2019年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2019年 第32戦カンザス
デニー・ハムリンが今季5勝目!
トヨタ勢は3人がプレーオフ第3ラウンドへ

2019.10.21(月)- 18:00配信

NASCARはカンザスで"プレーオフ"第2ラウンド最終戦を迎えました。レースを通して強さを見せたトヨタ勢が首位を争い、デニー・ハムリンが今季5勝目。カイル・ブッシュ、マーティン・トゥルーエクス・Jr.を加えた3人が、8人に絞られた"プレーオフ"第3ラウンド進出を決めました。エクスフィニティ・シリーズではクリストファー・ベルが首位争いでの接触に巻き込まれ、ブランドン・ジョーンズがキャリア初勝利を挙げました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第32戦 Hollywood Casino 400

開催日:10月20日

デニー・ハムリンが今季5勝目!
トヨタ勢は3人が"プレーオフ"第3ラウンドへ

今季5勝目を挙げたデニー・ハムリン(#11)と、3位に入ったカイル・ブッシュ(#18)
今季5勝目を挙げたデニー・ハムリン(#11)と、3位に入ったカイル・ブッシュ(#18)

 10月20日(日)、米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第32戦「Hollywood Casino 400」が開催されました。
 シーズン終盤の10戦を3戦ずつの3ラウンド+1戦と分けてポイントをリセットしていき上位ドライバーがタイトルを争う"プレーオフ"は第2ラウンドの最終戦を迎えました。当初の16名から12名へと絞られた"プレーオフ"ドライバーは、今大会終了時点で更に8名へと絞り込まれます。
 トヨタ勢ではデニー・ハムリン、カイル・ブッシュ、マーティン・トゥルーエクス・Jr.の3名がこの12名に残るとともにポイントでも上位につけており、今ラウンドの前2戦で優勝した2名に続く、6つの椅子に残るべく今大会に臨みました。

 20日(日)午後1時49分、1.5マイルオーバルを80周、80周、107周の3ステージ合計267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。
 トヨタ勢は全車トップ10圏外グリッドからのスタートでしたが、序盤から順調にポジションを上げていき、10周過ぎにはカイル・ブッシュ、トゥルーエクス・Jr.、エリック・ジョーンズがトップ10入り。ステージ1の後半はピットインのタイミングを遅らせたハムリンが上位浮上を果たし、ステージ1はトゥルーエクス・Jr.が4位、カイル・ブッシュが5位、ハムリンが8位、エリック・ジョーンズが9位となりました。
 ステージ2のスタート直後、3ワイド、4ワイド(コース幅をフルに使っての3、4台の横並び走行)の激しいトップ争いの末、トゥルーエクス・Jr.が首位に浮上。ステージ中盤にはこれを追ったハムリンとの首位争いを展開しました。
 ステージ2はこのバトルを制したハムリンが1位。トゥルーエクス・Jr.は3位。この時点でハムリンとトゥルーエクス・Jr.は獲得ポイントにより"プレーオフ"次ラウンド進出を確定しました。
 カイル・ブッシュはステージ1終盤の再スタートで他車に接触され車体にダメージ。この修復のために順位を落とし、ステージ2中盤にもスロットル系のトラブルで再び首位と同一周回最後尾の22位まで後退。しかし、ステージ終盤に追い上げ10位でステージ2を終えました。
 ステージ3もハムリンとトゥルーエクス・Jr.が首位を争う一方で、迅速なピット作業で5位まで順位を上げたカイル・ブッシュがこれに追いつき、193周目にはハムリンに次ぐ2位へとポジションを上げました。
 ハムリンとカイル・ブッシュの差は一時3秒ほどに広がっていましたが、ピット作業を終えた時点でその差は1秒に。しかし、レースは終盤イエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)が連発し、最後は予定周回を延長して2周で争う"オーバータイム"に。
 最初の"オーバータイム"は首位のハムリンがファイナルラップに入る直前に後続でクラッシュが発生し、2度目の"オーバータイム"となりましたが、ハムリンはそこからの再スタートも上手く決めてトップチェッカー。今季5勝目を挙げました。
 カイル・ブッシュは最後の再スタートで出遅れ3位。それでも"プレーオフ"次ラウンド進出を決め、6位に入ったトゥルーエクス・Jr.と共に、トヨタ勢は3人が8人によって争われる"プレーオフ"第3ラウンドへの進出を決めました。次戦からの3戦で戦われる第3ラウンドを終えた時点での上位4名が、最終戦ホームステッドで年間チャンピオンを争います。
 第1ラウンドで"プレーオフ"からは脱落したものの、今大会はレースを通して速さを見せたエリック・ジョーンズも7位でフィニッシュし、トヨタは4台がトップ10フィニッシュ。また、このハムリンの勝利により、トヨタは今季16勝目。トヨタが初のマニュファクチャラーズタイトルを獲得した2016年、翌2017年と並ぶ自己最多勝利タイとなり、また、ジョー・ギブズ・レーシングにとっては、チーム創設以来の1シーズン最多勝利記録を更新することとなりました。

 次戦第33戦は10月27日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイで行われます。

ドライバー デニー・ハムリン:

