2019年プレスリリース

TOYOTA GAZOO Racing
2020年ニュルブルクリンク24時間耐久レースに、
LEXUS LCで3年目の挑戦
―TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL2019で参戦体制を発表―

2019年12月15日(日) - 13:00配信

TOYOTA GAZOO Racingは、2020年5月21日(木)~24日(日)にドイツで開催される第48回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(以下、ニュル24時間レース)に、3年目となるLEXUS LCで参戦することを、TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL2019*1で発表いたしました。

LEXUS LC (2019年6月、ニュル24時間レースにて)
LEXUS LC (2019年6月、ニュル24時間レースにて)
ニュル24時間レースは、世界一過酷なコースと言われるドイツ中部のニュルブルクリンクで毎年5月頃に開催され、200台近くが参戦することでも知られています。
 
TOYOTA GAZOO Racingが目指す「もっといいクルマづくり」の活動の原点として、ニュル24時間レースへは、2007年よりトヨタ社員自らが製作したレース車両で、社員メカニック・エンジニアで構成するチームによる参戦を続けており、2020年で14年目となります。
 
2020年は、3年目となるLEXUS LCで参戦します。過去2年間、LEXUS LCはニュルブルクリンクの手厳しい洗礼を受け、完走はしたものの、それぞれ数時間をピットで過ごし、不具合を修復することを余儀なくされました。2020年は、過去2年間の苦しい経験を糧として、新開発エンジンをはじめとした、将来スポーツカーなどの市販車に活かすための数々の新技術*2を先行投入し、ノートラブルで走りきることを目指します。そして、「人を鍛え、クルマを鍛える」活動の実践を通じ、「もっといいクルマづくり」を追求します。
 
ドライバー体制は、ニュル24時間レース参戦6回目となる石浦宏明選手をリーダーに、佐々木雅弘選手、大嶋和也選手、蒲生尚弥選手という、いずれもニュル24時間レースの経験豊富な布陣で臨みます。ドライバー、メカニック、エンジニアが一丸となってレースに挑みます。
*1
2019年12月15日(日)、富士スピードウェイ
詳細は右記URLをご覧ください(https://toyotagazooracing.com/jp/tgrf/2019/
*2
LEXUS LCのニュル24時間レース参戦を通じ、主に以下の分野で将来市販車への採用予定の先行開発技術を投入する。
・エンジン開発(新開発V8ツインターボエンジン)
・ボデー開発(軽量高剛性ボデー構造、新開発空力アイテム、ドライバー支援アイテム)
・サスペンション開発(軽量高剛性サスペンション、軽量化ホイール、高応答アブソーバー)
・運動制御開発(各種制御システムの進化**
 (**VSC:車両安定制御システム、TRC: トラクション・コントロール, ABS:アンチロック・ブレーキシステム)
チーム名 TOYOTA GAZOO Racing
車両/クラス LEXUS LC/SP-PROクラス(予定)
主な仕様 エンジン V8ツインターボエンジン(新開発)
タイヤ ブリヂストン
ドライバー(予定) 石浦 宏明 (Hiroaki Ishiura 日本)
佐々木 雅弘 (Masahiro Sasaki 日本)
大嶋 和也 (Kazuya Oshima 日本)
蒲生 尚弥 (Naoya Gamo 日本)
チーフ・メカニック 原田 城正 (Shiromasa Harada)トヨタ自動車社員(凄腕技能養成部)
エンジニア・リーダー 加藤 大示 (Hiroshi Kato) トヨタ自動車社員(GRプロジェクト推進部)

■石浦宏明コメント
この度2020年のニュル24時間レースに参戦する機会をいただき、感謝しています。自分としては久しぶりのニュル24時間レースにワクワクする気持ちとともに、セッティングリーダーとしての責任を感じています。このプロジェクトは、毎年クルマづくりを続けてきたことで蓄えられているノウハウもたくさんあり、それを生かしながら、さらに速くて安全に誰もが楽しめるクルマを開発していきたいと考えています。過酷なニュル24時間レースでしか鍛えられないことがたくさんあり、それだからこそ挑戦する意味があると思います。みんなで力を合わせてLEXUS LCを鍛え、しっかりクルマづくりにフィードバックし、技術を蓄積し、もっといいクルマづくりに貢献していきたいと思います。ぜひ応援をよろしくお願いいたします。

TOYOTA GAZOO Racingのニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦は、パートナー企業の皆さまによって支えられています。