2025 Rd.5 SUZUKA

SUPER GT 2025年 第5戦 鈴鹿

    今季初勝利を挙げたDeloitte TOM'S GR Supra 37号車の笹原右京(左)、ジュリアーノ・アレジ(中)とチーム監督のミハエル・クルム(右)

    GT500 予選/決勝

    大嶋/福住組GRスープラが2位表彰台獲得

     2025年シーズンSUPER GTの第5戦「SUZUKA GT 300km RACE」が8月23日(土)、24日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
     全8大会で戦われている今季のSUPER GTも後半戦に入りました。ここまでの前半4戦では、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGRスープラ勢が4戦全てでポールポジションと優勝を飾り、ランキングでもトップ4を占める強さを見せています。そのため、サクセスウェイトも重くなってきているTGR勢ですが、チャンピオンを目指して、暑い鈴鹿の戦いに挑みました。
     全国的に猛暑が続く中にも関わらず、鈴鹿サーキットには土日2日間で48,000人ものお客さまが来場し、SUPER GTの魅力を満喫していました。

    予選

     23日(土)午後3時15分より、気温34度、路面温度47度と暑いコンディションの中、ノックアウト方式の予選が行われました。
     Q1では、阪口晴南のWedsSport ADVAN GR Supra 19号車が3番手。福住の14号車が67kgのサクセスウェイトにもかかわらず6番手。大湯都史樹のKeePer CERUMO GR Supra 38号車も74kgのサクセスウェイトを積みながら8番手タイムをマークし、上位10台が争うQ2進出を果たしました。
     Q2では大嶋の14号車が7番手グリッドを獲得しました。

    7番手グリッドを獲得したENEOS X PRIME GR Supra 14号車(大嶋和也/福住仁嶺)
    7番手グリッドを獲得したENEOS X PRIME GR Supra 14号車(大嶋和也/福住仁嶺)

    8番手グリッドを獲得したKeePer CERUMO GR Supra 38号車(石浦宏明/大湯都史樹)
    8番手グリッドを獲得したKeePer CERUMO GR Supra 38号車(石浦宏明/大湯都史樹)

    9番手グリッドを獲得したWedsSport ADVAN GR Supra 19号車(国本雄資/阪口晴南)
    9番手グリッドを獲得したWedsSport ADVAN GR Supra 19号車(国本雄資/阪口晴南)

    決勝

     24日(日)午後3時半より、52周で争われる決勝レースが行われました。この日も好天に恵まれ、気温は35度、路面温度52度と暑いコンディションの中でスタートしました。
     スタートでは大きな順位変動はありませんでしたが、2周目に4位の車両がコースオフし各車ひとつずつポジションアップ。
     5周目にはシケインでコースアウトしてクラッシュした車両が発生し、セーフティカーが導入。10周目に再スタートが切られると、6位の14号車福住が、再スタート直後のS字コーナーで見事なパッシングをみせて、5位へと順位を上げました。
     18周を終えたところで、38号車や1号車を含む7台がドライバー交代のためピットイン。翌周には首位の車両もピットへ向かい、14号車は20周終了でピットイン。迅速なピット作業にも助けられ、大嶋の14号車はピットを終えた組の2位でコースに復帰しました。
     19号車、39号車、37号車の3台のGRスープラはピットを遅らせる作戦に出ましたが、37号車は30周目に右後輪がバーストし、自力でピットへ戻ったものの最後尾へと後退。
     32周目、39号車が関口からフェネストラズへと交代し、全車がドライバー交代のピットを済ませました。
     これで2位へ浮上した14号車の大嶋は、重いサクセスウェイトながらハイペースで首位を追い、一時はその差は約1秒差に縮まりました。
     後方では、フェネストラズの39号車が猛烈な追い上げ。10位でコースに復帰したあと、38周目に9位、41周目には1号車をパスし8位、45周目に7位へと次々に前車をパス。
     残り5周となった48周目、タイヤをバーストした車両からコース上に破片が散らばったためフルコースイエロー(FCY)が出され、翌周解除されると、その直後に6位の38号車石浦が前車をパスして5位へ。フェネストラズの39号車も50周目に6位へとポジションアップを果たしました。
     大嶋の14号車は最後まで僅差で首位を追いましたが逆転には至らず。それでも67kgのサクセスウェイトを搭載しながら7番手スタートから2位でチェッカーを受け、今季3度目の表彰台を獲得。大嶋/福住組の14号車はドライバーズランキングでも1号車に続く2位に浮上しました。
     石浦の38号車が5位、フェネストラズの39号車が6位。1号車は100kgのサクセスウェイトに苦しみながらも13番手スタートから9位まで順位を上げ、貴重なポイント獲得を果たしました。

    決勝レーススタートシーン
    決勝レーススタートシーン

    2位表彰台を獲得したENEOS X PRIME GR Supra 14号車(大嶋和也/福住仁嶺)
    2位表彰台を獲得したENEOS X PRIME GR Supra 14号車(大嶋和也/福住仁嶺)

    5位フィニッシュを果たしたKeePer CERUMO GR Supra 38号車(石浦宏明/大湯都史樹)
    5位フィニッシュを果たしたKeePer CERUMO GR Supra 38号車(石浦宏明/大湯都史樹)

    6位でフィニッシュしたDENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)
    6位でフィニッシュしたDENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)

    ENEOS X PRIME GR Supra 14号車 ドライバー 大嶋和也:

     なんとか2位表彰台をゲットすることができました。前回、仁嶺が良いレースをしてくれてサクセスウェイトも結構積んでいたので、予選は苦戦しましたが、決勝ではしっかり僕らの実力を出し切ることもできました。運にも恵まれたのか、ピットアウトしたときにかなり良い位置で戻れたのも大きいです。仁嶺が早い段階で64号車をパスして良いペースで走ってくれたのと、ピット作業が速かったというのと、アウトラップでかなりプッシュしたのが今回のレースのポイントだったと思います。

    ENEOS X PRIME GR Supra 14号車 ドライバー 福住仁嶺:

     結果的に2位でしたけれども、十分すぎる結果かなと思います。僕が前半を走ってピットに入り、チームの皆が頑張ってくれてすごく速くピット作業を終えてくれたのと、その後、大嶋選手がすごい速いアウトラップだったおかげでこの順位で追われたと思うので、チームの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。これでサクセスウェイトもさらに重くなりますが、次もこういうレースができるようにコツコツ頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

    SUPER GT 2025年 第5戦 鈴鹿 決勝結果:GT500
    順位No.車名ドライバー周回所要時間/差グリッドSW
    123MOTUL AUTECH Z千代勝正/高星明誠521:47'10.646218
    214ENEOS X PRIME GR Supra大嶋和也/福住仁嶺525.768767
    33Niterra MOTUL Z佐々木大樹/三宅淳詞5216.569312
    416ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16大津弘樹/佐藤蓮5217.8441
    538KeePer CERUMO GR Supra石浦宏明/大湯都史樹5221.454874
    639DENSO KOBELCO SARD GR Supra関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ5222.5401548
    764Modulo CIVIC TYPE R-GT伊沢拓也/大草りき5223.56569
    812TRS IMPUL with SDG Z平峰一貴/ベルトラン・バゲット5225.197549
    91au TOM'S GR Supra坪井翔/山下健太5225.62513100
    10100STANLEY CIVIC TYPE R-GT山本尚貴/牧野任祐5233.7291052
    1237Deloitte TOM'S GR Supra笹原右京/ジュリアーノ・アレジ521'06.2281175
    1419WedsSport ADVAN GR Supra国本雄資/阪口晴南511 Lap923

    ※SW:サクセスウェイト(kg)