展開でロングランが続くと、周回遅れに阻まれ苦戦するハムリンをかわしたトゥルーエクス・Jr.が首位浮上。ステージ2はトゥルーエクス・Jr.がトップ、ハムリンが3位、エリック・ジョーンズが7位となりました。
 首位に立ったトゥルーエクス・Jr.でしたが、ステージ3スタート前のピット作業でクルーが滑って転び、タイムをロスして6位へとポジションダウン。
 ステージ3もイエローコーションが出ない展開となる中、エンジン不調の兆候に見舞われたハムリンをトゥルーエクス・Jr.がかわし、トヨタ勢最上位の2位へ。一時は6秒以上あった首位との差を、じりじりと詰めていったものの首位攻略ならず、2位でフィニッシュ。全400周のうち前半の218周でレースをリードしたハムリンが5位。カイル・ブッシュが6位。マット・ディベネデットが7位に入り今季7度目のトップ10フィニッシュ。"トヨタ カムリ"は4台がトップ10フィニッシュを果たしました。

 次戦第31戦は10月13日(日)、米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで行われます。

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:

「ステージ2終盤には首位に立つことが出来、ステージウィンを果たせました。しかしピットストップでトラブルに見舞われ順位を落とし、ステージ3では追い上げを強いられました。最後は首位に追いつき、惜しいところまで行きましたが残念でした。クルーは本当によくやってくれました。パッシングの難しいこのコースで2位に入れて満足です」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1242カイル・ラーソンシボレー400
2319マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ400
31288アレックス・ボウマンシボレー400
5111デニー・ハムリントヨタ カムリ400
61818カイル・ブッシュトヨタ カムリ400
72095マット・ディベネデットトヨタ カムリ400
15820エリック・ジョーンズトヨタ カムリ398

ドライバーズ"プレーオフ"ランキング

順位ドライバー名メーカーポイント
1カイル・ラーソンシボレー3063
2マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ3095
3デニー・ハムリントヨタ3080
4カイル・ブッシュトヨタ3080
16エリック・ジョーンズトヨタ2037
21マット・ディベネデットトヨタ585

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ1093
2フォード1058
3シボレー1027

NASCAR XFINITY SERIES
第29戦 Use Your Melon Drive Sober 200

開催日:10月5日

クリストファー・ベルはトラブルで25位
"プレーオフ"次ラウンドで巻き返し

トラブルで25位に終わったクリストファー・ベル(#20)と
トラブルで25位に終わったクリストファー・ベル(#20)と"トヨタ スープラ"勢最上位の19位でフィニッシュしたステファン・パーソンズ(#99)

 10月5日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第29戦「Use Your Melon Drive Sober 200」がドーバー・インターナショナル・スピードウェイで開催されました。
 エクスフィニティ・シリーズの"プレーオフ"は終盤7戦、3ラウンドで戦われ、今大会が第1ラウンドの最終戦。今大会で当初の12名から8名へと絞り込まれます。トヨタ勢ではクリストファー・ベルとブランドン・ジョーンズが"プレーオフ"に進出。ベルは"プレーオフ"初戦のリッチモンドで勝利を挙げ、次ラウンド進出を決めていますが、ブランドン・ジョーンズは当落ラインぎりぎりのランキング9位。次ラウンド進出のための好結果を目指し、今大会に臨みました。

 5日(土)午後3時18分、1マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。今大会もスポット参戦として、トラック・シリーズのレギュラードライバーである18歳のハリソン・バートンが出場。トヨタ勢では最上位となる5番手からスタートを切りましたが、スタート直後にスピンを喫し、直後にいたブランドン・ジョーンズが追突。1周目にして2台の"トヨタ スープラ"が線戦を去るという大波乱のレースとなりました。このリタイアにより、ブランドン・ジョーンズは"プレーオフ"第2ラウンドへの進出権を失うこととなりました。
 スタート早々チームメイト2台を失ったベルは、4位で再スタートを切りましたが、僅か15周で車両トラブルに見舞われ緊急ピットイン。メカニックの懸命な修復作業でコースへと復帰しましたが、13周遅れとなってしまいました。
 トヨタの有力ドライバーが早々に脱落することとなってしまった今レース、トヨタ勢の最上位は今季5戦目のスポット参戦となったステファン・パーソンズで、19位フィニッシュ。
 25位で完走を果たしたベルは、"プレーオフ"初戦での勝利もあり、第2ラウンドへ進出。唯一のトヨタ勢として、今季最多タイの7勝を挙げて、リセット後のポイント首位で"プレーオフ"第2ラウンドを争います。

 次戦第30戦は10月19日(土)、米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「残念なレースでした。正直なところ何が起こったのか分かりません。フロントストレート突然パワーが無くなり、ピットに戻るしかありませんでした。修復してレースに復帰し、その後は好調でしたが、その時点で10周以上遅れとなってしまい、為す術がありませんでした」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1300コール・カスターフォード200
287ジャスティン・アルゲイヤーシボレー200
3222オースティン・シンドリックフォード200
192399ステファン・パーソンズトヨタ スープラ196
223735ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ194
25620クリストファー・ベルトヨタ スープラ166
272766ティミー・ヒルトヨタ スープラ62
283213カール・ロングトヨタ カムリ56
313061チャド・フィンチャムトヨタ スープラ33
37919ブランドン・ジョーンズトヨタ スープラ2
38518ハリソン・バートントヨタ スープラ2

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1クリストファー・ベルトヨタ3062
2コール・カスターフォード3050
3タイラー・レディックシボレー3044
12ブランドン・ジョーンズトヨタ2063
24ジョーイ・ゲイストヨタ300
26ティミー・ヒルトヨタ237
27チャド・フィンチャムトヨタ210
28ジェフリー・アーンハートトヨタ187
29トミー・ジョー・マーティンズトヨタ186
35シェイン・リートヨタ133
40ステファン・パーソンズトヨタ92
54スコット・ヘッカートトヨタ34
55ジャック・ホークスワーストヨタ32
56ライアン・エリストヨタ30
57スタン・マリストヨタ29
60ジョン・ジャクソントヨタ27
73コリン・ギャレッットトヨタ11
75カール・ロングトヨタ10
78ディック・カーストヨタ7

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー1041
2フォード1028
3トヨタ1016