2018年プレスリリース

SUPER GT 2018年 第4戦 Chang SUPER GT RACE
コバライネン/小林組LEXUS LC500が今季初優勝!
LEXUS勢は不運な予選から追い上げ表彰台独占

2018.07.01(日)- 23:30配信

タイ・ブリーラムのチャン・サーキットでSUPER GT第4戦が行われ、予選3番手スタートのヘイキ・コバライネン/小林 可夢偉組 DENSO KOBELCO SARD LC500 39号車が今季初勝利を飾りました。2位に大嶋 和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト組 WAKO'S 4CR LC500 6号車、3位に国本 雄資/山下 健太組 WedsSport ADVAN LC500 19号車と続き、LEXUS LC500が表彰台を独占する速さを見せました。GT300クラスでも嵯峨 宏紀/平手 晃平組 TOYOTA PRIUS apr GT 31号車が2位、吉本 大樹/宮田 莉朋組 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が3位で表彰台を獲得しました。

 SUPER GT第4戦「Chang SUPER GT RACE」が6月30日(土)、7月1日(日)の両日、タイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットで開催されました。
 SUPER GTシリーズ唯一の海外遠征戦となるタイラウンド。2014年にサーキットの新設と共に初の大イベントとして行われ、今年で5回目。2016,17年は10月の第7戦として行われてきましたが、今年は2015年以来となる6,7月開催となりました。
 LEXUS GAZOO Racingはこのタイラウンドとの相性が良く、過去4戦中3勝を挙げています。今季はライバルの巻き返しや不運もあり、ここまで未勝利のLEXUS LC500勢のシーズン初勝利に期待がかかりました。

後方グリッドから追い上げ、LEXUS勢が表彰台を独占
後方グリッドから追い上げ、LEXUS勢が表彰台を独占

予選

 6月30日(土)は朝から強い日差しが照りつけ、南国特有の暑さの中で午前中の公式練習が行われましたが、午後3時に予定されていた予選を前に、空は一気に雲に覆われ、激しいスコールと共に路面はあっという間にヘビーウェットに。しかし、このスコールも10分ほどで去り、予選は予定よりも15分遅れで、ウェットコンディションの下で開始されることとなりました。
 ノックアウト方式の予選、GT500クラスは午後3時35分にQ1(15分間)が開始。直前に走ったGT300車両によりライン上の一部は乾きかけてきているものの、まだまだウェット、という難しいコンディション。ほとんどの車両が一旦ウェットタイヤでコースに出たものの、すぐにピットへ戻り、スリックタイヤで再アタックに入る、という状況となりました。
 この難コンディションの中で好走を見せたのが、2週間前のル・マン24時間レースで2位表彰台を獲得したばかりの小林の39号車。セッション後半、想像以上に早く乾いていく路面を上手く読み、目まぐるしく塗り替えられていくタイムシートの中で、セッション終了直前にQ2進出条件のトップ8圏内へ浮上。GT500ルーキーの山下がQ1を担当した19号車も小林のタイムを上回り、39号車と19号車の2台がQ2進出を果たしました。
 一方で、ほかの4台のLEXUS LC500勢はタイヤをコンディションに合わせきれず、36号車が10番手、6号車が11番手、1号車が12番手、38号車が13番手と後方グリッドから決勝レースでの巻き返しを図ることとなりました。
 Q2は午後4時18分開始。この頃にはほぼ路面は乾いていましたが、今度は逆に空模様が怪しい状況に。セッション開始から5分ほど経つと、コースの一部では雨が降り始めました。
 そんな中で気を吐いたのが39号車のコバライネン。まず最初のアタックでコースレコードを更新するタイムを叩き出し暫定トップへ。その後、ライバルにタイムを更新されるも、最後まで逆転を狙ってアタックを続けました。コースの前半ではタイム更新が期待できるアタックでしたが、コース後半で降り始めた雨により惜しくも叶わず。
 Q2に進んだ8台中7台がこれまでのコースレコードを更新する速さを見せた中で、コバライネンの39号車は2列目3番手と好位置を確保。2016年のタイラウンドウィナーである19号車の国本雄資も3列目6番手とまずまずのポジションから決勝レースをスタートすることとなりました。

