2025 Rd.8 SUGO

　9日（土）、午後2時より、気温31度、路面温度49度のコンディションでノックアウト方式の予選が行われました。
　Q1は2グループに分け、それぞれ上位6台がQ2へと進出。
　A組では、サッシャ・フェネストラズがトップタイムをマーク。最終盤に大嶋和也（docomo business ROOKIE）がスピンを喫し、ストップするアクシデントはありましたが、全車アタックを終え、大湯都史樹（SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING）が2番手、山下健太（KONDO RACING）が4番手、福住仁嶺が6番手でQ2進出を決めました。
　B組では、残り5分を切ったところでコース上に停まった車両が出たため赤旗中断となり、残り4分56秒で再開。ここではザック・オサリバン（KONDO RACING）がTGR勢最上位の3番手。阪口晴南（SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING）が4番手。前々日には富士スピードウェイでF1のテスト走行を行ったばかりの坪井翔（VANTELIN TEAM TOM’S）は6番手でQ2進出。
　Q2では、フェネストラズが最前列2番手グリッドを獲得しました。

　10日（日）、午後2時20分から、気温26度、路面温度28度のコンディションで、51周もしくは75分で争われる決勝レースが行われました。雨はほぼ止んでいましたが、路面は完全なウェットだったため、全車ウェットタイヤを装着し、セーフティカー（SC）の先導のもとスタート。
　5周でSCが退去し、6周目から本格的なレース開始となり、2位のフェネストラズが首位の岩佐歩夢（TEAM MUGEN）に並びかけるもパスには至らず。その後方では、3位の阪口を4位の坪井がパスするなど、序盤から各所で激しいバトルが展開されました。
10周目、コース上に停まった車両によりSC導入。15周目に再スタートが切られると、3位の坪井が2位のフェネストラズに迫るも、順位変動には至らず。
　21周目にはクラッシュ車両発生により再びSCが出される展開となり、29周目に再スタート。各車のマージンは帳消しとなり、終盤にかけてはタイヤのマネージメントとオーバーテイクシステムの残量を計算しながらの高度なバトルが繰り広げられました。
　36周目、福住が阪口をパスし4位に上がると、坪井を先頭に福住、阪口も加わる3位争いとなりました。46周目の最終コーナーで福住が坪井に並びかけると、2台はサイド・バイ・サイドのままストレートを駆け抜け、1コーナーへ。この進入でインを取った福住が坪井をかわし、3位へとポジションを上げました。
　制限時間の75分を迎えた48周目でチェッカーフラッグが振られ、フェネストラズは首位岩佐から大きく離されることなく最後まで追走を続けましたが届かず、2位でフィニッシュ。福住が3位で、共に今季初の表彰台を獲得しました。
　坪井は4位でチェッカーを受け、ランキング首位の座を守りました。
　阪口は5位で今季6度目の入賞。ウェットで素晴らしい走りを見せたオサリバンが7位で開幕戦以来のポイント獲得。山下が9位に入り今季4度目の入賞を果たしました。