波乱の開幕戦で国本雄資が2位表彰台
ジェームス・ロシターが6位、アンドレ・ロッテラー7位でポイント獲得
2016年全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕戦が鈴鹿サーキットで行われ、予選で2番手グリッドを獲得した国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)がポジションを守り切っての2位表彰台を獲得。10番手スタートのジェームス・ロシター(KONDO RACING)が6位、9番手スタートのアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)が7位へと追い上げてポイント圏内でフィニッシュした。
予選のあと、夜にかけて雨が降ったものの、24日(日)は朝から晴れ、路面は完全にドライに。スーパーフォーミュラの決勝レース前は空に雲がかかり、やや涼しい気温24度/路面温度34度というコンディションでスタートを迎えた。
午後3時15分にフォーメーションラップが開始され、43周の決勝レースがスタート。最前列2番手の国本はポジションキープも、3番手の関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)はやや出遅れ、4位に後退。加えて関口は、フォーメーションラップ開始時エンジンストールした際の対応で、スタート手順違反として10秒ストップのペナルティを科され、上位争いから脱落してしまった。
10位を走行していた小林 可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)は18周終了時点でピットへ向かったが、右リアタイヤのホイールナットが完全に締まっておらずスローダウン。何とか1周走り切るも、シケイン付近でついに右リアホイールが脱落。ピットへ戻り、タイヤを装着してコースへ戻ったが、最後尾へと後退を余儀なくされた。
トヨタ勢最上位で孤軍奮闘を続ける国本は、首位には届かないものの、後続との差をコントロールし、2位をキープし続けた。
33周目を終えたところで、最後に国本がピットイン。国本は上位を争うライバル同様にタイヤ無交換,給油のみとし、2位のポジションを守ったままコースに復帰した。
全車がピットを終えた時点でトヨタ勢では国本が2位、追い上げたロッテラーが6位、ロシターが7位。17番手スタートのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は早めのピット作戦でハイペースの周回を続け、10位までポジションアップ。石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)がそのすぐ後方11位で続き、終盤にはこの2台が前を行く2台を追っての8位争いを繰り広げ、観客を沸かせた。
国本は2位でチェッカー。シリーズ戦での自己最高位タイ、2014年の第5戦オートポリス以来となる2度目の2位フィニッシュを果たし、トヨタ勢が苦戦を強いられた開幕戦で表彰台を獲得した。
終盤ロッテラーを逆転したロシターが6位、ロッテラーは苦しみながらも7位を守ってフィニッシュし、ポイントを獲得した。オリベイラと石浦は終盤の追い上げ叶わず、10位、11位に終わった。
TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。
P.MU/CERUMO・INGING 2号車 ドライバー 国本雄資:
何とか2位でフィニッシュすることが出来てとても嬉しい。スタートから狙っていったが、山本選手が速く、徐々に離されてしまった。しかし、その中でミス無くペースをコントロールしながらプッシュしていった。後方からストフェル(バンドーン)選手が来ているのは分かっていたが、タイムは同じくらいだったし、大きなミスがなければ抜かれることはないと思っていた。しかし、限界ギリギリでの走りを続けなくてはならない、非常にタフなレースだった。タイヤは未知数だったが、結果的に無交換で走り切ることが出来た。こうして2位に入れるクルマを用意してくれたチームに感謝している。次戦も優勝目指してしっかり走りたい。
RESULT
スーパーフォーミュラ 2016年 第1戦(開幕戦)鈴鹿 決勝結果
順位 | No. | ドライバー | 車両名/エンジン | 周回 | 所要時間 | 差 | ベストラップ |
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1 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 SF14 Honda HR-414E | 43 | 1:13'59.415 | 202.49km/h | 1'41.238 |
2 | 2 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO · INGING SF14 TOYOTA RI4A | 43 | 1:14'11.125 | 11.710 | 1'41.969 |
3 | 41 | ストフェル・バンドーン | DOCOMO DANDELION M41S SF14 Honda HR-414E | 43 | 1:14'12.609 | 13.194 | 1'42.155 |
4 | 34 | 小暮 卓史 | DRAGO CORSE SF14 Honda HR-414E | 43 | 1:14'16.173 | 16.758 | 1'42.120 |
5 | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 Honda HR-414E | 43 | 1:14'22.685 | 23.270 | 1'41.869 |
6 | 3 | ジェームス・ロシター | フジ・コーポレーション KONDO SF14 TOYOTA RI4A | 43 | 1:14'24.614 | 25.199 | 1'42.116 |
7 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM'S SF14 TOYOTA RI4A | 43 | 1:14'29.467 | 30.052 | 1'41.498 |
8 | 65 | ベルトラン・バゲット | NAKAJIMA RACING SF14 Honda HR-414E | 43 | 1:14'30.455 | 31.040 | 1'41.977 |
9 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40Y SF14 Honda HR-414E | 43 | 1:14'36.825 | 37.410 | 1'42.616 |
10 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 TOYOTA RI4A | 43 | 1:14'37.386 | 37.971 | 1'41.562 |
11 | 1 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO · INGING SF14 TOYOTA RI4A | 43 | 1:14'37.629 | 38.214 | 1'41.636 |
12 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM'S SF14 TOYOTA RI4A | 43 | 1:14'44.547 | 45.132 | 1'42.161 |
13 | 18 | 中山 雄一 | KCMG Elyse SF14 TOYOTA RI4A | 43 | 1:15'09.017 | 1'09.602 | 1'42.615 |
14 | 20 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 TOYOTA RI4A | 43 | 1:15'10.010 | 1'10.595 | 1'41.167 |
15 | 4 | ウィリアム・ブラー | フジ・コーポレーション KONDO SF14 TOYOTA RI4A | 43 | 1:15'39.167 | 1'39.752 | 1'43.660 |
16 | 8 | 小林 可夢偉 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 TOYOTA RI4A | 41 | 1:14'01.762 | 2Laps | 1'41.606 |
11 | 伊沢 拓也 | REAL SF14 Honda HR-414E | 37 | 1:04'51.530 | 6Laps | 1'42.133 | |
64 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING SF14 Honda HR-414E | 35 | 1:02'26.355 | 8Laps | 1'42.748 | |
7 | ナレイン・カーティケヤン | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 TOYOTA RI4A | 23 | 39'44.776 | 20Laps | 1'42.119 |