参戦15台すべてが新型車となって例年以上の激戦となった2017年のSUPER GT GT500クラス。これを制したのはKeePer TOM'S LC500、平川亮選手/ニック・キャシディ選手です。この2人を祝福に訪れたのは、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ(以下、エアレース)のマスタークラスで今年チャンピオンとなったTeam FALKEN 室屋義秀選手です。室屋選手はレクサスがパーソナルスポンサーとなり、世界7カ国で全8戦に参戦。4勝を挙げて念願の初タイトルを獲得。SUPER GTの第5戦富士では素晴らしいフライトパフォーマンスを披露し、SUPER GTファンを驚かせました。さあ、陸と空、主戦場の異なる気鋭の2組が今、膝を交えてトーク、スタートです!
前編 「憧れを現実にするそれぞれの道程」
GT500史上最年少チャンピオンとなった平川選手とキャシディ選手。対して室屋選手は、日本のスカイスポーツの先駆者だけに苦労して、44歳での初タイトルでした。過ごした環境も違う3人が、なぜレースの道を目指し、夢を実現できたのか? お互いの歩みを語り合います。 そして、話題はいよいよSUPER GTとエアレースの競技内容に。空と陸のモータースポーツは何が違って何が同じなのか?
後編「それぞれにおもしろい空と陸の戦い」
前編の終盤でエアレースとSUPER GTの競技の違いや同じところなどが話題となりました。後編でも引き続きお互いのレースのことが、まず話題となりました。なかでもレース中に掛かるGの話ではお互いに驚きの状況が語られます。そして、タイトル獲得に苦労した今シーズンや新型車であるLC500のこと、そして互いのチームによる支援と開発など3人の話題は尽きません。室屋選手は平川選手を敵にしたくないとか!?
プロフィール
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室屋 義秀
(むろや・よしひで)1973年1月27日生まれ、福島県在住。
大学生時代からグライダーに乗り、20歳で飛行機のライセンスを取得。23歳で世界トップクラスのエアロバティックス(曲技飛行)を見て衝撃を受けて、エアロバティックスの腕を磨き、日本の第一人者となる。1999年からふくしまスカイパークに拠点を置き、国内外のエアショーに参加。2009年よりレッドブル・エアレースに参戦を開始(2011〜13年はシリーズが中止)し、昨年の千葉大会で初優勝。今季は8戦4勝を挙げて、マスタークラスのワールドチャンピオンとなった。 -
聞き手:ピエール北川
(ぴえーる・きたがわ)1970年6月2日生まれ。
仲間内でのカート大会で行ったものまね的なレース実況がうけたことが高じて、レースアナウンサーの道へ。ピエールはその時からの芸名で、生粋の日本人だ。鈴鹿サーキット専属などを経てフリーとなり、現在はSUPER GTとスーパーフォーミュラの公式アナウンサーやテレビのモータースポーツ中継の実況を務めている。
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