2018年プレスリリース

全日本F3選手権の第5大会(第10戦、第11戦、第12戦)が8月18日(土)と19日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催されました。
　8大会、全19戦で戦われる2018年シーズンの全日本F3も後半戦に入りました。スーパーフォーミュラとの併催となった今大会は、1大会3レース制で実施されました。
　今季の全日本F3には、TDP（トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム）ドライバーとして、F3フル参戦3年目の坪井 翔（カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S）と、参戦2年目の宮田 莉朋（カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S）がTOYOTA GAZOO Racingのサポートにより出場しています。
　ここまでのシリーズ前半戦、23歳の坪井が開幕から敵無しの連勝を続けてきましたが、宮田が第6戦、自身F3での初勝利を挙げて坪井の連勝は5でストップ。第7戦も宮田が連勝しましたが、第8戦は坪井が意地を見せ今季6勝目。シリーズを大きくリードして後半戦に臨むこととなりました。

18日（土）、気温21度と過ごしやすい気候の下、午前8時20分から30分間の予選を実施。ベストタイムで第10戦のグリッド、セカンドベストタイムで第11戦のグリッドが決定されます。
　全車セッション開始と同時にコースイン。4周目から本格的なアタックに入ると、坪井と宮田が互いにトップタイムを塗り替え合う展開に。
　6周を終えたところで全車一旦ピットへ戻り、残り10分ほどで再アタック。ここでも坪井と宮田がタイムを更新し合いながらの争いとなりました。
　坪井、宮田共に、2013年に記録されていたもてぎのコースレコードを更新するタイムをマークしましたが、ベスト、セカンドベストともに坪井が記録。第10戦、第11戦の両レースをポールポジションからスタートすることとなりました。宮田は惜しくも両レースともに2番手。今季の前半戦を席巻したTDPドライバーの2人が、最前列に並んで決勝のスタートを切ることとなりました。

予選の後、併催レースやスーパーフォーミュラの予選を経て、午後4時10分より第10戦の決勝レース（14周）がスタート。ポールポジションの坪井、2番手の宮田共に順当なスタートを切り、1周目から3位以下を引き離して行きました。
　2位の宮田は当初、1秒以内の差で坪井について行きましたが、3周目に坪井が全セクターでベストとなるファステストタイムを更新。宮田も自己ベストを更新しながら、6周目にはファステストタイムも塗りかえて見せましたが、坪井は10周目にこのファステストをさらに更新。
　逆に宮田は残り2周で周回遅れに引っかかり大きくタイムロス。最後は3秒の差を付けて坪井がトップチェッカー。ポール・トゥ・ウィン、ファステストタイムも獲得してのフルマークで今季7勝目を挙げました。宮田は6度目の2位フィニッシュとなりました。今大会3レース目となる第12戦のスターティンググリッドは、第10戦の結果により決定されるため、坪井がポールポジション、宮田は2番手グリッドに決まりました。

19日（日）も好天に恵まれ、午後8時25分に第11戦決勝レース（14周）がスタート。このレースも最前列の坪井、宮田が問題なくスタートを切ってポジションをキープすると、毎周約1秒のペースで後続を引き離していきました。
　宮田はこのレースでも、途中でファステストラップを更新する速さを見せ、坪井との差を詰めるシーンもありましたが、中盤以降は坪井がファステストラップでも宮田を上回り、2台はコンマ数秒ずつじりじりと離れて行く状況となりました。
　坪井はここでもポール・トゥ・ウィン、ファステストラップのフルマーク12ポイント獲得での3連勝で今季8勝目。宮田は最後まで、1.4秒差でついて行きましたが2位フィニッシュとなりました。

第12戦決勝（20周）はスーパーフォーミュラの決勝レースの後、予定よりも5分遅れの午後4時35分にスタート。このレースも坪井が好スタートを決め、2番手の宮田は後続にやや迫られるもののポジションをキープ。首位を逃げる坪井と、僅かに遅れながら2位で追う宮田の2台が、3位以下を周回毎に引き離して行く、前2戦と同じ展開となりました。
　坪井は最後まで全くペースを落とすことなく、15周目にはただひとり1分44秒台に入れるファステストタイムをマーク。最後は2位の宮田に5秒弱、3位には20秒近くの大差をつけてトップチェッカー。もてぎでの今大会、3レース全てでポール・トゥ・ウィン、ファステストラップのフルマークで完全制覇を果たしました。
　宮田は速さを見せながらも3戦共に坪井には及ばず2位。第6戦富士より6戦連続で、坪井と宮田の2人による1-2フィニッシュが続いています。