Round13
ラリーチャレンジ 2016年 第13戦 豊浦
レポート
ラリーチャレンジ 2016年 第13戦 豊浦

2月の千歳、6月の陸別に続く今年3戦目の北海道での開催。
刻々と変化していく路面状態の攻略が勝負の決め手!

初秋を感じはじめた9月4日、北海道豊浦を起点とし、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ in 豊浦が開催された。昨年に続き2回目の開催となる本戦は2016 ARK スプリント 300の中で行われ、18台のエントリーでグラベル(未舗装)ラリーの技を競いあった。

先日の台風の影響で路面状況が危惧されたが、地元オーガナイザーや自治体の尽力により路面コンディションは回復。天候も曇りのまま崩れることはなかった。
先日の台風の影響で路面状況が危惧されたが、地元オーガナイザーや自治体の尽力により路面コンディションは回復。天候も曇りのまま崩れることはなかった。

 朝から曇り空で肌寒く感じるほどの天候だったが、スタート・サービスパーク会場となった豊浦海浜公園駐車場には、ラリーカーを一目見ようと地元の方々が多く訪れ、声援を送っていた。
 北海道の良質グラベル(未舗装)林道をアタックする豊浦ラウンドは、全日本ラリー選手権でも使用された実績のあるコース。場所によって特性が変化する砂利路面と、繰り返すアップダウン、150km/h近くまでスピードが出るストレート区間と、難易度が高く攻め甲斐のあるコース設定となった。特に前半区間の深い砂利路面は、ラリーカーが走行を重ねるほどに砂利が掘られ轍ができ、タイムアタックが難しくなっていく。轍に沿って走るか避けて走るかの選択も勝負のポイントとなった。

先日の台風の影響で路面状況が危惧されたが、地元オーガナイザーや自治体の尽力により路面コンディションは回復。天候も曇りのまま崩れることはなかった。
先日の台風の影響で路面状況が危惧されたが、地元オーガナイザーや自治体の尽力により路面コンディションは回復。天候も曇りのまま崩れることはなかった。
  • 前日は、全日本ラリー選手権トップランカーの奴田原選手によるミニスクールが開催。多くの選手が出席し、熱心に耳を傾けていた
    前日は、全日本ラリー選手権トップランカーの奴田原選手によるミニスクールが開催。多くの選手が出席し、熱心に耳を傾けていた
  • スタート会場となった豊浦海浜公園駐車場では、子供連れや近所の方々がラリーカーに手を振る姿が多く見受けられた。
    スタート会場となった豊浦海浜公園駐車場では、子供連れや近所の方々がラリーカーに手を振る姿が多く見受けられた。
観戦可能なコーナーが設けられた箇所は下りのヘアピンコーナー。直前コーナーの慣性が残ったまま突入してくるラリーカーの迫力に圧倒された。
観戦可能なコーナーが設けられた箇所は下りのヘアピンコーナー。直前コーナーの慣性が残ったまま突入してくるラリーカーの迫力に圧倒された。

 福島ラウンドでマシンに負ったダメージが残るE-2クラス伊豆野・東山組。高速域でふらつくマシンの挙動を抑えるのに必死だったが、絶妙なコース攻略で、ラリーを終えてみれば総合トップタイムでの優勝。この勝利で、最終戦を待たず見事、チャレンジカップ東シリーズ※E-2クラスの年間優勝を決めた。2台のエントリーとなったC-0アクアクラスは、竹中・小澤組と稲垣・福田組の一騎打ち。SS(スペシャルステージ・タイムアタック区間)2で竹中・小澤組に10秒近く引き離された稲垣・福田組だったが、後半戦で猛追。果敢に攻めた走りで3秒差まで詰め寄るが一歩及ばず、竹中・小澤組の勝利となった。

※チャレンジカップ東シリーズ:ラリーチャレンジの内、東日本をメイン行われるシリーズ。本年はRd.1千歳、Rd.5陸別、Rd.10渋川、Rd.13豊浦、Rd.14浅虫の合計ポイントで競われる。

