2018年レポート

FIA-F4 2018年 第3,4戦 富士
F4復帰戦となった19歳小高一斗が3位/2位表彰台獲得

2018.05.07(月)- 13:30配信

 フォーミュラレースの入門カテゴリーとして人気を集めるFIA-F4選手権の第2大会が5月3日(木)4日(金)の両日、富士スピードウェイで開催されました。今季、トヨタは同シリーズに参戦する2人の若手ドライバーを支援。今季から同シリーズにフル参戦となる18歳の小川颯太(TOM'S SPIRIT)に加え、今大会より、2016年に同シリーズに参戦していた19歳の小高一斗(TOM'S SPIRIT)もシリーズに復帰することとなりました。

 32台ものエントリーを集めた今大会、予選の行われた3日(木)は前夜から続く激しい雨が朝まで残り、予選開始時にはほぼ雨は止んだものの、完全なウェットコンディションで午前8時に開始されました。
 30分間のセッションとして開始された予選でしたが、徐々に霧が濃くなっていき、残り10分強を残して赤旗中断。そのまま予選は終了することとなってしまいました。前日までの練習走行で上位に付ける速さを見せていた小高でしたが、タイヤのグリップ不足に苦しみ、調整のためにピットへ向かったところで赤旗中断となってしまったため、ベストタイムで決まる第3戦は6番手、セカンドベストタイムで決められる第4戦は5番手グリッドに留まりました。
 小川もウェットコンディションでペースが上がらず、第3戦は15番手、第4戦は16番手からスタートを切ることとなりました。

 予選の後、霧は更に濃さを増し、午前中に予定されていたSUPER GTの公式練習走行はキャンセルに。この影響で午後のスケジュールが変更され、当初午後1時5分から予定されていた第3戦決勝は、午後1時45分に開始されることとなりました。
 昼過ぎには天候も回復。やや風は冷たいものの太陽も顔を出す中で、15周で競われる第3戦決勝レースがスタート。3列目6番手からスタートを切った小高は、直前の車両がエンジンストールしかけて失速したのを間一髪で避け、4位へとポジションアップ。その勢いで前者を激しく攻め、2周目のTGRコーナー(1コーナー)進入で並びかけると、続くコーナーでパス。3位へ浮上しました。
 その後は、2秒ほど離れた前車とほぼ同ペースで周回を重ね、終盤には後続の追い上げも受けましたが凌ぎ切り、3位でチェッカー。ほぼ1年のインターバルを経ての復帰戦で表彰台を獲得しました。
 小川はシフト系のトラブルに見舞われ苦戦。11位、12位あたりでのバトルを繰り広げ、11位でチェッカーを受けました。

 4日(金)は一転朝から好天に恵まれ、午前8時50分より第4戦決勝(15周)がスタート。5番手スタートの小高はポジションを守って1周目を終えると、2周目に4位へ。その後一旦は前との差が開くも、前の数台がバトルを繰り広げる間にこの差を詰めていき、終盤には3、4台での2位争いに。このバトルを上手く制した小高は2位でチェッカー。第3戦に続き2戦連続での表彰台獲得となりました。
 小川はスタートで一気にポジションを上げ、7位、8位あたりでのバトルを展開。8位でチェッカーを受けましたが、ストレートで前車をパスした際にイン側のゼブラゾーンに入ってしまったとして、走路外追い越し違反のペナルティ(結果に40秒加算)を科され、21位でレースを終えることとなりました。

No.1 小高一斗(TOM'S SPIRIT)
No.36 小川颯太(TOM'S SPIRIT)
2戦連続の表彰台を獲得した 小高一斗(TOM'S SPIRIT)