関口雄飛が自身2度目のポールポジション獲得!
9月24日(土)、宮城県のスポーツランドSUGOでスーパーフォーミュラ第6戦の予選が行われ、ルーキーの関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が自身2度目となるポールポジションを獲得。中嶋一貴が0.018秒の僅差で2番手タイムをマークするも、ピットアウト時のペナルティで1グリッド降格となり、3番手グリッドから明日の決勝に臨むこととなった。
午前中は日差しも見えていたものの、予選が開始される頃にはほぼ雲が空を覆い、気温25度、路面温度29度というドライコンディションで午後1時にノックアウト方式のQ1(20分間)が開始された。
セッション開始の5分ほど前からほとんどの車両がピットロードに並び、まずアタック開始。5周ほどして一旦タイムをマークしたところで全車ピットに戻った。
残り7分ほどのところでオリベイラを先頭に再びアタック開始。ここで、ピットロードにいた小林可夢偉にガレージから出てきた車両が接触。小林の車両がピットウォールに挟まる形で2台は絡み合って停まってしまい、小林は車両にダメージを負うと共に、予選アタックのチャンスも失うこととなってしまった。
コース上ではタイヤの温まった各車がアタックを開始し、次々にタイムアップ。前日の専有走行から好調な関口がその速さを見せ、残り30秒ほどで関口がトップタイムをマーク。また、午前中のフリー走行で5番手と好調な中山 雄一(KCMG)が4番手と好タイムをマークした。
このQ1では、前戦レース2で初優勝を飾り、ランキング首位につける国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING)僅か0.067秒及ばず17番手でまさかのQ2進出ならず。
不運な接触で車両不調を抱えながらもまずまずのタイムをマークしていた小林だったが、最後の最後に押し出される形で僅か0.017秒及ばず15番手。ブラーが16番手でQ1敗退となった。
Q2(7分間)では、3周目に中嶋一貴がマークしたタイムを誰も上回れず。関口が0.07秒差の2番手、関口のチームメイト、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が3番手で続いた。
Q1で4番手に着けた中山は、Q2では僅かにミスをしたというものの、ここでも4番手と好タイム。今季初、自身のキャリアでもドライでは初めてとなるQ3進出を果たした。
ジェームス・ロシター(KONDO RACING)が8番手で今季2度目のQ3進出。一方、1分5秒台に入れ、Q3進出かと思われたアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)と石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)は僅か0.01秒、0.025秒及ばず9,10番手でQ2敗退。ランキングトップ3がQ3進出を果たせないという波乱の予選に。
ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)は14番手となった。
Q3(7分間)もセッション終盤に順位が入れ替わっていったが、チェッカー目前に関口がトップに立つと、その直後にフィニッシュラインを超えた中嶋一貴は、惜しくも0.018秒届かず。関口が今季2度目となるポールポジションを獲得。2番手で続いた中嶋一貴は、Q1のピットアウト時に安全確認を怠ったとして1グリッド降格のペナルティを受けることとなり、3番手グリッドとなった。
オリベイラはトップから0.23秒の僅差ながら6番手。Q2まで好走を見せた中山はタイムが伸びず7番手。ロシターが8番手から明日の決勝に臨むこととなった。
関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
昨日の専有走行から調子が良かった。今朝のフリー走行ではチームメイトのオリベイラ選手がコンマ4,5秒速かったのだが、お互いデータ等も共有しているので、今度は僕が勉強させてもらって、それを今回の予選で走りに反映させることが出来た。ここももてぎと同じでなかなか抜きづらいサーキットなので、スタートと1周目が重要だ。2番手の(中嶋)一貴君は毎回すごくスタートが良いので、とにかく明日は1位で1コーナーを抜けられるよう、上手いスタートを決めたい。
中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)
昨日も今朝も、手応えとしては悪くなかったが、タイムについては全体的に上手くまとめられない流れがずっと続いていた。Q1ももう一つタイムが伸びなかったが、Q2で良いアタックが出来たことで、自信を持ってQ3に臨んだ。(関口)雄飛の速さは分かっていたので、ポール獲得には全てを出し切る必要があるとは考えていたが、ちょっと足りなかった。とはいえ、昨日から雄飛がコンマ5秒くらい誰よりも速かったことを考えると、狙い通りのポジションと言えるし、スタートで前に出るチャンスもあると思う。去年はスタートで前に出ながら追い上げられてしまい、タイトル争い的にも痛いレースになってしまったので、今年はチャンピオンシップ争いの面でも、良い意味でターニングポイントになるようなレースがしたい。
RESULT
スーパーフォーミュラ 2016年 第6戦 SUGO 予選結果
順位 | No. | ドライバー | 車両名/エンジン | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 20 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 TOYOTA RI4A | 1'05.586 | 1'05.617 | 1'05.398 |
2 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM'S SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.086 | 1'05.546 | 1'05.416 |
3 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40Y SF14 Honda HR-414E | 1'06.178 | 1'05.836 | 1'05.506 |
4 | 64 | 中嶋 大祐 | GREEN TEC/NAKAJIMA SF14 Honda HR-414E | 1'06.120 | 1'05.858 | 1'05.544 |
5 | 41 | ストフェル・バンドーン | DOCOMO DANDELION M41S SF14 Honda HR-414E | 1'05.739 | 1'05.896 | 1'05.598 |
6 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.122 | 1'05.692 | 1'05.629 |
7 | 18 | 中山 雄一 | KCMG Elyse SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.051 | 1'05.765 | 1'06.208 |
8 | 3 | ジェームス・ロシター | フジ・コーポレーション KONDO SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.242 | 1'05.972 | 1'06.361 |
9 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM'S SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.277 | 1'05.982 | |
10 | 1 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO · INGING SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.309 | 1'05.997 | |
11 | 65 | ベルトラン・バゲット | GREEN TEC/NAKAJIMA SF14 Honda HR-414E | 1'06.215 | 1'06.027 | |
12 | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 Honda HR-414E | 1'06.344 | 1'06.057 | |
13 | 34 | 小暮 卓史 | DRAGO CORSE SF14 Honda HR-414E | 1'05.963 | 1'06.196 | |
14 | 7 | ナレイン・カーティケヤン | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.269 | 1'06.232 | |
15 | 8 | 小林 可夢偉 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.361 | ||
16 | 4 | ウィリアム・ブラー | フジ・コーポレーション KONDO SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.403 | ||
17 | 2 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO · INGING SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.411 | ||
18 | 11 | 伊沢 拓也 | REAL SF14 Honda HR-414E | 1'06.617 | ||
19 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 SF14 Honda HR-414E | 1'06.754 |