レース車両
GR Supraが2021年のチャンピオンを獲得!
2022シーズンもGT500クラス連覇を目指す!
TOYOTA GAZOO Racingは、2020年よりSUPER GT/GT500クラスに「GR Supra GT500」を参戦させています。昨年は最終戦で勝利した36号車の関口雄飛/坪井翔組がドライバーチャンピオンとなり、TGR TEAM au TOM'Sがチームチャンピオンを獲得することができました。
TOYOTA GAZOO Racingは、2022シーズンも改良を加えたGR Supra GT500を6チームに供給します。そして各戦の優勝とシリーズチャンピオン連覇を目指していきます。
GR Supraの先代にあたるスープラ(JZA80型)は、SUPER GTにおいて1994年第4戦(当時は全日本GT選手権)から2006年まで参戦して27勝(シリーズ外1勝も含む)、ドライバー部門では4回のチャンピオンを獲得。その活躍はもちろん、市販車としてもスープラはトヨタのスポーツカーとして多くのファンに愛されてきました。
2020年、この名を引き継いだGR Supraもモータースポーツを象徴するクルマとして、SUPER GTへのチャレンジを決意しました。GR Supra GT500は、2019年まで3シーズン活躍したLEXUS LC500と同様にGT500クラスの車両規定に沿って開発されました。流麗なGR Supraのカーデザインを反映した上で、規定に適合したGT500クラス共通のカーボンモノコックや一部の空力パーツ、ミッションなどを使用しています。エンジンもGT500クラスの共通仕様に則った2000ccの直列4気筒直噴ターボの「RI4AG」を搭載しています。
先代のGT500車両であるLC500はユーザー(TOYOTA GAZOO Racingのドライバーやチーム)の要望を積極的に採り入れ、彼らと共に開発・改善を行い、優れたドライバビリティ(操縦安定性)や整備性を長所としてきました。そして参戦した3シーズン24戦で14勝を挙げ、2017年と2019年にチャンピオンカーとなっています。
優れたドライバビリティを持つRI4AGエンジン
パワーと耐久性を両立した2リッター直噴ターボ
GT500クラス車両には、2000cc直列4気筒直噴ターボのエンジンが搭載されます。これはTOYOTA GAZOO RacingをはじめとするGT500クラスに参戦の3メーカーが策定した「ニッポン・レース・エンジン(NRE)」に基づく仕様で、SUPER GTのGT500車両とスーパーフォーミュラで使用するレース専用エンジンとして規格されました。NREはレース専用ですが、競技性を高めるだけでなく、市販車開発にも活用できる熱効率(燃焼効率)を引き上げる技術においても意義があるものです。
TOYOTA GAZOO RacingはNREとして「RI4AG」を開発し、2014年からGT500車両に搭載。2020年から投入されたGR Supra GT500にも、年々改善を重ねながら搭載されています。このRI4AGはユーザーであるドライバーが、意のままに操れるドライバビリティを追求。それゆえにドライバーから"レースに強いエンジン"との高評価を得ています。
また、GT500クラスでは1シーズンで使用できるエンジンは車両1台につき2基のみという規定※があるため、ライバルに互するハイパワーと壊れないという高い耐久性を両立しています。
※やむを得ず3基目を使用する場合はペナルティを課せられての参戦となります。
主要諸元
シャシー&ボディ | |
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ベース車両名称 | GR Supra GT500 |
ボディサイズ | 4955×1950×1150mm(全長×全幅×全高) |
最低車両重量 | 1020kg以上 |
ホイールベース | 2750mm |
トランスミッション | 6速シーケンシャル 後退1速 |
クラッチ | ZF製 |
サスペンション形式 | F:ダブルウィッシュボーン R:ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ | F:AP Racing 6ポッド R:AP Racing 4ポッド |
エンジン | |
エンジン型式 | RI4AG |
エンジン仕様 | 水冷直列4気筒シングルターボ |
排気量 | 2000cc |
最高出力 | 550ps以上 |