「最高の気分です。最後はイン側のラインを守って、好スタートを切ることが最も重要でした。首位に立ってからは全開でそのポジションを守ることが出来ました。我々の"トヨタ カムリ"はダウンフォースを重視してセッティングしましたが、それが功を奏し、充分に勝てる速さがありました。次戦マーティンズビルが待ちきれません」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
12311デニー・ハムリントヨタ カムリ277
2149チェイス・エリオットシボレー277
31818カイル・ブッシュトヨタ カムリ277
61119マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ277
72020エリック・ジョーンズトヨタ カムリ277
152795マット・ディベネデットトヨタ カムリ277
293296パーカー・クリガーマントヨタ カムリ271
383966ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ107

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1カイル・ブッシュトヨタ4046
2マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ4042
3デニー・ハムリントヨタ4037
16エリック・ジョーンズトヨタ2072
22マット・ディベネデットトヨタ614

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ1167
2フォード1127
3シボレー1093

NASCAR XFINITY SERIES
第30戦 Kansas Lottery 300

開催日:10月19日

ブランドン・ジョーンズがキャリア初勝利!
"トヨタ スープラ"は今季12勝目

最前列2番手スタートからキャリア初勝利を飾ったブランドン・ジョーンズ(#19:左)と、ポールポジションから前半戦リードもアクシデントに巻き込まれ12位に終わったクリストファー・ベル(#20:右)
最前列2番手スタートからキャリア初勝利を飾ったブランドン・ジョーンズ(#19:左)と、ポールポジションから前半戦リードもアクシデントに巻き込まれ12位に終わったクリストファー・ベル(#20:右)

 10月19日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第30戦「Kansas Lottery 300」がカンザス・スピードウェイで開催されました。
 エクスフィニティ・シリーズの"プレーオフ"は今大会が第2ラウンドの初戦。前戦で8名へと絞られた"プレーオフ"ドライバーがここからの3戦で、最終戦で年間チャンピオンのタイトルを競う4名への生き残りを目指します。トヨタ勢では今季ここまでに最多タイの7勝を挙げているクリストファー・ベルが"プレーオフ"ランキング首位につけています。

 午後2時13分、1.5マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。
 今季5度目のポールポジションを獲得したベルと、自身最高位となる2番手グリッドにつけたブランドン・ジョーンズの2台の"トヨタ スープラ"が最前列を占めてスタートを切りました。
 スタートしてすぐにイエローコーションが出され、再スタートでブランドン・ジョーンズは順位を落とすこととなりましたが、ベルは首位を堅守し、ステージ1を制覇。"プレーオフ"ポイントを獲得しました。
 ステージ2では、今季よりトラック・シリーズにレギュラードライバーとしてフル参戦している19歳 ハリソン・バートンが、トップ10争いの中で接触されて壁にクラッシュ。レースを終えることとなってしまいました。
 ステージ2は首位争いを繰り広げたベルが2位、ブランドン・ジョーンズが9位。
 ステージ3では、依然としてベルが首位を争う一方で、ブランドン・ジョーンズが好走。一旦はピットでのペナルティにより11位まで後退しますが、終盤速さを見せ、トップ5圏内へと浮上しました。
 残り20周を切った184周目、3位を走るベルの直前で首位を争っていた2台が接触し、スピン。直後にいたベルもこれを避けきれずにコースオフを余儀なくされ、大きく順位を落とすこととなってしまいました。
 このアクシデントにより出されたイエローコーションから、残り10周で再スタート。ブランドン・ジョーンズは3位での再スタートとなりましたが、好ダッシュを決めて首位に浮上すると、追いすがる"プレーオフ"ドライバーを振り切ってトップチェッカー。自身エクスフィニティ・シリーズで初となる勝利を飾りました。これで今季デビューした"トヨタ スープラ"は12勝目。
 ベルは首位と同一周回の12位でフィニッシュ。"プレーオフ"ランキングではトップの座を守っています。

 次戦第31戦は11月2日(土)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われます。

ドライバー ブランドン・ジョーンズ:

「信じられません。最終ラップではアクセルを踏む足が震えていて、ちゃんと全開にできていたかも確かではありません。いつか勝てるとは思っていましたが、これまでタフな戦いを続けてきただけに、この勝利は格別です。ずっと応援し続けてくれている両親が今日は来ていないのが残念ですが、早く皆と初勝利を祝いたいです」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1219ブランドン・ジョーンズトヨタ カムリ200
242タイラー・レディックシボレー200
31198チェイス・ブリスコーフォード200
12120クリストファー・ベルトヨタ スープラ200
263561チャド・フィンチャムトヨタ スープラ194
293199ジョシュ・ビリッキトヨタ スープラ194
313766ボビー・デール・アーンハートトヨタ カムリ192
322435ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ184
341618ハリソン・バートントヨタ スープラ70

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1クリストファー・ベルトヨタ3106
2コール・カスターフォード3095
3タイラー・レディックシボレー3094
10ブランドン・ジョーンズトヨタ2108
24ジョーイ・ゲイストヨタ305
26ティミー・ヒルトヨタ237
27チャド・フィンチャムトヨタ221
28ジェフリー・アーンハートトヨタ187
29トミー・ジョー・マーティンズトヨタ186
35シェイン・リートヨタ133
41ステファン・パーソンズトヨタ92
55スコット・ヘッカートトヨタ34
56ジャック・ホークスワーストヨタ32
58ライアン・エリストヨタ30
59スタン・マリストヨタ29
63ジョン・ジャクソントヨタ27
73コリン・ギャレッットトヨタ11
75カール・ロングトヨタ10
78ディック・カーストヨタ7
79ボビー・デール・アーンハートトヨタ6

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー1076
2フォード1062
3トヨタ1056