2019年プレスリリース

SUPER GT 2019年 第5戦 FUJI GT 500mile RACE
大嶋和也/山下健太組 LEXUS LC500が前戦タイに続き2連勝!
平川亮/N.キャシディ組が14番手スタートから追い上げ4位

2019.08.04(日)- 22:15配信

富士スピードウェイでシーズン最長の500マイル(約800km)レースとして行われたSUPER GT第5戦は、アクシデントで2度にわたるセーフティカーが導入される波乱のレースとなりましたが、大嶋和也/山下健太組 WAKO'S 4CR LC500 6号車が11番手スタートから見事な追い上げで勝利を挙げ、前戦タイに続く2連勝を飾りました。また、14番手と後方スタートを強いられた平川亮/ニック・キャシディ組の KeePer TOM'S LC500 37号車も粘り強い追い上げを見せ4位フィニッシュを果たしました。

SUPER GT第5戦「FUJI GT 500mile RACE」が8月3日(土)、4日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。
 全8戦で戦われている2019年シーズンのSUPER GTも後半戦に入りました。ゴールデンウィークの第2戦に続き今季2度目の富士開催となります。第2戦も500kmと他よりも長いレースでしたが、今大会はシリーズ最長の500マイル(約800km)レース。通常よりも多くのポイントが得られるため、タイトル争いにおいても重要な一戦。猛烈な暑さの中での長く、厳しい戦いが繰り広げられました。

前戦タイに続き2連勝を挙げた大嶋和也(左)と山下健太(右)
前戦タイに続き2連勝を挙げた大嶋和也(左)と山下健太(右)

予選

3日(土)、好天ながら蒸し暑いコンディションの下、午後2時50分よりノックアウト方式の予選が行われました。上位8台がQ2へと進むGT500クラスのQ1(15分間)では、まず計測4周目に中嶋 一貴の駆るau TOM'S LC500 36号車が好タイムでその時点の2番手につけると、ルーキー坪井翔がドライブするWedsSport ADVAN LC500 19号車が更にタイムを更新。石浦宏明の駆るZENT CERUMO LC500 38号車も19号車には届かないものの4番手タイムをマークしました。
 一方、前戦タイで勝利を挙げランキング首位につける6号車、ランキング2位の37号車は重いウェイトハンデに苦しみ、山下と平川が健闘を見せるも11番手、14番手。DENSO KOBELCO SARD LC500 39号車も13番手タイムに留まり、LEXUS勢は3台がQ1敗退となりました。
 Q2(10分間)では国本雄資の19号車が3番手の好タイムをマーク。セッションは残り1分程になったところでTGRコーナー(1コーナー)でクラッシュが発生し、赤旗が出され、そのまま終了に。立川祐路の38号車が4番手、関口雄飛の36号車が5番手グリッドとなりました。
 GT300クラスのQ1では上位16台がQ2へと進出できますが、TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車が僅か0.08秒及ばず17番手、arto RC F GT3 35号車が19番手。今季2勝を挙げランキング2位につけるK-tunes RC F GT3 96号車は25番手、TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車が26番手、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が27番手と全車がQ1敗退となってしまいました。

