2020 Rd.2FUJI

SUPER GT 2020年 第2戦 富士

    GRスープラが2-3-4位フィニッシュ 関口/フェネストラズ組が2位、大嶋/坪井組が3位で連続表彰台獲得

    GT500 予選/決勝

    GRスープラが2-3-4位フィニッシュ
    関口/フェネストラズ組が2位、大嶋/坪井組が3位で連続表彰台獲得

     SUPER GT第2戦「たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」が8月8日(土)、9日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。
     GRスープラのデビュー戦をトップ5独占という好結果で終えた開幕戦から3週間、第2戦も同じ富士スピードウェイが舞台となります。前戦同様無観客で、スタッフの感染防止対策を充分に実施した上での開催ですが、今大会は通常と同じく、土曜日に予選、日曜日に決勝というスケジュールで行われました。
     今大会も、外国人の入国制限の影響でDENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車のレギュラードライバー、ヘイキ・コバライネンは欠場。代わりのドライバーには、GT300クラスに参戦中の阪口晴南が抜擢されました。

    予選

     8日(土)、路面は完全なドライですがやや重めの雲が空を覆い、気温は28度、路面温度39度というコンディションで午後2時30分よりノックアウト方式で予選が行われました。

     10分間で競われるGT500クラスのQ1は、全15台中上位8台がQ2へと進出。各車充分にタイヤを暖め、残り3分を切ったあたりから本格アタックを開始しました。まず1分28秒台に入れた後、ラストラップのアタックで更にタイムアップ。最後の最後に大きくタイムを更新した中山雄一の39号車が2番手タイムをマーク。フェネストラズの36号車が4番手、大嶋の14号車が6番手でQ2進出を決めました。

     一方で、前戦勝利を挙げた平川の37号車と石浦宏明のZENT GR Supra 38号車は、8番手と僅か0.1秒差で10、11番手となりQ2進出ならず。宮田莉朋のWedsSport ADVAN GR Supra 19号車も14番手でスターティンググリッドが決定しました。

     Q2もセッション終盤のアタック合戦となりましたが、ここで好走を見せたのが、39号車の阪口晴南。今大会、初めてGT500をドライブしたにもかかわらず、GRスープラ勢の最上位となる3番手タイムをマークしました。3番手から8番手までがコンマ3秒の中に入る僅差の予選で、関口の36号車が6番手、坪井の14号車が8番手につけ、決勝に臨むこととなりました。

    予選3位のタイムをマークしたDENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車(中山 雄一/阪口 晴南)
    予選3位のタイムをマークしたDENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車(中山 雄一/阪口 晴南)

    予選アタックに向かうWAKO'S 4CR GR Supra 14号車(大嶋 和也/坪井 翔)
    予選アタックに向かうWAKO'S 4CR GR Supra 14号車(大嶋 和也/坪井 翔)

    決勝

     9日(日)は、空は明るいものの薄い雲がかかり、気温29度、路面温度42度というコンディションの下、午後1時に66周で争われる決勝レースのスタートが切られました。

     中山雄一がスタートを務めた2列目3番手スタートの39号車は、ひとつポジションを落とし4位で1周目を終了。逆に6番手スタートからひとつポジションを上げた36号車のフェネストラズがこの39号車に迫る展開。その後方では10番手から一気に7位へとジャンプアップを果たしたキャシディの37号車と、14号車の大嶋がライバルと激しく順位を争う序盤戦となりました。

     8周目にGRスープラ勢最上位の4位に上がった36号車のフェネストラズは、さらに前車を猛追、再三にわたってのバトルを繰り広げた末に、24周目にようやくこれをパス。3位へと浮上しました。

     中盤、各車ピットへ向かいドライバー交代。36号車は3位を争うライバルと同時にピットインし、テール・トゥ・ノーズ状態でアウトラップも猛追を受けましたが、なんとか凌ぎ切り、3位をキープ。

     36周目、大差をつけて逃げていたトップ2台が首位を争う中で、1台がスピン。これで36号車は2位へ。他の車両もひとつずつ順位を上げました。

     全車がピット作業を終えた時点で関口の36号車が2位、坪井へと交代した14号車が4位、平川の37号車が5位につけると、14号車と37号車は3位の車両を猛追。42周目のダンロップコーナー進入で14号車坪井が鋭いブレーキングを見せ、インをついて3位へと浮上すると、立ち上がりでの隙を突き37号車平川も続く4位へ。これでGRスープラが2-3-4位体制となりました。

