2019年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2019年 第33戦マーティンズビル
マーティン・トゥルーエクス・Jr.が圧勝!
プレーオフ最終戦進出を決める

2019.10.30(水)- 14:00配信

NASCAR最短オーバルで"ペーパークリップ"の愛称を持つマーティンズビルで行われたカップ戦では、マーティン・トゥルーエクス・Jr.がレースの大半でトップを快走し圧勝。今季7勝目を挙げ、"プレーオフ"最終戦への進出を決めました。トラック・シリーズでは19歳のトッド・ギリランドが初勝利を飾りました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第33戦 First Data 500

開催日:10月27日

マーティン・トゥルーエクス・Jr.が圧勝!
"プレーオフ"最終戦進出を決める

今季7勝目を挙げ、
今季7勝目を挙げ、"プレーオフ"最終戦進出を決めたマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#19)

 10月27日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第33戦「First Data 500」が開催されました。
 年間36戦の終盤10戦を3戦ずつの3ラウンド+1戦に分けて上位ドライバーが年間チャンピオンを争う"プレーオフ"は、最初の16人から半分の8人へと絞られ、最終戦に挑む4人を選抜する第3ラウンドに入りました。トヨタ勢ではカイル・ブッシュ、デニー・ハムリン、マーティン・トゥルーエクス・Jr.がこの8人に入っており、年間チャンピオン獲得へ向け、最終戦の4人に残るべくこの第3ラウンドの3戦に臨みます。
 NASCARカップ・シリーズが戦われるコースの中で1周が最も短い0.526マイル(約850m)で、タイトなコーナーで2本のストレートを繋いだその形状から"ペーパークリップ"の愛称を持つマーティンズビル。NASCAR初開催が1949年という長い歴史を持つこのコースはハムリンが得意としており、過去5勝。カイル・ブッシュも2勝を挙げています。

 27日(日)の午前中は雨模様でしたが、決勝が行われる頃には空は晴れ渡り、絶好のコンディションで午後3時16分、0.526マイルショートオーバルを130周、130周、240周の3ステージ合計500周(263マイル:約420km)して競われる決勝レースのスタートが切られました。
 今季3度目、得意のマーティンズビルでは4度目のポールポジションからスタートしたハムリンは序盤のピット作業で5位へと順位を落とし、3番手スタートからハムリンのすぐ後につけていたトゥルーエクス・Jr.が首位に立ちました。
 ポジションを落としたハムリンもすぐに順位を取り戻し、ステージ1はトゥルーエクス・Jr.が1位、ハムリンが2位、13番手スタートからポジションを上げたカイル・ブッシュは9位でポイント獲得を果たしました。
 ステージ2は、再スタートとピット作業でハムリンが順位を落とす一方でトゥルーエクス・Jr.は首位を堅守。ステージ終盤、残り10周を切ってのイエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)でトゥルーエクス・Jr.を含むトヨタ勢が全車ピットへ向かったのに対し、1台がピットに入らなかったため、トゥルーエクス・Jr.は2番手でステージ残り4周での再スタートを切ることとなりましたが、ステージチェッカー直前に首位を奪い返し、ステージ2も制覇。ステージ2はカイル・ブッシュが7位、ハムリンが8位。
 絶好調のトゥルーエクス・Jr.はステージ3でも首位を快走。一時は2位に3秒以上もの大差をつけて独走態勢となりました。
 360周目、カイル・ブッシュが他車との激しい競り合いの末、両者の接触によってスピンし、ストレート上にストップ。狭いコースでの密集戦で、後続は大混乱となりましたが、奇跡的に大きなクラッシュには至らず、カイル・ブッシュもピットでの迅速な修復作業により、首位とは同一周回の14位でコースに復帰しました。
 トゥルーエクス・Jr.は終盤戦、ライバルからの猛追を受けるも首位の座を守りきり、トップで今季7勝目のチェッカーフラッグを受けました。
 全500周中464周にわたり首位を走る圧倒的な速さで勝利を飾ったトゥルーエクス・Jr.は、"プレーオフ"最終戦の4人への切符を最初に獲得することとなりました。トゥルーエクス・Jr.にとってはカップ・シリーズ通算26勝目。マーティンズビルでは初勝利となります。また、この勝利でトヨタは今季17勝目となり、トヨタにとっての1シーズン最多勝利数を更新しました。
 ハムリンはライバルとの接触などがありながらもトップ5圏内を守り、4位フィニッシュ。カイル・ブッシュは一時トップ10圏内まで順位を取り戻しましたが、終盤ハンドリングの不調に見舞われ、14位に終わりました。

 次戦第34戦は11月3日(日)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われます。

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:

「マーティンズビルで勝てたなんて信じられません。マイアミ(最終戦ホームステッド)行きを決められたのは大きいです。ただそれ以上に、ずっと前からこのコースでの勝利を渇望していました。チームクルーも、私自身もハードワークを続けてきました。ここではこれまで、苦戦続きでした。この勢いのまま最後まで戦い続けます」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1319マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ500
21124ウィリアム・バイロンシボレー500
3152ブラッド・ケゼロウスキーフォード500
4111デニー・ハムリントヨタ カムリ500
141318カイル・ブッシュトヨタ カムリ500
161295マット・ディベネデットトヨタ カムリ500
20820エリック・ジョーンズトヨタ カムリ499

