9時間レースの舞台は世界屈指のハイスピードサーキット 富士スピードウェイ
大嶋和也選手が加わり、86号車は2連勝を目指す！

　これまで、富士スピードウェイはストレートスピードの勝るホンダ勢に対して86は不利と言われていたが、マシンの進化・熟成と高速コーナーをはじめとするコーナリング性能の高さを活かした走りにより、TOYOTA Team TOM’S SPIRITは2014年に2位、2015年に3位を獲得している。

　更に、今年は昨年の8時間＋1時間となる9時間の長丁場の決勝レースとなっているため、マシンの速さだけでなく、信頼性やレース戦略、ピット作業なども勝利のキーワードとなりそうだ。

　また、今回は9時間のレースと言うこともあり、松井孝允／井口卓人／蒲生尚弥選手のレギュラードライバー陣に加え、ニュル24時間やスーパーGT GT500クラスで活躍しTOYOTA GAZOO Racingでは3人のドライバーの兄貴格でもある大嶋和也選手が加入。ドライバーはもちろん影山正彦監督やメカニックを含め、チームのモチベーションも非常に高い。

　第4戦は2016スーパー耐久シリーズ最長となる生き残りをかけたサバイバル戦だが、シーズン折り返しの重要なレースでもある。チームは前回優勝のいい流れのまま、再び表彰台の中央を目指す。

　耐久レースの面白さは、レース時間が長いので同じ場所に留まらずに色々な場所に移動して観戦できるのが醍醐味だ。S耐は観戦券でパドックエリアにも入場可能なのも嬉しいポイントの一つだ。富士スピードウェイは世界でも数少ない約1.5kmに渡るストレート、高速コーナーが続く前半セクション、複合コーナーが連続する後半セクションと1周の中に様々なコースレイアウトが凝縮されているため、観戦するコーナーによって色々な顔も見せる。バトル模様や各マシンの性能差や特徴などをチェックするのも面白い。移動は場内シャトルバスが利用可能だ。また、今回は9時間と長丁場のため、各チームのピット作業にも注目してほしい。

　グランドスタンド裏の「イベント広場」では、子供から大人までクルマを楽しめる「TOYOTA GAZOO Racing PARK」が併催される。Ｇ'sやカートをドライブできたり、AKB48 Team 8のスペシャルライブ、じゃんけん大会など、レース中にも様々なイベントが予定されているため、そちらも注目してほしい。
　また、レース途中にお腹が空いたら、グランドスタンド裏の「ショッピングテラス」やパドック裏の「レストランORIZURU」を利用するのがベストだ。ショッピングテラスのメニューは全てテイクアウト可能、レストランORIZURUはアドバンコーナーや富士山を望みながら食事が可能なビュースポットでもある。