 GT300クラスは、直前のスコールにより完全なウェットコンディションで午後3時15分よりQ1(15分)がスタート。完全ドライだった午前中の公式練習とは全く異なるコンディションでの予選セッションとなりました。
 水煙を上げながらのアタックで各チーム苦戦を強いられる中、96号車は新田守男がベテランの意地を見せ13番手タイム。上位14台が進めるQ2への進出を果たしました。31号車は惜しくも16番手、60号車が18番手、地元凱旋レースとなった35号車は19番手、30号車が22番手でQ1敗退となりました。
 路面がほぼドライとなったQ2では、96号車を駆る、昨年のタイラウンドウィナーである中山雄一が好走を見せ、7番手グリッドを獲得しました。
 予選後、上位グリッドの2台が車検で失格となったため、96号車は5番手グリッドに。ほかの4台も、2つずつグリッドが繰り上がって決勝レースのスタートを切ることとなりました。

決勝

 7月1日(日)も暑い一日に。午後3時のスタート時点での気温は33度、路面温度は47度という猛暑の中、66周、300kmで争われる決勝レースのスタートが切られました。
 LEXUS勢最上位の3番手からスタートを切った39号車のコバライネンは、1周目に2位に上がると、首位追走に入りました。
 その後方でも、予選で後方グリッドに沈んだLEXUS勢が速さを見せ、次々にポジションアップ。6番手スタートの19号車は、GT500クラスルーキーの山下が徐々にポジションを上げ、11周目に一気に2台パス、39号車に次ぐ3位に浮上しました。
 また、速さを見せたLEXUS勢の中でも際だったのが6号車のローゼンクヴィスト。SUPER GTでは今季デビューのルーキーながら、11番手グリッドスタートから12周目には5位、14周目には4位へとポジションを挙げ、LEXUS LC500は序盤にして早くも2-3-4位体制となりました。
 首位をテール・トゥ・ノーズで追うまでに至った39号車は、19周目、メインストレートで並びかけ、その後も再三にわたる追撃の末に、4コーナーでパス。ついに首位を奪いました。
 その後方でも、勢いに乗る6号車のローゼンクヴィストが山下に続き前を行くライバル車両もパス、更に首位の39号車コバライネンとの差を詰めて行きました。
 中盤、各車ピットへ向かい、ドライバー交代と給油、タイヤ交換。ここで追い上げを見せていた1号車は左リアタイヤの交換に手間取り、タイムロス。7位まで追い上げていた1号車でしたが、大きく順位を落とすこととなってしまいました。
 36周目に首位を行く39号車がピットイン。コバライネンから小林へとドライバーチェンジ。首位のままコースへ復帰しました。
 今年からSUPER GTにフル参戦し、ここタイのチャン・サーキットを走るのは初めての小林に対し、2位で追う6号車の大嶋は、これまで4戦全戦に出場し、表彰台3回と得意にするコース。小林を再三にわたって攻め、息詰まるようなバトルが終盤まで繰り広げられました。
 中嶋一貴から5位で36号車のバトンを受け取った関口も、2016年に優勝を果たすなどこのコースを得意としており、ファステストラップを更新しながらの猛追。優勝時のチームメイトであった国本がドライブする19号車に追いつくと、表彰台争いのバトルを繰り広げました。このバトルを49周目に関口が制し、36号車が3位へ浮上。関口は首位を争う2台にも追いつき、LEXUS LC500同士三つ巴の優勝争いに。
 51周目にもファステストタイムをマークするなど速さの衰えない関口は、56周目、6号車の大嶋がGT300車両に引っかかった隙を逃さずパス。2位へと上がると、更に小林の39号車に襲いかかりました。
 何度も並びかける2台でしたが、小林も巧みなライン取りで抜かせず、その後でチャンスを窺う6号車と共に、3台での首位争いはレース最終盤まで続きました。
 39号車小林か、36号車関口か、という息を呑むようなバトルは、ファイナルラップ、突然の36号車のスローダウンで閉幕。36号車は残り1周というところで痛恨の燃料切れに見舞われ、コース脇に車両を停めることとなってしまいました(1周遅れ完走扱いの10位)。
 小林はトップを守ってチェッカーを受け、SUPER GTでの自身初勝利を飾りました。LEXUS勢にとっても今季初勝利。2位には11番手スタートから見事な追い上げを見せた6号車、3位に19号車が続き、LEXUS勢は表彰台を独占。4位にも38号車が入り、今季ここまでの3戦で勝利のなかったLEXUS勢が得意なタイで、速さを見せ、後半戦へ向けて逆襲の狼煙を上げることとなりました。

