FUJI
SUPER GT 2022年 第4戦 富士
GT300 予選/決勝
SUPER GT第4戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE」が8月6日(土)、7日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。
前戦鈴鹿大会から2か月強の長いインターバルを経て、SUPER GTが再開。全8戦で戦われている今季SUPER GTの前半を締めくくる大会となります。
6日(土)、朝方は非常に濃い霧に包まれ、最初に予定されていた併催レースのFIA-F4予選はキャンセルに。しかし、その後なんとか視界はよくなり、午前中のSUPER GT公式練習は乾いていく路面の中で行われました。
午後3時、空は厚い雲に覆われ、気温は21度、路面温度は28度と8月としては異例に低いコンディションながら、路面はドライでノックアウト方式の予選が開始されました。
台数が多いため2グループに分けてQ1を実施。それぞれ上位8台がQ2へと進出します。
Aグループでは、吉田広樹の埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車が4番手、清水 英志郎のシェイドレーシング GR86 GT 20号車が5番手、河野 駿佑のSyntium LMcorsa GR Supra GT 60号車が6番手、三宅 淳詞のHACHI-ICHI GR Supra GT 244号車が7番手に入り、4台がQ2へと進出。
織戸学のapr GR86 GT 30号車は10番手、今大会3人目のドライバーとして加わった小高一斗がアタックを担当したapr GR SPORT PRIUS GT 31号車は12番手でQ2進出はなりませんでした。
B組では、堤優威がアタックしたmuta Racing GR86 GT 2号車が、最後に3番手に飛びこみ、ベテラン高木真一がアタックしたK-tunes RC F GT3 96号車も6番手につけて2台共にQ2進出を果たしました。
Q2では、新田守男の96号車が3列目6番手グリッドを確保。吉本大樹の60号車が7番手、川合孝汰の52号車が11番手、佐藤公哉の244号車が13番手、平中克幸の20号車が15番手、加藤寛規の2号車が16番手グリッドとなりました。
7日(日)は天候が回復。決勝レーススタートの1時間ほど前にやや強い降雨があり路面を濡らしましたが、スタートまでには止み、路面には僅かに湿っている場所が残っているものの、午後2時のスタート時点では太陽が顔を出し、気温26度、路面温度31度というコンディションの中、全車スリックタイヤで出走。久しぶりに静岡県警の白バイ、パトカーの先導によるパレードラップを経てフォーメーションラップが開始されましたが、路面コンディションによりフォーメーションラップが1周延長され、決勝レースは99周としてスタートが切られました。
スタート直後に244号車は他車と接触。244号車は早くもここでレースを終えることとなりました。
今大会は2回の給油ピットが義務づけられていますが、燃費やタイヤの摩耗などにより戦略が大きく異なります。特に様々な車種が出場するGT300クラスでは顕著で、1周目を終えたところで、52号車が1回目の給油義務を消化するためにピットイン。2号車、31号車も5周を終えたところでピットへ向かいました。
6番手スタートの96号車、7番手スタートの60号車はトップ10をキープし、96号車が17周目、60号車は20周目にピットイン。この時点で、先に入る作戦を採った52号車、31号車共に60号車、96号車よりも上位へとポジションを上げていました。
その後GT300クラスは、首位を争っていた車両に次々にトラブルが起こる波乱の展開となりましたが、そんな中、着実にトップ10圏内を争った60号車が順位を上げていき、4位でフィニッシュ。96号車も5位に入りポイント獲得を果たしました。早いピット作戦を採った31号車は23番手スタートから作戦を成功させて11位でフィニッシュ。52号車が14位、30号車が15位に入りました。
順位 | No. | 車名 | ドライバー | 周回 | 所要時間/差 | グリッド | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口 卓人/山内 英輝 | 91 | 2:35'41.213 | 2 | 29 |
2 | 11 | GAINER TANAX GT-R | 安田 裕信/石川 京侍 | 91 | 5.959 | 9 | 15 |
3 | 18 | UPGARAGE NSX GT3 | 小林 崇志/太田 格之進 | 91 | 17.52 | 5 | 45 |
4 | 60 | Syntium LMcorsa GR Supra GT | 吉本 大樹/河野 駿佑 | 90 | 1 Lap | 7 | 6 |
5 | 96 | K-tunes RC F GT3 | 新田 守男/高木 真一 | 90 | 1 Lap | 6 | 20 |
6 | 56 | リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R | 藤波 清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | 90 | 1 Lap | 10 | 99 |
7 | 50 | Arnage MC86 | 加納 政樹/阪口 良平/末廣 武士 | 90 | 1 Lap | 12 | |
8 | 87 | Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 | 松浦 孝亮/坂口 夏月 | 90 | 1 Lap | 14 | 9 |
9 | 88 | Weibo Primez ランボルギーニ GT3 | 小暮 卓史/元嶋 佑弥 | 90 | 1 Lap | 17 | 27 |
10 | 360 | RUNUP RIVAUX GT-R | 青木 孝行/田中 篤/柴田 優作 | 90 | 1 Lap | 18 | 2 |
11 | 31 | apr GR SPORT PRIUS GT | 嵯峨 宏紀/中山 友貴/小高 一斗 | 90 | 1 Lap | 23 | |
14 | 52 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT | 吉田 広樹/川合 孝汰 | 90 | 1 Lap | 11 | 27 |
15 | 30 | apr GR86 GT | 永井 宏明/織戸 学/平良 響 | 89 | 2 Laps | 19 | 9 |
18 | 2 | muta Racing GR86 GT | 加藤 寛規/堤 優威 | 89 | 2 Laps | 16 | 5 |
20 | シェイドレーシング GR86 GT | 平中 克幸/清水 英志郎 | 28 | 63 Laps | 15 | ||
244 | HACHI-ICHI GR Supra GT | 佐藤 公哉/三宅 淳詞 | 13 |