2025 Rd.6 SUGO
SUPER GT 2025年 第6戦 SUGO

GT500 予選/決勝
2025年シーズンSUPER GTの第6戦「SUGO GT 300km RACE」が9月20日(土)、21日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。
全8大会で戦われている今季のSUPER GTも残すところ3戦。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGRスープラ勢はこれまでの5戦中4勝をあげ、ランキングでもトップ4を占める強さをみせています。シーズン中のサクセスウェイト(SW)が最も重くなる今大会ですが、チャンピオン獲得へ向け、全チーム少しでも多くのポイントを獲得すべくSUGO戦に挑みました。
年に一度の東北での開催ということもあり、2日間で26,900人の熱心なモータースポーツファンがSUGOに集結しました。
20日(土)、朝方は雨が残ったものの、昼過ぎにはほぼ路面は乾いた状態に。午後2時5分より、曇り空、気温20度、路面温度26度と涼しいコンディションの中でノックアウト方式の予選が行われました。
Q1は全15台が出走し、上位10台がQ2へと進出。39号車を駆る関口がコースレコードを破るトップタイムをマーク。Deloitte TOM'S GR Supra 37号車の篠原右京が5番手。ランキング首位でSW100kgのau TOM'S GR Supra 1号車は坪井翔が最後に7番手に飛びこむ健闘。KeePer CERUMO GR Supra 38号車とENEOS X PRIME GR Supra 14号車もそれぞれ石浦宏明と福住仁嶺が好アタックで8番手、10番手に入り、GRスープラ勢は5台がQ2進出を果たしました。
Q2では39号車のフェネストラズがGRスープラ勢最上位となる2番手グリッドを獲得しました。
21日(日)午後1時40分、空には雲がかかっているものの、気温24度、路面温度32度と過ごしやすい秋晴れの下で、84周で争われる決勝レースがスタートしました。
2番手グリッドの39号車関口はスタートから激しい追撃を見せ、6周目に見事なオーバーテイクで首位に浮上。12番手スタートの19号車国本も徐々に順位を上げていきました。
一方、4番手からスタートを切った山下の1号車はペースが厳しく、サクセスウェイトの重いGRスープラ勢はポイント圏外へと順位を落とすこととなってしまいました。
28周を終えたところから各車ドライバー交代のためピットインを進めていく中、首位の39号車はそのまま関口が走り続け、ちょうど折り返しとなる42周を終えたところでピットインし、フェネストラズへと交代。関口が最後までハイペースで周回を重ねたことと、迅速なピット作業により、2位とは10秒ほどの差を付けて首位のままコースに復帰しました。
45周目、GT300の26号車がピットロード出口にストップしたことでこの日2度目のフルコースイエロー(FCY)となり、48周目にこれが解除されましたが、その直後、ストレート上で激しい多重クラッシュが発生。ドライバーは全員無事でしたが、レースは赤旗となり、車両排除と破損したピットウォール等の修復のために長い中断を余儀なくされました。
1時間ほどの中断の後、午後4時に走行が再開されましたが、レースは最大延長時刻の午後4時半までに84周を走り切ることができなくなり、残り30分のタイムレースとなりました。セーフティカー先導で4周した後、残り20分強で本格戦が再開。首位を行くフェネストラズの39号車はそれまでに築いたマージンが帳消しとなり、サクセスウェイトの軽い後続からの猛追を受けることに。GT300クラスの車両をかいくぐりながら懸命に防戦しつづけましたが、ファイナルラップの馬の背コーナーで並ばれ、SPコーナーで先行を許して2位へ。39号車はそのまま2位でチェッカーを受け、今季2度目となる表彰台を獲得。39号車の2人はランキングでも3位に浮上しました。
重いサクセスウェイトに苦しみ、ポイント圏外での走行を強いられていた他のGRスープラ勢も最後に追い上げを見せ、37号車が5位、14号車が7位、1号車が9位、19号車が10位でポイント獲得を果たしました。
自分のスティントではちょっと辛い部分もありましたが、みんな結構良い時、悪い時が同じスティントの中であったりしてうまくごまかせて、良い走りができたかなと思います。ただ、最後ちょっとすごい速い車がいて、あと半周ぐらいというところで抜かれてしまったのは非常に悔しいですが、今週通してポジティブな点として、車の調子が戻ったので、後半戦ラスト2戦も全然優勝狙える自信もあります。今回は悔しいですけど、ラスト2戦でリベンジしたいと思います。応援ありがとうございました。
難しいレースでした。ファイナルラップまでトップを走っていただけに悔しい結果です。フリー走行も含め、週末を通してペースは良かったです。しかし残念ながら、24号車とサクセスウェイト差が大きすぎましたし、彼らはレース全体を通して我々より速かったです。セーフティカーやFCYも、我々には不利に働きました。悔しいですが、それでも2位は悪くない結果です。昨日の予選と今日の決勝レースで雄飛は素晴らしい走りを見せてくれました。レース終盤にトップの座を失ったのは残念でしたが、全体的には満足すべき結果だと思います。今日の結果で、ランキング3位に浮上できたことは大きいです。今季ここまで厳しい戦いが続いてきただけに、チーム全体として大きな進歩を遂げられて、本当に嬉しいです。次は最終戦のひとつ前となるオートポリス戦です。ベストを尽くします。ガンバリマショウ。
順位 | No. | 車名 | ドライバー | 周回 | 所要時間/差 | グリッド | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 24 | リアライズコーポレーション ADVAN Z | 松田次生/名取鉄平 | 70 | 2:44'59.658 | 5 | 1 |
2 | 39 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ | 70 | 0.649 | 2 | 58 |
3 | 17 | Astemo CIVIC TYPE R-GT | 塚越広大/小出峻 | 70 | 0.886 | 8 | 24 |
4 | 16 | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 | 大津弘樹/佐藤蓮 | 70 | 1.012 | 1 | 18 |
5 | 37 | Deloitte TOM'S GR Supra | 笹原右京/ジュリアーノ・アレジ | 70 | 1.469 | 10 | 75 |
6 | 100 | STANLEY CIVIC TYPE R-GT | 山本尚貴/牧野任祐 | 70 | 2.792 | 15 | 54 |
7 | 14 | ENEOS X PRIME GR Supra | 大嶋和也/福住仁嶺 | 70 | 3.652 | 9 | 97 |
8 | 8 | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 | 野尻智紀/松下信治 | 70 | 6.148 | 11 | 43 |
9 | 1 | au TOM'S GR Supra | 坪井翔/山下健太 | 70 | 6.420 | 4 | 100 |
10 | 19 | WedsSport ADVAN GR Supra | 国本雄資/阪口晴南 | 70 | 7.764 | 12 | 23 |
11 | 38 | KeePer CERUMO GR Supra | 石浦宏明/大湯都史樹 | 70 | 13.538 | 7 | 86 |
※SW:サクセスウェイト(kg)