FIA-F4選手権が開幕。トヨタの支援を受ける18歳の小川颯太(トムススピリット)が悪天候での予選グリッドから追い上げ、第1戦は5位、第2戦は6位フィニッシュを果たしました。
4月7日(土)8日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットでFIA-F4選手権の第1大会(第1戦、第2戦)が行われました。
カートレースなどからのステップアップ、フォーミュラレースの入門カテゴリーとして2015年から世界基準のレギュレーションで開催されている日本のFIA-F4。今季も明日のトップドライバーを夢見る多くのドライバー達が参戦することとなりました。
今季はFTRS(フォーミュラトヨタ・レーシングスクール)のスカラシップドライバーとして、昨年最終大会にスポット参戦した18歳の小川颯太(TOM'S SPIRIT)がフル参戦。昨年デビュー戦で6位/9位とその速さの片鱗を示した小川の活躍に期待がかかりました。
7日(土)は、前日の暖かい天候から一転、気温8度と肌寒くなる中、前夜の雨の影響もあり、コースの一部がやや濡れた状態で午前8時10分から予選(30分間)が行われました。
難しいコンディションの影響もあったのか、予選は2回の赤旗中断に見舞われました。最後は残り4分で再開され、多くのドライバーがここでタイムを更新。セッション中には3,4番手に付けることもあった小川でしたが、この最後のアタックで他社に引っかかり、ベストタイムで9番手、セカンドベストタイムで8番手に留まりました。その後、ペナルティを受けた車両があったため、小川は第1戦8番手、第2戦は7番手からスタートすることとなりました。
予選の後、SUPER GTの公式練習を挟んで午後1時50分、まだ寒さは残るもののやや日も顔を出し、ドライコンディションで第1戦の決勝レース(15周)のスタートが切られました。
8番手スタートの小川は、序盤順位をキープ。前半戦はタイヤの暖まりに苦戦したものの、タイヤが暖まり始めてからはペースアップ。
徐々に差を詰め、ペナルティ車両により7位にポジションを上げると、残り4周、バトルを繰り広げていた前走車を2台まとめてパスし、5位でフィニッシュ。3戦目で自身最高位となるトップ5フィニッシュを果たしました。
8日(日)も天気は回復したものの、この季節としては肌寒いコンディションの中、午前8時35分に第2戦決勝(15周)が開始。7番手グリッドの小川は、スタートでひとつポジションアップ。今回も前半はタイヤが暖まらず、後続から追撃を受ける形となりましたが、何とかポジションをキープ。後半になってタイヤが暖まると、じりじり後続との差を広げていき、6位でチェッカーを受けました。