観戦可能なコーナーが設けられた箇所は下りのヘアピンコーナー。直前コーナーの慣性が残ったまま突入してくるラリーカーの迫力に圧倒された。
観戦可能なコーナーが設けられた箇所は下りのヘアピンコーナー。直前コーナーの慣性が残ったまま突入してくるラリーカーの迫力に圧倒された。
  • 本戦でも速さを見せた細谷・高橋組。サスペンションのセッティングを変えて臨んだ豊浦ラウンドだったが、予想以上に掘られる路面に苦戦。E-3クラス優勝したものの悔しさを滲ませた。
    本戦でも速さを見せた細谷・高橋組。サスペンションのセッティングを変えて臨んだ豊浦ラウンドだったが、予想以上に掘られる路面に苦戦。E-3クラス優勝したものの悔しさを滲ませた。
  • 北海道の景観を楽しみながらの移動区間。「憧れの北海道の道を一度走ってみたかった」と語る参加者も多かった。
    北海道の景観を楽しみながらの移動区間。「憧れの北海道の道を一度走ってみたかった」と語る参加者も多かった。

Rally DataTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ in 豊浦

  • 主催

    アーク・オートクラブ・オブ・スポーツ(TEAMARK)
    北海道虻田郡豊浦町幸町 87-9
    豊浦町地域交流センター とわにー(HQ)

  • 開催日

    2016年9月4日(日)

  • セレモニアルスタート会場

    豊浦海浜公園駐車場

  • サービスパーク

    豊浦海浜公園駐車場

  • ゴール会場

    豊浦海浜公園駐車場

  • セクション数/SS本数

    2/4本

  • SSトータル距離/総走行距離

    14.74km/129.74km

  • 参加台数

    18台
    C-0 2台/C-1 2台/C-2 3台/C-3 2台
    E-1 2台/E-2 4台/E-3 3台/オープン 0台

  • 出走台数/完走台数

    18台/17台

PICK UPセリカでの挑戦を続ける地元の米屋・山崎組。
ホームの地で細谷・高橋組に挑む!

米屋・山崎組とともに、北海道ラウンド3戦すべてに参戦した地元の高桑・前鼻組。SS1では、全体3位となる素晴らしいタイムを叩きだした。
米屋・山崎組とともに、北海道ラウンド3戦すべてに参戦した地元の高桑・前鼻組。SS(スペシャルステージ・タイムアタック区間)1では、全体3位となる素晴らしいタイムを叩きだした。

 地元・北海道からセリカで参戦の米屋・山崎組は、今年3戦あった北海道ラウンドすべてに参戦。グラベル(未舗装)路面が得意という米屋・山崎組だったが、先行する競技車両に掘られたダート路面に悪戦苦闘。同クラスにエントリーし、マシンのセッティングを変更した細谷・高橋組とのバトルとなったが、惜しくも二位でラリーを終えた。
 今年、残るラウンドは、次週の浅虫ラウンドと来月の恐竜勝山ラウンド、そして特別戦の新城ラウンドのみとなった。続々クラスチャンピオンが決定していく今後の戦いに目が離せない。

米屋・山崎組とともに、北海道ラウンド3戦すべてに参戦した地元の高桑・前鼻組。SS1では、全体3位となる素晴らしいタイムを叩きだした。
米屋・山崎組とともに、北海道ラウンド3戦すべてに参戦した地元の高桑・前鼻組。SS(スペシャルステージ・タイムアタック区間)1では、全体3位となる素晴らしいタイムを叩きだした。

クラス別順位

E-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 伊豆野 康平/東山 徹大/トヨタ 86
2 北川 徹治/伊藤 綱基/トヨタ 86
3 熊谷 俊則/西村 俊介/トヨタ 86

E-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 細谷 裕一/高橋 直美/トヨタ ヴィッツ
2 米屋 賢吾/山崎 和政/トヨタ セリカ
3 吉田 訓享/正谷 肇也/トヨタ ヴィッツ

E-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 天野 浩明/羽 琉/トヨタ ヴィッツ
2 名倉 成幸/名倉 洋子/トヨタ ヴィッツ

C-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 吉谷 基伸/住友 哲郎/トヨタ 86
2 田廻 慎也/鍋嶋 一憲vトヨタ 86

C-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 厚地 保幸/吾妻 大介/トヨタ ヴィッツ
2 杉浦 一也/下山田 努/トヨタ ヴィッツ

C-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 小林 直広/小林 紀子/トヨタ ヴィッツ
2 越智 瑞穗/新井 祐一/トヨタ ヴィッツ

C-0

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 竹中 淳/小澤 友皓/トヨタ アクア
2 稲垣 和也/福田 純子/トヨタ アクア