 GT300クラスでは、14番手からスタートした嵯峨がドライブする31号車と、16番手スタートの吉本がドライブする60号車が序盤から猛烈な追い上げ。吉本の60号車は4位までポジションを上げて、レース半分よりもやや早めに宮田へとドライバー交代を行いました。ほぼ同時に31号車も嵯峨から平手へと交代。一方で、予選で5番手につけた96号車は、ベテラン新田がぎりぎりまでピットを引っ張る作戦に。
 全車がピットを終え、レースも終盤に入ると、3位を走行していた60号車宮田を、31号車の平手がパス。更に、2台は揃って、タイヤの厳しくなった前車をパスし、31号車が2位、60号車が3位でチェッカー。31号車は第2戦富士に続き今季2度目の2位表彰台。60号車は参戦4年目にして初、そしてルーキーの宮田にとってもGT初の表彰台獲得となりました。96号車は10位でポイント獲得を果たしました。


  • 今季初勝利を挙げたDENSO KOBELCO SARD LC500 39号車
    今季初勝利を挙げたDENSO KOBELCO SARD LC500 39号車
  • 11番手スタートから追い上げ2位フィニッシュを果たしたWAKO'S 4CR LC500 6号車
    11番手スタートから追い上げ2位フィニッシュを果たしたWAKO'S 4CR LC500 6号車
  • 3位表彰台を獲得したWedsSport ADVAN LC500 19号車
    3位表彰台を獲得したWedsSport ADVAN LC500 19号車
  • 嵯峨 宏紀/平手 晃平組が2位、吉本 大樹/宮田 莉朋組が3位表彰台を獲得
    嵯峨 宏紀/平手 晃平組が2位、吉本 大樹/宮田 莉朋組が3位表彰台を獲得
  • 14番手スタートから2位フィニッシュを果たしたTOYOTA PRIUS apr GT 31号車
    14番手スタートから2位フィニッシュを果たしたTOYOTA PRIUS apr GT 31号車
  • 3位に入り初表彰台を獲得したSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車
    3位に入り初表彰台を獲得したSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車

DENSO KOBELCO SARD LC500 39号車 ドライバー ヘイキ・コバライネン:

もちろん勝ててとても嬉しいです。特に、可夢偉選手との初勝利というのはとても重要なことです。我々のチームは今季、開幕戦の岡山で下位に沈み、第2戦富士では2位表彰台、第3戦鈴鹿は私のミスでリタイアと、ジェットコースターのような浮き沈みの激しいシーズンを過ごして来ており、何とか好成績を獲得すべく、懸命な努力を続けてきました。ようやくこの週末、その結果が得られて本当に嬉しく思っています。

DENSO KOBELCO SARD LC500 39号車 ドライバー 小林可夢偉:

自分にとっては初めてのサーキットなので、正直なところ、来る前は勝てるとは思っていませんでした。前戦の鈴鹿では、僕は予選も決勝も走っておらず、その前の富士もWECで欠場したため、事実上、開幕戦の岡山以来、久しぶりにLC500に乗ってのレースでした。そんな中で勝てたというのはすごく嬉しいし、チームがすごく頑張ってくれました。ここまで仕上げてくれたチームのみんな、そしてもちろん前半すごく頑張ってトップで僕に車を渡してくれたヘイキにも感謝します。状況としてはそんな簡単なレースではなかったのですが、ヘイキがとってくれたマージンを使いながら、何とか1位をキープできればと頑張りました。また、(大嶋)和也と(関口)雄飛もすごくフェアに戦ってくれました。

WAKO'S 4CR LC500 6号車 ドライバー 大嶋和也:

11番手からのスタートでしたが、ペースは非常に良くて、フェリックスが2位まで追い上げてくれるという、本当に予想以上の走りで僕にバトンを渡してくれました。僕もあと1台を目指し、抜きたかったのですが、39号車もペースが速く、チャンスをものにできず悔しさの残るレースになってしまいました。これでタイでは4連続表彰台と、本当に調子の良いコースなんですが、今年も勝てませんでした。悔しいですが、次のレースで頑張ります。

WAKO'S 4CR LC500 6号車 ドライバー フェリックス・ローゼンクヴィスト:

LEXUSにとって、表彰台独占というとても良い一日になりました。11番手グリッドからのスタートで2位フィニッシュできたということで、タフでしたが、良いレースが出来たと思います。LC500はとても好調でしたし、タイヤの選択も上手くいきました。残念ながら勝つことは出来ませんでしたが、とにかく楽しいレースでしたし、みんなも喜んでいます。もう一つ上の順位は、次の富士で狙います。