決勝

4日(日)当初の予定よりも10分遅れの午後1時40分、晴れ渡った空の下、気温33度、路面温度51度という暑さの中で、静岡県警の白バイとパトカーの先導による交通安全啓蒙パレードとフォーメーションラップに続き、177周、500マイル(約800km)という長丁場で競われる決勝レースのスタートが切られました。
 上位勢は順当なスタートを切り、立川の38号車、坪井の19号車、中嶋一貴の36号車がトップ5争いを展開。その後方では、11番手スタートの6号車山下が着実にポジションを上げ、23周目には7位へと浮上しました。
 今大会は4回のドライバー交代を伴うピットストップが義務づけられており、均等に割れば1スティントは約35周と予想されましたが、予想よりもはるかに早い25周目に、3位走行中の19号車が先陣を切ってピットイン。給油とタイヤ交換を行いましたが、ドライバーは坪井のままコースへ復帰。その後、30周目あたりからほかの車両も次々にピットへ向かい、全車が1回目のピットを終えた時点で、19号車は首位に立ちました。
 首位争いを展開した19号車は、55周目に2度目のピットイン。坪井から国本へとドライバーチェンジし、14位へと後退。その後、69周目に3位を走行していた38号車がピットへ向かい、石浦から立川へ交代。しかし、コースへ復帰した38号車は、ホイールナットが脱落するトラブルに見舞われ、トヨペット100Rコーナーでタイヤバリアに激しくクラッシュ。立川は無事でしたが、38号車は早くも戦線離脱を余儀なくされることとなってしまいました。
 クラッシュ直後はセーフティカーは出されていなかったため、ここで多くの車両が2度目のピットイン。コースに残った37号車が首位に立ちました。しかし、74周目にセーフティカーが導入。セーフティカーラン中はピットイン出来ないため、37号車と3位の19号車はピットインのためのマージンを失うこととなってしまいました。
 79周目にセーフティカーが退出しレース再開。再び密集した車両による激しいバトルとなり、接触やコースオフが多発する荒れた展開に。接触を喫した39号車も車両にダメージを負い、レースを終えることとなりました。
 37号車がピットへ向かい、LEXUS勢では中嶋一貴の駆る36号車が2位、山下の駆る6号車が3位で続き、首位の車両との差をじりじりと削っていきました。 102周目、周回遅れのGT300クラス車両が密集する中をかいくぐって更に首位との差を詰めようとした36号車でしたが、GT300クラス車両と激しく接触。36号車は左前サスペンションを破損し、痛恨のリタイアとなってしまいました。
 107周目、ストレート上でトラブルにより停まった車両から出火。ほぼ同時に6号車がピットへ向かい、その直後にセーフティカーが導入されました。
 113周目、この日2度目のセーフティカーランからの再スタートが切られると、唯一3回目のピットを終えている6号車に対し、前にいる4台はすぐにピットイン。これで大嶋の駆る6号車は、2位に1分以上の大差をつけての首位に浮上しました。
 また、1度目のセーフティカー導入の不運なタイミングで順位を落としていた37号車は、この2度目のセーフティカーでライバルとの差を詰めることに成功。37号車は68kgという重いウェイトハンデにもかかわらず、次々に前車をパスし順位を上げていきました。
 140周目前後から各車最後のピットイン。6号車は山下へとドライバーチェンジ。ライバルよりもやや早めにピットインしていた37号車は、全車がピットを終えた時点で4位へと浮上しました。
 レースは2度のセーフティカーランなどもあり、規定の最大延長時間、午後6時40分経過をもって終了。山下の駆る6号車が、予定よりも2周少ない175周目に振られたチェッカーをトップで受け、前戦タイに続き2連勝を挙げました。前日24歳の誕生日を迎えたばかりの山下にとっては、嬉しいバースデーウィン。また、この勝利により、ドライバーズランキングで首位の6号車は、2位の37号車との差を16ポイントに拡げることとなりました。
 その37号車も、ほぼ最後尾14番手から追いあげて4位でフィニッシュ。ランキング2位の座を守ることとなりました。
 GT300クラスでは、26番手スタートの96号車が1周してすぐにピットへ戻るという変則作戦。60kgという重いウェイトハンデに苦しみながらも徐々に順位を上げていき、15位でチェッカーを受けました。31号車が18位、35号車が20位、60号車が22位、30号車は25位に終わりました。

  • 今季2勝目を挙げた大嶋 和也/山下 健太組 WAKO'S 4CR LC500 6号車
    今季2勝目を挙げた大嶋 和也/山下 健太組 WAKO'S 4CR LC500 6号車
  • 14番手から追い上げ4位フィニッシュを果たした平川 亮/ニック・キャシディ組 KeePer TOM'S LC500 37号車
    14番手から追い上げ4位フィニッシュを果たした平川 亮/ニック・キャシディ組 KeePer TOM'S LC500 37号車

WAKO'S 4CR LC500 6号車 ドライバー 大嶋和也:

前回優勝したことでハンデもかなり厳しい状況で、しぶとく戦うレースをしなければいけないんだろうなと思って来ました。しかし走り出してみると思いのほかクルマが速く、セッティングも決まっていてエンジンも速く、タイヤもフィーリングが良くて、これはちょっと上位進出もあるんじゃないかと感じてレースに臨みました。レースでは無理をせず淡々と走っていたら、いつの間にか上位にいたという感じです。ピットに入るタイミングも、たまたま僕らが入ろうとしていた周にセーフティカーが出てくれて、きわどいタイミングだったんですがあれが大きかったです。その後はとにかくクルマとタイヤを守りながら、絶対にミスしないように気をつけて走るだけでした。これでハンデも更に重くなり、どうなるのか予想もつかないんですが、次のオートポリスは例年荒れるサーキットですし、クルマが決まっていれば意外とチャンスはあるのかなと思います。残り3戦、こんなチャンスはなかなか来ないと思うので、逃さないように、次戦からも1点でも多く取れるようにしっかり戦っていきたいと思います。

