2018年プレスリリース

全日本F3選手権の第4大会（第7戦、第8戦）が7月28日（土）に岡山県の岡山国際サーキットで開催されました。今季の全日本F3には、TDP（トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム）支援ドライバーとして坪井と宮田の2名がフル参戦中。シリーズ3年目の23歳坪井は開幕から5連勝を飾り目下ランキング首位につけています。シリーズ参戦2年目、今季はSUPER GTにも参戦している18歳の宮田は前戦富士での第6戦で念願のF3初勝利を達成しました。
　今大会はスーパーフォーミュラとの併催ではなく、F3単独での開催。当初は28日（土）に予選と第7戦決勝、29日（日）に第8戦と第9戦決勝、という1大会3レース制として予定されていました。
　しかし、週末にかけて日本に接近中の台風の影響を鑑み、第7戦決勝の時間を繰り上げ、第8戦も28日（土）に行うことに。そして、29日（日）の走行は全てキャンセル（第9戦決勝の代替戦については今後協議の末発表）となりました。

空に雲は多いもののまだ雨はなく、前日までに比べればやや涼しさを感じる気温30度、路面温度39度というコンディションで午前10時20分に30分間の予選が開始。ベストタイムで第7戦、セカンドベストタイムで第8戦の決勝スターティンググリッドが決定されました。
　各車セッション開始と同時にコースインし、4周目あたりからアタック開始。4周目に坪井がトップタイムをマークすると、5周目に宮田がこれに0.01秒差まで迫りましたが、惜しくもトップには届かず。
　1度目のアタックを終えて、一旦ピットへ戻った後、坪井、宮田らの上位勢は残り10分ほどで2度目のアタックへ。ここで宮田が0.3秒ほどタイムを更新し、トップへ浮上。坪井はこの周ではタイム更新ならず、次周のアタックに入ったところで、コース上でストップした車両が出たため赤旗に。予選セッションはそのまま終了となり、第7戦は宮田がポール、坪井が2番手。セカンドベストタイムにより決まる第8戦は坪井がポール、宮田が2番手からスタートを切ることとなりました。

第7戦決勝は、当初午後3時50分から25周で行われる予定でしたが、天候を考慮し、午後1時55分とスタート時間が早められ、レース距離も18周へと短縮して行われることとなりました。スタート直前に僅かに雨粒が感じられたものの、その後雨は降ることなく、ドライコンディションでレースのスタートが切られました。
　ポールポジションの宮田が順当なスタートを切ったのに対し、2番手グリッドの坪井はやや出遅れて序盤戦へ。それでも3位以降を大きく引き離し、2台でのマッチレースとなりました。
　2位で追う坪井は、首位宮田に1秒以内の差で追走を続けましたが、逆転のチャンスは見出せず、宮田がポール・トゥ・ウィンで前戦に続き2連勝。坪井は2位となりましたが、意地を見せ決勝レース中のファステストラップをマーク。貴重な1ポイントを追加しました。

かなり日も傾いてきた午後5時25分、1日繰り上げてのスタートが切られた第8戦（18周）は、最前列2番手グリッドの宮田が好スタートを切りましたが、ポールポジションの坪井もまずまずのスタートで、順位は変わらないまま1周目へ。
　その後、セクター1では宮田が僅かに速いものの、セクター2は坪井が上回り、1周のトータルでは坪井がほんの僅か速いという状況で、3位以下を引き離しながら、トップを争う2台の差がほんの僅かずつ開いていく展開となりました。
　結局2台はファイナルラップまで僅差のラップタイムで周回を重ねチェッカー。坪井が今季6勝目を挙げました。坪井はここでもファステストラップをマークし、ポール・トゥ・ウィンでのフルポイント獲得となりました。宮田は今季5度目の2位。天候のため2戦のみの実施となった岡山ラウンドは、TDPドライバーの2人がそれぞれ勝利を分け合い、両レースで1-2フィニッシュという結果で終えました。