2021 Rd.4 MOTEGI

SUPER GT 2021年 第4戦 もてぎ

    最後までバトルを繰り広げ、52号車 吉田/川合組が今季2度目の表彰台を獲得

    GT300 予選/決勝

    最後までバトルを繰り広げ、
    52号車 吉田/川合組が今季2度目の表彰台を獲得

     SUPER GT第4戦「MOTEGI GT 300km RACE」が7月17日(土)、18日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催されました。 今季、第3戦として5月末に予定されていた鈴鹿ラウンドが8月に延期となったことで、ゴールデンウィークの第2戦富士ラウンド以来、約2ヶ月半ぶりのSUPER GTとなります。
     例年、もてぎでのSUPER GTは最終戦として比較的寒い時期に行われてきましたが、昨年のコロナ禍で行われたシリーズと同様、今年も年2回の開催で、1回目は真夏の7月開催となりました。ブレーキやタイヤ、車両とドライバーにも厳しいと言われるもてぎで、熱い戦いが繰り広げられました。
     今大会も、KeePer TOM'S GR Supra 37号車のシーズンエントリードライバーとして登録されているサッシャ・フェネストラズが入国できないため、代役として阪口晴南がドライブ。この阪口晴南が乗るはずだったGT300クラスのK-tunes RC F GT3 96号車は、TGR-DCドライバーの平良響が開幕2戦に続きドライブします。また、同じくGT300クラスのarto RC F GT3 35号車も、ナタポン・ホートンカムに代わり、ジュリアーノ・アレジが出場します。

    予選

     7日(土)、梅雨が明けたばかりのもてぎは、強い日差しに照らされ、猛烈な暑さとなりました。午後2時15分、気温33度、路面温度45度という灼熱のコンディションで、ノックアウト方式の予選が開始されました。
     Q1は2グループに分けて実施。A組では織戸学がアタックを担当したTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車が6番手タイムを叩き出しQ2へ進出。
    新田守男の96号車はコンマ2秒及ばず11番手。アレジの35号車は14番手、嵯峨宏紀のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車は15番手でQ1敗退となりました。
     Q1のB組では、開幕戦で3位表彰台を獲得した埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車を駆る川合孝汰が33kgのサクセスウェイトをはねのけ3番手タイムをマーク。三宅淳詞のたかのこの湯 GR Supra GT 244号車が5番手に入り、Q2進出を決めました。一方、前戦富士大会で勝利を飾ったSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT 60号車は河野駿佑がアタックしましたが、69kgのサクセスウェイトは厳しく、12番手でQ2進出を逃しました。
     Q2では、吉田広樹の52号車がまずトップに躍り出ると、堤優威の244号車がこれを塗り替え、ポールポジション獲得かと思われましたが、最後のアタックで惜しくも塗り替えられ、244号車は最前列2番手、52号車が2列目4番手グリッド。30号車は14番手からスタートすることとなりました。

    予選4番手のタイムを出した埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車(吉田 広樹/川合 孝汰)
    予選4番手のタイムを出した埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車(吉田 広樹/川合 孝汰)

    最後のアタックで惜しくも塗り替えられ予選2番手となった、たかのこの湯 GR Supra GT 244号車(三宅 淳詞/堤 優威)
    最後のアタックで惜しくも塗り替えられ予選2番手となった、たかのこの湯 GR Supra GT 244号車(三宅 淳詞/堤 優威)
    決勝

     18日(日)も好天に恵まれ、気温33度、路面温度は51度という厳しい暑さの中、午後1時10分に63周、300kmで争われる決勝レースのスタートが切られました。
     2番手スタートの244号車と4番手スタートの52号車が序盤は順位を守り、中盤のピットを終えると、4位、5位でのGR SUPRA同士のバトルを展開。2度にわたるFCYの後は、52号車の吉田が猛烈な追い上げを見せ、3位へと浮上。そのまま首位を争う2台に追いつき、終盤はトップ3による首位争いで観客を魅了しました。
     最後までバトルを繰り広げた52号車でしたが、惜しくも逆転には至らず、3位でチェッカー。今季2度目の表彰台を獲得しました。244号車も終盤順位を上げ、4位フィニッシュ。14番手スタートから着実な走りで順位を上げた30号車は8位でチェッカーを受け、今季初のポイント獲得を果たしました。

    スタートシーン
    スタートシーン

    猛追で観客を沸かせ、3位表彰台を獲得した埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車(吉田 広樹/川合 孝汰)
    猛追で観客を沸かせ、3位表彰台を獲得した埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車(吉田 広樹/川合 孝汰)

    SUPER GT 2021年 第4戦 もてぎ 決勝結果:GT300
    順位No.車名ドライバー周回所要時間/差グリッドSW
    12muta Racing Lotus MC加藤 寛規/阪口 良平581:54'05.407173
    211GAINER TANAX GT-R平中 克幸/安田 裕信581.576127
    352埼玉トヨペットGB GR Supra GT吉田 広樹/川合 孝汰581.819433
    4244たかのこの湯 GR Supra GT三宅 淳詞/堤 優威5810.821218
    54グッドスマイル 初音ミク AMG谷口 信輝/片岡 龍也5815.28759
    625HOPPY Porsche松井 孝允/佐藤 公哉5835.614812
    79PACIFIC NAC CARGUY Ferrariケイ・コッツォリーノ/横溝 直輝581'01.61310
    830TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT永井 宏明/織戸 学581'07.69114
    965LEON PYRAMID AMG蒲生 尚弥/菅波 冬悟581'13.4921169
    1018UPGARAGE NSX GT3小林 崇志/名取 鉄平581'14.82096
    1260SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT吉本 大樹/河野 駿佑581'38.8052369
    1396K-tunes RC F GT3新田 守男/平良 響581'39.6732215
    1831TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT嵯峨 宏紀/中山 友貴571 Lap29
    35arto RC F GT3ショーン・ウォーキンショー/ジュリアーノ・アレジ3622 Laps28