WAKO'S 4CR LC500 6号車 ドライバー 山下健太:

前回勝って、今回も表彰台手前くらいまでを目指して頑張っていたんですが、ここまで来られるとは思いませんでした。予選一発ではハンデの影響で少し後方グリッドになってしまいましたが、昨日の練習走行から、ロングランのペースは他車と比べてもあまり遜色ないというのは分かっていました。追い上げていけるかなとは思っていましたが、本当に勝てるとは思っていませんでした。ピットが一番キーポイントだったと思いますが、そこで大分差が開いたので、最後は安全に走る、ゴールすることだけを考えていました。素晴らしい作戦とクルマを作ってくれたチームに感謝します。(ポイントランキングで2位との差が)16点と聞いて、意外と開いていないなという印象で、次戦はかなり厳しいと思いますが、チャンピオンに向けて出来る限りポイントを取りに行きたいと思います。

リザルト

GT500

順位No.車名ドライバー名周回所要時間/差グリッドWH
16WAKO'S 4CR LC500大嶋 和也/山下 健太1754:52'55.2481170
21RAYBRIG NSX-GT山本 尚貴/ジェンソン・バトン17531.2141022
323MOTUL AUTECH GT-R松田 次生/ロニー・クインタレッリ17536.658149
437KeePer TOM'S LC500平川 亮/ニック・キャシディ17555.8811468
512カルソニック IMPUL GT-R佐々木 大樹/ジェームス・ロシター1751'00.2761219
616MOTUL MUGEN NSX-GT武藤 英紀/中嶋 大祐1751'18.43694
78ARTA NSX-GT野尻 智紀/伊沢 拓也1751'30.1371540
817KEIHIN NSX-GT塚越 広大/ベルトラン・バゲット1741 Lap812
919WedsSport ADVAN LC500国本 雄資/坪井 翔1741 Lap335
1064Modulo Epson NSX-GTナレイン・カーティケヤン/牧野 任祐1723 Laps75
36au TOM'S LC500中嶋 一貴/関口 雄飛10273 Laps548
39DENSO KOBELCO SARD LC500ヘイキ・コバライネン/中山 雄一8293 Laps1340
38ZENT CERUMO LC500立川 祐路/石浦 宏明69106 Laps461

GT300

順位No.車名ドライバー名周回所要時間/差グリッドWH
187T-DASH ランボルギーニ GT3高橋 翼/アンドレ・クート/藤波 清斗1634:54'37.976138
252埼玉トヨペットGB マークX MC脇阪 薫一/吉田 広樹1621 Lap111
334Modulo KENWOOD NSX GT3道上 龍/大津 弘樹1621 Lap812
418UPGARAGE NSX GT3小林 崇志/松浦 孝亮/山田 真之亮1621 Lap16
588マネパ ランボルギーニ GT3小暮 卓史/元嶋 佑弥1621 Lap1535
655ARTA NSX GT3高木 真一/福住 仁嶺1621 Lap1161
756リアライズ 日産自動車大学校 GT-R平峰 一貴/サッシャ・フェネストラズ1621 Lap654
84グッドスマイル 初音ミク AMG谷口 信輝/片岡 龍也1621 Lap929
911GAINER TANAX GT-R平中 克幸/安田 裕信1621 Lap2050
1061SUBARU BRZ R&D SPORT井口 卓人/山内 英輝1621 Lap430
1596K-tunes RC F GT3新田 守男/阪口 晴南1612 Laps2560
1831TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT嵯峨 宏紀/中山 友貴1603 Laps26
2035arto RC F GT3ナタポン・ホートンカム/ショーン・ウォーキンショー1603 Laps19
2260SYNTIUM LMcorsa RC F GT3吉本 大樹/宮田 莉朋1603 Laps2710
2530TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT永井 宏明/織戸 学/小高 一斗14320 Laps17

ドライバーズポイント(GT500)

順位No.ドライバー名ポイント
16大嶋 和也/山下 健太60
237平川 亮/ニック・キャシディ44
323松田 次生/ロニー・クインタレッリ38.5
438立川 祐路/石浦 宏明30.5
736中嶋 一貴/関口 雄飛24
819国本 雄資/坪井 翔20.5
939ヘイキ・コバライネン/中山 雄一20

チームポイント(GT500)

順位No.チーム名ポイント
16LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S73
237LEXUS TEAM KeePer TOM'S59
323NISMO47.5
438LEXUS TEAM ZENT CERUMO42.5
719LEXUS TEAM WedsSport BANDOH32.5
836LEXUS TEAM au TOM'S32
939LEXUS TEAM SARD32