九州・オートポリス開催のスーパーフォーミュラ第2戦は、悪天候のために決勝レースが中止となりました。前日、好天の下で行われた予選では平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が自身初のポールポジションで、1ポイントを獲得しました。
スーパーフォーミュラの第2戦が5月12日(土)、13日(日)の両日、大分県のオートポリスで行われました。
3週間前に行われた開幕戦の鈴鹿では、トヨタエンジン勢は予選で苦戦し後方スタートを強いられることに。しかし、素晴らしいドライビングと戦略を活かした関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が14番手スタートから追い上げ2位表彰台。石浦 宏明(P. MU / CERUMO・INGING)がディフェンディングチャンピオンの意地を見せ4位フィニッシュを果たしました。
今季より新たに2種類のタイヤを使用することとなり更に戦いが激しさを増したスーパーフォーミュラ。トヨタ勢は開幕戦での雪辱を果たすべく、シーズン唯一の九州ラウンドに臨みました。
予選
12日(土)は好天に恵まれ、気温24度、路面温度38度という過ごしやすいコンディションの下で午後3時50分からノックアウト方式の予選が開始されました。
Q1(20分)は全車ミディアムタイヤでアタック。まず1回目のタイムを出した後タイヤを交換し、残り7分ほどになったところで再アタック開始。平川が3番手タイム。ニック・キャシディ(KONDO RACING)が6番手、石浦が8番手と好位置につけました。
上位17台がコンマ6秒に入るという相変わらずの僅差で、特にQ2進出ラインは100分の1秒を争うことに。関口が10番手、その後に小林 可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、山下 健太(KONDO RACING)、中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)と続きQ2進出を果たしましたが、国本 雄資(P. MU / CERUMO・INGING)は僅か0.02秒及ばず15番手でQ1敗退。
ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM'S)が16番手、大嶋 和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が18番手、今大会デビューすることとなったトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)は19番手でグリッド確定となりました。
Q2(7分)はセッションが開始されて2分ほどで各車コースへ。関口が計測2周目でまず好タイムをマークする一方で、中嶋一貴と小林はアタックを翌周に。平川とキャシディがコースレコードを更新しタイムシートの上位に浮上すると、小林がこれをコンマ3秒近く引き離すスーパーラップで更にコースレコードを塗り替えトップタイム。キャシディ、平川が2,3番手で続き、Q2はトヨタエンジンがトップ3を占めることとなりました。
関口が7番手でQ3へ。石浦は8番手と1000分の1秒まで全く同じタイムをマークしながらも、タイムを出したタイミング(先に記録した方が上位となるルール)で惜しくもQ2敗退という、悔しい結果となってしまいました。また、中嶋一貴はアタックラップでスピンを喫し、13番手グリッドとなりました。
Q3(7分)も各車タイミングを見計らってのコースイン。このセッションでは平川が唯一1分25秒台に入れる快走で、自身スーパーフォーミュラでは初となるポールポジションを獲得。ぎりぎり最後まで待機して一発アタックを決めたキャシディが4番手。関口が6番手。Q2で圧倒的なタイムをマークした小林は原因不明のタイヤグリップ不足に見舞われ8番手に終わりました。
翌13日(日)は朝から雨。標高の高いオートポリスは深い霧に覆われ、視界不良で午前中の走行は全てキャンセルに。昼には一旦雨が止み、併催の全日本スーパーバイクのレースは行われましたが、その直後に再び降り始めた雨は強さを増し、決勝レース前のウォームアップ走行は途中赤旗で終了。その後も雨は止むことなく、何度かの順延でスーパーフォーミュラ決勝レース開始のタイミングを計りましたが、天候の回復が見込めないことから、午後2時過ぎに決勝の中止が決定されました。
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- ドライで行われた予選で自身初のポールポジションを獲得した平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL #20)
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- 決勝レースは悪天候のためキャンセルとなりました
リザルト
全日本スーパーフォーミュラ選手権 第2戦 予選結果表
順位 | No. | ドライバー | チーム | 予選タイム | エンジン |
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1 | 20 | 平川 亮 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | 1'25.937 | TOYOTA RI4A |
2 | 5 | 野尻 智紀 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 1'26.038 | Honda HR-417E |
3 | 6 | 松下 信治 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 1'26.226 | Honda HR-417E |
4 | 3 | ニック・キャシディ | KONDO RACING | 1'26.296 | TOYOTA RI4A |
5 | 65 | 伊沢 拓也 | TCS NAKAJIMA RACING | 1'26.590 | Honda HR-417E |
6 | 19 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | 1'26.625 | TOYOTA RI4A |
7 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM MUGEN | 1'26.714 | Honda HR-417E |
8 | 18 | 小林 可夢偉 | carrozzeria Team KCMG | 1'26.732 | TOYOTA RI4A |
9 | 1 | 石浦 宏明 | JMS P. MU / CERUMO・INGING | 1'26.476 | TOYOTA RI4A |
10 | 4 | 山下 健太 | KONDO RACING | 1'26.554 | TOYOTA RI4A |
11 | 15 | 阪口 晴南 | TEAM MUGEN | 1'26.964 | Honda HR-417E |
12 | 17 | 塚越 広大 | REAL RACING | 1'36.021 | Honda HR-417E |
13 | 36 | 中嶋 一貴 | VANTELIN TEAM TOM'S | 1'38.963 | TOYOTA RI4A |
14 | 50 | 千代 勝正 | B-Max Racing team | 1'43.627 | Honda HR-417E |
15 | 2 | 国本 雄資 | JMS P. MU / CERUMO・INGING | 1'27.570 | TOYOTA RI4A |
16 | 37 | ジェームス・ロシター | VANTELIN TEAM TOM'S | 1'27.631 | TOYOTA RI4A |
17 | 64 | ナレイン・カーティケヤン | TCS NAKAJIMA RACING | 1'27.645 | Honda HR-417E |
18 | 8 | 大嶋 和也 | UOMO SUNOCO TEAM LEMANS | 1'28.647 | TOYOTA RI4A |
19 | 7 | トム・ディルマン | UOMO SUNOCO TEAM LEMANS | 1'28.934 | TOYOTA RI4A |