     終盤、2位を行く36号車関口はペースを上げ、20秒以上あった首位との差を一時は14秒ほどにまで詰めましたが、追い上げもそこまで。36号車が2位、14号車が3位でフィニッシュし、2台は開幕戦に続き連続表彰台を獲得しました。開幕戦優勝の37号車は4位に入り、GRスープラは2-3-4位フィニッシュ。GT500デビュー戦となった阪口晴南が健闘を見せた39号車は6位で見事ポイント獲得。38号車が7位に入りました。この結果、ドライバーズランキングでは2戦連続2位の36号車が首位、37号車が1点差の2位につけています。

    前戦の富士に続き、2位表彰台を獲得したau TOM'S GR Supra 36号車(関口 雄飛/サッシャ・フェネストラズ)
    前戦の富士に続き、2位表彰台を獲得したau TOM'S GR Supra 36号車(関口 雄飛/サッシャ・フェネストラズ)

    予選8位から追い上げ、3位を獲得したWAKO'S 4CR GR Supra 14号車
    予選8位から追い上げ、3位を獲得したWAKO'S 4CR GR Supra 14号車

    前回優勝のKeePer TOM'S GR Supra 37号車(平川 亮/ニック・キャシディ)は4位でフィニッシュ
    前回優勝のKeePer TOM'S GR Supra 37号車(平川 亮/ニック・キャシディ)は4位でフィニッシュ

    au TOM'S GR Supra 36号車 ドライバー 関口雄飛

     6番手スタートから、前半担当のサッシャが実質3位まで順位を上げてくれました。アウトラップではGT300車両などの巡り合わせが悪く、ライバルに突かれる場面もありましたが、落ち着いて対処でき、そこからはウェイトを積みながらもトヨタ勢では一番速いペースで走れたので、自信に繋がりました。これで次戦は燃料リストリクター規制が入ることになるんですが、36号車は例年シーズン中盤に周りが重くなってから勝ってタイトル争いをしているので、戦い方が分からないので色々情報収集して最善を尽くしたいと思います。次戦鈴鹿は厳しくなるのは分かっていますが、ペースは悪くないし、GTは10位までポイントを獲得できるので、1ポイントでも取れるように、シングルを狙っていきます。感触はいいですし、自信はあります。

    au TOM'S GR Supra 36号車 ドライバー サッシャ・フェネストラズ

     今日の結果には満足しています。トヨタやチームも素晴らしい仕事をしてくれました。今季ここまでの2戦は上手く行っていると思います。今日は30kgのハンデウェイトを搭載していたのでやや難しいレースでしたが、できる限りの結果を出せたと思います。次の鈴鹿はさらに大変になるでしょうが、次戦もベストを尽くします。

    SUPER GT 2020年 第2戦 富士 決勝結果:GT500
    順位No.車名ドライバー周回ベストラップ所要時間/差タイヤウエイト
    117KEIHIN NSX-GT
    Honda NSX-GT / HR-420E
    塚越 広大
    ベルトラン・バゲット
    661'29.4441:41'37.698BS
    236au TOM'S GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500 / RI4AG
    関口 雄飛
    サッシャ・フェネストラズ
    661'29.91215.762BS30
    314WAKO'S 4CR GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500 / RI4AG
    大嶋 和也
    坪井 翔
    661'30.34833.686BS22
    437KeePer TOM'S GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500 / RI4AG
    平川 亮
    ニック・キャシディ
    661'30.06136.679BS42
    5100RAYBRIG NSX-GT
    Honda NSX-GT / HR-420E
    山本 尚貴
    牧野 任祐
    661'30.15540.659BS10
    639DENSO KOBELCO SARD GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500 / RI4AG
    中山 雄一
    阪口 晴南
    661'30.24045.449BS12
    738ZENT GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500 / RI4AG
    立川 祐路
    石浦 宏明
    661'30.47847.405BS16
    83CRAFTSPORTS MOTUL GT-R
    NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20B
    平手 晃平
    千代 勝正
    661'30.66347.637MI8
    923MOTUL AUTECH GT-R
    NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20B
    松田 次生
    ロニー・クインタレッリ
    661'30.12958.770MI
    1016Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
    Honda NSX-GT / HR-420E
    武藤 英紀
    笹原 右京
    661'30.2701'00.071YH
    1112カルソニック IMPUL GT-R
    NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20B
    佐々木 大樹
    平峰 一貴
    661'30.0031'25.078BS
    1224リアライズコーポレーション ADVAN GT-R
    NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20B
    高星 明誠
    ヤン・マーデンボロー
    651'31.1691 LapYH2
    1364Modulo NSX-GT
    Honda NSX-GT / HR-420E
    伊沢 拓也
    大津 弘樹
    651'30.9621 LapDL
    148ARTA NSX-GT
    Honda NSX-GT / HR-420E
    野尻 智紀
    福住 仁嶺
    631'29.3333 LapsBS6
    1519WedsSport ADVAN GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500 / RI4AG
    国本 雄資
    宮田 莉朋
    461'30.61520 LapsYH4