アバウト

スーパー耐久とは
スーパー耐久とは

量産車を使用する、日本の“ハコ”レースの最高陣

『スーパー耐久シリーズ』とは、誰でも購入できる『市販車』を用いて、複数のドライバーが組んで争う耐久レースである。その長さは全6戦のうち3戦が3時間で、残る3戦は4時間、5時間、9時間と、バリエーションがあるのも特徴のひとつ。排気量や駆動方式の違い等で6クラスに分けられ、メルセデス、フェラーリ、GTRなどのスーパーカーから、Vitz、デミオなどのコンパクトカーまで、豊富な車種バリエーションが特徴。近年は、年間エントリーだけで50台を超えるなど、エントリーの多さも注目。2016年からは、更に多くの参加が可能なように、3時間レースは2グループに分けて行われることとなった。

歴史の長さは大いに自慢とするところであり、前身であるN1耐久ラウンドシリーズのスタートから数えること、2016年で四半世紀となる25年目に突入。『参加型レース』であることを前面に打ち出していることから、大半を占めるのはレース経験の長いジェントルマンドライバーではあるものの、近年は若手プロドライバーや、往年の名ドライバーも増えつつある。そういったドライバーたちの参加によって、レベルだけでなくマナーの向上もはかられたことが、人気を高める要素にもなった。

CLASS

ST-Xクラス

  • ST-X
車両 FIA GT3公認車両
 

ST-1クラス

  • ST-1
車両 3501cc 以上の車両でSTO
(スーパー耐久機構)が認めた車両

ST-2クラス

  • ST-2
車両 2001cc ~ 3500ccまでの
4 輪駆動車両

ST-3クラス

  • ST-3
車両 2001cc ~ 3500ccまでの
2 輪駆動車両

ST-4クラス

  • ST-4
車両 1501cc ~ 2000ccまでの車両

ST-5クラス

  • ST-5
車両 1500cc 以下の車両

2016年開催スケジュール

日本
3.6

テストデー もてぎ

日本
4.2-3

第1戦 もてぎ 5時間レース

日本
5.14-15

第2戦 SUGO 3時間レース

日本
6.11-12

第3戦 鈴鹿 4時間レース

日本
9.3-4

第4戦 富士SUPER TEC 9時間レース

日本
10.22-23

第5戦 岡山 3時間レース

日本
11.19-20

第6戦 オートポリス 3時間レース

スーパー耐久レースの見どころ

6クラスのうち、最速を誇るST-Xクラスはメーカーによって製作された、FIA-GT3車両によって競われるが、その他のクラスの車両は、原則として大きな改造が許されていない。市販レースパーツへの交換は許されるが、レーシングカーとして完全形態ではないことから、『スーパー耐久シリーズ』では単純にクルマを速くするだけでは、必ずしも結果に直結しない。まず何より求められるのは壊れない、壊さない走り。その上で6クラスには明確な速度差があるため、特にコーナーではいかに上手に抜いていくか、抜かれるかで秒単位の違いが生じてしまう。接触など、もちろん御法度。さらにレース中に義務づけられるピットストップを、どれだけタイミング良く、どれだけ短時間で給油やタイヤ交換など作業を済ませるか。チームの総合力が勝敗を決することが多い。

86/BRZが挑んでいるST-4クラスは、資金的に比較的参入しやすい2000~1501ccの車両によって争われることから、シリーズ最大、常時20台以上が参戦。トヨタ、ホンダ、スバル、マツダの国産勢に加え、FIATアバルトなども参戦し、毎レース大激戦。レース中に何度もトップが入れ替り、耐久レースでありながらスプリントばりのバトルが絶えず繰り広げられている。昨年の最終戦鈴鹿大会では、52号車埼玉トヨペット86と13号車エンドレス86が、「前でゴールしたほうがチャンピオン」という大激戦をラスト10数周にくり広げ、グランドスタンドの観客をくぎ付けにした。

本年は3時間レースの際は、第1グループ(ST-X、ST-1、ST-2、ST-3)と第2グループ(ST-4、ST-5)に分けられるため、これまではより速いクルマの陰に隠れてしまいがちだったST-4クラスも、これからは総合優勝を競えることに! バックミラーをそれほど気にせずに済むバトルが、ドライバーだけでなく観客までをも今まで以上に魅了することだろう。

RULE

参戦車両の分類

排気量や駆動方式などで6クラスに分類

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タイヤの使用制限

予選用ドライタイヤ8本、決勝用ドライタイヤ4本を使用可能

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予選順位の決定方法

A/B両ドライバーの最速ラップの合計で決定

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決勝レースのフォーマット

ローリングスタート。最低2回のドライバー交代義務。ピット作業の人数制限など。

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POINT SYSTEM

全戦のポイントを集計し、最も獲得ポイントが多いチームをシリーズチャンピオンとする。もし同点の場合は1位の回数が多いチームに与えられる。

レース距離が、3時間または300km以上の場合

決勝順位 優勝 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位 ボールポジション
ポイント 20 15 12 10 8 6 4 3 2 1 1

レース距離が、5時間または700km以上の場合

決勝順位 優勝 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位 ボールポジション
ポイント 30 22.5 18 15 12 9 6 4.5 3 1.5 1

レース距離が、12時間または1400km以上の場合

決勝順位 優勝 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位 ボールポジション
ポイント 45 35 27 23 18 13 9 7 5 3 1

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