2018年プレスリリース

　全日本F3選手権の第2大会(第3戦、第4戦)が5月26日(土)と27日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。
　若き次世代のトップドライバー候補がしのぎを削るF3。今季の全日本F3には、TDP（トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム）ドライバーとして先週23歳になったばかりの坪井と18歳の宮田の2名を支援しています。
　開幕となった前大会から1か月。シリーズは間を空けての開催となりましたが、坪井、宮田共にこの間に行われたSUPER GTなど他カテゴリーでのレースでも大活躍。F3での成長ぶりに注目が集まりました。

　26日（土）は好天。気持ちの良い季候の下で午前10時20分から30分間で予選が行われました。まず全車アタックを行い、ここでは宮田がトップタイムをマーク。0.017秒差の2番手に坪井がつけました。
　セッション中盤、一旦ピットへ戻り再アタックへ。残り5分あたりからアタックラップに入りましたが、その直後にクラッシュ車両が発生。最初にタイムをマークしていた坪井以降の車両はタイムが無効となり、唯一アタック出来た坪井がタイムを更新して、ベストタイムによる第3戦、セカンドベストタイムで決定される第4戦共にポールポジションを獲得。宮田は第3戦2番手、第4戦はアタックが出来なかったため3番手グリッドから決勝レースに挑むこととなりました。

　予選の後、予定よりも15分遅れの午後3時15分に第3戦の決勝レース（18周）のスタートが切られました。
　ポールポジションの坪井が絶好のスタートを切り、最前列イン側の宮田も2位をキープ。2台の差は4周目に1.5秒ほどに開くと、その後はほぼ同タイムのまま推移。2台はファステストタイムをお互いに更新し合うこととなり、どちらがファステストタイムの1ポイントを得るか、という争いになりました。
　5，6周目とファステストタイムを縮めていく坪井に、宮田は100分の数秒という僅差で迫り、7周目には宮田がファステストを更新すると、翌週は坪井が再度塗り替えるという展開。10周目に宮田が1分13秒台に入れたが、坪井は13周目に意地を見せてこのタイムを上回り、最後は宮田に2秒ほどの差を付けてトップチェッカー。前戦に続くポール・トゥ・ウィン、ファステストタイムもマークして完全勝利を飾りました。宮田は後続に9秒ほどの差を付けての2位フィニッシュとなりました。

　27日（日）も好天。午前10時10分に、第3戦よりやや長い25周で争われる第4戦決勝レースがスタートしました。
　ポールポジションの坪井は今回もスタートを決めましたが、イン側最前列の車両がやや送れたところに、アウト側2列目、3番手スタートの宮田が好ダッシュを決めて2位に浮上。前日の第3戦に続き、1周目からTDPドライバーの2台がレースをリードする形となりました。
　またも序盤からファステストを塗り替え合う争いとなる中、宮田は1秒ほどの差を保ってついて行きましたが、中盤にはじりじりと引き離され、一旦2台の差は2秒ほどに。
　しかし、レースが折り返しを過ぎると再び宮田が差を詰めていき、17周目には1.2秒を切りましたが、猛追もそこまで。坪井が再びペースを上げ引き離して行きました。
　坪井は3戦連続となるポール・トゥ・ウィンで今季開幕からの4連勝を飾りました。宮田は3位以下に18秒もの大差をつけての2位となりましたが、最後の2周で意地を見せ、ファステストラップを更新。貴重な1ポイントを獲得しました。