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ4102
2デニー・ハムリントヨタ4082
3カイル・ブッシュトヨタ4075
16エリック・ジョーンズトヨタ2091
22マット・ディベネデットトヨタ635

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ1207
2フォード1161
3シボレー1128

NASCAR GANDER OUTDOORS TRUCK SERIES
第21戦 NASCAR Hall of Fame 200

開催日:10月26日

19歳トッド・ギリランドが待望の初勝利

待望の初勝利を挙げたトッド・ギリランド(#4)
待望の初勝利を挙げたトッド・ギリランド(#4)

 NASCARガンダー・アウトドアズ・トラック・シリーズ第21戦「NASCAR Hall of Fame 200」が10月26日(土)にマーティンズビル・スピードウェイで開催されました。
 シーズン全23戦で争われているトラック・シリーズは今大会を含め残り3戦。"プレーオフ"は6人に絞られ、最終戦での年間チャンピオンを争う4人への戦いが続いています。トヨタ勢では、オースティン・ヒルとフル参戦初年度の18歳、タイラー・アンクラムがこの"プレーオフ"の6人に残っており、狭いマーティンズビルでの戦いぶりに注目が集まりました。

 26日(土)午後1時40分、0.526マイルショートオーバルを50周、50周、100周の3ステージ合計200周(105.2マイル:約170km)して競われる決勝レースがスタート。
 今季7戦目の参戦で、3度目のポールポジションを獲得した18歳のクリスチャン・イクスがトップ争いを繰り広げ、ステージ1は2位。19歳のハリソン・バートンが6位。アンクラムが7位で貴重なポイント獲得を果たしました。
 ステージ2でもイクスが接触しながらの激しい首位争いを展開。ステージ終盤に出されたイエローコーションで、大半がピットインする中でコース上に残ったオースティン・ヒルがステージ2を3位で終えてポイント獲得。イクスが5位、アンクラムは13位となりました。
 ステージ3に入ると数周毎にクラッシュが多発する大荒れの展開となりました。122周目には、狭いコースを塞ぐ形となったところに行き場を失った車両が次々に追突。オースティン・ヒル、アンクラムを含む"プレーオフ"ドライバーが巻き込まれる多重クラッシュとなってしまいました。アンクラム、オースティ・ヒル共に懸命の修復作業を行いましたが、レース復帰は叶わず、それぞれ25位、26位でレースを終えることとなりました。
 レースはその後も5回に渡ってイエローコーションが発生。最後は延長されての2周"オーバータイム"での決戦となりました。122周目の多重クラッシュに巻き込まれて車両にダメージを負いながらも、多発するイエローコーションからの再スタートでみるみる順位を上げていった19歳のトッド・ギリランドが、満身創痍の車両ながら最後の2周へ向けた再スタートで好ダッシュを決め、トップチェッカー。16歳からスポット参戦を続けてきたトッド・ギリランドが待望のトラック・シリーズ初勝利を飾りました。

 次戦第22戦は11月8日(金)に米国南西部アリゾナ州エイボンデールのISMレースウェイで開催されます。

ドライバー トッド・ギリランド:

「ここで勝つのはとても難しいので、本当に信じられない気分です。(初勝利まで)本当に長い時間がかかりました。チームを本当に誇りに思います。この勢いで、更に進化を遂げて、来シーズンに臨みます」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1114トッド・ギリランドトヨタ タンドラ201
21245ロス・チャステインシボレー201
3613ジョニー・ソーターフォード201
81930ダニー・ボーントヨタ タンドラ201
17151クリスチャン・イクストヨタ タンドラ201
18318ハリソン・バートントヨタ タンドラ201
201515ターナー・グレイトヨタ タンドラ201
222654ナタリー・デッカートヨタ タンドラ199
25517タイラー・アンクラムトヨタ タンドラ133
261716オースティン・ヒルトヨタ タンドラ127
312934ジョシュ・リアムトヨタ タンドラ37

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ブレット・モフィットシボレー3107
2スチュワート・フリーゼンシボレー3097
3ロス・チャステインシボレー3082
4オースティン・ヒルトヨタ3071
6タイラー・アンクラムトヨタ3056
11トッド・ギリランドトヨタ662
12ハリソン・バートントヨタ647
18ブレナン・プールトヨタ300
20ナタリー・デッカートヨタ249
21クリスチャン・イクストヨタ231
22アンソニー・アルフレッドトヨタ
26ラファエル・レサールトヨタ135
32チャンドラー・スミストヨタ120
34コービン・フォリスタートヨタ107
41ライリー・ハーブストトヨタ61
43デレック・クラウストヨタ58
44デイビッド・ギリランドトヨタ56
49グレッグ・ビッフルトヨタ45
53アレックス・タグリアーニトヨタ38
57ダニー・ボーントヨタ31
58ライアン・リードトヨタ31
60カイル・ストリックラートヨタ27
71ティム・ワードトヨタ21
75ターナー・グレイトヨタ17
83クリス・フォンテイントヨタ10

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ785
2シボレー771
3フォード691