WedsSport ADVAN LC500 19号車 ドライバー 国本雄資:

ファーストスティントで山下選手が結構追い上げてくれて、自分に交代したあと3位でコースに復帰できたのですが、ライバル勢のペースも速く、特に36号車のペースが結構速くて追いつかれてしまい、トラフィックに引っかかったところで抜かれてしまいました、ただ、去年から今年と、なかなかいい流れに乗れず、結果も全然出ていなかったので、ここで3位を取れたのはポジティブなことだと思います。後半戦には自分たちが得意なサーキットがあるので、またそこで表彰台獲得、優勝できるように、開発を頑張ります。

WedsSport ADVAN LC500 19号車 ドライバー 山下健太:

スタート担当だったので、スタートダッシュで前の車を抜くつもりだったのですが、逆に抜かれてしまいました。しかしそこからのペースは悪くなく、予選で前に行った人たちよりも自分の方が速かったのと、展開的にも恵まれて、3台くらい抜くことが出来ました。ただ、単独走行時のペースは、今回前でフィニッシュしたLEXUS勢と比べると結構違うので、そこは今後の課題だと思います。それでも取り合えず3位表彰台が獲得出来たのは良かったです。

リザルト

GT500

順位No.車名ドライバー名周回所要時間/差グリッドWH
139DENSO KOBELCO SARD LC500ヘイキ・コバライネン/小林 可夢偉661:36'42.825330
26WAKO'S 4CR LC500大嶋 和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト662.861128
319WedsSport ADVAN LC500国本 雄資/山下 健太6612.96964
438ZENT CERUMO LC500立川 祐路/石浦 宏明6638.8361336
516MOTUL MUGEN NSX-GT武藤 英紀/中嶋 大祐6642.81312
612カルソニック IMPUL GT-R佐々木 大樹/ヤン・マーデンボロー6643.449726
717KEIHIN NSX-GT塚越 広大/小暮 卓史661'05.798242
81KeePer TOM'S LC500平川 亮/ニック・キャシディ661'06.6281252
964Epson Modulo NSX-GTベルトラン・バゲット/松浦 孝亮661'10.271142
1036au TOM'S LC500中嶋 一貴/関口 雄飛651 Lap1028

GT300

順位No.車名ドライバー名周回所要時間/差グリッドWH
111GAINER TANAX GT-R平中 克幸/安田 裕信611:38'01.838434
231TOYOTA PRIUS apr GT嵯峨 宏紀/平手 晃平613.5691434
360SYNTIUM LMcorsa RC F GT3吉本 大樹/宮田 莉朋618.7121620
465LEON CVSTOS AMG黒澤 治樹/蒲生 尚弥619.078140
587リーガルフロンティア ランボルギーニGT3佐藤 公哉/元嶋 佑弥601 Lap9 
688マネパ ランボルギーニ GT3平峰 一貴/アンドレア・カルダレッリ601 LapDSQ30
70グッドスマイル 初音ミク AMG谷口 信輝/片岡 龍也601 Lap724
87D'station Porsche藤井 誠暢/スヴェン・ミューラー601 Lap1540
934Modulo KENWOOD NSX GT3道上 龍/大津 弘樹601 Lap86
1096K-tunes RC F GT3新田 守男/中山 雄一601 Lap542
1535arto RC F GT3ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ/ナタポン・ホートンカム592 Laps17 
 30TOYOTA PRIUS apr GT永井 宏明/佐々木 孝太3427 Laps20 

ドライバーズポイント(GT500)

順位No.ドライバー名ポイント
139ヘイキ・コバライネン35
2100山本 尚貴/ジェンソン・バトン32
323松田 次生/ロニー・クインタレッリ31
46大嶋 和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト29
51平川 亮/ニック・キャシディ29
638立川 祐路/石浦 宏明26
939小林 可夢偉20
1139坪井 翔15
1236関口 雄飛15
1319国本 雄資/山下 健太13
1536ジェームス・ロシター8
1736中嶋 一貴7

チームポイント(GT500)

順位No.チーム名ポイント
139LEXUS TEAM SARD44
2100TEAM KUNIMITSU43
323NISMO42
46LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S41
51LEXUS TEAM KeePer TOM'S41
638LEXUS TEAM ZENT CERUMO37
1036LEXUS TEAM au TOM'S26
1119LEXUS TEAM WedsSport BANDOH23