スーパーフォーミュラ 2017年 第6戦 SUGO

予選

ポールポジション獲得を喜ぶKONDO RACINGの近藤真彦監督とルーキーのニック・キャシディ

ルーキーのニック・キャシディがコースレコードで初ポールポジション!
関口雄飛もレコード更新タイムで最前列2番手グリッド

スーパーフォーミュラ第6戦の予選がスポーツランドSUGOで行われ、ルーキーのニック・キャシディ(KONDO RACING)が初のポールポジションを獲得。昨年勝者の関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が最前列2番手に並んだ。

 9月23日(土)SUGOは前夜から朝まで残った雨の影響で、午前中のフリー走行はウェットコンディションから徐々に乾いていく状況となり、完全なドライでの予選シミュレーションは出来ないまま終了。その後路面は乾いていき、スーパーフォーミュラの予選が行われる午後1時過ぎには完全なドライコンディションとなった。空は雲が覆い、気温21度、路面温度22度とやや肌寒い中で午後1時15分からQ1(20分間)が開始された。

 いつも通りセッション開始前からピットロードにほとんどの車両が並んで待機し、スタートと共にコースイン。一旦タイムをマークしてピットへ戻り、残り7分を切ったあたりから再アタックに入った。

 まずSUGOを得意とするアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)がトップに立ち、チームメイトの中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)がこれに続くタイムをマーク。この2台の間に国本 雄資(P. MU / CERUMO・INGING)、小林 可夢偉(KCMG)が割って入るなど、目まぐるしく順位が入れ替わるセッション終盤、ルーキーのヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がトップに立つも、その直後にチームメイトの関口が塗り替え貫禄のトップタイム。

 フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)が終盤まで圏外にいたが、ファイナルラップに10番手タイムをマークしQ2進出。一方でトップから1秒以内のタイムをマークしながらも僅かな差で及ばず、この週末苦しんでいる山下 健太(KONDO RACING)が17番手、大嶋 和也(SUNOCO TEAM LEMANS)が18番手でQ1敗退となってしまった。

 Q2(7分間)ではまたもロッテラーが速さを見せトップ。関口、中嶋一貴、小林、石浦 宏明(P. MU / CERUMO・INGING)と続いた。一方で、国本は最後までアタックを続けたが、0.038秒及ばず9番手でQ3進出ならず。ローゼンクヴィストも11番手でQ2敗退。Q3へ進出した8台のうち、7台をトヨタエンジンが占めることとなった。

 Q3(7分間)では、唯一のホンダ勢であるピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)がまずトップに立つと、ロッテラーがこれに迫るタイムを叩き出すが僅か100分の9秒及ばず。しかし、終盤にキャシディが1分4秒台に入れ、コースレコードを更新する驚速タイムをマーク。最後の最後に、関口も1分4秒台に入れたが、キャシディには100分の8秒届かず。今季スーパーフォーミュラにデビューしたルーキーのキャシディが自身初となるポールポジションを獲得することとなった。

ポールポジション獲得したルーキーのニック・キャシディ(KONDO RACING ポールポジション獲得したルーキーのニック・キャシディ(KONDO RACING)

フロントロウを獲得した関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) フロントロウを獲得した関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

ピットストップの練習を行うアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S) ピットストップの練習を行うアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)

小林 可夢偉(KCMG) 小林 可夢偉(KCMG)

 惜しくもポールポジション獲得は逃した関口だが、こちらもコースレコード更新で最前列2番手グリッド。ロッテラーが4番手、小林が5番手、マーデンボローが6番手、中嶋一貴が7番手、石浦が8番手。Q3も進出ドライバー8台がコンマ5秒位内に入る僅差の予選となった。

ニック・キャシディ(KONDO RACING)

ルーキーイヤーでポールポジションを取れて最高の気分だ。チームメイトに先を越されてプレッシャーもあった。この週末は、厳しい戦いだったオートポリスのセッティングのまま持ち込んだので、昨日は苦戦したが、昨夜チームが変更してくれたセッティングが上手く行き、予選までにはとても良い状況になった。Q1、Q2の走りを見て、Q3へ向けて更に大きくセッティングを変更したのも功を奏した。明日はまず朝のフリー走行から着実に一歩一歩やっていくことが重要だ。勝利に一番近い場所からスタートを切れるので、ロケットスタートを決められれば結果はついてくるはずだ。

ニック・キャシディ

関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

Q1はトップで通過し、Q2も2番手と今回はそれなりに手応えがあったので、最後Q3でもトップを取りたかったが、僅かに届かなかったのはちょっと悔しい。とはいえ2番手という順位は悪くないので、明日は優勝を目指して精一杯頑張りたいし、最終戦にチャンピオン獲得の可能性を残すためにも、出来る限り多くのポイント獲得を目指す。

関口 雄飛

RESULT
スーパーフォーミュラ 2017年 第6戦 SUGO 予選結果

順位No.ドライバー車両名/エンジンQ1Q2Q3
13ニック・キャシディFUJI×raffinee KONDO SF14
TOYOTA RI4A
1'05.8911'05.551R 1'04.910
219関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
TOYOTA RI4A
1'05.5301'05.384R 1'04.988
315ピエール・ガスリーTEAM MUGEN SF14
Honda HR-417E
1'06.0741'05.5501'05.080
436アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM'S SF14
TOYOTA RI4A
1'05.7121'05.1221'05.089
518小林 可夢偉KCMG Elyse SF14
TOYOTA RI4A
1'05.7511'05.4511'05.090
620ヤン・マーデンボローITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
TOYOTA RI4A
1'05.6851'05.6031'05.242
737中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM'S SF14
TOYOTA RI4A
1'05.7951'05.4021'05.313
82石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
TOYOTA RI4A
1'05.8641'05.5061'05.357
91国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
TOYOTA RI4A
1'05.7211'05.641
1064中嶋 大祐TCS NAKAJIMA RACING SF14
Honda HR-417E
1'06.0461'05.747
1141伊沢 拓也DOCOMO DANDELION M41Y SF14
Honda HR-417E
1'06.1081'05.851
127フェリックス・ローゼンクヴィストSUNOCO TEAM LEMANS SF14
TOYOTA RI4A
1'05.9351'05.889
1365ナレイン・カーティケヤンTCS NAKAJIMA RACING SF14
Honda HR-417E
1'05.9071'05.983
1410塚越 広大REAL SF14
Honda HR-417E
1'06.1621'09.444
1540野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40S SF14
Honda HR-417E
1'06.171
1616山本 尚貴TEAM MUGEN SF14
Honda HR-417E
1'06.342
174山下 健太FUJI×raffinee KONDO SF14
TOYOTA RI4A
1'06.439
188大嶋 和也SUNOCO TEAM LEMANS SF14
TOYOTA RI4A
1'06.524
1950小暮 卓史B-Max Racing team SF14
Honda HR-417E
1'06.649